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第13話 日向さんと如月
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昨日は如月と夕食を共にした。その時に聞いた話だと、如月がこっちで使える魔法はガスコンロに火をつけたり、飲み物に入れる氷を作り出したり、軽いゴミをゴミ箱に入れる程度のものだそうだ。
火属性魔法なんて使い方を誤ればとんでもなくヤバいことになるだろう。使う人の人間性がマトモであることを願うばかりだ。
改めて思い出してみると、如月の冒険者パーティーでケガ人がでたことは一度も無かった。如月以外のメンバーも上級者だということもあるけど、魔物の大部分は接近する前に如月が魔法や剣技で一掃していた。
そういえば回復魔法だって街の人や他の冒険者、それに如月自身に使っている姿しか見覚えが無い。
間違っても他人の犠牲を前提に行動したり、困った人を放っておくようなことはしていなかった。
もしかして自分よりも他人を優先して行動していたのかもしれない。そうだとすれば、俺はなぜ如月の印象があまり良くなかったのだろう。
あれだな、しょうもない理由で呼び出されてばかりだったからだ。異世界のメッセージアプリの履歴は酷いものだった。
『集合』
『集合』
『集合』
延々とその繰り返しである。もはや事件性を疑うレベル。返信するまでもない。既読をつければ十分だ。もしかして俺だけそんな扱いだったのだろうか。
そして一夜明けて今は昼休みだ。いつものように会社の休憩スペースでコンビニ弁当を食べる。テーブルを挟んで対面には日向さんと如月が隣同士で座っている。
そうなのだ、今日は日向さんと如月と昼休みを過ごしている。俺から見て左に如月、右に日向さん。日向さんからの誘いでこの三人での昼休みが実現した。
俺が異世界帰りだということは二人とも知っている。如月が異世界帰りなのは日向さんも知っているが直接の面識は無い。なので日向さんが異世界帰りだと知っているのは俺だけだ。
「如月さん、お仕事にはもう慣れましたか?」
「まだ2日目だけど今のところは順調といえるかな」
「先輩の教え方って分かりやすくて上手ですよね!」
「そ、そうね。日向さん、先輩のことずいぶん信頼してるのね」
「はい! 先輩は優しいですから!」
「そ、そう……」
如月の視線が俺に向けられる。少しつり目なこともあってか刺すような視線だ。
それにしても如月が日向さんに気圧されるとはな。如月はストレートな気持ちと表現に弱いのかもしれない。
「私、ちょっとおしぼり取って来ますね」
そう言って日向さんが席を立った。その直後俺のすねに何かが当たった。
「いてっ! なんだ?」
テーブルの下を覗くと如月が俺のすねをつま先で蹴っていた。
「おい、何をする」
「ずいぶんと日向さんのお気に入りなのね」
「いやいや、お気に入りとかじゃないだろ。ただ普通に先輩として接してきただけだ」
「確かに日向さんかわいくて素直だもんね」
「そうだな、本当にいい子だと思うよ」
するとまた俺のすねに何かがぶつかったような痛みが走る。
「いてっ! だからすねを蹴るのを止めろっ」
「装甲の薄い所を狙うのは冒険者としての基本でしょ。忘れたの?」
「筋肉のことを装甲と呼ぶ奴がどこにいる」
「ここにいるじゃない」
ここで日向さんがおしぼりを3本持って戻って来た。
「先輩と如月さんやっぱり仲が良いですね! 遠くから見てても楽しそうでしたよ」
日向さんには、『俺と如月は異世界で冒険者パーティーを組んでいた』事実を話してある。
そして如月には、『俺と如月は昔からの知り合いだと日向さんに説明している』ことを話してある。そうすることでせめて日向さんの前だけでも、如月が自然体でいられると思ったからだ。
他の人にもそう説明すればいいとも考えたが万が一、異世界帰りだとバレるという、ゼロに近い可能性が気になってしまっている。
「日向さん、それは見間違いよ。私は呆れていたのよ」
「そうだよ日向さん。俺も如月が言ったことに呆れていたんだ」
するとまた如月の視線が俺を刺した。同じことを言っただけなのに。
やっと今から弁当を食べる段階だ。俺はコンビニ弁当だが、二人はランチボックスを取り出した。日向さんの料理の腕前は知っている。あの時の玉子焼きは本当に美味かった。
意外なのは如月も手作り弁当だということだった。なんだろう、勝手なイメージで料理下手だと思っていた。
見た目は彩り良くて華やか。ランチボックスのサイズも日向さんとほぼ同じで、女性向けだろう。ただ味だけは食べてみないと分からない。
「如月さんのお弁当、美味しそうですね!」
「そう? ありがとう。よかったら食べてみる? 好きなのを取っていいわよ」
「いただきます!」
日向さんは如月のランチボックスから玉子焼きを箸でつかんで口に運んだ。
「んー、美味しいー!」
如月の料理の腕前の良さがたった今証明されたようだ。
日向さんを嬉しそうに見ている如月。そして視線は俺の方へ。
「ア、アンタもどう? 食べる?」
そう言ってランチボックスをスッと俺に近づけた。
「先輩、美味しいですよ」
ここで食べないという選択肢は無い。というより純粋に如月の料理に興味がある。
俺は割り箸の封を開けて如月のランチボックスから玉子焼きを取り出し食べた。
美味い。日向さんとはまた違った味付けで、甘さ控えめでこういうのもいいなと思わせてくれる。
「美味い。やるな如月」
「そ、そう? それならよかったわ」
戸惑いながらも嬉しそうな如月。ホントたまに見せるその笑顔は反則だ。
それから各自の弁当を食べ始めた。
「そういえば、アンタが言ってたWeb小説ってのを見てみたわよ」
「何か面白いものは見つかったか?」
「いくつか見たけど、面白いなと思ったのは『嫌われ令嬢は魔王を倒して完璧王子と結婚したい』という作品ね」
如月がそう言った直後、何かが倒れた音がした。日向さんが水筒を倒してテーブルにお茶が広がっていたのだ。おまけに飲もうとしていた分も全部こぼれていた。
火属性魔法なんて使い方を誤ればとんでもなくヤバいことになるだろう。使う人の人間性がマトモであることを願うばかりだ。
改めて思い出してみると、如月の冒険者パーティーでケガ人がでたことは一度も無かった。如月以外のメンバーも上級者だということもあるけど、魔物の大部分は接近する前に如月が魔法や剣技で一掃していた。
そういえば回復魔法だって街の人や他の冒険者、それに如月自身に使っている姿しか見覚えが無い。
間違っても他人の犠牲を前提に行動したり、困った人を放っておくようなことはしていなかった。
もしかして自分よりも他人を優先して行動していたのかもしれない。そうだとすれば、俺はなぜ如月の印象があまり良くなかったのだろう。
あれだな、しょうもない理由で呼び出されてばかりだったからだ。異世界のメッセージアプリの履歴は酷いものだった。
『集合』
『集合』
『集合』
延々とその繰り返しである。もはや事件性を疑うレベル。返信するまでもない。既読をつければ十分だ。もしかして俺だけそんな扱いだったのだろうか。
そして一夜明けて今は昼休みだ。いつものように会社の休憩スペースでコンビニ弁当を食べる。テーブルを挟んで対面には日向さんと如月が隣同士で座っている。
そうなのだ、今日は日向さんと如月と昼休みを過ごしている。俺から見て左に如月、右に日向さん。日向さんからの誘いでこの三人での昼休みが実現した。
俺が異世界帰りだということは二人とも知っている。如月が異世界帰りなのは日向さんも知っているが直接の面識は無い。なので日向さんが異世界帰りだと知っているのは俺だけだ。
「如月さん、お仕事にはもう慣れましたか?」
「まだ2日目だけど今のところは順調といえるかな」
「先輩の教え方って分かりやすくて上手ですよね!」
「そ、そうね。日向さん、先輩のことずいぶん信頼してるのね」
「はい! 先輩は優しいですから!」
「そ、そう……」
如月の視線が俺に向けられる。少しつり目なこともあってか刺すような視線だ。
それにしても如月が日向さんに気圧されるとはな。如月はストレートな気持ちと表現に弱いのかもしれない。
「私、ちょっとおしぼり取って来ますね」
そう言って日向さんが席を立った。その直後俺のすねに何かが当たった。
「いてっ! なんだ?」
テーブルの下を覗くと如月が俺のすねをつま先で蹴っていた。
「おい、何をする」
「ずいぶんと日向さんのお気に入りなのね」
「いやいや、お気に入りとかじゃないだろ。ただ普通に先輩として接してきただけだ」
「確かに日向さんかわいくて素直だもんね」
「そうだな、本当にいい子だと思うよ」
するとまた俺のすねに何かがぶつかったような痛みが走る。
「いてっ! だからすねを蹴るのを止めろっ」
「装甲の薄い所を狙うのは冒険者としての基本でしょ。忘れたの?」
「筋肉のことを装甲と呼ぶ奴がどこにいる」
「ここにいるじゃない」
ここで日向さんがおしぼりを3本持って戻って来た。
「先輩と如月さんやっぱり仲が良いですね! 遠くから見てても楽しそうでしたよ」
日向さんには、『俺と如月は異世界で冒険者パーティーを組んでいた』事実を話してある。
そして如月には、『俺と如月は昔からの知り合いだと日向さんに説明している』ことを話してある。そうすることでせめて日向さんの前だけでも、如月が自然体でいられると思ったからだ。
他の人にもそう説明すればいいとも考えたが万が一、異世界帰りだとバレるという、ゼロに近い可能性が気になってしまっている。
「日向さん、それは見間違いよ。私は呆れていたのよ」
「そうだよ日向さん。俺も如月が言ったことに呆れていたんだ」
するとまた如月の視線が俺を刺した。同じことを言っただけなのに。
やっと今から弁当を食べる段階だ。俺はコンビニ弁当だが、二人はランチボックスを取り出した。日向さんの料理の腕前は知っている。あの時の玉子焼きは本当に美味かった。
意外なのは如月も手作り弁当だということだった。なんだろう、勝手なイメージで料理下手だと思っていた。
見た目は彩り良くて華やか。ランチボックスのサイズも日向さんとほぼ同じで、女性向けだろう。ただ味だけは食べてみないと分からない。
「如月さんのお弁当、美味しそうですね!」
「そう? ありがとう。よかったら食べてみる? 好きなのを取っていいわよ」
「いただきます!」
日向さんは如月のランチボックスから玉子焼きを箸でつかんで口に運んだ。
「んー、美味しいー!」
如月の料理の腕前の良さがたった今証明されたようだ。
日向さんを嬉しそうに見ている如月。そして視線は俺の方へ。
「ア、アンタもどう? 食べる?」
そう言ってランチボックスをスッと俺に近づけた。
「先輩、美味しいですよ」
ここで食べないという選択肢は無い。というより純粋に如月の料理に興味がある。
俺は割り箸の封を開けて如月のランチボックスから玉子焼きを取り出し食べた。
美味い。日向さんとはまた違った味付けで、甘さ控えめでこういうのもいいなと思わせてくれる。
「美味い。やるな如月」
「そ、そう? それならよかったわ」
戸惑いながらも嬉しそうな如月。ホントたまに見せるその笑顔は反則だ。
それから各自の弁当を食べ始めた。
「そういえば、アンタが言ってたWeb小説ってのを見てみたわよ」
「何か面白いものは見つかったか?」
「いくつか見たけど、面白いなと思ったのは『嫌われ令嬢は魔王を倒して完璧王子と結婚したい』という作品ね」
如月がそう言った直後、何かが倒れた音がした。日向さんが水筒を倒してテーブルにお茶が広がっていたのだ。おまけに飲もうとしていた分も全部こぼれていた。
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