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番外編 初めての

02-03 01-12途中から ギゼル視点

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体を動かす体力がねえのか甘えてんのか、判断が難しいとこだが、可愛いだけなので深く考えるのは止めた。

潰さねえように気をつけつつ覆いかぶさって唇を合わせれば、首に腕が回されて背中をなぞってくる…身に覚えのある動きだ。こいつの動き一つ一つに俺が影響してんのかと思うと優越感がすげえ。

「ふふ…んちゅっ……んンンっ」

嬉しそうにふにゃふにゃ笑ってんのもすげえムラつく。口を目一杯開けて俺の舌を受け止めているアキラに、わざと唾液を押し流せば嬉しそうにちゅうちゅうと吸いついてくるし…こんなん、可愛くて悪戯したくなっちまうよなぁ。

そっと乳首があるだろう場所に手を伸ばして摘まみ上げれば、ビクリとアキラの体が跳ねた。ここも最初は吸いださねえと勃たなかったっつうのに、今ではそんなことしなくてもぷっくりと摘まみやすい状態になってるしよぉ、エロすぎだろ。

俺の邪魔をしようとアキラが手を引っぱってくるが、まあ放してやるつもりはねえ。

「んっ……んぅっ…っくぅ」

乳首が引っぱられて気持ちいいのか、腰を跳ねさせながらさらに強く引っぱってくる…そういやこいつ、自慰の時も大分強く刺激してたよな。このままねじってみんのも良いか。

「っぷはぁ……ギゼル、早く挿れてくれなきゃ、俺ばっかり体力なくなったら意味ない!」

調子にのって弄り回そうかと考えていたら、くっついていた口を外されて怒られる。子猫の威嚇かよ…すげえ可愛い。

言ってることは正論だしな、少し残念だがここは素直に従っておく。いずれはそういうチャンスも巡ってくんだろ。

「わりい、そうだな、今日はあんまこっち弄んねえようにするわ」

「うん、そうしてほしい」

ほっとした様子で微笑まれて、エロい状況だっていうのに癒される。

「このまま向かい合ってセックスしてえな。多少苦しくても大丈夫か?」

「…大丈夫、顔見れる方が俺も嬉しいから」

ふにゃふにゃと笑って俺の手にじゃれついてくんのが可愛くてしょうがねえ。

「っふ、お前、顔見てすんの好きだもんな?」

揶揄うように言いながら、顔を見たいと拗ねたこいつを思い出して胸が温かくなる。

…………アキラがこっちを、俺を選んでくれて良かったわ。

手を握って喜んでいたアキラに申し訳なく思いつつ、あの時の誓いを思い出した俺は手を解いて、そっと手のひらに唇を押しつける。

「……うん」

恥ずかしかったのか、アキラは小さく頷いて視線をそらしていた。くそ可愛い。

膝裏をぐっと持ち上げて、そのままアキラの上半身に押しつけながら軽くのしかかれば、アナルからペニス裏を無防備に晒していると理解してねえのか、戸惑ったようにこちらを見上げてくる。

俺がすることに反対する気がまるでねえのか…信頼されるっつうのもむず痒いもんだが、悪くねえ。

これは嫌がった時に言おうかと思ってたが、喜ばせるために言うのもいいな。

「すげえ戸惑ってるみてえだけど、こうすると手、恋人繋ぎできるぞ」

そう言いながら片手と体でアキラの足を押さえつつ、自由になった右手でベッドに押しつけるように恋人繋ぎをする。

「ほんとだ…ありがとう」

「おう」

嬉しそうにしちまって…下心を抜きにしても、まぁじで何でもしてやりたくなる。

さてと、ふにゃふにゃと笑いながら手をにぎにぎと動かすアキラも堪能したことだしな、そろそろ挿れてえな。

「ぎ、ぃあぁぅっ」

俺がペニスをゆっくりと挿れはじめたところでアキラが何か言いかけた気もするが、止めてやれねえわ。まだカリの部分を挿れただけだが、リラックスしてとろけた穴がねっとりとくっついてくる感触も結構やべえ。

そのままジリジリと押し挿れていると、いきなり穴が締まってガクンとアキラの足が跳ねる。…どうした?

「ん?」

不思議に思いながら、アキラの反応が変わった辺りまでペニスを抜いてもう一度挿れると、またガクンと足が跳ねてぎゅうぎゅうと中が締まった。

アキラの中は変幻自在っつうか、かなり動くんで分かりづれえが、良い反応する箇所は微妙に感触が違う気がすんな。

「ぁっやぁっあっ、ひっ」

そこに擦りつけるようにペニスを何度も抜き差しすれば、アキラの足がビクビクと跳ねる。

なるほどなぁ、ここが気持ちいいのか。

そのまま執拗にそこを擦りつけていれば、アキラはバタバタと足を動かして気持ちよさそうな声を上げている。声を抑えられずにいんのも、足をばたつかせる度に中がうねるように動くのも、すげえ良い。

「あ゛あ゛っ、っはぁン…ぎぜっ、ぅっくぅ」

アキラは俺の名前を呼びながらだんだんと体を弛緩させていく。ぎっちりとした締まりは無くなるが、挿れりゃあねっとりと受け入れて、抜こうとすれば吸いついてきて、これはこれでくっそ気持ちいい。

必死に手を握ってくるいじらしい姿に、自然と言葉がもれる。

「すげえ気持ちいい、な、アキラ」

俺の言葉を聞いたアキラはまるで零れ落ちてしまいそうなほど瞳を潤ませて、そっと微笑んだ。

あー…こいつを一等大事にしてやりてえ。

「ぎっ、ぅっ、ぜるぅ、おっ、ぁっあっ、おく、おくいれてっ」

アキラが喘ぎ声の合間を縫って、必死に名前を呼んではおねだりしてくる…こいつの気持ちいい場所は手前にあんのによ。奥をねだるほど、俺を受け入れるっつうのを望んでくれてんだよなぁ。くっそ可愛くて胸が苦しいわ。

ゆっくりと奥に進めていけばいくほど、中が絞るように絡みついてくる。

「んあぁっ…はぁっ…あはぁ、ありがと、ぎぜる」

幸せそうに笑うアキラはくそ可愛いんだが、それを堪能している余裕がねえ。

どこかリラックスしているアキラの様子とは裏腹に、穴の中はきゅうきゅうとペニスを締めつけてはしゃぶるように蠢いている。

くそ、俺は嬉しそうにふにゃふにゃしてるアキラをまだ堪能してえんだ。今までの比じゃねえ気持ち良さに、歯を食いしばってなんとか堪える。

「っく…」

不思議そうにしているアキラを心配させねえために反対の手も繋いでみれば、目の前でふわふわと花を飛ばすように笑っている。

まあ、我慢のしがいもあるってもんだが…………くっそ、あ゛ー、もう我慢できねえ。

「あんま、中をうねらせんな」

きょとんと不思議そうな顔をしたアキラには全く自覚がねえんだろうなぁ。

俺はわりいと思いつつも衝動のままに腰を動かし始める。堪え性がなくてすまん。

「っふぅ……っく…っはぁン」

やべえ、くっそ気持ちいわ。

ギリギリまで引き抜けば出ていくことを咎めるように纏わりついてくるのがたまんねえ。ねっとりとろけてるかと思えば、アキラ気に入りのポイントにわざと擦りつけながら挿れればぎゅうぎゅうと締め付けてくるし、恐ろしいほどに具合が良い。まじで呑み込みが良すぎんな。

あ゛ー、腰が止まんねえ。腰を押しつければ押しつけるほど、奥の方がペニスの先っぽに吸いつくようになってる気がすんだが、どうなってんだよ。どこまで良くなんのか、ちと怖え。

「んぅぅっ…はぅっ…んぅっ…はうぅっ」

おい、こいつ…くっそエロい。喘ぎながら必死にケツに力を入れ始めたんだが?

まじで、それまでの意識してない動きもヤバかったが、必死に気持ち良くしようとしてんのか、クソエロイし可愛いしで、マジで頭が沸騰してくる。

「えっろい動きしてんじゃねえ」

苛立ちにも似た興奮を思い知らせるように、エロい動きをするケツにペニスを挿れたまま体重をかけて押しつぶせば、目の前のアキラは苦しそうにしつつもとろけた表情で善がっている。

あ゛ー…中の感触も、アキラの行動も表情も、全てから煽られるせいで、興奮しすぎて息苦しささえ感じる。

「ぅあ゛あぁぅっ…ぃっあ゛、っぅぐぅ、っあ゛ぅ」

くっそ、全部、良すぎんだよ。

俺のペニスをこんなに突っ込むのはまずい、これ以上は絶対にまずい…そう頭では理解しているはずが、奥に行けば行くほど吸いついてくるケツの穴に抑えがきかない。アキラが好きな場所も擦ってやりてえのに、わりい。

俺は何度も何度も尻をつぶすように腰を押しつけた。

アキラが急に目を見開いて、体を震わせながら腰を上げてくる。

疲れてるはずのアキラが何度も同じ動きを繰り返すんだ、最初は嫌がってんのかと思ったが、これは…。

「あ゛ぁ、くっそ」

あまりの健気さに胸をかきむしりたくなる。必死な様子で腰を押しつけてくんのは、お前も中に欲しがってるっつうことだよなぁ。

アキラが腰を上げるタイミングに合わせてのしかかれば、とろけきった表情で善がり散らしている。

「ひぐっ、ゔぅっ、ゔっ…あ゛あ゛アぁッ」

ちゅうちゅうと吸いついてくる奥の奥、夢中になって何度も押し潰していると、アキラがガクガクと震えはじめた。口も目も開きっぱなしになりながら、必死に俺の手を掴んで喘いでいる。

「あ゛っ、あ゛ぁっ、はあぁっ、ぁっ」

イきそうなのかと、そのまま一定間隔で奥を潰すように動いていたが、全然イかねえし落ち着く様子もねえ。

そこでようやくアキラのペニスを見てみると、一応勃ってはいるがイきそうなほどじゃねえ、むしろ先走りと精液の中間のようなのがずっと出ていたのか、お腹から胸と首にかけてびしょびしょになっていた、ベッドまで同様に濡れている。

「あ゛っ、はぁっ、あ゛っ、ぁぁっ」

相変わらず中はうねって吸いついてきて、めちゃくちゃ気持ちいいが…。

不思議に思って俺が止まっても様子は変わらず、それどころか体を震わせながら宙を蹴るように足を動かしているアキラが流石に心配になって、中に挿入りっぱなしのペニスを抜こうとゆっくり腰を引いた。

「ぅあ゛ー、んだこれ…抜けねえ」

抜こうとすればするほど、本当に吸いついているみてえになって抜けねえ。しかも、めちゃくちゃ気持ちいい。


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