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29.届く想い(2)
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「っていうかさ、俺ははっきり言って、怒っている。ルバート、お前、アメリアに何て言った?屋根裏に住んで、魔道具の代わりに働けって言ったの?」
「そんなことは言ってない!言うわけがない!」
俺は即座に否定した。
「でも、アメリアはそう言ってたよ。」
あの時の朧げな記憶を辿ってみる。
「まあ、確かにお前のコーヒーメーカーと口述筆記魔道具が使いづらいとは言ったような気もするが、そういう意味で言ったんじゃない。アメリアに側にいて欲しいという意味で言ったんだ。」
俺が答えると、リドルは再び大きくため息をついた。
「お前、全っ然伝わってないよ。じゃあ、屋根裏に住めって言うのは何なの?」
そんなことを言った覚えはないが、屋根裏については話した覚えがある。
「それは、以前セイレーンサガリバナの開花を見に行った時、アメリアが屋根裏部屋のある家に住むのが夢だって言ってたから、新しい屋敷に屋根裏部屋があるのを見て、それを教えたいと思ってだな。」
リドルがまた床に穴が空きそうなほどの深いため息をついた。
「お前な・・・。ほんっとに口が下手すぎんの!まあ、お前の文章力がないのは今に始まったことじゃないが、それにしたって酷すぎる!」
リドルが呆れた顔で言った。
「つまり、お前はアメリアに一緒にいて欲しいって言うつもりだったってことでいいんだよな?」
リドルが念を押すように言う。
「もちろんだ。そのためにずっと準備してきた。眠り姫病の研究だって、大きな手柄を立てて、自力で爵位を得るためにやったんだ。そうすれば、父上の許可を得なくても結婚できるからな。じゃなかったら、こんなに必死になってやったりしなかった。全部、アメリアと一緒にいるためにやったことだ。」
俺がそう答えると、リドルは何故か
「よく言った。それを言って欲しかった!」
と言った。
「というか、何で改めてこんなこと言わせるんだよ。お前だって知ってたはずだろ?」
俺の質問に、リドルは大きく頷く。
「そうだったな。お前は、もう何年も前にフェリクスへ眠り姫病治療の成功報酬として爵位をくれるように約束を取り付け、ソフィアにもアメリアの後ろ盾を頼んでた。ソフィアが開くお茶会には毎回壮々たるメンバーが集められて、アメリアが社交界入りしたときの地盤固めは既に整ってる。そして、お前は俺の親父殿にアメリアを養女にしてもらう手配もして、全部完璧に準備してたもんな。そうだよな?ルバート。」
リドルが、既に分かりきっていることをわざわざ口に出した。
「そうだ。アメリアと結婚するための準備は全て整えた。アメリアが何も憂うことがないように、できることは全てやった。まあ、結局、全て徒労に終わってしまったわけだが。で、お前、何でさっきから知ってることをわざわざ話すんだよ。俺の傷を抉りたいのか?」
リドルは俺の問いかけを無視し、さらに続ける。
「前にも言ったけど、俺、お前のそういうところ嫌いじゃないよ。何事にも慎重で、想定しうる全てのパターンを考えて、先に問題を潰していくやり方は研究者としては大事なことなんだろう。でもさ、アメリアに対してもそうしてたんなら、それは間違ってるんじゃないかな?お前は、結論が確定するまでアメリアを巻き込みたくなかったのかもしれない。でも、この問題については、アメリアも当事者だろ。いわば、共同研究者だ。それなのに、アメリアに情報を共有してなかったんだとしたらダメだろ。それがお前の失敗の原因だよ。」
返す言葉がなかった。
確かに、アメリアに直接的な言葉を言ってこなかった。
言葉が足りなかったのだと、今さら思う。
アメリアに負担をかけないようにと、いろいろ気を回しすぎたのかもしれない。
だが、結果が出るかどうか分からない計画に巻き込むことはできないと思い込んでいた。
けれど、アメリアの立場だったとしたら?
何も知らずにいたのなら、気持ちが伝わっていなくても仕方ない。
その時、静かになった室内に、カタカタと規則的な音が響くのに気づいた。
「ん?この音なんだ?さっきから気にはなってたんだが。」
音のする方に目をやる。
リドルが座っているソファの後ろ側から聞こえているようだった。
リドルがニヤッと笑うのが見えた。
「今、俺、フェリクスの命令で、超長距離口述筆記魔具の開発やってんの。王都から街道沿いに中継機を置いて、辺境伯領まで届けようっていう壮大な計画だよっ!」
リドルがテーブルの真ん中に置かれていた花瓶を退けると、そこには見覚えのある口述筆記魔具の音声入力部分が置いてあった。
しかも、録音中を示す魔紅石が点滅している。
「なっ!!」
リドルが、やたら説明的なことばかり言っていた理由が分かった気がした。
しかし、まさか!
「ああ、ちゃんと辺境伯領まで届いてるといいんだけど。アメリア、ちゃんと届いてる?」
口述筆記魔具に手を伸ばそうとする俺の手を遮って、リドルが問いかけた。
すると、しばらくの後、リドルがソファの後ろに隠していた口述筆記魔具の出力部分から、一枚の紙が出てきた。
そこには
<はい、届きました。私もルバート様とずっと一緒にいたいです。>
という文字が刻まれていた。
その紙を握りしめ、俺は膝を折った。
そんな俺の背中に、どっかりと腰を下ろしたリドルが言った。
「お前のこと地下深く埋めてやろうと思ってたんだけど、逆のことしちまったな。感謝しろよ!ちなみに、アメリアには姉さんがいるそうだぞ。」
「そんなことは言ってない!言うわけがない!」
俺は即座に否定した。
「でも、アメリアはそう言ってたよ。」
あの時の朧げな記憶を辿ってみる。
「まあ、確かにお前のコーヒーメーカーと口述筆記魔道具が使いづらいとは言ったような気もするが、そういう意味で言ったんじゃない。アメリアに側にいて欲しいという意味で言ったんだ。」
俺が答えると、リドルは再び大きくため息をついた。
「お前、全っ然伝わってないよ。じゃあ、屋根裏に住めって言うのは何なの?」
そんなことを言った覚えはないが、屋根裏については話した覚えがある。
「それは、以前セイレーンサガリバナの開花を見に行った時、アメリアが屋根裏部屋のある家に住むのが夢だって言ってたから、新しい屋敷に屋根裏部屋があるのを見て、それを教えたいと思ってだな。」
リドルがまた床に穴が空きそうなほどの深いため息をついた。
「お前な・・・。ほんっとに口が下手すぎんの!まあ、お前の文章力がないのは今に始まったことじゃないが、それにしたって酷すぎる!」
リドルが呆れた顔で言った。
「つまり、お前はアメリアに一緒にいて欲しいって言うつもりだったってことでいいんだよな?」
リドルが念を押すように言う。
「もちろんだ。そのためにずっと準備してきた。眠り姫病の研究だって、大きな手柄を立てて、自力で爵位を得るためにやったんだ。そうすれば、父上の許可を得なくても結婚できるからな。じゃなかったら、こんなに必死になってやったりしなかった。全部、アメリアと一緒にいるためにやったことだ。」
俺がそう答えると、リドルは何故か
「よく言った。それを言って欲しかった!」
と言った。
「というか、何で改めてこんなこと言わせるんだよ。お前だって知ってたはずだろ?」
俺の質問に、リドルは大きく頷く。
「そうだったな。お前は、もう何年も前にフェリクスへ眠り姫病治療の成功報酬として爵位をくれるように約束を取り付け、ソフィアにもアメリアの後ろ盾を頼んでた。ソフィアが開くお茶会には毎回壮々たるメンバーが集められて、アメリアが社交界入りしたときの地盤固めは既に整ってる。そして、お前は俺の親父殿にアメリアを養女にしてもらう手配もして、全部完璧に準備してたもんな。そうだよな?ルバート。」
リドルが、既に分かりきっていることをわざわざ口に出した。
「そうだ。アメリアと結婚するための準備は全て整えた。アメリアが何も憂うことがないように、できることは全てやった。まあ、結局、全て徒労に終わってしまったわけだが。で、お前、何でさっきから知ってることをわざわざ話すんだよ。俺の傷を抉りたいのか?」
リドルは俺の問いかけを無視し、さらに続ける。
「前にも言ったけど、俺、お前のそういうところ嫌いじゃないよ。何事にも慎重で、想定しうる全てのパターンを考えて、先に問題を潰していくやり方は研究者としては大事なことなんだろう。でもさ、アメリアに対してもそうしてたんなら、それは間違ってるんじゃないかな?お前は、結論が確定するまでアメリアを巻き込みたくなかったのかもしれない。でも、この問題については、アメリアも当事者だろ。いわば、共同研究者だ。それなのに、アメリアに情報を共有してなかったんだとしたらダメだろ。それがお前の失敗の原因だよ。」
返す言葉がなかった。
確かに、アメリアに直接的な言葉を言ってこなかった。
言葉が足りなかったのだと、今さら思う。
アメリアに負担をかけないようにと、いろいろ気を回しすぎたのかもしれない。
だが、結果が出るかどうか分からない計画に巻き込むことはできないと思い込んでいた。
けれど、アメリアの立場だったとしたら?
何も知らずにいたのなら、気持ちが伝わっていなくても仕方ない。
その時、静かになった室内に、カタカタと規則的な音が響くのに気づいた。
「ん?この音なんだ?さっきから気にはなってたんだが。」
音のする方に目をやる。
リドルが座っているソファの後ろ側から聞こえているようだった。
リドルがニヤッと笑うのが見えた。
「今、俺、フェリクスの命令で、超長距離口述筆記魔具の開発やってんの。王都から街道沿いに中継機を置いて、辺境伯領まで届けようっていう壮大な計画だよっ!」
リドルがテーブルの真ん中に置かれていた花瓶を退けると、そこには見覚えのある口述筆記魔具の音声入力部分が置いてあった。
しかも、録音中を示す魔紅石が点滅している。
「なっ!!」
リドルが、やたら説明的なことばかり言っていた理由が分かった気がした。
しかし、まさか!
「ああ、ちゃんと辺境伯領まで届いてるといいんだけど。アメリア、ちゃんと届いてる?」
口述筆記魔具に手を伸ばそうとする俺の手を遮って、リドルが問いかけた。
すると、しばらくの後、リドルがソファの後ろに隠していた口述筆記魔具の出力部分から、一枚の紙が出てきた。
そこには
<はい、届きました。私もルバート様とずっと一緒にいたいです。>
という文字が刻まれていた。
その紙を握りしめ、俺は膝を折った。
そんな俺の背中に、どっかりと腰を下ろしたリドルが言った。
「お前のこと地下深く埋めてやろうと思ってたんだけど、逆のことしちまったな。感謝しろよ!ちなみに、アメリアには姉さんがいるそうだぞ。」
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