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21.魔法の蝶(3)※ルバート
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それから数時間後、森全体がだんだんと淡い光に包まれ始めた。
ゴルゴーンオオルリアゲハの一斉羽化が始まったのだ。
研究室で羽化する姿は何度も見たはずなのに、ベレヌスの森で見る羽化は全く違って見えた。
光が強いようだ。
心なしか、魔力も強くなっているのを感じる。
野生だからか?それとも、この森と関係あるのか・・・。
色々思案していると、アメリアがサラサラとメモを書いているのが見えた。
羽化するサナギの姿をスケッチして、そこにメモ書きを足している。
魔石を嵌め込んだルーペで辺りを見る。
やはり魔力が濃い。研究室で観察したよりも緑がかった銀色の光だ。
取れる限りのサンプルを採取し、調べられる限りのデータを取る。
少し気温が下がってきたなと思っていると、アメリアが両腕をさするようにするのが見えた。
上着を脱いで、肩にかけてやる。
「ありがとうございます」
上目遣いで振り返ったアメリアの表情に、心臓が飛び跳ねた。
なんて顔してるんだ・・・。
アメリアは魔力に当てられているのか、酒に酔ったような赤い顔をしていた。
そういえば、アメリアにはあまり中和薬を飲ませていないんだったと思い出す。
ほんのりと色づいた頬が愛らしく、とても直視できない。
こんな姿、絶対誰にも見せたくないと思った。
「アメリアが魔力酔いしているようだから、先に連れて帰る。悪いが、片付けを頼む。」
そう言い置いて、アメリアと森を出た。
森の外に出ると、村の方向が分からないくらい霧が出ていた。
なんとか道を見つけて、歩き出す。
村祭りの笛の音が聞こえてきたので、こちらの方角で良さそうだ。
歩き出してしばらくすると、アメリアが急に声を出して笑った。
大丈夫かと声をかけて、顔を覗き込むと、アメリアが見つめ返してきた。
普段はあまり目を合わせないアメリアが、じっとこちらを見ていて、息を止めた。
しばらくしてからアメリアは、ふにゃっと子供のような顔で笑い、
「ルバート様。私、魔力に当てられちゃったみたいです。」
と言った。
そして、その次の瞬間には転びそうになっている。
抱きとめると、アメリアの髪から、散々振りかけた魔法薬の香りがした。
かなり酔っているようだった。
抱きかかえて歩いても良かったのだが、それは最後の手段とすることにして、まずは手を引いて歩くことにした。
アメリアは繋いだ手を子供のようにブンブンと振って、軽くハミングしながら隣を歩いている。
「ずいぶん楽しそうだな。俺はあまり魔力に酔わないから、一度くらいは体験してみたいが、どんな感じだ?」
俺が問うと、アメリアはまた屈託のない笑顔を浮かべ、
「そうですね・・・。なんて言うんでしょうか、心の底からどんどん楽しくなってくるというか、この世界の全てが美しく輝いて見えて、踊り出したくなるような感じでしょうか。」
と答えた。
アメリアが楽しそうに微笑みながら、隣を歩いている。
冷たい小さな手を少し力を込めて握る。
ああ、このまま時が止まればいいのに。
「踊ろう」
俺がそう言ってアメリアの両手を取ると、アメリアは恥ずかしそうに微笑んで頷いた。
昔習ったことを思い出して、アメリアの腰に手を回す。
昔はダンスの練習なんて大嫌いだったのに、こんなに踊るのが楽しいなんて思わなかった。
俺もゴルゴーンオオルリアゲハの魔力に酔い始めていたのだろう。
アメリアが俺の腕の中にいて、俺を見つめている。
夢を見ているんじゃないかと思った。
ずっと踊っていたいと思った。
けれど、しばらく踊っていると、アメリアの足がもつれてくるのが分かった。
徹夜して疲れているだろうしと思い、踊るのをやめる。
アメリアは社交ダンスを踊るのは初めてだったとのことで、「結構疲れるんですね」と言って、笑った。
と、その時、ヒラヒラとゴルゴーンオオルリアゲハが飛んできた。
魔力を含んだ鱗粉をその身に纏い、朝靄の中を飛んできた蝶は、まるでそこを目指して飛んで来たかのように、アメリアの肩に止まった。
そこに止まっているのが当然とばかりに、アメリアの肩で羽を休めている。
アメリアがじっと蝶を見つめていた。
宿の主人の言葉が一瞬頭をかすめたが、気づかなかったフリをしようと思った時、アメリアが不意に俺の袖を掴んで、
「何か、お願い事をされないのですか?」
と聞いてきた。
下を向いていて、その表情は見えなかったが、耳まで真っ赤に染まっていた。
俺は少し躊躇ったものの、アメリアのしっとりと濡れた前髪に触れる。
そして、これからもずっと一緒にいられますようにと願いを込め、アメリアの額にそっと口付けた。
そんな俺たちを見届けたように、ゴルゴーンオオルリアゲハが飛び立つ羽音がした。
名残惜しく思いながらも、アメリアから離れた俺は、照れ隠しに自分の髪をかき上げた。
「あー、あれだな。霧は思ったより濡れるな。」
自分の髪も濡れていることに気づいて、そう言うと、アメリアもぎこちなく動き出し、
「そ、そうですね。うちの農園も霧が出るのですが、父が言うには、霧がコーヒーの実に少しずつ水分を与えてくれるから美味しくなるんだそうですよ。」
アメリアがうわずったような声で答えた。
確かに、一度訪れたアメリアの実家は霧が濃く出る場所だったなと思い出していると、突然、俺の頭の中に一つの考えが浮かんだ。
「霧だ。」
「あ、はい。霧ですね。」
真っ赤な顔をしているアメリアと目が合う。
思わず、アメリアを抱き上げた。
「アメリア!霧だ!クロノスサバクネズミは、クロノスコリファンタから霧を介して魔力を得ているんだ!」
空中に飛散されたクロノスコリファンタの魔力は霧となって地中に染み込み、そこに眠るクロノスサバクネズミに少しずつ注いでいるのではないか。
魔力と水は相性がいい。その可能性は高い。
確かに、クロノスコリファンタの開花を見届けたあの朝も霧が濃かった。
クロノスサバクネズミの覚醒が、開花から時間がかかった理由もこれで説明がつく。
そして今も、霧はゴルゴーンオオルリアゲハの魔力を取り込んで、森から離れたこの村にも魔力を漂わせているのだ。
それに、霧ならば姫の様子を確認しながら、少しずつ魔法薬の濃度を上げていくことも可能だ。
やはり、ゴルゴーンオオルリアゲハは幸運の蝶だと思った。
ゴルゴーンオオルリアゲハの一斉羽化が始まったのだ。
研究室で羽化する姿は何度も見たはずなのに、ベレヌスの森で見る羽化は全く違って見えた。
光が強いようだ。
心なしか、魔力も強くなっているのを感じる。
野生だからか?それとも、この森と関係あるのか・・・。
色々思案していると、アメリアがサラサラとメモを書いているのが見えた。
羽化するサナギの姿をスケッチして、そこにメモ書きを足している。
魔石を嵌め込んだルーペで辺りを見る。
やはり魔力が濃い。研究室で観察したよりも緑がかった銀色の光だ。
取れる限りのサンプルを採取し、調べられる限りのデータを取る。
少し気温が下がってきたなと思っていると、アメリアが両腕をさするようにするのが見えた。
上着を脱いで、肩にかけてやる。
「ありがとうございます」
上目遣いで振り返ったアメリアの表情に、心臓が飛び跳ねた。
なんて顔してるんだ・・・。
アメリアは魔力に当てられているのか、酒に酔ったような赤い顔をしていた。
そういえば、アメリアにはあまり中和薬を飲ませていないんだったと思い出す。
ほんのりと色づいた頬が愛らしく、とても直視できない。
こんな姿、絶対誰にも見せたくないと思った。
「アメリアが魔力酔いしているようだから、先に連れて帰る。悪いが、片付けを頼む。」
そう言い置いて、アメリアと森を出た。
森の外に出ると、村の方向が分からないくらい霧が出ていた。
なんとか道を見つけて、歩き出す。
村祭りの笛の音が聞こえてきたので、こちらの方角で良さそうだ。
歩き出してしばらくすると、アメリアが急に声を出して笑った。
大丈夫かと声をかけて、顔を覗き込むと、アメリアが見つめ返してきた。
普段はあまり目を合わせないアメリアが、じっとこちらを見ていて、息を止めた。
しばらくしてからアメリアは、ふにゃっと子供のような顔で笑い、
「ルバート様。私、魔力に当てられちゃったみたいです。」
と言った。
そして、その次の瞬間には転びそうになっている。
抱きとめると、アメリアの髪から、散々振りかけた魔法薬の香りがした。
かなり酔っているようだった。
抱きかかえて歩いても良かったのだが、それは最後の手段とすることにして、まずは手を引いて歩くことにした。
アメリアは繋いだ手を子供のようにブンブンと振って、軽くハミングしながら隣を歩いている。
「ずいぶん楽しそうだな。俺はあまり魔力に酔わないから、一度くらいは体験してみたいが、どんな感じだ?」
俺が問うと、アメリアはまた屈託のない笑顔を浮かべ、
「そうですね・・・。なんて言うんでしょうか、心の底からどんどん楽しくなってくるというか、この世界の全てが美しく輝いて見えて、踊り出したくなるような感じでしょうか。」
と答えた。
アメリアが楽しそうに微笑みながら、隣を歩いている。
冷たい小さな手を少し力を込めて握る。
ああ、このまま時が止まればいいのに。
「踊ろう」
俺がそう言ってアメリアの両手を取ると、アメリアは恥ずかしそうに微笑んで頷いた。
昔習ったことを思い出して、アメリアの腰に手を回す。
昔はダンスの練習なんて大嫌いだったのに、こんなに踊るのが楽しいなんて思わなかった。
俺もゴルゴーンオオルリアゲハの魔力に酔い始めていたのだろう。
アメリアが俺の腕の中にいて、俺を見つめている。
夢を見ているんじゃないかと思った。
ずっと踊っていたいと思った。
けれど、しばらく踊っていると、アメリアの足がもつれてくるのが分かった。
徹夜して疲れているだろうしと思い、踊るのをやめる。
アメリアは社交ダンスを踊るのは初めてだったとのことで、「結構疲れるんですね」と言って、笑った。
と、その時、ヒラヒラとゴルゴーンオオルリアゲハが飛んできた。
魔力を含んだ鱗粉をその身に纏い、朝靄の中を飛んできた蝶は、まるでそこを目指して飛んで来たかのように、アメリアの肩に止まった。
そこに止まっているのが当然とばかりに、アメリアの肩で羽を休めている。
アメリアがじっと蝶を見つめていた。
宿の主人の言葉が一瞬頭をかすめたが、気づかなかったフリをしようと思った時、アメリアが不意に俺の袖を掴んで、
「何か、お願い事をされないのですか?」
と聞いてきた。
下を向いていて、その表情は見えなかったが、耳まで真っ赤に染まっていた。
俺は少し躊躇ったものの、アメリアのしっとりと濡れた前髪に触れる。
そして、これからもずっと一緒にいられますようにと願いを込め、アメリアの額にそっと口付けた。
そんな俺たちを見届けたように、ゴルゴーンオオルリアゲハが飛び立つ羽音がした。
名残惜しく思いながらも、アメリアから離れた俺は、照れ隠しに自分の髪をかき上げた。
「あー、あれだな。霧は思ったより濡れるな。」
自分の髪も濡れていることに気づいて、そう言うと、アメリアもぎこちなく動き出し、
「そ、そうですね。うちの農園も霧が出るのですが、父が言うには、霧がコーヒーの実に少しずつ水分を与えてくれるから美味しくなるんだそうですよ。」
アメリアがうわずったような声で答えた。
確かに、一度訪れたアメリアの実家は霧が濃く出る場所だったなと思い出していると、突然、俺の頭の中に一つの考えが浮かんだ。
「霧だ。」
「あ、はい。霧ですね。」
真っ赤な顔をしているアメリアと目が合う。
思わず、アメリアを抱き上げた。
「アメリア!霧だ!クロノスサバクネズミは、クロノスコリファンタから霧を介して魔力を得ているんだ!」
空中に飛散されたクロノスコリファンタの魔力は霧となって地中に染み込み、そこに眠るクロノスサバクネズミに少しずつ注いでいるのではないか。
魔力と水は相性がいい。その可能性は高い。
確かに、クロノスコリファンタの開花を見届けたあの朝も霧が濃かった。
クロノスサバクネズミの覚醒が、開花から時間がかかった理由もこれで説明がつく。
そして今も、霧はゴルゴーンオオルリアゲハの魔力を取り込んで、森から離れたこの村にも魔力を漂わせているのだ。
それに、霧ならば姫の様子を確認しながら、少しずつ魔法薬の濃度を上げていくことも可能だ。
やはり、ゴルゴーンオオルリアゲハは幸運の蝶だと思った。
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