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第九部 一章「魔女と魔銃使い」
「魔女物語:魔銃使い編 5」
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クロトが魔銃使いになって4年近くが経過する。
一人で人里に通う事も増え、世間の情報などはもはや一般人と変わらず、幼き頃から蓄えてきた知識も有効活用してきた。数年間での魔科学による技術の発展にも難なく追いつき活用、彼が魔銃を表に出さなければさほど周囲に目立つこともない。
いわば、普通の人間となんら変わらず溶け込めていた。
ただ、人との関りというものが極限まで避けられている。他者と関わるのは最低限、必要な分のみ。それ以外は不必要と脳が判断するのも自然。時折、まだ子供なためガラの悪い他人に絡まれる事はよくある。
今もまた数人、その犠牲に会っている。
「がっ、ぁあ!?」
「なんだよこのガキ!? 銃、だと!?」
路地裏ではガタイの良い男二人が地面に倒れ伏せていた。
どちらの身にも銃で一発撃たれた痕があり、動けずに顔色を蒼白とさせている。
「先に喧嘩売ったのはお前らだろうが? なんで自分がやられる側になるっていう考えはねーんだよ?」
人の世でも同族を売り買いする者はいる。子供はその標的として狙われやすいものだ。魔科学の実験として。奴隷として。臓器売買や魔族への生贄。使い道はいくらでもある。理由は多々、その内としてこういった人さらいに遭遇する事もある。要は狩られるという立場。
だが、クロトは逆にそういった害を反撃として撃つ。障害は排除すべきと、そう手が動く。それに対して、どうして躊躇いと罪悪感が湧こうか?
自分の行いが間違いだろうと正当であろうと、どちらでもいい。自身にとって、目の前の赤の他人は、ただの鬱陶しいモノでしかないのだから。
これ以上騒がれれば面倒だ。大きな街には警備兵もいる。クロトはすぐに二人の頭を撃ち抜き、静止させた。
静寂に耳が慣れた時だ。
「礼儀知らずよねぇ~。私とクロトが楽しくお話していたというのに、割り込んで入ってくるなんて」
背丈の成長したクロトの背に、魔女はそっと寄り添い呆気なく死んだ男たちを見る。
殺されて当然だったと、不思議な事などなに一つもないという顔で。そして、クロトの行いを肯定する。
「大丈夫よクロト。この辺の音は遮断してあるから、兵は来ないわ。なんだったら、もっと残酷に仕留めてもよかったんじゃないかしら?」
「うるさい。それで恩を売ったつもりか?」
「そんな事ないわ。ただの配慮だもの。そこまで恩着せがましくないから」
「……」
「……そういう切り替えの早さも素敵よクロト」
背に寄り添った魔女。それに向け、クロトは既に銃口を向けていた。
まるで、本命はこちらだったと、そういう様に。
「撃たないのかしら?」
「どうせ当たらないんだろ? 無駄弾撃つほど俺は馬鹿じゃない」
「よくわかってるじゃない。さすがクロトね」
「……いい加減そうやって背後に引っ付くのをやめろ。お前はいっつもそうだ。最後はいっつもお前が背後をとっている。こっちとしては不快でしかない」
「そんなつもりはないのだけど、何故かしらね。きっと勝敗の結末に相手の無様な顔を見るのが好きなのかもしれないわね。ほら、後ろをとると、驚いた顔をよくされるじゃない? クロトのそういうところも可愛いから、ついやりたくなるのかもしれないわね。ふふ」
撃ちたい。すぐにでもこの至近距離にいる魔女を撃ちたいと不快感が溜まっていく。
だが、この状況で撃つなど先ほど馬鹿のする事だと言ったばかりだ。苛立ちをグッと堪え、魔女を振り払うようにその場から去ることとした。
徐々に開く間隔。後方で魔女は再度葬られた二人を見下ろし、くすっと笑ってから呟く。
「早くこんな人間がいなくなればいいのにね……」
魔女は、これまでもずっとそうだった。
自分たち以外はどうでもよく、生死どちらに傾こうがどうということはない。それにはクロトも同意していた。自分ではない赤の他人が生きようが死のうが、自分には関係のないことなのだから。その分、魔女は必要以上の好意と期待を向けてくる。
世界が嫌いで。人間が嫌いで。魔族も嫌いな魔女。
納得は行くが、むしろ、種族など関係などないとクロト自身は思っている。信頼できるのは自分だけ。自分だけが自分を裏切らない。他者への期待は裏切られるくらいならしなければいい。他者からの好意は偽善である。ただ使えるモノを使う、それだけだ。
これが一番自分を守り、自分が肯定できる、過去の様な間違いを繰り返さないための、クロト自身が考えた最大の自己防衛。
誰も納得しなくとも、理解しなくてもいい。自分だけがその生き方を信じていたい。
唯一、肯定するとすれば、クロトのその生き方を間違いと言わなかった魔女だけだろう。
『順調……というのが結果でしょうか? 我が主』
「ええ。今のあの子はとっても素敵。思った通り、あの子は頑張って強くなっていってる」
数分前のクロトを思い返す。
同じ人間を撃つことへの抵抗、躊躇い、違和感。それらが全て微塵も感じられなかった。クロトの目には、生き物とモノの区別が同じに映っているにすぎない。人間だから殺さないというものもなく、相手がなんであろうと平等に撃つことができる。
その非人道な姿が、魔女には好ましく映る。自分にとって下等で愚かな存在を、クロトも同じように葬りさる行動に共感も得る事ができたのだから。
『このまま、何事もなく時が来れば良いのですが……』
「……そうね」
不安のある言葉に、魔女は静かに頷く。
気分よくあったというのに、魔女の表情は曇り思いつめた様子でいた。
『申し訳ありません。過去の一時のものでしかなく、不確かな事を思い返させてしまい……』
「……確かに、そうね。でも、私もあの言われようからから始めた様なものだったし」
それは、魔女が幼き頃の事。今からおよそ100年近く前の事だ。
ダンタリオンの言う通り、不確かなもの。何故なら、それは魔女が見たという夢の内容だったのだから。
実際に現実で体験したのではなく、幻聴とも思える、不安が聞かせただけな、嫌がらせの様な夢。
自分は本当に世界を変える事ができるのか。その迷いに悩まされる時期があった。これは、その時の夢である。
夢の内容は、頭の中で描かれるようなモノとは違っており、ただ、誰かの自分に対して発せられた言葉のみだった。
姿形もなく、男か、女かも確認できない。おそらく、言葉遣いから男ではないかと思えるもの。
彼はこう言った。
――魔女。お前はいつか世界を終わらせようとする。お前がどれだけ世界を嫌おうと、お前の身勝手な【願い】だったとしても、その道を進んで救われた奴らは確かにいる。
――だが、忘れるな。お前の【願い】を阻止する奴は必ずいるという事を。
――俺が絶対にお前をぶっ潰してやるから、覚悟しておけ。
まるで、宣戦布告された気分だった。
夢から覚めてもその言葉が鮮明に残っており、しばらく腹立たしい時間を過ごしたものだ。世界の意志か、それとも予知夢というものなのか。その声の主が誰だったのかなど未だ不明である。
しかし、全く身に覚えのない声がただの夢と思えず、その様な未来があるのならばと挑む勢いで魔女は世界の改変を強く決心したのも事実だ。
「あれが本当にただの夢だったのか。最後に邪魔しに来るのか。……でも、その時は全力で相手するわ。そして、私の【願い】を叶える」
『……』
「まあ、今そんな事悩んでも仕方ないわ。今はあの子の成長が一番だもの」
『仰せのままに。それなりに一人でも生きて行けれるようになってまいりましたね』
「そうねぇ。寂しいけど、……そろそろ独り立ちしてもらわないといけないかしらね」
数日後を境に、魔女はクロトに別れを告げる。呪いを背負わせ、死ぬ気で追い求め強く生きる様に。役目を果たし、約束の日に再会し【願い】を叶えるその時を待ち望んで。
そして今。二人は約束の日に再会し、――対立する。
**************************
『やくまが 次回予告』
過去を共に過ごしてきた魔銃使いと魔女。
二人は今、己の信念のため譲らない意志と共に衝突する。
これまでの旅にどれだけ魔女が関与していたのか。魔女のこれまでの裏が明るみに。
全ては愛娘のために。全ては愛する愛おしい者たちのために。
ならば何故と、クロトは問う。
何故、愛娘でなければならなかったのか。
愛おしいなら、何故愛娘の傍にいてやらなかったのか。
何故死や恐怖を植え付けたのか。
何故、――自分を魔銃使いとしたのか……。
魔女は語る。
刃を交えながら、怒りを露にしながら。
「――クロト。貴方と私は似ているから……」
次回、【厄災の姫と魔銃使い】第九部 二章「選ばれた理由」
一人で人里に通う事も増え、世間の情報などはもはや一般人と変わらず、幼き頃から蓄えてきた知識も有効活用してきた。数年間での魔科学による技術の発展にも難なく追いつき活用、彼が魔銃を表に出さなければさほど周囲に目立つこともない。
いわば、普通の人間となんら変わらず溶け込めていた。
ただ、人との関りというものが極限まで避けられている。他者と関わるのは最低限、必要な分のみ。それ以外は不必要と脳が判断するのも自然。時折、まだ子供なためガラの悪い他人に絡まれる事はよくある。
今もまた数人、その犠牲に会っている。
「がっ、ぁあ!?」
「なんだよこのガキ!? 銃、だと!?」
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どちらの身にも銃で一発撃たれた痕があり、動けずに顔色を蒼白とさせている。
「先に喧嘩売ったのはお前らだろうが? なんで自分がやられる側になるっていう考えはねーんだよ?」
人の世でも同族を売り買いする者はいる。子供はその標的として狙われやすいものだ。魔科学の実験として。奴隷として。臓器売買や魔族への生贄。使い道はいくらでもある。理由は多々、その内としてこういった人さらいに遭遇する事もある。要は狩られるという立場。
だが、クロトは逆にそういった害を反撃として撃つ。障害は排除すべきと、そう手が動く。それに対して、どうして躊躇いと罪悪感が湧こうか?
自分の行いが間違いだろうと正当であろうと、どちらでもいい。自身にとって、目の前の赤の他人は、ただの鬱陶しいモノでしかないのだから。
これ以上騒がれれば面倒だ。大きな街には警備兵もいる。クロトはすぐに二人の頭を撃ち抜き、静止させた。
静寂に耳が慣れた時だ。
「礼儀知らずよねぇ~。私とクロトが楽しくお話していたというのに、割り込んで入ってくるなんて」
背丈の成長したクロトの背に、魔女はそっと寄り添い呆気なく死んだ男たちを見る。
殺されて当然だったと、不思議な事などなに一つもないという顔で。そして、クロトの行いを肯定する。
「大丈夫よクロト。この辺の音は遮断してあるから、兵は来ないわ。なんだったら、もっと残酷に仕留めてもよかったんじゃないかしら?」
「うるさい。それで恩を売ったつもりか?」
「そんな事ないわ。ただの配慮だもの。そこまで恩着せがましくないから」
「……」
「……そういう切り替えの早さも素敵よクロト」
背に寄り添った魔女。それに向け、クロトは既に銃口を向けていた。
まるで、本命はこちらだったと、そういう様に。
「撃たないのかしら?」
「どうせ当たらないんだろ? 無駄弾撃つほど俺は馬鹿じゃない」
「よくわかってるじゃない。さすがクロトね」
「……いい加減そうやって背後に引っ付くのをやめろ。お前はいっつもそうだ。最後はいっつもお前が背後をとっている。こっちとしては不快でしかない」
「そんなつもりはないのだけど、何故かしらね。きっと勝敗の結末に相手の無様な顔を見るのが好きなのかもしれないわね。ほら、後ろをとると、驚いた顔をよくされるじゃない? クロトのそういうところも可愛いから、ついやりたくなるのかもしれないわね。ふふ」
撃ちたい。すぐにでもこの至近距離にいる魔女を撃ちたいと不快感が溜まっていく。
だが、この状況で撃つなど先ほど馬鹿のする事だと言ったばかりだ。苛立ちをグッと堪え、魔女を振り払うようにその場から去ることとした。
徐々に開く間隔。後方で魔女は再度葬られた二人を見下ろし、くすっと笑ってから呟く。
「早くこんな人間がいなくなればいいのにね……」
魔女は、これまでもずっとそうだった。
自分たち以外はどうでもよく、生死どちらに傾こうがどうということはない。それにはクロトも同意していた。自分ではない赤の他人が生きようが死のうが、自分には関係のないことなのだから。その分、魔女は必要以上の好意と期待を向けてくる。
世界が嫌いで。人間が嫌いで。魔族も嫌いな魔女。
納得は行くが、むしろ、種族など関係などないとクロト自身は思っている。信頼できるのは自分だけ。自分だけが自分を裏切らない。他者への期待は裏切られるくらいならしなければいい。他者からの好意は偽善である。ただ使えるモノを使う、それだけだ。
これが一番自分を守り、自分が肯定できる、過去の様な間違いを繰り返さないための、クロト自身が考えた最大の自己防衛。
誰も納得しなくとも、理解しなくてもいい。自分だけがその生き方を信じていたい。
唯一、肯定するとすれば、クロトのその生き方を間違いと言わなかった魔女だけだろう。
『順調……というのが結果でしょうか? 我が主』
「ええ。今のあの子はとっても素敵。思った通り、あの子は頑張って強くなっていってる」
数分前のクロトを思い返す。
同じ人間を撃つことへの抵抗、躊躇い、違和感。それらが全て微塵も感じられなかった。クロトの目には、生き物とモノの区別が同じに映っているにすぎない。人間だから殺さないというものもなく、相手がなんであろうと平等に撃つことができる。
その非人道な姿が、魔女には好ましく映る。自分にとって下等で愚かな存在を、クロトも同じように葬りさる行動に共感も得る事ができたのだから。
『このまま、何事もなく時が来れば良いのですが……』
「……そうね」
不安のある言葉に、魔女は静かに頷く。
気分よくあったというのに、魔女の表情は曇り思いつめた様子でいた。
『申し訳ありません。過去の一時のものでしかなく、不確かな事を思い返させてしまい……』
「……確かに、そうね。でも、私もあの言われようからから始めた様なものだったし」
それは、魔女が幼き頃の事。今からおよそ100年近く前の事だ。
ダンタリオンの言う通り、不確かなもの。何故なら、それは魔女が見たという夢の内容だったのだから。
実際に現実で体験したのではなく、幻聴とも思える、不安が聞かせただけな、嫌がらせの様な夢。
自分は本当に世界を変える事ができるのか。その迷いに悩まされる時期があった。これは、その時の夢である。
夢の内容は、頭の中で描かれるようなモノとは違っており、ただ、誰かの自分に対して発せられた言葉のみだった。
姿形もなく、男か、女かも確認できない。おそらく、言葉遣いから男ではないかと思えるもの。
彼はこう言った。
――魔女。お前はいつか世界を終わらせようとする。お前がどれだけ世界を嫌おうと、お前の身勝手な【願い】だったとしても、その道を進んで救われた奴らは確かにいる。
――だが、忘れるな。お前の【願い】を阻止する奴は必ずいるという事を。
――俺が絶対にお前をぶっ潰してやるから、覚悟しておけ。
まるで、宣戦布告された気分だった。
夢から覚めてもその言葉が鮮明に残っており、しばらく腹立たしい時間を過ごしたものだ。世界の意志か、それとも予知夢というものなのか。その声の主が誰だったのかなど未だ不明である。
しかし、全く身に覚えのない声がただの夢と思えず、その様な未来があるのならばと挑む勢いで魔女は世界の改変を強く決心したのも事実だ。
「あれが本当にただの夢だったのか。最後に邪魔しに来るのか。……でも、その時は全力で相手するわ。そして、私の【願い】を叶える」
『……』
「まあ、今そんな事悩んでも仕方ないわ。今はあの子の成長が一番だもの」
『仰せのままに。それなりに一人でも生きて行けれるようになってまいりましたね』
「そうねぇ。寂しいけど、……そろそろ独り立ちしてもらわないといけないかしらね」
数日後を境に、魔女はクロトに別れを告げる。呪いを背負わせ、死ぬ気で追い求め強く生きる様に。役目を果たし、約束の日に再会し【願い】を叶えるその時を待ち望んで。
そして今。二人は約束の日に再会し、――対立する。
**************************
『やくまが 次回予告』
過去を共に過ごしてきた魔銃使いと魔女。
二人は今、己の信念のため譲らない意志と共に衝突する。
これまでの旅にどれだけ魔女が関与していたのか。魔女のこれまでの裏が明るみに。
全ては愛娘のために。全ては愛する愛おしい者たちのために。
ならば何故と、クロトは問う。
何故、愛娘でなければならなかったのか。
愛おしいなら、何故愛娘の傍にいてやらなかったのか。
何故死や恐怖を植え付けたのか。
何故、――自分を魔銃使いとしたのか……。
魔女は語る。
刃を交えながら、怒りを露にしながら。
「――クロト。貴方と私は似ているから……」
次回、【厄災の姫と魔銃使い】第九部 二章「選ばれた理由」
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