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第二部 四章「厄星」

「そこは絶望の淵」

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 激しい盾と紫電を帯びた蹴りの衝突が繰り広げられる。
 ネアも本気だ。自身の素性など偽り続ける余裕もない。半魔としての紫電を扱い、国の騎士にへと挑んでいた。
 ぶつかる度に紫電が飛び散り周囲の水晶に反射する。

「魔王の手先でもない。かといってこちら側でもない。……貴様らの狙いは【厄星】でこの国を滅ぼすことか!?」

「そんな物騒なこと望んでないわよっ。ただ連れが捜しているのが此処に来ているから捜しにきた、それだけよ」

「たかが捜し人……、ただそれだけでこの国を追いやっている、だと? ふざけたことを……っ」

「……そうね。ふざけてるわよね。私だってこんなことになるなんて、思ってなかった。だから、私は一つ賭けをするの。あの災厄の星をなんとかできるかもしれいないって」

 どこか自信のある目で笑うネア。

「私だってお姫様のお相手をして救いに行きたいけど、私よりもできそうなのがいるから迷惑なのよね。最低最悪、人間としては底辺と言っても過言じゃない野郎。……でも、なんでだか信じたくなっちゃったの。――アイツなら、悲劇のお姫様を救えるって」

   ◆

 外の様子が聞こえづらい。【精霊結晶エスプリスタ】の薄く透き通るも分厚い壁が外部の音をある程度遮断してしまっている。チカチカと見える発光。おそらくネアが雷撃を放っていると思われる。
 ネアが自分よりもクロトを選んだ理由。そんなこと幾ら考えてもクロトには理解できなかった。

「あの野郎。どうしろっていうんだよっ」

 視線を変えた先にはエリーがいる。
 周囲の騒動静まるとクロトはエリーにへと寄る。膝を付いて顔を覗き込む。うつむいたまま黒く濁った星を瞳に宿すエリーはどれだけ状況が一変しようとも微動だにしない。こんな魂の抜けた表情は初めてだ。初めて会った時も、再会した後も、その後だって感情が確かにあった。
 それなのに、今は……

「……おい」

 指先が触れるよりも早く、声をかけた。そんな時、このはいつもこちらを見ていた。
 その目を丸くして少し驚いたような顔をする。どこか戸惑いつつも、困ったように、……そして、

 ――なんで、笑わないんだよ……っ。

 望んでもいない時には笑うくせに、こんな時くらい応えてほしかった。そんなわけのわからない思考がイラつく。
 他人の幸福など自分には無価値だ。必要ないものでしかない。にも関わらず、今は少しでもそんな顔を見て落ち着きたかった、安心したかったっ。

「おい!! 返事くらいしろッ!!」

 焦ってか、強く怒鳴る。

 ――…………

 突如、わずかであるがエリーの指先がピクリと反応した。感覚が今の声を捉えたのか。そう微かな希望が見えた。
 耳に少々耳鳴りが響く。周囲の結晶が響いているというのはその輝き具合でわかる。【伝達・精霊結晶テル・エスプリスタ】、これが先ほどの言葉をエリーの内側にへと届かせた可能性もありえる。
 しかし、まだ足りない。届いたとしてもその効果は薄い。もっと奥深くに……。
 
「……っ」

 思考よりもまた体が勝手に動いた。自分よりも小さなエリーの身を正面から抱き密着させる。
 
 ――全然いつもと違う……。

 抱き心地の良さはクロトがよく知っている。自身の悩みの一部を解消できるほどで、エリ-の唯一の取柄とも思っている。だが、今のエリーにそれほどまでの居心地の良さはない。なにかが欠けていて全く違う。
 こう抱いた時はいつも戸惑っていた様子があった。今はそれがなくとても冷めている。まるで死人を抱いているようで、重くも感じた。
 届け。届け……。そう何度も念じる。
 【伝達・精霊結晶テル・エスプリスタ】が常に反応しているわけではない。別の思念も捉えてこちらなど小さなほんの一部にすぎない。余計な負荷をかければタイムリミットを縮めて自滅。
 焦る。イラつくほど焦った。
 より強く抱くためにエリーの背を引き寄せ、更に念じた。

 ――届けよ……!

 



 その時、手から腕へ。更に全身へ。強い電流のようなものがクロトに流れ込んだ。強引に、かつ急速に。急なそれはクロトの脳を刺激し、思わずクロトは身をエリーから離した。
 
「…………なんだよ、今のは?」

 なにかが見えた気がした。聞こえたような気もした。
 わずかな一瞬で脳に焼き付けられたのは異様な光景。
 暗闇のような空。崩壊した大地。七つの黒星――【厄星】の下で、ただ一人泣き叫ぶ少女の姿が。
 ――感情を確かに宿したエリーが、泣いて、その場にいた。
 ネアが言っていた場所。それが今の光景ではないのかと推測する。 
 今の一瞬。頭痛と共に意識がその場に引き込まれるような感覚があった。しかし、なぜそこまでの繋がりを得たのか。

「そういえば、コイツには確か……」
 
 思い出したようにクロトは魔銃に目を向けた。以前エリーには探知機として魔銃に宿っている悪魔の魔力の一部を撃ち込んでいる。その悪魔――ニーズヘッグとクロトは契約上繋がっている。更に周囲には伝達の結晶体。
 以下の条件を組み合わせクロトは可能性を引き出した。
 エリーの体内にある魔力の欠片を回線とし【伝達・精霊結晶テル・エスプリスタ】で効果を増幅、思念だけでなく意識すらも届かせることが可能なのではないだろうか。
 しかし、その場合本体である自身の身は完全な無防備となる。それを守るのがネアたちの役目。
 自身にそれなりの負荷もかかる。最悪戻ってくることもできなくなるやもしれない。
 だが、やらずしてこれ以上ない可能性を潰すなど時間の無駄だ。
 殺す以外の方法がそこにある。そう意を決しクロトは再びエリーを抱き寄せた。

「お前が望んだのは、本当にこんな世界を壊すことかよ! 今そこに行ってやるクソガキ!」

 強く抱き、全ての意識をその場にへと集中させる。目を閉じ、クロトは現実から意識を切り離した。






 まるで脳を焼くような頭痛。それが止むとクロトは閉じていた視界を開く。何度か瞬きをし、それから周囲にへと視界を巡らせた。
 クロトは地に立っていた。取り囲んでいた結晶体もない。抱き寄せていたエリーの姿も。
 今周囲に広がっているのは一時的に見えた光景。黒い空は分厚い雷雨のような雲が支配し、地は荒野とは違う乾いた大地。どの二つが何処までも続く世界だ。そして、真上には現実と変わらずあの黒星が見下ろしている。
 人と違う存在。だがその星にはなにかしらの意志を感じた。まるで生きているかのような星。それがなにを考えこちらを見下ろし、そこに存在しているのか。
 今クロトに理解できるのは、この場こそがエリーの奥底にある現実となった空想。否、精神世界なのだということ。
 
「……本当にこれたのか。そんで、つまりはこうなるってことか?」

 転がる地の欠片がピシリと音をたてて砂塵のように崩れ散っていく。それは風に吹かれるよりも天にへと昇り、七つの黒星にへと呑み込まれていった。踏みしめている大地は生きているとは呼べない。これが【厄星】の起こす結末なのならば不死身である自身も生きていられる自信がなかった。
 これを食い止める方法が宿主であるエリーをこの世界から連れ戻すこと。それで【厄星】が止まるかは定かではないが、とにかくクロトは耳を澄ませエリーを捜す。

 ――……

 誰もいない。存在すら許されない死んだ世界から、微かだが声が聞こえた。
 啜り泣く子供の声。――エリーだ。
 
「こっちか……っ」

 声の方にへと進む。そう遠くない場所にエリーはいた。耳を塞ぎ、うずくまって震えて泣いている。
 姿を確認できれば一安心とクロトは安堵の息を吐く。すぐに連れ戻そうと一歩踏み出した。
 ――が、

『――貴方も私を殺すの?』

「――ッ!!?」

 クロトの衣服を引き、背後からそんな頭に直接響く声で問いかけられる。咄嗟に、クロトは魔銃を背後にへと向け、振り向く際にそれを撃ち抜いた。酷い寒気が声と共に背筋を襲い纏わり付く感覚。それに敵意を感じクロトは反射的に引き金を引いてしまった。 
 しかし、撃ち抜いてその姿を目視した時、クロトの心臓がドクンッと跳ねる。
 銃弾が撃ち抜いたのはエリーだった。それも脳天を見事に。
 ――やってしまった。そう驚くもすぐに正常に戻る。撃ったのはエリーの形をしていただけのもの。顔は澱んだ闇でできており、撃たれればそれは霞んで消えてしまった。
 確認として急いでクロトは泣いていたエリーを見る。確かにまだエリーはその場で泣いていた。
 ……偽物。いや、本当に偽物だったのだろうか?
 此処はエリーの精神の中。今のもエリーの一部なのかもしれない。
 迂闊に攻撃すればなにが起こるかわからない。クロトは魔銃をしまおうとすると、は再び目の前にへと現れる。

『私を殺すの?』『貴方も私に死んでほしいの?』『どうして嫌うの?』『私はいらない存在なの?』『いなければよかった?』『死んでほしい?』『消えてほしい?』『殺すの?』『消すの?』

 ――ねえ? それが貴方の望みなの?

 幾度も重なる声が耳を塞いでも頭に直接響いてくる。逃れられない問い。
 それはエリーにも纏わり付いている。

『いらない。いらない』『いらないものは消えて』『傷つけるものはいらない』『もうなにも聞きたくない』『私は悪くない』『なにもしていない』『なのに傷つける』『だからいらないの』『消せば楽になるの』

 教え込むように囁く他者に向けられた否定の声。それを更にエリーが否定を重ねる。

「違うぅっ。私は……そんなこと思ってないっ。もうやめて……、もうなにも言わないでっ」

『全部消えれば怖くない』『怖いものはいらないから』『嘘もいらない』『いらない嘘はいらない』

 否定が重なる。どれだけ否定をしても更なる否定が重なって無限に続く否定の繰り返し。
 言葉を否定。思考を否定。願いを否定。否定を否定。……存在すら否定。
 これが、絶望した世界。望みすら否定され、尚も心を蝕んでいく。
 
   ◆

「あわわっ、ボクどうしたらいいのかな……!?」

 イロハは魔銃を手にしたまま右へ左へと視界を巡らせる。
 異常な速度で動くネアを目で追うことに疲れを感じてくる。ネアがふと動きを止めると鋭い目でイロハを睨んだ。

「アンタ本当になんのためにいんのよ! 役立たず!!」

 怒号が飛ばされイロハは目を丸くしてしばし放心。我に返ればどうしてそうなっているのかを口にする。

「だ、だって……、先輩撃つなとかなんとか言うし……。たぶんボクの攻撃って通らないし……。お姉さんに当たるかもだし……」

「はあ!? アンタひょっとして私の心配!? アンタの弾に当たると思ってんの!? どんだけ私をなめてんのよ!!」

「……お姉さんの怒ってる理由が先輩みたいにわかんない」

「ああそう!! じゃあ言い換えるけど、アンタはなんのために此処にいんのよ!」

「えっとぉ……、マスターに言われてるし……」

「人の言われたことしかできないわけ!?」

「うぅ~っ、だってわかんないもん!」

 状況がネアの怒りを高めていく。イロハの自信で決められず優柔不断なことが余計に彼女の怒りを買っていた。
 ネアとイロハ。この二人だけの組み合わせとはとても相性が悪くあった。イロハの存在はネアにとって邪魔なものでしかない。
 ロウグスもそんなイロハなど眼中になく障害とすら捉えていない。槍はネアを追い続け、イロハは完全に蚊帳の外にへとなった。
 また落ち着かない様子で観戦するのみ。たまに銃口を向けて見るも射程範囲にネアが横切り引き金が引けず。

「……うぅ~ん。どうしよぉ。お姉さんって撃ってもいいのかな? でもそれすると先輩怒るかな? わかんないよ~」

 再びネアが動きを止めれば今度はイロハがネアにへと問いかける。

「ねえ、お姉さん。お姉さんはなんでそんなに必死なの? お姉さんってボクたちとそんな関係ないよね? もういいんじゃないの?」

 正直。イロハはネアのことはどうでもよい。ただ怖いだけの存在でしかなく、どちらかと言えばいないほうがいいとも思える。そう自分のなんとなくな気持ちを言うと、今度は言葉ではなく物理という名の返答で返される。
 ネアはイロハの頭を思いっきり殴る。しかし、イロハにとってそれはちょっと揺れたくらいでしかなく痛覚がないためさほど効果はなかった。ただ、ネアが怒っているということだけはイロハでもわかる。

「私はアンタたちなんて正直どうでもいい! 私が一番心配してるのはエリーちゃんだけ! 野郎はそこらで死んでなさい!」

「……な、なにそれ」

「つくづく、わからんな……」

 二人のもめごとにロウグスが不意に堪えきれず割って入る。
 
「そこの半魔。なぜそこまでエリシア様を庇う? おそらく貴様はまだまっとうな思考をしているはずだ。なのに、状況を見てもまだあの姫を守ろうとし、更には【厄星】を止めるだと? この十年近く、あの姫が誕生してからどれだけ人々に恐怖を与えてきたか。わからぬ輩ではなかろう? 現実を直視して尚、なぜまだ救おうとする? それは最適解とは言えぬ」

 ここで、正論が押し通る。そんな台詞をネアは理解しつつ幾らでも聞いてきた。もはや耳にタコであり聞く度に「わかっている」とイラついてもくる。
 そして、不快に思う点などそれだけではなかった。
 これまでは兵のこともあり口にはせずに押し殺していた気持ちが爆発。躊躇いなくその意志を騎士に向け解放する。

「うっさいわよ!! 騎士だからなによ!? 一番槍でもたかが薄汚い野郎じゃないの!!」

「う、薄汚い……っ、だと!?」

 おそらくそう言われたのが初めてだったのだろう。ロウグスの家系は代々由緒あるヴァイスレットの誇りある騎士家系だ。それを男というだけでネアは当たりつけてくる。肩にいるだけの風精霊エアリエルも言葉を失ってしまった。

「わかってんのよ、もう聞き飽きたわよ!! こんな頭すっからかんな奴と一緒にしないでよね!」

「……お姉さん、ひょっとしてボクのこと悪く言ってる?」

「言ってるわよ!! この状況くらい最悪だって理解してるっ。だからその根源をどうにかしようと思う気持ちだってムカつくほどわかるっ。……でも、あんな小さな女の子に刃向けてんじゃないわよ!!」

 ネアの言葉にロウグスの中の良心が痛む。それを振り切ってでもロウグスには確かな使命があった。
 更にネアはその良心を責める。

「周囲に蔑まれれば誰だって恐怖を抱くっ。あの子も例外じゃない。恐怖を抱き、逃げたくなるってことは、まだ生きたいって意志があるからでしょ!? それを寄って集って、騎士がそんなんで恥ずかしくないわけ!? アンタの行動も結局は他の兵と変わらない。簡単な方へ逃げて一人の女の子を犠牲にしようとしている。それが私は許せないのよ! まだ救える道があるなら、私はあの子もこの国も救いたい! あの子には生きる権利がある!」

「……っ」

 ヴァイスレットの騎士として今は反論を口にすべきだったが、ロウグスは言葉を喉の奥で詰まらせ出せず。無言はネアの言葉を肯定してしまう。

「ボクは姫ちゃん死んじゃうと困るけど……。なんかお姉さんの理由ってよくわかんない」

「じゃあ簡単に言ってあげる! 私はエリーちゃんのことが好きよ! だってエリーちゃん、笑ってるところ可愛いじゃない。あの子には笑顔でいてほしいの!」

「……えがお?」

 ふと、イロハの胸の奥がトクンと動いた。
 上空に漂う魔物――ドラゴンフライがついに行動を再開したのか、激しくぶつかり合っていたネアたちを捉え急降下を開始する。真上を見上げたネアとロウグスは互いに身を構え臨戦態勢へ移る。
 上を向いた二人の視界に複数の光が伸びる。魔物にへと着弾した複数の攻撃。思わずネアは隣にいたイロハを見る。
 これまで躊躇いロクな動きをとろうとしなかったイロハが真っ直ぐ敵を捕らえ、その引き金を引いた。
 
「…………なによ。ちゃんとできるじゃない」

「うん……。だってさ、なんかわかんないけど、お姉さんの言ったこと、わかった気がするっ」

 初めてだろうか。イロハがネアへ、面を会わせて満面の笑みを見せる。
 
「ボクも、姫ちゃんのこと好きぃ! 姫ちゃん優しいし、笑ってる時の姫ちゃん見てるとね、なんか嬉しいし。だから、お姉さんと一緒って、そう思った。よくわかんないけど、なんか嬉しい!」

 利害が一致でもしたのかイロハはそう言う。唖然とするネアを追い越し、イロハは漆黒の翼を広げ空を舞う。
 銃撃は威力の軽減されたもののため仕留めることまではいかず。再び襲いかかる魔物の首にへとイロハは銃口を押し込み、そして言い放つ。

「――【潰せっ。フレズベルグ】!」

 直後、銃口を中心に円陣が広がる。更に姿を現したのは大鳥の片脚だ。それはドラゴンフライの首を捕らえた。メキメキと砕く音。鋭い爪を食い込ませ、言葉の通りに意図も容易く硬い装甲もろとも潰し引き千切った。
 
「おお! これならなんとかなるかも! お姉さーん! これでいい?」

「……はっ! 一々聞くんじゃないわよ! そのままそいつら掃除しなさい!」

「うんっ、わかったぁ!」

 上空に留まるイロハにへとドラゴンフライの狙いは逸れていく。空を得意とするイロハはそれらを引き寄せ飛行。例え体を傷つけられようともそれは無害。直に体は不死の特性で回復し、首を狙ってはフレズベルグによって潰されていく。首のない魔物の死体が地にへと幾らでも落下した。

「……本当に、わからん奴らだな」

「私も正直アイツらのことは理解に苦しむって思うわ」

「…………貴様らの言葉も確かに一理ある。しかし、それでもお前が望みを託した奴がこの事態を解決できるとはとても思えぬ」

「それ、私も同じよ。でもね……そう思えてもアイツならってね。今エリーちゃんに必要なのはきっとアイツみたいなのだから」

   ◆

 銃声が鳴った。何事かと、その場に存在する有象無象が音を聞き取り声を閉ざす。
 天にへと向けられた魔銃の銃口。クロトは黙ってその脅威の音を響かせて周囲を黙らせた。
 
「――さっきから……、テメェら、うるせーぞッ!」
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