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二章 えっちな3Pシェアハウス
前はお兄ちゃん、後ろは綾瀬さん
しおりを挟む凛もまた初めての感覚に戸惑っていた。性器がぬるぬるとした生温かい肉の筒に包まれている。それはまるで自慰に使うセルフプレジャーグッズ、いわゆるオナホールだった。大好きなお兄ちゃんを道具みたいに使って、性欲処理をしている。
始めは興味本位だった。何となく軽い気持ちで「お兄ちゃん、俺、お兄ちゃんのこと抱きたいな」と言ってみたのだ。絶対断られると思っていた。しかし航は少し考えた後に首を縦に振った。
その日の夜は眠れなかった。まさかあのお兄ちゃんに入れられるなんて。想像しただけで気持ちが昂る。いつもキリッとしているイケメンのお兄ちゃん……お兄ちゃんはどこが気持ちいのかな? どんな顔で啼いてくれるんだろう?
「あっ、あっ、お兄ちゃん……すっごい……乳首触るとしめつけてくるねっ……! ここ好き?」
「……っ、べ、別に好きじゃないっ!」
「え、そーお? こうやって弾くと、ナカがきゅんきゅんって締めつけてくるよー?」
凛が意地悪そうに笑って、指で素早くぴんっぴんっ、と弾く。航の身体がびく、と震え、触られてもいない性器がへそに届きそうなほど反り返る。
凛は気持ちいいのと同時に、兄の事がいじらしく思えてきた。気持ちが良いのを認めると負けたような気持ちになるのだろう……一生懸命快楽を否定して唇を噛む健気なお兄ちゃん。いつもかっこよくてスタイルが良くてイケメンなのに、義理の弟に女の子みたいに抱かれるお兄ちゃん。
他の人には死んでもさせないだろうから、こんなお兄ちゃんを味わえるのは俺だけ。そう考えるとぞくぞくした。腰が動く。どん、どんっ、と奥を乱暴に突く。初めてを気遣う暇もないほど興奮していた。
「あ、ア……りん、もっとゆっくり……」
「もっと? もっと動いていいの?」
「ン、ちがうっ……あ、ああっ」
とうとう航の口から甘い声が漏れる。凛に挿入している時とはまるで違う声だ。綾瀬も何だかその声を聞いたらむずむずとしてきた。
別に航の事は何とも思っていない。ただの友人だ。しかし、航を抱いている凛はいつもとはまるで違う……雄の顔をした青年が、そこにいた。たまらなくなった。
正常位で抱き合う兄弟に後ろから忍び寄り、発情した犬のような体勢で腰を振る凛を抱きしめた。
「凛ちゃん……航、俺だけ仲間外れみたいでずるい……」
「あっ、あ、あやせさんっ!?」
突然の乱入に凛は驚いた。航は信じられないものでも見たかのように目を大きく見開いて……プイと顔をそらした。
綾瀬は飄々とした何を考えているか分からない顔でローションを手に取って、凛のお尻の谷間のひだひだに塗りつける。さすがに何をしたいのか分かった凛は航に挿入しっぱなしのまま、身をよじらせる。
が、おかまいなしに指を挿入してならして……慌てる凛に一気に性器を突き立てた。
「あああああっ!」
挿入された衝撃で、凛は射精してしまった。いきなりの事に航はびっくりする。無意識に凛の射精したばかりで敏感になっている性器を締めつける。後ろは綾瀬に貫かれ、前は航に締めつけられている。途方もない快楽。凛はどうしたらいいか分からない。
「凛ちゃん、航に種付けしながら犯されてるね……」
「あっ、あ、ああああっ……」
「凛、お兄ちゃんのナカに出しながら、アーヤに抱かれてるところ、見せて……?」
前から後ろから責め立てられるサンドイッチ状態。前は優し気な顔立ちの眼鏡のイケメンお兄ちゃん、後ろは日に焼けた浅黒いスポーツマンタイプのイケメンに挟まれる。とんでもない状態だった。
「じゃあ、凛ちゃんの気持ちいいところ、いっぱい突いてあげる」
「凛、お兄ちゃんのナカ、ぐちゃぐちゃにして……」
左耳と右耳から交互に囁かれる美声。凛の意識が溶けそうになる。腰を一生懸命動かす。貫かれて、突かれてめちゃくちゃにされる。前は搾り取るみたいな動きで締めつけられる。
「あん、だめっ、だめ、お兄ちゃんを犯しながら綾瀬さんに抱かれるの、だめっ!」
半分泣きそうな声で喘ぐ凛の腰を掴んで、綾瀬は容赦なく奥を突く。航も航で凛にキスをしながら乳首をいじる。性感帯を全部刺激されて、凛はもう息も絶え絶えだった。
頭の中が真っ白になる。意識がどこか遠い所にいってしまうようだった。
凛はどこもかしこもぐちゃぐちゃで、どろどろになりながら……昔の事を思い出していた。
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