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二章 えっちな3Pシェアハウス

メス堕ちお兄ちゃん

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 綾瀬の目の前で行われている事。それはにわかには信じられない光景だった。たれ目で優しい顔立ち、華奢な凛が仰向けに寝転がった航の足を大きく開いて、その間に自分の性器を押しつけている。


「今からお兄ちゃんの初めて、もらいまーす」
「…………いいよ」


 頷きながらも、航の顔はどこか悔しそうだった。絶対、納得していない。凛もそれには絶対気付いているのに、何も言わない。綾瀬はまだ射精後で頭がぼんやりするので、それを見ていた。航と目が合った。

『見るな』

 目がそう言っていた。でも、気付かないふりをした。本当はちょっとだけ興味がある。可愛い凛がどうやって男を抱くのか。高慢で狡猾な航がどうやって抱かれるのか。ちょっとだけ、いや、かなり興味がある。

 ローションがぼたぼたと垂らされて、凛の細い人差し指が航の体内に入っていく。しばらくぐちゅぐちゅとかき回して……それから中指も入れた。航の綺麗な顔が歪む。だが、それを悟られないように眼鏡を指で押さえて、位置を調整する。

「ねぇ、お兄ちゃん。ここどーお? 俺はここ好き……」
「……僕はあんまり。一応触ってはみたけど、何も感じない……」
「そうなの? じゃあぷにぷにしてみようかなぁ」

 凛は自分で触るときのようにしてみた。そーっとなぞって、とんとん。それからなでなで……優しく触った。すりすりとされると、航は変な気持ちになる。義務的に自分で触っている時とは全然違う。
 凛に挿入してもらうためだけに、拡張した。一般的なサイズのものなら飲みこめるようにはなった。でも、そこで感じるかといえば……全然だった。凛とするときにがっかりされそうだから、演技で乗り切ろう……そう思っていたのに。

「……んっ、ふ、んんん……凛、だめ」

 自分で触っても全然感じなかったそこ……前立腺が、疼く。凛は数年間ほぼずっと毎日触ってきた。触り方ならお手の物だ。胡桃くらいの大きさの内臓が震え、触ってもいないのに航の性器が勃ちあがる。

「え? お兄ちゃんだめって言ってるのに大きくなってるじゃん……ここ、気持ちいいよね……もっとお兄ちゃんの可愛い声、聞かせてね……」

 凛がそう言ってくすくすと笑った。無邪気な、いたずらっぽい笑み。航はぎゅっと唇を噛んだ。悔しい。可愛い凛にこんな姿を見られたくない。なのに頬は紅潮するし、息遣いは荒くなる。止められない衝動が胸の奥からせりあがってくる。

「じゃあ、そろそろ入れるよ。お兄ちゃんも初めてだけど、俺も前は初めて……童貞と処女喪失だね……」
「……恥ずかしいけど、それはちょっと嬉しいかも……」

 見ている綾瀬は複雑な気分だ。なぜ凛ちゃんは三人の日にわざわざ航の処女喪失を見せつけてきたんだろう……射精ですっきりした頭で考えるが、なぜなのかはさっぱり分からない。
 俺はここにいてもいいんだろうか、そう思いながらもとりあえずティッシュで性器を拭いた。

「ん、お兄ちゃん……凛の初めて、もらって……?」

 航が頷いたのを見て、凛が慣れない腰つきで航のナカに挿入した。少しずつ、少しずつ。航の中は入り口が少し狭くてザラザラしている。ある程度、中指一本分まで進むとふかふか。凛は少し狭い所をゆっくりゆっくり進んで……人差し指一本分、お腹側にある前立腺を突いた。

「……っ、ん、凛っ……!」
「あ、やっぱりお兄ちゃんもここ好き? ここ突くときゅって締めつけてくる……! 俺はね、ここを突かれながらこうやって……乳首を触られるのが好き……!」

 凛はそう言って、シャツ越しに航の胸元を触った。鎖骨の所から右手の人差し指と中指でピースサインを作るようにして乳首までなぞり……乳首手前で分かれる。乳首を直接ではなく、周りをなぞる。もどかしい触り方だった。

「んっ、んんん……っ、は、はぁっ……!」

 航が唇を噛む。何としても声を出さないようにしている。
 乳首の側面だけをゆっくりぐるぐるなぞったり……先端面を触れるか触れないかくらいの加減で一方向に撫でる。かと思えば人差し指と中指の先で乳首先端を撫でるように交互に速く動かす。自分が触られたら気持ちの良い乳首の触られ方を、航に実践しながら前立腺を乱暴に突く。腰つきは激しいのに、乳首は優しく扱われて……今までに感じた事のない何かが航の身体を電流のように走る。

 どうしよう、気持ちいい。義弟に好き勝手されてるのに、気持ちいい……!

 でも、絶対声には出さない。綾瀬に見られているのもあるが……凛にこんな姿を見られるのは恥ずかしいからだ。
 ナカをぐちゅぐちゅにかき回されて、航はいつしか凛の腰に足を絡める。ガーターベルトが巻かれた太ももを凛の華奢な腰に巻き付けて、航は無意識に腰を動かす。それは、もっともっとという動かし方だ。
 普段、穏やかで……でもその実、狡猾な航の乱れた姿。凛はもとより、綾瀬も目が離せない。


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