54 / 115
第六章 カーネリアン王国の夏
◇54 報告
しおりを挟む
晴れてアヤメと恋人関係になれた俺は、とある人物のいる部屋に来ていた。そして、部屋のドアをノックすると部屋の主から入出許可をもらい入った。
「いきなりすみません、今お時間よろしいですか、アドマンス夫人」
「えぇ、構わないわ」
そう、俺が会いに来たのはアヤメの母君、メルティアナ・アドマンス夫人だ。
さ、座って。と夫人の座ったソファーの向かいに座らせてもらった。
「実は、つい先程アヤメさんとお付き合いする事になりました」
「あら、タクミ君とアヤメちゃんが?」
「はい」
「あらあらお似合いじゃな~い! さては、タクミ君一人で来たって事はアヤメちゃん恥ずかしがっちゃって止められちゃった?」
「まぁ、はい、そんな所です」
さっきアヤメには、周りに言うのはまだいいんじゃない? とはぐらかされてしまった。
でも、さすがに俺らはここに連れてきてもらってる身だから、嘘ついてるような事は出来ないだろ。というか耐えられない。
最初に誘ってくれたのはアヤメだったとしても、ここに来てもいいと許可をしてくださったのは夫人。だから夫人のお陰で俺らはこうして干からびずに済んでるんだ。
しかも、首都に帰るのまだ1週間以上もあるんだぜ? 無理。ごめん、アヤメ。ほんとに。
「じゃあタクミ君が言った事は絶対言わないわ。炊飯器の話をしたって事にしましょ!」
「はい、助かります」
なんかすごくノリノリだな、まぁいいか。
「そっかぁ、アヤメちゃんがねぇ~。そういう話ってアヤメちゃん中々してくれないのよ~、恋バナを娘とするのはちょっと夢だったのにぃ。ほら、ウチってあの息子だけだったじゃない? しかも可愛げが全くないわ全然帰ってこないわでほんっっっと面白くないのよ。一体誰に似たのかしら」
なんか、夫人スイッチ入った? 中々話が止まらないぞ……?
「タクミ君から告白したの?」
「あ、はい」
「あら~、何て言ったの? どんな感じ? もうチューした?」
「え”っ」
「あ、彼女のお母さんだから話しづらいかしら? ごめんねぇ、つい嬉しくって。アヤメちゃんから聞くから許してね」
「……」
……俺、何て言ったらいいんだ?
なんか、きゃーきゃー楽しそうなんだが。
「も~アヤメちゃんたらこんなカッコいい美男子イケメン捕まえっちゃって~! しかもお料理に関してはプロよプロ! 顔も良くて性格も良くてお料理も完璧なんて優良物件じゃない! 毎日愛情たっぷりで美味しいお料理が食べられるなんて幸せじゃな~い!」
あの、恥ずかしいのでこの辺で勘弁してくださいませんか。
「あの、夫人?」
「ねぇねぇタクミ君、私達の馴れ初めの話してもいいかしら?」
「え? あ、はい、どうぞ」
「ありがと♪ じゃあね~、私がこの国の国王の妹、元王女だって知ってるかしら?」
「はい、聞いてます」
「バートと結婚する前にね、私には婚約者がいたの。あ、違う人よ。まぁ、気が合わないし私の事ちゃんと見てくれない人だったわ。顔見ただけで虫唾が走るくらいね」
夫人って、こんな事言う人だったのか。てか、いいのか、俺これ聞いて。
「当時バートは近衛騎士団長だったからよく王宮で会う事があったの。まぁ色々あってね。好きだったから猛アタックしてたんだけど表情を変えずに全部スルー。でもめげずに頑張ったのよ? でも、結婚式が来ちゃってね~。そんな事言ってられなくなっちゃったの。
でもね、結婚式の1週間前、バートが言ってくれたのよ。
全然表情を出さなかったくせして、その時は本当に困った顔で赤くしててね。『私は姫様の前だと我慢がきかないみたいです。姫様の結婚が心から喜べません』って。
私には、それだけで十分だったわ」
「え……じゃあ、」
「そ。この人と結婚したいって駄々こねちゃった♪」
「えぇえ!?」
え、駄々こねた? 婚約者との結婚式前に? でもそれで通っちゃったって事か……いいのか?
てか、表情を出さない人? 俺らの知ってる公爵様って表情豊かだろ? あ、そういえばアヤメのお兄さん、そんな感じだったな。なるほど、あんな感じか。
「この国の王女を婚約者からぶん取っても、今騎士団総括という地位に付けてる。それはそれだけバートに力があったという事よ。私もこうやって幸せでいられる。
じゃあ、タクミ君は?」
「……え?」
「タクミ君の強さとは何かしら」
俺の、強さ……?
「貴方達は生まれた国も、星すらも違うわ。それにアヤメちゃんは異世界人だから、勿論色々と苦難、苦労も沢山ある。悩む事も、傷付くこともある。それを分ってて来てくれたのよね?」
「……はい」
アヤメは異世界人、そりゃ勿論絶対苦労する事は分かってる。それでも、アヤメの特別でいたくてああ言った。
ここに来て、その気持ちは大きくなったんだ。
『あの兄妹、アヤメお嬢様と馴れ馴れしすぎないか?』
『確かに、タメ口だぜ?』
『あぁ、あの方達貴族なんですって』
『マジ? でも他国のだろ』
『でも、あの人達の祖父がアヤメお嬢様と同じ故郷の人なんだって聞いたわ。家族みたいな感じ?』
『あぁ、そういうね。確かに髪とか瞳の色とか一緒だもんね』
『い~な~』
こんな話を偶然聞いた。確かに、最初は親近感があって接してきたけれど、決して家族のような気持ちで接してきたわけじゃない。
兄のような気持ちになった事だって、たったの一度もない。
アヤメを異世界人としか見てない奴らが送ってきた釣書の件だって、あの伯爵子息の件だって、我慢ならなかった事は分かってるけれど、そういう気持ちから来てるわけじゃない。
『えっ、アヤメお嬢様って故郷では貴族じゃなかったのか?』
『だって。普通の家庭で育ったみたい』
『ふぅん』
『何、狙ってるの? やめときな、以前は平民でもここではアドマンス家のご令嬢よ?』
『うん、まぁそうなんだけどさぁ』
友達って言われたけれど、俺は違った感情で見てほしかった。
アヤメにどこにも行ってほしくなかった。
周りなんて見ないで、ただ俺だけを見ていてほしかった。
でもこれを言ったら今までの関係が壊れてしまうと分かっていたけれど、我慢が出来ずに言ってしまった。
だけど、
『私も一緒』
そう言ってくれて、今まで苦しかったものが一気に消えた様な気がした。
それと同時に、使命感にも駆られた。恋人という存在がいる事でアヤメを守れる事が一つだけでもあるのであれば、俺は絶対に守りたい。
そう、思ってしまった。
「私達は、アヤメちゃんの幸せを一番に考えてるわ。自分達の娘なんですもの、当たり前の事よ。だから、どこの馬の骨かも分からない腰抜けや骨なしの奴らから守ってあげたいの。でもその役目を、アヤメちゃんが選んだタクミ君がしてくれるのなら、私は嬉しいわ。
だからタクミ君、自分の強さを見つけて成長してちょうだい。アヤメちゃんを守れて、幸せに出来る力をね」
「……はい!」
何かあったら言ってちょうだい、と夫人の言葉を頂いて、部屋を退出した。
俺は外国生まれだから別れてちょうだい、とか言われんじゃないかって思ってはいたけれど、まさかああ言って下さるとは思ってなかった。てか、夫人の衝撃的事実を目の当たりにしてしまったけど、俺が聞いていいものだったのだろうか。
でも夫人があんな人だったのかと吃驚もしてる。
俺の強さ、か。
俺の強さとは何だろうか。俺に出来る事、料理か。ついさっき俺らの作る料理食うと幸せな気持ちになる、なぁんて言ってたな。夫人の言ってたそれとは違うと思うけど、自分の料理でアヤメを幸せにする自信はある。
異世界人のアヤメを守る為には、どうしたらいいのか。
まぁ、それはゆっくり考えよう。そろそろ夕飯の準備始めないと。食いしん坊な誰かさんが美味しいご飯をご所望だしな。
「いきなりすみません、今お時間よろしいですか、アドマンス夫人」
「えぇ、構わないわ」
そう、俺が会いに来たのはアヤメの母君、メルティアナ・アドマンス夫人だ。
さ、座って。と夫人の座ったソファーの向かいに座らせてもらった。
「実は、つい先程アヤメさんとお付き合いする事になりました」
「あら、タクミ君とアヤメちゃんが?」
「はい」
「あらあらお似合いじゃな~い! さては、タクミ君一人で来たって事はアヤメちゃん恥ずかしがっちゃって止められちゃった?」
「まぁ、はい、そんな所です」
さっきアヤメには、周りに言うのはまだいいんじゃない? とはぐらかされてしまった。
でも、さすがに俺らはここに連れてきてもらってる身だから、嘘ついてるような事は出来ないだろ。というか耐えられない。
最初に誘ってくれたのはアヤメだったとしても、ここに来てもいいと許可をしてくださったのは夫人。だから夫人のお陰で俺らはこうして干からびずに済んでるんだ。
しかも、首都に帰るのまだ1週間以上もあるんだぜ? 無理。ごめん、アヤメ。ほんとに。
「じゃあタクミ君が言った事は絶対言わないわ。炊飯器の話をしたって事にしましょ!」
「はい、助かります」
なんかすごくノリノリだな、まぁいいか。
「そっかぁ、アヤメちゃんがねぇ~。そういう話ってアヤメちゃん中々してくれないのよ~、恋バナを娘とするのはちょっと夢だったのにぃ。ほら、ウチってあの息子だけだったじゃない? しかも可愛げが全くないわ全然帰ってこないわでほんっっっと面白くないのよ。一体誰に似たのかしら」
なんか、夫人スイッチ入った? 中々話が止まらないぞ……?
「タクミ君から告白したの?」
「あ、はい」
「あら~、何て言ったの? どんな感じ? もうチューした?」
「え”っ」
「あ、彼女のお母さんだから話しづらいかしら? ごめんねぇ、つい嬉しくって。アヤメちゃんから聞くから許してね」
「……」
……俺、何て言ったらいいんだ?
なんか、きゃーきゃー楽しそうなんだが。
「も~アヤメちゃんたらこんなカッコいい美男子イケメン捕まえっちゃって~! しかもお料理に関してはプロよプロ! 顔も良くて性格も良くてお料理も完璧なんて優良物件じゃない! 毎日愛情たっぷりで美味しいお料理が食べられるなんて幸せじゃな~い!」
あの、恥ずかしいのでこの辺で勘弁してくださいませんか。
「あの、夫人?」
「ねぇねぇタクミ君、私達の馴れ初めの話してもいいかしら?」
「え? あ、はい、どうぞ」
「ありがと♪ じゃあね~、私がこの国の国王の妹、元王女だって知ってるかしら?」
「はい、聞いてます」
「バートと結婚する前にね、私には婚約者がいたの。あ、違う人よ。まぁ、気が合わないし私の事ちゃんと見てくれない人だったわ。顔見ただけで虫唾が走るくらいね」
夫人って、こんな事言う人だったのか。てか、いいのか、俺これ聞いて。
「当時バートは近衛騎士団長だったからよく王宮で会う事があったの。まぁ色々あってね。好きだったから猛アタックしてたんだけど表情を変えずに全部スルー。でもめげずに頑張ったのよ? でも、結婚式が来ちゃってね~。そんな事言ってられなくなっちゃったの。
でもね、結婚式の1週間前、バートが言ってくれたのよ。
全然表情を出さなかったくせして、その時は本当に困った顔で赤くしててね。『私は姫様の前だと我慢がきかないみたいです。姫様の結婚が心から喜べません』って。
私には、それだけで十分だったわ」
「え……じゃあ、」
「そ。この人と結婚したいって駄々こねちゃった♪」
「えぇえ!?」
え、駄々こねた? 婚約者との結婚式前に? でもそれで通っちゃったって事か……いいのか?
てか、表情を出さない人? 俺らの知ってる公爵様って表情豊かだろ? あ、そういえばアヤメのお兄さん、そんな感じだったな。なるほど、あんな感じか。
「この国の王女を婚約者からぶん取っても、今騎士団総括という地位に付けてる。それはそれだけバートに力があったという事よ。私もこうやって幸せでいられる。
じゃあ、タクミ君は?」
「……え?」
「タクミ君の強さとは何かしら」
俺の、強さ……?
「貴方達は生まれた国も、星すらも違うわ。それにアヤメちゃんは異世界人だから、勿論色々と苦難、苦労も沢山ある。悩む事も、傷付くこともある。それを分ってて来てくれたのよね?」
「……はい」
アヤメは異世界人、そりゃ勿論絶対苦労する事は分かってる。それでも、アヤメの特別でいたくてああ言った。
ここに来て、その気持ちは大きくなったんだ。
『あの兄妹、アヤメお嬢様と馴れ馴れしすぎないか?』
『確かに、タメ口だぜ?』
『あぁ、あの方達貴族なんですって』
『マジ? でも他国のだろ』
『でも、あの人達の祖父がアヤメお嬢様と同じ故郷の人なんだって聞いたわ。家族みたいな感じ?』
『あぁ、そういうね。確かに髪とか瞳の色とか一緒だもんね』
『い~な~』
こんな話を偶然聞いた。確かに、最初は親近感があって接してきたけれど、決して家族のような気持ちで接してきたわけじゃない。
兄のような気持ちになった事だって、たったの一度もない。
アヤメを異世界人としか見てない奴らが送ってきた釣書の件だって、あの伯爵子息の件だって、我慢ならなかった事は分かってるけれど、そういう気持ちから来てるわけじゃない。
『えっ、アヤメお嬢様って故郷では貴族じゃなかったのか?』
『だって。普通の家庭で育ったみたい』
『ふぅん』
『何、狙ってるの? やめときな、以前は平民でもここではアドマンス家のご令嬢よ?』
『うん、まぁそうなんだけどさぁ』
友達って言われたけれど、俺は違った感情で見てほしかった。
アヤメにどこにも行ってほしくなかった。
周りなんて見ないで、ただ俺だけを見ていてほしかった。
でもこれを言ったら今までの関係が壊れてしまうと分かっていたけれど、我慢が出来ずに言ってしまった。
だけど、
『私も一緒』
そう言ってくれて、今まで苦しかったものが一気に消えた様な気がした。
それと同時に、使命感にも駆られた。恋人という存在がいる事でアヤメを守れる事が一つだけでもあるのであれば、俺は絶対に守りたい。
そう、思ってしまった。
「私達は、アヤメちゃんの幸せを一番に考えてるわ。自分達の娘なんですもの、当たり前の事よ。だから、どこの馬の骨かも分からない腰抜けや骨なしの奴らから守ってあげたいの。でもその役目を、アヤメちゃんが選んだタクミ君がしてくれるのなら、私は嬉しいわ。
だからタクミ君、自分の強さを見つけて成長してちょうだい。アヤメちゃんを守れて、幸せに出来る力をね」
「……はい!」
何かあったら言ってちょうだい、と夫人の言葉を頂いて、部屋を退出した。
俺は外国生まれだから別れてちょうだい、とか言われんじゃないかって思ってはいたけれど、まさかああ言って下さるとは思ってなかった。てか、夫人の衝撃的事実を目の当たりにしてしまったけど、俺が聞いていいものだったのだろうか。
でも夫人があんな人だったのかと吃驚もしてる。
俺の強さ、か。
俺の強さとは何だろうか。俺に出来る事、料理か。ついさっき俺らの作る料理食うと幸せな気持ちになる、なぁんて言ってたな。夫人の言ってたそれとは違うと思うけど、自分の料理でアヤメを幸せにする自信はある。
異世界人のアヤメを守る為には、どうしたらいいのか。
まぁ、それはゆっくり考えよう。そろそろ夕飯の準備始めないと。食いしん坊な誰かさんが美味しいご飯をご所望だしな。
45
お気に入りに追加
2,255
あなたにおすすめの小説
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】
公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
実は、公爵家の隠し子だったルネリア・ラーデインは困惑していた。
なぜなら、ラーデイン公爵家の人々から溺愛されているからである。
普通に考えて、妾の子は疎まれる存在であるはずだ。それなのに、公爵家の人々は、ルネリアを受け入れて愛してくれている。
それに、彼女は疑問符を浮かべるしかなかった。一体、どうして彼らは自分を溺愛しているのか。もしかして、何か裏があるのではないだろうか。
そう思ったルネリアは、ラーデイン公爵家の人々のことを調べることにした。そこで、彼女は衝撃の真実を知ることになる。
無慈悲な悪魔の騎士団長に迫られて困ってます!〜下っ端騎士団員(男爵令嬢)クビの危機!〜
楠ノ木雫
恋愛
朝目が覚めたら、自分の隣に知らない男が寝ていた。
テレシアは、男爵令嬢でありつつも騎士団員の道を選び日々精進していた。ある日先輩方と城下町でお酒を飲みべろんべろんになって帰ってきた次の日、ベッドに一糸まとわぬ姿の自分と知らない男性が横たわっていた。朝の鍛錬の時間が迫っていたため眠っていた男性を放置して鍛錬場に向かったのだが、ちらりと見えた男性の服の一枚。それ、もしかして超エリート騎士団である近衛騎士団の制服……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
拾った宰相閣下に溺愛されまして。~残念イケメンの執着が重すぎます!
枢 呂紅
恋愛
「わたしにだって、限界があるんですよ……」
そんな風に泣きながら、べろべろに酔いつぶれて行き倒れていたイケメンを拾ってしまったフィアナ。そのまま道端に放っておくのも忍びなくて、仏心をみせて拾ってやったのがすべての間違いの始まりだった――。
「天使で、女神で、マイスウィートハニーなフィアナさん。どうか私の愛を受け入れてください!」
「気持ち悪いし重いんで絶対嫌です」
外見だけは最強だが中身は残念なイケメン宰相と、そんな宰相に好かれてしまった庶民ムスメの、温度差しかない身分差×年の差溺愛ストーリー、ここに開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる