大賢者の弟子ステファニー

楠ノ木雫

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■prologue

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 この世界には、[ マナ ]というものが存在する。

 それは、この世の万物全てに宿っているエネルギー。

 そのエネルギーで、〝錬金術〟を繰り出すことが出来るのだ。


 [ 錬金術 ]
 自身のマナのエネルギーを用いて成す技術の事である。
 そして、錬金術には[ 錬成 ]と[ 魔法 ]がある。

  [ 錬成 ] とある物質に変化を持たせて違う物質に変化させる。
  [ 魔法 ] マナを火・水・風・土・雷に変換させ出現させる。


 その技術を習得し極めた者をこう呼ぶ。



 〝大賢者〟



 とある森を歩く、一人の少女と小さな動物がいた。

 少女の名は、ステファニー。

 錬金術を使いこなすことのできる大賢者に最も近しい〝賢者〟である。




 ……当の本人は、気が付いていないが。

 そして、彼女の肩に乗る小さな鷲獅子。別名グリフォン。名をルシルという。彼女の聖獣だ。

 彼女達は、開拓されていない未開拓の地を旅していた。

 将来の夢は、賢者になる事。お師匠様の様な大賢者とまでは言わないが、せめて賢者になりたい。という夢だ。

 まぁ、もう叶っているのだが本人は気が付いていない。お師匠様のような大賢者になれるまでの道のりは、意外と短かったりする。まぁ当然そちらも彼女は気が付いていないが。

 そしてこの将来の夢は、756年間ずっと抱いている夢である。

 え? 何でそんなに生きているんだって?


 ……秘密☆



 そんな一人と一匹の物語である。


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