厄介払いで結婚させられた異世界転生王子、辺境伯に溺愛される

楠ノ木雫

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第二章

◇12 今日の俺はサンタさん

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「ほら、邪魔しない」

榎本は椿の肩に手を置くと、冬馬の所に連れて行った。

「う~ん、先生、聞いていい?」

「ん?何だ?」

椿と榎本は、冬馬の邪魔にならない所にイスを置くと、冬馬の絵を見ながら話し始めた。

「絵って、どうやったら上手く描けるんですか?」

「あぁ…お前、難しい事聞くなぁ…」

榎本は少し困って頭をかくと、冬馬に話をふった。

「どう思う?冬馬」

「え…上手く描くコツですか?」

冬馬も返答に困って、手を止めると榎本を見た。

「あるんですか?先生…」

「それが教えられりゃ~いいんだがなぁ…」

美術教師として、答えるのが難しいテーマのようだ。

「へぇ~デッサンの時は、即答だったのにな…」

椿は意外そうに、冬馬を見た。

「ああ、そうですね…デッサンが主観を出来るだけ外すのがコツだとしたら、絵は主観を全開にするのがコツですかね…」

冬馬が思いつくと、そう答えた。
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