21 / 69
第20話
しおりを挟む土方に言われると沖田は立ち上がった。
慧の足を強引に開いて股の間に体を入れ、代わりに土方が後ろに回って慧の腕を押さえつける。
下着をめ繰り上げられ、あらわになった慧の秘穴からは、蜜が溢れ出していた。
「あなた、本当に男ですよね……。まるで女みたいにこんなに濡らして」
慧のソコを興味津々に見つめ、蜜をすくい、それを指にからめて細長い指を入れ込んだ。
同時に、慧の腰がうねる。
「何言ってんだ総司、こんなに立派なものがついてんだ、当たり前だろ」
「それは、そうなんですけど……」
ぐちゅり、ぐちゅり、と卑猥な音がたち、沖田は目を丸くする。
「潤滑剤もないのに、この濡れようは……」
段々と指の本数は増やされ慧の中はほぐされる。
長らく触っていなかったせいか、それともさっきの媚薬のせいかは分からないが、蕩けるほどの快感が湧き上がってくる。
(だめだ……、きもちいい)
危うく意識を飛ばしかけた時、上から土方の声が降ってくる。
「なに、ばててんだ。これから、尋問だから意識をはっきり持て。おい総司、もうそのくらいでいいだろ、 たったと始めろ」
「そうですね、分かりました」
土方に言われると沖田の顔つきが一瞬で変わり、その端正な顔立ちに冷気が宿った。
「では、まず最初に。あなたは攘夷派の人間ですか?」
沖田が慧の中に指を入れながら、冷静な口調で尋ねる。
快楽に流されかけていた慧には、沖田の言葉はどこか朧気に聞こえた。
答える余裕もなく、ただこれ以上甘ったるい声が漏れないように、唇をかみ締めていると、沖田が中の指を乱暴に動かした。
「答えなさい」
そのすこし痛みを伴う刺激で、慧の意識は覚醒する。
「あっ! ちがっ、ちがい、ます……」
慧は必死に頭を振って否定した。
「では、なぜ攘夷派の人間が池田屋の方にいると?」
沖田は冷めた目で慧を見る。
(だから、それは歴史の教授が言ってて……)
しかし、そんなことを言ったら余計怪しまれるに決まっている。
何かほかに、いい言い訳は無いものか。
思いつかず、答えあぐねていると沖田の指がひと際深い場所をこすった。
「ああっ」
その瞬間、背筋を駆け巡るような快感が走る。
「ここですか」
沖田が意地の悪い笑みを浮かべて、慧のイイところをこする。その度に慧の体は跳ね、厭らしい声が漏れた。
10
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる