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第1話
しおりを挟む新撰組屯所、地下深くの部屋に卑猥な水音が響いている。
「あぁっ……もう、やめてくだ、さい」
腕を後ろに拘束され、沖田の欲望に突かれている慧に向かって、土方は低い声で言った。
「なぜ屯所を抜け出した」
しかし、慧は先程から口を閉ざし、頭を横に振るばかり。
土方は苛立ちを抑えられず、慧の前にしゃがみ、胸の蕾を捻る。
「んっ……」
いじらしい快楽に慧は体を震わせた。
「言え」
「まあまあ土方さん、そんな乱暴にしたら慧が可愛そうですよ」
優しい口調で言いながらも沖田は膝の上で暴れる慧の体を押さえつけ、後ろから慧の弱い部分を的確に攻める。
「……ああ!……ぅぅ」
もう何時間こうされているのか分からない。あまりの苦しさに慧は涙を流す。
「泣いてばかりじゃ終わらんぞ」
土方は慧の欲望を握り上下に擦った。
「ふぅっ……ん! 」
次第に慧の腰が上下に揺れ出し、頬が紅潮していく。
「まぁ、吐きたくないなら、そうして黙っていればいい。明日は非番だから、とことんお前に付き合ってやれるしな」
土方は口角を上げ、目の前で涙を流す慧の頬を撫でた。
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