傲慢令嬢、冷徹悪魔にいつの間にか愛されて縛られてました

萩の椿

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第一章

第28話

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「ああっ!」

玲子が甘い声を上げ、洗面台に顔を伏せた。

「だめ、良く鏡を見て」

辰美は玲子の肩を掴み、体を起き上がらせる。



「うんっ……、あっ」

辰美は玲子を再び鏡へと向かせ、玲子の奥へと指を押しやる。

次第に中をかき乱す指の本数は増え、激しさを増していく。

頭では拒んでいるはずなのに、体は辰美から与えられる快楽を徐々に受け入れていく。

どうして、嫌悪している相手との行為なのに。

どうして、こうも気持ちがいいのか。

「見て」

辰美が玲子の耳元で囁く。

「これが、玲子にとっては嫌がってる表情に見える?」

玲子の口の端からこぼれる涎を手のひらですくいながら、

「たまらないって顔だよ。もっとやってって男を誘う顔だ」

口角を上げる。

「違う!」

玲子は辰美にあらがうように、自分の正気を保つために叫んだ。

「そう」

辰美の顔から笑みが消え、無慈悲にも玲子のいいところを攻めていく。

絶妙な加減が玲子を揺さぶる。


甘く上ずった喘ぎ声。

口の端から垂れる涎。

たまらないといったように揺れる腰。


こんなだらしのない姿が自分であるはずがない。

玲子は鏡を見ながら、思った。

しかし、蓄積された快楽は玲子を追い詰め、ついに果ててしまう。

太ももが痙攣し、足の力が抜けきった玲子はその場に倒れた。

辰美は休みを与えず、玲子の体を抱き上げベットへと投げる。

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