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始まり

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  辰美は羞恥で顔を背ける玲子の顎を掴み鏡へと向かせた。

2人は鏡越しに目が合う。

「もう……これ以上は……やめて」

玲子は潤んだ目で辰美に懇願する。

もう、何時間こうされているのか分からない。

言葉で嬲られ、体を弄られ。

そろそろ体力も限界だ。


しかし、辰美はそんな玲子をいたぶるかのように玲子の胸の先端を指先で摘みながら耳に唇を押し付けて囁く。

「初めてヤった時から思ってたんだけどさ、お嬢って結構淫乱だよね」

辰美の欲望が玲子の奥深くをついた。

「拒否する割には、ナカ濡れてるし」

「ああっ……」

今日はやけにしつこい。 きっと朝まで離して貰えないだろう。

一郎だったら……、

きっとこんな風に相手を追い詰めたりしない。

もっと、優しく相手を包み込むようにして……。



その時、辰美の腰が思いっきりグラインドした。


「ねぇ」


どこか遠くへやっていた意識が呼び戻される。


「何考えてるの?」

「な、にも」


玲子が怯えた様に首を横に振ると、辰美は心底つまらなさそうな顔をした。


「ふーん」


そして抵抗する玲子を抱きかかえ、ベッドルームへと連れ込んだ。
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