転生した先では、僕の結婚式が行われていました。

萩の椿

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第2章

第48話

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「やめてっ……、ルーシュ!」


 ノアは半狂乱になって叫んだ。額からは汗が滴り、全身が震えている。

 逃げ出そうともがく、ノアの手足は紐で結ばれ、四本のベッドの柱へと繋がれていた。ピンと紐が張るぐらいきつく結ばれている為、微動だにできない。


 ルーシュはノアの足の間に座り、生地の薄いハンカチのようなもので、ノアの昂ぶりの先を扱いていた。ただ先っぽを擦られているだけなのに、これが腰砕けになるほど気持ちがいいのだ。



「やめてほしければ、さっさと言え。今話せば怒らない」



(もう怒ってるくせに……)


 ここで、セルとの出来事を白状してしまえば、この行為に拍車がかかるに違いない。ルーシュが、本当はセルの口からノアが隠していることをすでに聞いているなんて知りもしないノアは、一生懸命耐え抜いていた。



「強情者が」



 口を閉ざし続けるノアを見て、ルーシュはひと際強くノアの先を擦った。



「あっ! だめっ……いやっあ゛」


 その刺激で、ノアのモノからは白濁が吐き出されてしまった。


「ぬめりが良くなったな」


 ルーシュは口の端に残酷な笑みを浮かべて、硬さを失い始めたノアのモノを手で扱く。

「まさか、まだやるの……」


「当たり前だ、お前が白状するまで続ける。まだ昼の一時だからな。時間はたっぷりある」


 ルーシュはそう言うと、手の中で硬さを取り戻し始めたノアの欲望の先をまた擦り始めた。再び生まれた快楽に、ノアの腰が引けていく。


「もうやだっ、やだ……」


 逃げ場なんてないのに、ノアは必死に体をよじり、拘束を外そうともがく。


「私も同じ男だからな。この行為がどれだけ苦しい事なのか良く分かる」


 快楽に身悶えるノアを見下ろしてルーシュは言った。


(苦しいとか、そんな問題じゃないだろこれ……)


 ずっと先を擦られ続けていると、なんだか体中が今まで感じたことのない感覚に包まれていく。 目の前をチカチカと火花が散り、たまに脳内に電流が走るのだ。


(やばい……なんか俺の体おかしい……)


「わかったっ……、言うっ、言うから、もうやめて……」


 体の限界を感じたノアは、観念して素直に白状することを決めた。
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