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第1章
第1話
しおりを挟む「僕の人生、君にあげる」
突然の事だった。いつものスーパーからの帰り道、買い物袋を提げて歩いていると、何の前触れもなく知らない人の声が脳内に響いた。それはまるで鈴の様に美しい声。
誰が話しかけてきているのかと、顔を上げた刹那、長谷川アキは車と衝突した。
焦った様子の運転手の顔が見えたと思えば、いつの間にか体が地面に叩きつけられていた。想像を絶する痛みに襲われた。立ち上がろうともがいても、足が、手が、全く反応しない。ぼやけていく視界に、買い物袋から飛び出したのであろう、ジャガイモやニンジンが映っていた。
それから次第に意識は混濁し始め、アキはこの日、二十八という若さで命を落とした。
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