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花のドラゴン
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蝿が魔王に襲いかかり、その鋭い牙で血を吸った。
この世界の蝿は、血も吸うのか。
魔王の顔色が、どんどん悪くなっていく。
「う、うぅぅ。お前ら、助けろ!」
敵が敵を助けるわけないだろ。
お前の頭の中は、お花畑なのか?
「蜻蛉も召喚。種類は・・・コフキトンボでいいか。」
蜻蛉が、素早い動きで、魔王に襲いかかる。
少し尖っている爪を魔王の皮膚に突き刺す。
魔王が反撃しようとするが、蜻蛉は体を捻らせ、回避する。
次に魔王は、尾を狙おうとしたが、昆虫特有の「節」のせいで曲げられて当てられない。
蜻蛉がものすごいスピードで魔王の方へ突撃した。
魔王はそこを狙ったが、急に蜻蛉が空中で止まり、明後日の方向に向かってしまう。
蜻蛉に気がいっている魔王に、蝿がもう一度血を吸い、貧血にさせた。
魔王が、糸の切れた操り人形かのように、パタリと倒れた。貧血って、意外と怖いね。
魔王の血を吸った蝿は、お腹がいっぱいのようで、元いた場所に戻された。
「・・・・・・・さて、と。コイツの死骸をお掃除しなきゃな。召喚、蜚蠊。」
次の瞬間、皆さんも一度は見たことがあるであろう地獄の光景が目に広がった。
○キブリが魔王の死骸を食っていたのだ。自分が呼びだしたんだけどね。
でも、ゴ○ブリだよ!?ゴキ○リだよ!?ゴキブ○だよ!?
そりゃあ誰でも吐きたくなるよ。
モザイクは一応つけておくけどね。
「はい任務完了!早く帰って!」
○キブリの任務が終わったら、ノールックで帰ってもらった。
(ダンジョンエラー、ダンジョンエラー。ボスが倒されたため、異変ボス「???」が追加されます。危険です、危険です。ただちに帰ってください。)
「は?」
もう一体ボスが現れるのかよ。
「異変ボス「異変ドラゴン」が現れました。」
「グルアアァァ!」
「グルルルル!」
「ガアアアアァ!」
なんと、現れたのは、三つ首のドラゴンだった。
異変ドラゴンとやらは、ブレスの準備をし始める。
ブレスが放たれ、俺に向かって伸びていく。
一つは花、次は細かく分けられたレーザーのようなもの、最後は重力を纏った銃弾。
「かっこいい・・・・・・・じゃなくて、あれに当たったら死ぬかもしれない。不滅太陽×3。」
一つの首に一つずつという贅沢な使い方をし、吹っ飛ばす。
が、強化されたと思われる脅威的な再生能力で、首をニョキニョキと生やした。
普通、首をやられたら死ぬのに。
「モンスタースキル:ブラッディブレス」
血龍のブレスを飛ばし、いったん距離をとる。
そして、
「モンスタースキル:豪壁舞」
エンガジサルのスキルで防御して、
「重力付与。」
着地するッ!
「召喚:蟻。種類は、刺針蟻。」
蟻を召喚した。蟻は、自分の2倍以上の重さのものが余裕で運べるのだ。
しかも、女王蟻は、飛べる。
つまり、空とぶ力持ちということだ。
そして、種類は、刺されると炎に包まれた針の上を歩くような痛みが走るという、刺針蟻にした。
刺針蟻がものすごい速さでドラゴンに向かって走っていった。
追加で、5000匹くらい入れといた。蟻は、集団で戦うことで本領発揮できるからな。
蟻の行列が、ドラゴンへと向かっていく。
が、それは花のドラゴンのブレスによって防がれた。
蟻は、花の甘い匂いに耐え切れず、蜜を吸い始めた。
この世界は、いろいろと規格外すぎる。
「チッ、怠け蟻が。召喚:蜂」
蜂も襲い掛かった。
蜂は、なんとか耐えたようだ。
蜂が、花のドラゴンに鋭い尾の針を突き刺し、毒を注入した。
花のドラゴンも、ブレスの準備を始める。
蜂の毒が効くのが先か、それともブレスの方が先か。
俺は、じゃんけんで10連勝したことのある運に賭けた。
この世界の蝿は、血も吸うのか。
魔王の顔色が、どんどん悪くなっていく。
「う、うぅぅ。お前ら、助けろ!」
敵が敵を助けるわけないだろ。
お前の頭の中は、お花畑なのか?
「蜻蛉も召喚。種類は・・・コフキトンボでいいか。」
蜻蛉が、素早い動きで、魔王に襲いかかる。
少し尖っている爪を魔王の皮膚に突き刺す。
魔王が反撃しようとするが、蜻蛉は体を捻らせ、回避する。
次に魔王は、尾を狙おうとしたが、昆虫特有の「節」のせいで曲げられて当てられない。
蜻蛉がものすごいスピードで魔王の方へ突撃した。
魔王はそこを狙ったが、急に蜻蛉が空中で止まり、明後日の方向に向かってしまう。
蜻蛉に気がいっている魔王に、蝿がもう一度血を吸い、貧血にさせた。
魔王が、糸の切れた操り人形かのように、パタリと倒れた。貧血って、意外と怖いね。
魔王の血を吸った蝿は、お腹がいっぱいのようで、元いた場所に戻された。
「・・・・・・・さて、と。コイツの死骸をお掃除しなきゃな。召喚、蜚蠊。」
次の瞬間、皆さんも一度は見たことがあるであろう地獄の光景が目に広がった。
○キブリが魔王の死骸を食っていたのだ。自分が呼びだしたんだけどね。
でも、ゴ○ブリだよ!?ゴキ○リだよ!?ゴキブ○だよ!?
そりゃあ誰でも吐きたくなるよ。
モザイクは一応つけておくけどね。
「はい任務完了!早く帰って!」
○キブリの任務が終わったら、ノールックで帰ってもらった。
(ダンジョンエラー、ダンジョンエラー。ボスが倒されたため、異変ボス「???」が追加されます。危険です、危険です。ただちに帰ってください。)
「は?」
もう一体ボスが現れるのかよ。
「異変ボス「異変ドラゴン」が現れました。」
「グルアアァァ!」
「グルルルル!」
「ガアアアアァ!」
なんと、現れたのは、三つ首のドラゴンだった。
異変ドラゴンとやらは、ブレスの準備をし始める。
ブレスが放たれ、俺に向かって伸びていく。
一つは花、次は細かく分けられたレーザーのようなもの、最後は重力を纏った銃弾。
「かっこいい・・・・・・・じゃなくて、あれに当たったら死ぬかもしれない。不滅太陽×3。」
一つの首に一つずつという贅沢な使い方をし、吹っ飛ばす。
が、強化されたと思われる脅威的な再生能力で、首をニョキニョキと生やした。
普通、首をやられたら死ぬのに。
「モンスタースキル:ブラッディブレス」
血龍のブレスを飛ばし、いったん距離をとる。
そして、
「モンスタースキル:豪壁舞」
エンガジサルのスキルで防御して、
「重力付与。」
着地するッ!
「召喚:蟻。種類は、刺針蟻。」
蟻を召喚した。蟻は、自分の2倍以上の重さのものが余裕で運べるのだ。
しかも、女王蟻は、飛べる。
つまり、空とぶ力持ちということだ。
そして、種類は、刺されると炎に包まれた針の上を歩くような痛みが走るという、刺針蟻にした。
刺針蟻がものすごい速さでドラゴンに向かって走っていった。
追加で、5000匹くらい入れといた。蟻は、集団で戦うことで本領発揮できるからな。
蟻の行列が、ドラゴンへと向かっていく。
が、それは花のドラゴンのブレスによって防がれた。
蟻は、花の甘い匂いに耐え切れず、蜜を吸い始めた。
この世界は、いろいろと規格外すぎる。
「チッ、怠け蟻が。召喚:蜂」
蜂も襲い掛かった。
蜂は、なんとか耐えたようだ。
蜂が、花のドラゴンに鋭い尾の針を突き刺し、毒を注入した。
花のドラゴンも、ブレスの準備を始める。
蜂の毒が効くのが先か、それともブレスの方が先か。
俺は、じゃんけんで10連勝したことのある運に賭けた。
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