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体育祭(1)
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僕は今
伊集院君とふたりで
僕の家で
夕食を食べている
母親が
残業で遅くなるときは
伊集院君とふたりたけだから
ちょっと嬉しい
母親がいると
伊集院君を一人占めしようとするから
僕はちょっと淋しい
「陽向、来週の体育祭何に出る?」
不意に伊集院君が言う
僕達の学校の体育祭は
サッカー、バスケットボール、ドッジボールの
三種目の球技と、リレー、
それらの種目に出ない生徒は
応援団として参加する
「僕は応援でいいよ」
「僕とサッカー出ようよ、昔みたいに一緒にサッカーしようよ」
えっ、?
昔みたいにって何?
どういうこと?
「あっ、実は僕、小さい頃この街に少しの間だけ住んで居たことがあって、サッカーもしてた、Fクラブで」
「僕もFクラブ居たよ」
「陽向、僕のこと覚えてない?僕の顔良く見て」
伊集院君に言われて
僕は
彼の顔をマジマジと眺めた
「あっ」
「思い出した?」
僕は頷く
良く見れば
顔立ちなど
差程変わっていない
どうして
今まで思い出さなかったのだろう
確かに
少しの間だけ
すごくかわいい男の子が
Fクラブに在籍していたことがあった
僕は
純粋にかわいい男の子だなと
思ったけれど
中には
「お前、男なのに女の子のような名前と顔だな」
と言って意地悪する子もいた
「陽向、僕のこと全然思い出してくれないんだもん」
「ごめん」
「良いよ、それより体育祭サッカーにでようね」
半ば強引に
押しきられる感じで
僕は結局サッカーに出ることになった
そ
し
て
体育祭当日
僕達のクラスは
伊集院君の活躍により
優勝した
伊集院君とふたりで
僕の家で
夕食を食べている
母親が
残業で遅くなるときは
伊集院君とふたりたけだから
ちょっと嬉しい
母親がいると
伊集院君を一人占めしようとするから
僕はちょっと淋しい
「陽向、来週の体育祭何に出る?」
不意に伊集院君が言う
僕達の学校の体育祭は
サッカー、バスケットボール、ドッジボールの
三種目の球技と、リレー、
それらの種目に出ない生徒は
応援団として参加する
「僕は応援でいいよ」
「僕とサッカー出ようよ、昔みたいに一緒にサッカーしようよ」
えっ、?
昔みたいにって何?
どういうこと?
「あっ、実は僕、小さい頃この街に少しの間だけ住んで居たことがあって、サッカーもしてた、Fクラブで」
「僕もFクラブ居たよ」
「陽向、僕のこと覚えてない?僕の顔良く見て」
伊集院君に言われて
僕は
彼の顔をマジマジと眺めた
「あっ」
「思い出した?」
僕は頷く
良く見れば
顔立ちなど
差程変わっていない
どうして
今まで思い出さなかったのだろう
確かに
少しの間だけ
すごくかわいい男の子が
Fクラブに在籍していたことがあった
僕は
純粋にかわいい男の子だなと
思ったけれど
中には
「お前、男なのに女の子のような名前と顔だな」
と言って意地悪する子もいた
「陽向、僕のこと全然思い出してくれないんだもん」
「ごめん」
「良いよ、それより体育祭サッカーにでようね」
半ば強引に
押しきられる感じで
僕は結局サッカーに出ることになった
そ
し
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体育祭当日
僕達のクラスは
伊集院君の活躍により
優勝した
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