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第1章 炎の資質
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フラム・アブレイズは魔術師になることを夢見ていた。
魔術の理を理解し、魔力を操り、人々の役に立つ。
彼の思い描く魔術師の理想像は、当然ながら創作や想像に依るものではあったが、子供の見る夢とは得てしてそんなものだろう。
寧ろそうであるべきである。
現実的な障害や打算などが絡まない、純粋無垢であるからこそ尊いものだ。
フラム・が3歳のとき、父親であるフィアンマ・アブレイズは慣習に従って彼の魔術適性を調べることにした。
フィアンマは国に仕える魔術師であり、火と土を操る魔術の名手として広く名が知られている。
彼の一人息子であるフラムにも魔術適性があるのではないか、とフィアンマの実力を知る周囲の人々は密かに期待していた。
しかしフィアンマ自身は息子に魔術の才能があってほしいと望んでいる訳ではない。
国家魔術師として酸いも甘いも経験しているフィアンマにとって、魔術の才能を有することイコール幸福になる訳ではないと分かっていたからだ。
「ちちうえ、ボクもちちうえみたいな、すごいまじゅつしになりたい!」
「フラム、魔術師も良いが、他にも立派な仕事はたくさんある。今朝食べたパンだって、パン屋さんになればたくさん作れるぞ!」
「ええー。まじゅつしのほうがかっこいい」
子供特有の単純明快な理由と、自分を見てそう思ってくれたのなら嬉しいという複雑な喜びが混ざり、思わず苦笑するフィアンマ。
しかし、フラムの望みが叶うかは魔術適性次第である。
魔術適性には個人差があり、その大小を決定付ける根拠は不明である。
父親であるフィアンマの適性が遺伝するというならば期待はできるが、遺伝的資質について明確に証明された事例はない。
大魔術師の息子が剣士として大成した例もあれば、定食屋の娘が優れた魔術師となった例もある。
資質とは天からの贈り物である、というのが通説であった。
自分が魔術師になる将来を信じて疑わないフラムが夢破れた場合を心配に思いながら、フィアンマはフラムの手を引いて魔塔へと足を踏み入れた。
「フラム、この水晶を持ちなさい」
「はい、ちちうえ」
街の中心に悠然と聳え立つ魔塔、それは街を象徴する建造物であり、その名の通り魔術に関連する施設である。
国内で最も高い建物であり、国の威信を誇るべく技術の粋を集めた結果であった。
その最上階にある部屋には水晶玉がずらりと並んでおり、フラム達の目的はそれである。
魔力に感応する水晶の性質を利用して個人の魔力適性を調べることができるもので、魔塔はその保管施設としての一面も持っていた。
周囲にはフラムと同じ年頃の子供が二人おり、彼らも魔術適性を調べに来たのだろう。
ある一人が持った水晶玉は湖面のような青色をたたえている。
その子は誇らしげに両親を見上げ、喜びに顔を綻ばせた。
もう一人が持つ水晶玉は無色透明のまま変化を見せず、水晶玉を持っていた子供は泣きながら両親に慰められていた。
「あの子の玉はなぜ光らないの?」
「・・・魔術が使えない子は光らないんだ。そういう子は別の才能を神様に与えられているから、気にしなくて良いんだけどね」
「ふうん」
フィアンマとしては息子に適性がなかった場合の予防線のつもりだったが、フラムはその可能性など微塵も考えていなかった。
魔術という存在が近しい彼にとって、自分がそれを使えないというのは考えもしないことだったのだ。
フィアンマも料理に火を使うときなどの些事にも魔術を使うものだから、直接的な原因は彼の教育不足である。
しかしフィアンマも20代後半という若さであり、初めての育児。
仕方のない側面もあったと言えるだろう。
「ちちうえ、どうやればいいの?」
「それを持ったまま魔核に意識を集中させるんだ」
父の言葉に、フラムは自分の胸に視線を落とした。
魔核は、すべての生命体に存在する物質である。
人間の場合は直径5㎝ほどで、金属のように硬い球形だ。
人間の場合は胸の中心にあり、球の半面が表面に露出している。
色は人によって異なり、フラムの魔核は見事に鮮やかな赤色で、ルビーのように光沢のある魔核は、宝石のように美しい。
魔術師として多くの魔核を目にしてきたフィアンマですら、赤色傾向の魔核の中で最も美しいと評していた。
そこに親の贔屓目がないとは言えないが、些細なことだ。
魔核を砕かれればその生命体は死ぬが、人間の場合は砕けるような衝撃を胸に受けた時点で死亡するのであまり関係はない。
骨や歯とは比べ物にならないほど硬質かつ強靭な物質であり、成人男性がハンマーで叩いたとしても砕けることがないほどであった。
魔核の正体は魔力を操る感覚器官であり、人間を魔術師たらしめる物質なのである。
「・・・む、む、む~」
可愛らしい顔に渋面を浮かべ、唸りを上げるフラム。
フィアンマはもちろんのこと、部屋の中心にいる魔塔の職員、同じ部屋にいた二組の家族、皆がフラムに視線を送っていた。
しゅうちゅう、しゅうちゅう、そんな言葉を呟く本人こそ必死なのだが、しかし子供のやることである。
幼児特有の可愛さが勝り、この時ばかりはフィアンマも不安を忘れて我が子の可愛さに笑みを浮かべたのだった。
やがて、ある変化が生じる。
無色透明である水晶玉の中心に、赤い点が現れた。
すぐに消えてはまた現れるそれは、小さな火花。
火花はやがて火種となり、水晶内部に浮かぶ灯火となった。
小さな火は炎となり、火炎となり、熱を伴わない紅い閃光となって渦を巻く。
フラムが現出させた炎は一つの水晶玉に納まることを良しとはせず、部屋に存在するすべての水晶玉に燃え移っていく。
無数の水晶玉から溢れ出した炎は、やがて紅い光の奔流となり、部屋中を包み込んでいく。
「こ、これは!?」
眩い光は魔塔の窓からも漏れ出し、赤い光線となって町中を照らし出した。
それはまるで猛火の灯台。
街行く人々は驚いて魔塔を見上げる。
あの暖かな光は、何なのかと。
当のフラムは恍惚とした表情で水晶玉を見つめていた。
異常事態に呆然としていたフィアンマだが、それでも我に返るのは誰よりも早かった。
慌てて駆け寄り、赤光を吐き出し続ける水晶玉を躊躇なく取り上げる。
フラムの手を離れた途端、光の放出は緩やかに収まっていった。
「フラム、大丈夫か!?」
「ちちうえ、へいきだよ」
フィアンマは水晶玉を放り投げ、フラムの肩を両手で掴む。
彼の背後で魔塔の職員が水晶玉をダイビングキャッチしていたのだが、それには気付かなかった。
しかし、フラムはきょとんとした表情で父親を見上げるばかりで、それはいつものフラムだった。
ほっと息を吐くフィアンマに場にそぐわない笑顔を浮かべ、上機嫌でこう告げた。
「ちちうえ。ボクは炎で、炎はボクなんだ。だから、へいきなんだよ」
それは他人には意味の分からない言葉だったが、フラムの中に生まれたひとつの真理。
自分の体も心も炎である。
幼さゆえにそれを言葉で表現する語彙をフラムは持たなかったが、しかし自分という存在の中核が紅く燃えているのを確かに感じたのだった。
火焔の心を持つ子供、フラム。
彼の人生は今日この時に着火したのだった。
魔術の理を理解し、魔力を操り、人々の役に立つ。
彼の思い描く魔術師の理想像は、当然ながら創作や想像に依るものではあったが、子供の見る夢とは得てしてそんなものだろう。
寧ろそうであるべきである。
現実的な障害や打算などが絡まない、純粋無垢であるからこそ尊いものだ。
フラム・が3歳のとき、父親であるフィアンマ・アブレイズは慣習に従って彼の魔術適性を調べることにした。
フィアンマは国に仕える魔術師であり、火と土を操る魔術の名手として広く名が知られている。
彼の一人息子であるフラムにも魔術適性があるのではないか、とフィアンマの実力を知る周囲の人々は密かに期待していた。
しかしフィアンマ自身は息子に魔術の才能があってほしいと望んでいる訳ではない。
国家魔術師として酸いも甘いも経験しているフィアンマにとって、魔術の才能を有することイコール幸福になる訳ではないと分かっていたからだ。
「ちちうえ、ボクもちちうえみたいな、すごいまじゅつしになりたい!」
「フラム、魔術師も良いが、他にも立派な仕事はたくさんある。今朝食べたパンだって、パン屋さんになればたくさん作れるぞ!」
「ええー。まじゅつしのほうがかっこいい」
子供特有の単純明快な理由と、自分を見てそう思ってくれたのなら嬉しいという複雑な喜びが混ざり、思わず苦笑するフィアンマ。
しかし、フラムの望みが叶うかは魔術適性次第である。
魔術適性には個人差があり、その大小を決定付ける根拠は不明である。
父親であるフィアンマの適性が遺伝するというならば期待はできるが、遺伝的資質について明確に証明された事例はない。
大魔術師の息子が剣士として大成した例もあれば、定食屋の娘が優れた魔術師となった例もある。
資質とは天からの贈り物である、というのが通説であった。
自分が魔術師になる将来を信じて疑わないフラムが夢破れた場合を心配に思いながら、フィアンマはフラムの手を引いて魔塔へと足を踏み入れた。
「フラム、この水晶を持ちなさい」
「はい、ちちうえ」
街の中心に悠然と聳え立つ魔塔、それは街を象徴する建造物であり、その名の通り魔術に関連する施設である。
国内で最も高い建物であり、国の威信を誇るべく技術の粋を集めた結果であった。
その最上階にある部屋には水晶玉がずらりと並んでおり、フラム達の目的はそれである。
魔力に感応する水晶の性質を利用して個人の魔力適性を調べることができるもので、魔塔はその保管施設としての一面も持っていた。
周囲にはフラムと同じ年頃の子供が二人おり、彼らも魔術適性を調べに来たのだろう。
ある一人が持った水晶玉は湖面のような青色をたたえている。
その子は誇らしげに両親を見上げ、喜びに顔を綻ばせた。
もう一人が持つ水晶玉は無色透明のまま変化を見せず、水晶玉を持っていた子供は泣きながら両親に慰められていた。
「あの子の玉はなぜ光らないの?」
「・・・魔術が使えない子は光らないんだ。そういう子は別の才能を神様に与えられているから、気にしなくて良いんだけどね」
「ふうん」
フィアンマとしては息子に適性がなかった場合の予防線のつもりだったが、フラムはその可能性など微塵も考えていなかった。
魔術という存在が近しい彼にとって、自分がそれを使えないというのは考えもしないことだったのだ。
フィアンマも料理に火を使うときなどの些事にも魔術を使うものだから、直接的な原因は彼の教育不足である。
しかしフィアンマも20代後半という若さであり、初めての育児。
仕方のない側面もあったと言えるだろう。
「ちちうえ、どうやればいいの?」
「それを持ったまま魔核に意識を集中させるんだ」
父の言葉に、フラムは自分の胸に視線を落とした。
魔核は、すべての生命体に存在する物質である。
人間の場合は直径5㎝ほどで、金属のように硬い球形だ。
人間の場合は胸の中心にあり、球の半面が表面に露出している。
色は人によって異なり、フラムの魔核は見事に鮮やかな赤色で、ルビーのように光沢のある魔核は、宝石のように美しい。
魔術師として多くの魔核を目にしてきたフィアンマですら、赤色傾向の魔核の中で最も美しいと評していた。
そこに親の贔屓目がないとは言えないが、些細なことだ。
魔核を砕かれればその生命体は死ぬが、人間の場合は砕けるような衝撃を胸に受けた時点で死亡するのであまり関係はない。
骨や歯とは比べ物にならないほど硬質かつ強靭な物質であり、成人男性がハンマーで叩いたとしても砕けることがないほどであった。
魔核の正体は魔力を操る感覚器官であり、人間を魔術師たらしめる物質なのである。
「・・・む、む、む~」
可愛らしい顔に渋面を浮かべ、唸りを上げるフラム。
フィアンマはもちろんのこと、部屋の中心にいる魔塔の職員、同じ部屋にいた二組の家族、皆がフラムに視線を送っていた。
しゅうちゅう、しゅうちゅう、そんな言葉を呟く本人こそ必死なのだが、しかし子供のやることである。
幼児特有の可愛さが勝り、この時ばかりはフィアンマも不安を忘れて我が子の可愛さに笑みを浮かべたのだった。
やがて、ある変化が生じる。
無色透明である水晶玉の中心に、赤い点が現れた。
すぐに消えてはまた現れるそれは、小さな火花。
火花はやがて火種となり、水晶内部に浮かぶ灯火となった。
小さな火は炎となり、火炎となり、熱を伴わない紅い閃光となって渦を巻く。
フラムが現出させた炎は一つの水晶玉に納まることを良しとはせず、部屋に存在するすべての水晶玉に燃え移っていく。
無数の水晶玉から溢れ出した炎は、やがて紅い光の奔流となり、部屋中を包み込んでいく。
「こ、これは!?」
眩い光は魔塔の窓からも漏れ出し、赤い光線となって町中を照らし出した。
それはまるで猛火の灯台。
街行く人々は驚いて魔塔を見上げる。
あの暖かな光は、何なのかと。
当のフラムは恍惚とした表情で水晶玉を見つめていた。
異常事態に呆然としていたフィアンマだが、それでも我に返るのは誰よりも早かった。
慌てて駆け寄り、赤光を吐き出し続ける水晶玉を躊躇なく取り上げる。
フラムの手を離れた途端、光の放出は緩やかに収まっていった。
「フラム、大丈夫か!?」
「ちちうえ、へいきだよ」
フィアンマは水晶玉を放り投げ、フラムの肩を両手で掴む。
彼の背後で魔塔の職員が水晶玉をダイビングキャッチしていたのだが、それには気付かなかった。
しかし、フラムはきょとんとした表情で父親を見上げるばかりで、それはいつものフラムだった。
ほっと息を吐くフィアンマに場にそぐわない笑顔を浮かべ、上機嫌でこう告げた。
「ちちうえ。ボクは炎で、炎はボクなんだ。だから、へいきなんだよ」
それは他人には意味の分からない言葉だったが、フラムの中に生まれたひとつの真理。
自分の体も心も炎である。
幼さゆえにそれを言葉で表現する語彙をフラムは持たなかったが、しかし自分という存在の中核が紅く燃えているのを確かに感じたのだった。
火焔の心を持つ子供、フラム。
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