20 / 39
第ニ章 工業都市《ムジカ・ジェノマーナス》
“戦闘特化型”《エンシェントA.I.》ゼロ・ステインとの死闘①
しおりを挟む
サラ達はメシュ・ガーデンを『ムジカ・ジェノマーナス』の絶対防衛の呪縛から解き放つ為、都市の中心部にある“核へと足を踏み入れた。
「懐かしいな。」
ラッドが声をあげた。
「そうでした。『雷』のレオン。
あなたは昔この核に侵入し、電力を一時ストップさせた。」
「そうだ。お前の電力を断つつもりだったんだ。メシュ・ガーデン。
しかし、そのお前の電力を守っているというアンドロイドに阻まれた。」
「あのアンドロイドは俺よりも強い。サラが相手でも勝てるかどうか。」
メシュ・ガーデンは確かな情報を述べた。
「もちろんサラが戦うことはあり得ん。俺が倒すからな。」
『炎帝』ロン・マーは自分が戦う気満々だった。
「俺もリベンジといきたいな。前回は勝負がつく前に退くしかなかった。だからこの辺り一帯の電力だけ奪うことしか出来なかった。」
ラッドも負けた訳ではなく、退いた為、勝負はついていないようだ。
「着いた。」
メシュ・ガーデンは静かに答えた。
目の前には臨戦態勢のアンドロイドが一体。
「私はアンドロイド、ゼロ・ステイン。あなた方が誰なのか何しに来たのか分かっている。
この都市の情報は全て私に流れ込んで来ているので。
私を倒しに来たのだろう。
メシュ・ガーデンの制御を解除する為に。」
「その通りです。ならばメシュ・ガーデンの力が必要なのもあなたは分かっているのでしょう?出来たらその解除のスイッチを押させて下さい。」
サラは話し合いでゼロ・ステインの説得を試みた。
「残念だがそれは出来ない。私はメシュ・ガーデンほど、より人間の思考を深く考えるようには出来ていない。しかも“戦闘特化型”ゆえ、いかにしてあなた方を殺すかの方が優先される。このように、、、」
ウィイイイン、
ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
突如、壁からマシンガンがいくつも現れ、サラ達をハチの巣にした。
しかし、
5人は全くの無傷だった。
「召喚:【陸奥傘】!!」
ゲンが5人を覆ういくつもの傘を召喚した。
「この傘は【陸奥鉄】って特殊な鉄で出来ている。砲弾は効かん。」
だが、ゼロ・ステインはサラに接近し、攻撃を仕掛けてきた。
「拳技『ナント:炎王拳』!!」
その瞬間にロンが拳技を放った。
拳のパンチから巨大な火柱が放たれゼロ・ステインに襲いかかる。
ゼロ・ステインはロンの攻撃を避けきれず、腕が灼熱により溶かされた。
しかし、たちまち修復される。
「テメーの相手はこの俺だ。俺を倒せても剣技使い2人に最強のアンドロイド、最後がサラだ。テメーの道は長げーぞ。
もっとも、俺の次はないがな!」
というとロンはゼロ・ステインに向かっていった。
ロンの拳技は拳や蹴りが燃え盛る火炎となっておりその都度火柱が立ち上る。
ゼロ・ステインは幾度となく四股を消滅されたが、デジタル復元によりすぐに再生する。
「まるでただの映像と喧嘩してるみてーだ!
メシュ・ガーデン、お前らアンドロイドはどうしたら倒せるんだ?」
ロンはキリのない戦いに嫌気がさしてきた。
「例え身体ごと吹き飛ばしても、再生するだろう。
つまり、倒すことは不可能。
ゼロ・ステインの動力源も分からん。」
「不死か!久々に全力で戦わなきゃダメな相手ってことか!面白くなってきた!」
ロンは人である以上、いつか体力が尽き倒れるだろう。多少の手傷を負う位でも永遠と戦えるわけではない。いずれ敗れる。
「私が生身の人間なら簡単に倒されたでしょう。
しかし、ロボットにはロボットの特性がある。
『妙技:無数刃』」
ゼロ・ステインの身体は無数の針となってロンの身体に向かっていった。
「拳技『ナント:炎転回放』!!」
ロンは炎の回転球のように包まれそのまま火柱を出している。
しかし、無数刃の名の通りゼロ・ステインの攻撃の針は止むことなく、ロンに突き刺さる。
「いかん!」
ゲンとラッドが無数の針を弾きだしロンを助けた。
ゲンもラッドも剣技を使い凌ぐのが精一杯だ。
ロンは瀕死の重傷を負ったが、サラが近寄ってきた。
「✴︎✴︎✴︎(神よ、この者を癒したまえ…)✴︎✴︎✴︎」
サラは神の奇跡の力でロンに治癒を施した。
ピーピピピピピピピッ。
メシュ・ガーデンはどうすれば不死のロボット、ゼロ・ステインを倒せるのか計算していた。
一刻も早くゼロ・ステインを倒す方法を探さねば、ゲン、ラッドの命も危ないだろう。
「懐かしいな。」
ラッドが声をあげた。
「そうでした。『雷』のレオン。
あなたは昔この核に侵入し、電力を一時ストップさせた。」
「そうだ。お前の電力を断つつもりだったんだ。メシュ・ガーデン。
しかし、そのお前の電力を守っているというアンドロイドに阻まれた。」
「あのアンドロイドは俺よりも強い。サラが相手でも勝てるかどうか。」
メシュ・ガーデンは確かな情報を述べた。
「もちろんサラが戦うことはあり得ん。俺が倒すからな。」
『炎帝』ロン・マーは自分が戦う気満々だった。
「俺もリベンジといきたいな。前回は勝負がつく前に退くしかなかった。だからこの辺り一帯の電力だけ奪うことしか出来なかった。」
ラッドも負けた訳ではなく、退いた為、勝負はついていないようだ。
「着いた。」
メシュ・ガーデンは静かに答えた。
目の前には臨戦態勢のアンドロイドが一体。
「私はアンドロイド、ゼロ・ステイン。あなた方が誰なのか何しに来たのか分かっている。
この都市の情報は全て私に流れ込んで来ているので。
私を倒しに来たのだろう。
メシュ・ガーデンの制御を解除する為に。」
「その通りです。ならばメシュ・ガーデンの力が必要なのもあなたは分かっているのでしょう?出来たらその解除のスイッチを押させて下さい。」
サラは話し合いでゼロ・ステインの説得を試みた。
「残念だがそれは出来ない。私はメシュ・ガーデンほど、より人間の思考を深く考えるようには出来ていない。しかも“戦闘特化型”ゆえ、いかにしてあなた方を殺すかの方が優先される。このように、、、」
ウィイイイン、
ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
突如、壁からマシンガンがいくつも現れ、サラ達をハチの巣にした。
しかし、
5人は全くの無傷だった。
「召喚:【陸奥傘】!!」
ゲンが5人を覆ういくつもの傘を召喚した。
「この傘は【陸奥鉄】って特殊な鉄で出来ている。砲弾は効かん。」
だが、ゼロ・ステインはサラに接近し、攻撃を仕掛けてきた。
「拳技『ナント:炎王拳』!!」
その瞬間にロンが拳技を放った。
拳のパンチから巨大な火柱が放たれゼロ・ステインに襲いかかる。
ゼロ・ステインはロンの攻撃を避けきれず、腕が灼熱により溶かされた。
しかし、たちまち修復される。
「テメーの相手はこの俺だ。俺を倒せても剣技使い2人に最強のアンドロイド、最後がサラだ。テメーの道は長げーぞ。
もっとも、俺の次はないがな!」
というとロンはゼロ・ステインに向かっていった。
ロンの拳技は拳や蹴りが燃え盛る火炎となっておりその都度火柱が立ち上る。
ゼロ・ステインは幾度となく四股を消滅されたが、デジタル復元によりすぐに再生する。
「まるでただの映像と喧嘩してるみてーだ!
メシュ・ガーデン、お前らアンドロイドはどうしたら倒せるんだ?」
ロンはキリのない戦いに嫌気がさしてきた。
「例え身体ごと吹き飛ばしても、再生するだろう。
つまり、倒すことは不可能。
ゼロ・ステインの動力源も分からん。」
「不死か!久々に全力で戦わなきゃダメな相手ってことか!面白くなってきた!」
ロンは人である以上、いつか体力が尽き倒れるだろう。多少の手傷を負う位でも永遠と戦えるわけではない。いずれ敗れる。
「私が生身の人間なら簡単に倒されたでしょう。
しかし、ロボットにはロボットの特性がある。
『妙技:無数刃』」
ゼロ・ステインの身体は無数の針となってロンの身体に向かっていった。
「拳技『ナント:炎転回放』!!」
ロンは炎の回転球のように包まれそのまま火柱を出している。
しかし、無数刃の名の通りゼロ・ステインの攻撃の針は止むことなく、ロンに突き刺さる。
「いかん!」
ゲンとラッドが無数の針を弾きだしロンを助けた。
ゲンもラッドも剣技を使い凌ぐのが精一杯だ。
ロンは瀕死の重傷を負ったが、サラが近寄ってきた。
「✴︎✴︎✴︎(神よ、この者を癒したまえ…)✴︎✴︎✴︎」
サラは神の奇跡の力でロンに治癒を施した。
ピーピピピピピピピッ。
メシュ・ガーデンはどうすれば不死のロボット、ゼロ・ステインを倒せるのか計算していた。
一刻も早くゼロ・ステインを倒す方法を探さねば、ゲン、ラッドの命も危ないだろう。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
男爵令嬢が『無能』だなんて一体誰か言ったのか。 〜誰も無視できない小国を作りましょう。〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「たかが一男爵家の分際で、一々口を挟むなよ?」
そんな言葉を皮切りに、王太子殿下から色々と言われました。
曰く、「我が家は王族の温情で、辛うじて貴族をやれている」のだとか。
当然の事を言っただけだと思いますが、どうやら『でしゃばるな』という事らしいです。
そうですか。
ならばそのような温情、賜らなくとも結構ですよ?
私達、『領』から『国』になりますね?
これは、そんな感じで始まった異世界領地改革……ならぬ、建国&急成長物語。
※現在、3日に一回更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる