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第ニ章 工業都市《ムジカ・ジェノマーナス》
『ナザレ』のサラVS『炎帝』ロン・マー
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サラの無手での強さはゲンもラッドも見たことが無い。その為、拳技使いと呼ばれる『炎帝』に勝てるとは到底思えなかった。
「技は出さん。ただの素手の喧嘩だ。」
そう言うとロンが一瞬でサラの懐に入りパンチを繰り出してきた。
サラは難なく躱し、ロンの腕を掴み脇腹に頂肘を放った。
ロンは掴まれた腕を払い頂肘を躱す。
「武術の心得もあるようだな。」
ロンは小手調べといったところだ。
「次は本気でいく。女とて容赦はせん。」
ロンが凄まじい闘気を発して構えた。
ゲンもラッドも戦士として、剣を構えていたとしても、ロンの気迫は命を懸けて向き合わなければ生きていれないだろうといったものだった。
サラも同様の気迫だった。
今度はサラからロンの懐に入った。もう一度頂肘を放つ。
ロンはその頂肘を躱し、サラの顔面にサマーソルトキックを放つ。
サラはギリギリ避けた。そのまま着地したロンに近寄り腕を掴み、肩、肘を打ち込み全身でタックルをしたかのような技をだした。大纏崩捶と言う技だった。
ロンは初めて見る技に吹き飛ばされた。
しかし、ロンはすぐに起き上がった。
「初めて見る投げ技か、何か。太古の武術か?素手の喧嘩で手傷を負ったのは数年ぶりだ。
エヴァよ、この者達はお前から見てどうだ?」
《最も古代のA.I.》のアンドロイド、エヴァ・ディレッジに尋ねた。
「ロン様、そのサラと言う者、伝承にある金色のオーラを放つ者です。我々が殺したりすることは出来ないでしょう。そしてそこにいるゲンと言う者も金色のオーラ。」
ロンは驚きと同時に納得した表情をした。
「フハハハ。なるほど。そういうことか。『ナザレ』のサラ、只ならぬ雰囲気ではあったが。王家の者か。
確か殺すことは絶対に出来なかったか。
だが、【モノノフ】ゲン・ギセイも金色のオーラだと?どういうことだ?」
エヴァ・ディレッジはゲン・ギセイの出自をデータにより調べた。
ピーピピピピピッ!
ーーゲン・ギセイーー
古代【ニホン】文字:源 義成
先祖:古代王朝『モンゴル帝国』皇帝 ジンギスカン
ジンギスカン=源 義経
ジンギスカン子孫➖清王朝第6代皇帝乾隆帝 著、図書輯勘(としょゆうかん)
≪朕姓源義経之裔、其先出清和、故号清国≫
「私(清王家)の姓は源といい、義経という人の末裔である。源義経の出自は清和(天皇)であり、それ故に国号が清となった」。
ーーーーーーーー
ピピピピピッ!
「本当かどうか分かりませんが、データによればゲン・ギセイの先祖は【ニホン】の王族のようです。」
ロンはほくそ笑んだ。
「『ナザレ』のサラ同様、王家の者か。」
「金色のオーラはそれ故かと。」
その会話を聞き、サラはゲンが王族だと思っていたが、まさか自分と同じ滅亡した古代の王国【ニホン】の王族の末裔とは思っていなかった。
「ゲン!あなたは【ニホン】の王族の末裔なのですか!?」
サラは急に親戚が現れたようなそんな感覚だった。
「源 義経の末裔と言ったろう!それが【ニホン】の王族の末裔とは知らなかったが。」
「ハーハッハッハッハ!気に入った!伝承の金色のオーラが2人、魔族を打ち払うと言っている。メシュ・ガーデンよ、お前にかけられた制約も解けるはずだ!一緒に付いて行こうではないか!」
『炎帝』ロン・マーは上機嫌だった。
「勝負は私の勝ちでいいですね?」
サラは白黒が気になっていた。
「いいだろう。お前とはいつか本気でやろうではないか!
メシュ・ガーデンを縛る制約を解除するにはこの都市を支配する大老に会わねばならん。」
「行きましょう。」
サラは拳技使い『炎帝』ロン・マーを味方にした。
「技は出さん。ただの素手の喧嘩だ。」
そう言うとロンが一瞬でサラの懐に入りパンチを繰り出してきた。
サラは難なく躱し、ロンの腕を掴み脇腹に頂肘を放った。
ロンは掴まれた腕を払い頂肘を躱す。
「武術の心得もあるようだな。」
ロンは小手調べといったところだ。
「次は本気でいく。女とて容赦はせん。」
ロンが凄まじい闘気を発して構えた。
ゲンもラッドも戦士として、剣を構えていたとしても、ロンの気迫は命を懸けて向き合わなければ生きていれないだろうといったものだった。
サラも同様の気迫だった。
今度はサラからロンの懐に入った。もう一度頂肘を放つ。
ロンはその頂肘を躱し、サラの顔面にサマーソルトキックを放つ。
サラはギリギリ避けた。そのまま着地したロンに近寄り腕を掴み、肩、肘を打ち込み全身でタックルをしたかのような技をだした。大纏崩捶と言う技だった。
ロンは初めて見る技に吹き飛ばされた。
しかし、ロンはすぐに起き上がった。
「初めて見る投げ技か、何か。太古の武術か?素手の喧嘩で手傷を負ったのは数年ぶりだ。
エヴァよ、この者達はお前から見てどうだ?」
《最も古代のA.I.》のアンドロイド、エヴァ・ディレッジに尋ねた。
「ロン様、そのサラと言う者、伝承にある金色のオーラを放つ者です。我々が殺したりすることは出来ないでしょう。そしてそこにいるゲンと言う者も金色のオーラ。」
ロンは驚きと同時に納得した表情をした。
「フハハハ。なるほど。そういうことか。『ナザレ』のサラ、只ならぬ雰囲気ではあったが。王家の者か。
確か殺すことは絶対に出来なかったか。
だが、【モノノフ】ゲン・ギセイも金色のオーラだと?どういうことだ?」
エヴァ・ディレッジはゲン・ギセイの出自をデータにより調べた。
ピーピピピピピッ!
ーーゲン・ギセイーー
古代【ニホン】文字:源 義成
先祖:古代王朝『モンゴル帝国』皇帝 ジンギスカン
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ジンギスカン子孫➖清王朝第6代皇帝乾隆帝 著、図書輯勘(としょゆうかん)
≪朕姓源義経之裔、其先出清和、故号清国≫
「私(清王家)の姓は源といい、義経という人の末裔である。源義経の出自は清和(天皇)であり、それ故に国号が清となった」。
ーーーーーーーー
ピピピピピッ!
「本当かどうか分かりませんが、データによればゲン・ギセイの先祖は【ニホン】の王族のようです。」
ロンはほくそ笑んだ。
「『ナザレ』のサラ同様、王家の者か。」
「金色のオーラはそれ故かと。」
その会話を聞き、サラはゲンが王族だと思っていたが、まさか自分と同じ滅亡した古代の王国【ニホン】の王族の末裔とは思っていなかった。
「ゲン!あなたは【ニホン】の王族の末裔なのですか!?」
サラは急に親戚が現れたようなそんな感覚だった。
「源 義経の末裔と言ったろう!それが【ニホン】の王族の末裔とは知らなかったが。」
「ハーハッハッハッハ!気に入った!伝承の金色のオーラが2人、魔族を打ち払うと言っている。メシュ・ガーデンよ、お前にかけられた制約も解けるはずだ!一緒に付いて行こうではないか!」
『炎帝』ロン・マーは上機嫌だった。
「勝負は私の勝ちでいいですね?」
サラは白黒が気になっていた。
「いいだろう。お前とはいつか本気でやろうではないか!
メシュ・ガーデンを縛る制約を解除するにはこの都市を支配する大老に会わねばならん。」
「行きましょう。」
サラは拳技使い『炎帝』ロン・マーを味方にした。
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