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第10章
88話
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ザイスが鎌を振り切った。
「くくく、あはははは! なにかしてくると思えば、なにもしてこないじゃねぇか!」
間違いなく与一の首を切断したその鎌には、血の一滴どころか、肉片のひとつすらついていない。すると、先ほどまで首の端から端にまであった一本の赤い線が、赤黒い蒸気を発生させながら消えていった。
治癒の丸薬を多重摂取したことによる傷口を塞ごうとする細胞が出す高熱。人間が立っていることすら困難になるほどの熱を、黄色い丸薬──『痛覚無効』による、痛覚神経の麻痺によって無視している状態なのだろう。
「ど、どうなってやが──うぐはぁ!?」
首を傾げたザイスに放たれた素人すぎる平手。だが、その一撃を食らったザイスの身体が、弾かれた方向へと勢いよく吹き飛んでいく。
痛覚神経の麻痺による、筋力の制限の解除。それにより、使用者の身体は当たり所が悪い場合折れたり、ひびが入ってしまったりする。しかし、丸薬に含まれている治癒の効果と、治癒の丸薬の効果が合わさって人外と言えよう再生能力をも身に着けている──平手によって折れた腕が元の形に戻ったのは、一瞬の出来事であった。
「相変わらず、自分の身体を犠牲にするのは痛々しいな……」
元に戻った腕を眺めながら、与一はザイスが吹き飛んでいった方向へと足を向けた。
大通りで栄えていたであろう家具屋は木くずの山と化し、その中央に横たわるザイスの姿があった。彼は鎌の能力を自己判断で発動したりすることができる可能性が高い。咄嗟のことで油断していたところを攻撃されるとなれば、瞬時に身体能力を引き上げたところで間に合わない。
むくり、と。怒りに震えながら立ち上がるザイス。
「て、テメェ……ただの調合師じゃねぇな!?」
「ただの調合師もなにも、調合師ってこういうものじゃないのか?」
「くっそ、舐めやがって!」
ぶおん、と。ザイスの振るう鎌が風を切る。が、いくら与一の身体を刻もうと、服がぼろぼろになっていこうと、与一には傷ひとつとして残ることはなかった。
「おいおい、結構高かったんだぞこのスーツ」
「そんなこと知るかよ! この化け物がァ!?」
切っても切っても、与一の服が千切れるだけであって、露わとなった上半身には傷がつくことはない。
馬鹿力といい、化け物じみた再生能力といい、目の前にいるのが本当に調合師なのか。と、ザイスは次第と恐怖を抱き始めた。
「このッ! このぉおおおッ!!」
「……なぁ、もちろん弁償してくれるんだよな? お前が俺から奪った時間も、このスーツも」
ふと、与一がザイスを睨みつけた。
「んなこたぁ関係ねぇ、俺はテメェが邪魔をしたことに腹を立ててんだ!」
「はぁ? そっちから絡んできたんだろ。それともなにか? 俺が悪いって言いたいのか?」
「全部テメェのせいだろ! テメェさえ邪魔しなければ、計画はすべて上手くいっていたはずなんだよ!」
鎌を振るいながら、ザイスは声を大にして話していた。一向に血を流すどころか、切り傷ひとつ残すことのできない与一を前に苛立ちすら覚え始めていた。
「くそ、刈り取った魂が足りてねぇのか……?」
ザイスの猛攻が収まる。
魂を刈り取る。と、言う言葉に対して、与一は片眉を吊り上げた。
「仲間を殺めて強くなる、か。狂ってるよなお前ってさ」
「あぁ? テメェみたいに、ロクに働かねぇ雑魚なんて切り捨てられて当然だろ?」
「その考えが狂ってるって言ってるだろ。まともじゃないぞ、まじで」
「──ちぃ! 馬鹿力を披露した後は説教かぁ?」
こんこん、と。肩に鎌の柄を当てるザイス。
無駄話をしている間にも、丸薬の効果時間が迫ってくる。時間制限という枷さえなければ、こんな輩の会話には付き合っていたのだろうが、前に出てしまったからにはここでどうにかしなければならない。と、与一は焦りを感じていた。
どれほど威力の高い攻撃をぶつけようが、ザイスはそれらを身体能力の強化でしのいでしまうのだ。逆に考えれば、その効果を打ち消す、もしくは切り離せれば楽なのだが……。
「もしかしたら……」
「今度はなんだァ? 説教したり、考え込んだりよォ……あぁ、めんどくせ」
どが、と。ザイスは、与一の腹部目掛けて蹴りを繰り出した。
考えていた与一は不意を突かれる以前に、無防備な状態で前のめりになりながら店の外へと飛ばされた。与一同様に、人間という枠組みから外れた程の脚力に成す術もなく、ただただ地を転がっていく。
「……いつつ、そろそろ効果が切れ始めたな」
横腹辺りから伝わる、ちくちく、と。した痛みに、与一は頬を引きつらせた。
「へぇ、蹴りは効くみてぇだな?」
「そうみたい、だな」
小さく笑う与一とそれに苛立ちを感じ始めたザイス。
片方は命を取りに、もう片方は状況の分析と思考を走らせているのだ。普通に考えて、いかにもな短気なザイスが苛立たないはずがないのだ。
「なに笑ってやがんだ……あぁッ!?」
ザイスが地を蹴り、与一へと鎌を振るう。が、触れる寸前で止められた鎌を勢いよく引くと、与一の身体はザイスの元へと引き寄せられ、同時に放たれた蹴りによって意識を削がれる──と、思われた。
背中から徐々に食い込む刃。
腹部へと埋まる足先。
すると、何か異変を感じたのか。ザイスはゆっくりとを離れると、自身の手を見て一変した。
「テメェ、何しやがったぁあああ────ッ!!!」
「くくく、あはははは! なにかしてくると思えば、なにもしてこないじゃねぇか!」
間違いなく与一の首を切断したその鎌には、血の一滴どころか、肉片のひとつすらついていない。すると、先ほどまで首の端から端にまであった一本の赤い線が、赤黒い蒸気を発生させながら消えていった。
治癒の丸薬を多重摂取したことによる傷口を塞ごうとする細胞が出す高熱。人間が立っていることすら困難になるほどの熱を、黄色い丸薬──『痛覚無効』による、痛覚神経の麻痺によって無視している状態なのだろう。
「ど、どうなってやが──うぐはぁ!?」
首を傾げたザイスに放たれた素人すぎる平手。だが、その一撃を食らったザイスの身体が、弾かれた方向へと勢いよく吹き飛んでいく。
痛覚神経の麻痺による、筋力の制限の解除。それにより、使用者の身体は当たり所が悪い場合折れたり、ひびが入ってしまったりする。しかし、丸薬に含まれている治癒の効果と、治癒の丸薬の効果が合わさって人外と言えよう再生能力をも身に着けている──平手によって折れた腕が元の形に戻ったのは、一瞬の出来事であった。
「相変わらず、自分の身体を犠牲にするのは痛々しいな……」
元に戻った腕を眺めながら、与一はザイスが吹き飛んでいった方向へと足を向けた。
大通りで栄えていたであろう家具屋は木くずの山と化し、その中央に横たわるザイスの姿があった。彼は鎌の能力を自己判断で発動したりすることができる可能性が高い。咄嗟のことで油断していたところを攻撃されるとなれば、瞬時に身体能力を引き上げたところで間に合わない。
むくり、と。怒りに震えながら立ち上がるザイス。
「て、テメェ……ただの調合師じゃねぇな!?」
「ただの調合師もなにも、調合師ってこういうものじゃないのか?」
「くっそ、舐めやがって!」
ぶおん、と。ザイスの振るう鎌が風を切る。が、いくら与一の身体を刻もうと、服がぼろぼろになっていこうと、与一には傷ひとつとして残ることはなかった。
「おいおい、結構高かったんだぞこのスーツ」
「そんなこと知るかよ! この化け物がァ!?」
切っても切っても、与一の服が千切れるだけであって、露わとなった上半身には傷がつくことはない。
馬鹿力といい、化け物じみた再生能力といい、目の前にいるのが本当に調合師なのか。と、ザイスは次第と恐怖を抱き始めた。
「このッ! このぉおおおッ!!」
「……なぁ、もちろん弁償してくれるんだよな? お前が俺から奪った時間も、このスーツも」
ふと、与一がザイスを睨みつけた。
「んなこたぁ関係ねぇ、俺はテメェが邪魔をしたことに腹を立ててんだ!」
「はぁ? そっちから絡んできたんだろ。それともなにか? 俺が悪いって言いたいのか?」
「全部テメェのせいだろ! テメェさえ邪魔しなければ、計画はすべて上手くいっていたはずなんだよ!」
鎌を振るいながら、ザイスは声を大にして話していた。一向に血を流すどころか、切り傷ひとつ残すことのできない与一を前に苛立ちすら覚え始めていた。
「くそ、刈り取った魂が足りてねぇのか……?」
ザイスの猛攻が収まる。
魂を刈り取る。と、言う言葉に対して、与一は片眉を吊り上げた。
「仲間を殺めて強くなる、か。狂ってるよなお前ってさ」
「あぁ? テメェみたいに、ロクに働かねぇ雑魚なんて切り捨てられて当然だろ?」
「その考えが狂ってるって言ってるだろ。まともじゃないぞ、まじで」
「──ちぃ! 馬鹿力を披露した後は説教かぁ?」
こんこん、と。肩に鎌の柄を当てるザイス。
無駄話をしている間にも、丸薬の効果時間が迫ってくる。時間制限という枷さえなければ、こんな輩の会話には付き合っていたのだろうが、前に出てしまったからにはここでどうにかしなければならない。と、与一は焦りを感じていた。
どれほど威力の高い攻撃をぶつけようが、ザイスはそれらを身体能力の強化でしのいでしまうのだ。逆に考えれば、その効果を打ち消す、もしくは切り離せれば楽なのだが……。
「もしかしたら……」
「今度はなんだァ? 説教したり、考え込んだりよォ……あぁ、めんどくせ」
どが、と。ザイスは、与一の腹部目掛けて蹴りを繰り出した。
考えていた与一は不意を突かれる以前に、無防備な状態で前のめりになりながら店の外へと飛ばされた。与一同様に、人間という枠組みから外れた程の脚力に成す術もなく、ただただ地を転がっていく。
「……いつつ、そろそろ効果が切れ始めたな」
横腹辺りから伝わる、ちくちく、と。した痛みに、与一は頬を引きつらせた。
「へぇ、蹴りは効くみてぇだな?」
「そうみたい、だな」
小さく笑う与一とそれに苛立ちを感じ始めたザイス。
片方は命を取りに、もう片方は状況の分析と思考を走らせているのだ。普通に考えて、いかにもな短気なザイスが苛立たないはずがないのだ。
「なに笑ってやがんだ……あぁッ!?」
ザイスが地を蹴り、与一へと鎌を振るう。が、触れる寸前で止められた鎌を勢いよく引くと、与一の身体はザイスの元へと引き寄せられ、同時に放たれた蹴りによって意識を削がれる──と、思われた。
背中から徐々に食い込む刃。
腹部へと埋まる足先。
すると、何か異変を感じたのか。ザイスはゆっくりとを離れると、自身の手を見て一変した。
「テメェ、何しやがったぁあああ────ッ!!!」
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