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愛のカタチ
17話 迫る危険
しおりを挟む「今日はこんなに分かりました!ありがとう!」
そういってボクがルイズさんに見せたのはボクが読書をしながら調べていたものをまとめたものだった。
今日はお日様のぽかぽか度もあって最高に捗った。
まえの世界でいうノートはこっちの世界では専用のペンをもって空中に走らせると、魔空間という不思議な永久保存ができる空間に記録しておけるらしい。
その記録のデータ量が読書をし始めたころにくらべて今日は倍くらいできた。
まあ、普段の二人が過保護すぎて前の世界ではもっと勉強できていた気がするのはボクだけの秘密だ。
そんなこんなでルイズさんに見せていると、凄いな、と頭を撫でてくれる。
頭を撫でてもらうのはこっちの世界に来てからなので新鮮な気分だ。
それにまだ慣れない。
相手が自分のすぐ傍に立って手を振り上げるのだ。
恐怖以外の何者でもない。
でも、そんなボクのこともルイズさんやセネスさん、ゼナウドさんたちは分かってくれていて、少しずつ手をあげてボクが怯えないようにしてくれる。
「えへへ、、、ぁッ、、、」
いつもよりフル回転で頭を使ったせいか、セネスさんに下ろされた瞬間ふらついてそのまま床に座り込んでしまう。
目の前がチカチカする。
真っ暗で息がしにくい。
「ッはぁッはぁッ」
「レイ?!」
ルイズさんがかがんでくれているのが分かる。
セネスさんがドミールさんたちの方に知らせているのも。
そして控えの人たちが慌ててるのも。
どこかで遠くで騒いでいるように聞こえる。
自分の心臓の音と動悸のズキズキという音がボクを支配する。
はぁ、はぁと浅い呼吸を繰り返しているとルイズさんの柔らかい匂いがボクを包み込んだ。
視界が暗く塗りつぶされていて見えないけど抱き締められて抱えあげられているのが僅かな浮遊感から分かる。
「レイ、大丈夫だからな。」
意識を失う寸前、そう、耳元で聞こえた気がした。
ーーーーーー
「ん、、、。」
目を開けるとベッドから見える窓の景色は闇一色だった。
スゥースゥーと心地よい寝息が聞こえる。
そちらの方を見ると、セネスさんがボクの方を向いて眠っていた。
はて、何故ボクはベッドで寝ているのだろうか。。。
着替えもしてもらっているようでこのままだとお風呂も入れてもらっているようだ。
でも、一切の記憶がない。
ふっと窓の方を見た。
すると窓のサンの辺りに何かがおいてあるのが見えた。
「??」
ボクはそぉっとセネスさんを起こさないようにベッドから降り、その紙を見る。
それは手紙のようだった。
「??えーと、、、」
幸いにも前の世界での環境のせいで勉強に貪欲になったお陰で今日までに大体は習得してしまっていたので読める。
<ニセモノノミコナンゾキエテシマエ。モシ、コノコトヲコウガイシテミロ。コノクニノゼンコクミン、コロス!>
ボクに向けられた脅迫文だった。
「ッ!」
ボクはその紙を机の引き出しの一番奥に隠した。
どうしよう。
ボクのせいで関係ない人まで死んじゃう。。。。
そう思うと今にも倒れそうだがなんとか持ちこたえてセネスさんのとなりに戻る。
「(誰にも知られちゃいけない!ボクが何とかしないと、、、!)」
そう決心して再び眠る。
本当はこんなこと、夢だったんだと誰かが言ってくれることを信じて。
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リク、感想、日常会話何でもオッケー!!とにかく作者が寂し死にしないようにお願いします。はしゃいではしゃいで語りまくれ!※愚痴でも可※作者の本体否定不可
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