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式典
8話 幸せの光
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「「オオオーーーッッ!!」」
城の下に群がる人々から雄叫びに似た声があちこちから上がる。
ついにレイが皆の前に姿を現したようだ。
「静粛に。。。」
国王陛下の一声で辺りは静まり返る。
「この御方こそ創造神アヴィ様がご降臨されたときに我がウェイナード国に授けられた、世界でたった一人の神のご加護をうけられた神子、レイ様だ!」
国王がこの説明を言い切るまでにレイの可憐な姿とその姿には隠しきれていない神々しさに息を呑む音が幾千と聞こえる。
「はっはじめまして皆さん!ぼっボクはレイと申します!よろしくお願いします!」
言い終わると直ぐに後ろに下がってしまう。
ルイズが待ち構えていたようで、レイがルイズに抱き付いているのを遠視の魔法で確認すると安心した。
、、、あとで散々ルイズに自慢されるんだろうな。。。
俺もレイに抱き付いてもらうぞ、と意気込んで目の前の聴衆に意識を向ける。
さっきからこの辺りに不穏な気配がする。
騎士なだけあってそういう気配にも敏感だ。
すると突然、向かい側の柱のそばから攻撃魔法が展開された。
「ッ!!」
俺は慌てて他の聴衆に気づかれないように封じの魔法を柱の近くの一帯に飛ばした。
その後はなにも攻撃魔法は展開されなかった。
だが、こんなにすんなりやめるものなのか?
俺は疑問と不安を抱えて、レイの様子を見守りつついつの間にか迷子ばかりを届けていた。
ーーーー
「レぇイ。」
しがみついたルイズの身体が動いてボクの頭を撫でる。
ここは皆の前に出たバルコニーの奥。
豪華なソファしか置いてない。
少し華美な壁紙があるくらい。
ボクはしがみついたままこの部屋に連れてこられてるようだ。
これが転移の魔法なのかな?
少し短い距離だけど不思議な感じ。
「大丈夫か?」
ルイズさんが頭を撫でてくれる。
「ん。。。」
きゅっとしがみつくとルイズさんの匂いがボクを包み込む。
、、、結構怖かった。
挨拶したときの記憶がない。
皆の目線がボクに向けられて、いろんな思いがこもっていた。
今も脚ガクガクしててルイズさんの匂いを嗅いでバクバクしてた心臓が収まったような気がする。
「み、、な、、、た?」
「フフッああ。」
顔をルイズさんの服に埋めたままいったので通じたかが不安だったけど、ルイズさんはしっかり聞き取ってくれたみたいで。
因みに、「みんなに笑えてた?」って聞きました。
怖くて恐くてどうしようもなくて、でもここでしっかりしておかないと。
第一印象は大事だ。
前の世界で痛いくらい思い知らされた。
「大丈夫。むしろ、黙ってても好感度は上がっていくと思うぞ?」
「、、、(フルフルフル)」
頭を押し付けるようにして首を降る。
ポンポン
ルイズさんがもう一度頭を撫でてくれる。
雰囲気で何となく困っているのがわかる。
このまま気を遣わせるよりもいっそのこと突き離されてしまった方が、と考えてしまう。
へんに気を遣って扱われるより、バッサリと迷惑だ、と切り捨てられた方がまだましなのかもしれない。
でもこんなにもルイズさんやセネスさんのことを大切に思ってしまう自分が邪魔をする。
二人のためにも。。。
でも。。。
そんな考えがぐるぐる回って心臓がバクバク音をたてる。
そういえばさっきからずっとこんな調子だ。
こんな、大切な儀式の日にもへんに考え込んでしまう自分にも腹が立つ。
嗚呼。なんだか変な蟠りが胸の辺りにたまってく。
「ごめんね。大丈夫。」
そんなあやふやな自分にグッと渇をいれ、ルイズさんから離れる。
やっぱり、まだ心配そうにボクを見てくれている。
「心配かけてごめんね?でも大丈夫だよ。」
そう言って微笑んで見せるとルイズさんの中でも何か区切りというか、今のボクに向き合おうとしてくれようとしてるのが伝わってくる。
「神子様。少しご休憩を。休まられませんとお体になんや不調が出るやも知れません。」
ゼナウドさんの後ろに控えていたはずのいつもご飯を届けてくれる執事さんがそこにはいた。
「それもそうだな。レイ。失礼するぞ。」
そう言ってルイズさんはボクを担ぎ上げる。
突然のことにルイズさんの方を見上げれば、それはそれは眩しい笑顔が。
「ここにはソファしかないが大丈夫か?なんならベッドとまではいかないがカウチソファを、、、。」
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと緊張してて心臓がバクバクしてるだけだから。」
自分は大丈夫だということを伝えたいのに、余計に心配をかけてしまったようで執事さんや奥の部屋の中にいた侍女さんたちもあたふたしている。
ルイズさんなんか「いっ医者を!!」って叫んでいた。
まあ、急いで大丈夫だって言ったんだけど。。。
「レイ、本当にしんどくないんだな?どこか痛いとかおかしいところはあるか?」
そう言ってルイズさんがボクの顔を覗き込んでくる。
さっきからこんな感じが続いている。
今はずっとゼナウドさんや大臣さんが代わる代わるしゃべっている。
そんな後ろで、ボクは数分おきにルイズさんにこう聞かれている。
ルイズさんの「いっ医者を!」発言の後、よく確認してみるとこの部屋に置いてあるソファはこの世界の人たちに合わせて作られているからとても大きく、ボクが体全部を伸ばして寝転んでも隣には寝返りを1,2回はうてるんじゃないかっていうくらい余裕があった。
「レイ、硬すぎないか?大丈夫か?体が痛くなったらすぐいうんだぞ?」
「大丈夫ですってば。。。」
このソファはボクが以前寝るのに使っていたお布団もどきよりも断然寝心地がいい。
まあそりゃ、薄いタオル一枚をフローリングの上に敷いただけの即席モノと比べるのもどうかとは思うけど。。。
施設にはボクの寝床は無かった。
それがあり得ないということは5歳くらいの時からそうやって過ごしてきたボクにはあまり実感がないんだけれど、ここの生活を眠ったいた時間も併せてこの6,7日送ってみて少し実感した。
施設の時は、腐りかけてるでしょ、て普通にわかるくらいのものを。
飲み物は近くの公園で捕獲。
トイレも公園。
冬はとてもつらかったけど、時々あの子が自分のスープを夜中に持ってきてくれて、温まりながら寝た。
この世界に来てからはその今までの「ボクの常識」が崩れていく。
モフモフのベッドの上で毛布にくるまりながら明日のことも気に病むことなく寝ることができる。
食べ物が一日三食+お菓子にお茶まで出てくる。
トイレもここにあるのを使ってもいい。
、、、ここは天国なのではないだろうか。
そう思い、
「一回死んだからここは天国だよね。」
と納得してしまった。
今までしてきたこと、されてきたことが当たり前だと思っていた身としては、いつか拒否されて捨てられるのでは、と夜考えることが増えたことくらいだろうか。
「、、、レイ?」
深く考え込んでいたようでルイズさんが顔を覗き込んでくる。
あっ!ちなみに今も安定のルイズさんの膝枕の上です。
こんなことでいいのか騎士様。とも思ってけれど流石異世界。もしもの場合は遠距離の攻撃魔法らしい。
何でもありなんですね。。。
「レイや、締めの挨拶に礼だけしてくれんか。」
ゼナウドさんがバルコニーからこちらに言う。
ふと時計を見ると1時間くらい休憩していたらしい。
「はい、もちろん。」
そう言って起き上がりゼナウドさんのもとに行く。
ルイズさんも後ろからついてきている。
ちゃんと騎士様モードに入ってキリッとしているんだけど尻尾はちぎれんばかりに揺れている。
「、、、そういえばあの猫ちゃんどうなったんだろう。」
「、、、?どうした、レイ。」
横に立っていたゼナウドさんに聞こえていたようで、心配される。
ルイズさんもそんなゼナウドさんの声を聞いて心配げにこちらを見ているのが視線で分かる。
「なんでもないです。ごめんなさい。。」
ついつい謝ってしまうが、ゼナウドさんが謝るな、と少し強い口調で言ってくる。
なんだか癖としてついてしまって、ついつい言ってしまう。
「ごめんなさ、、、あっ、、ぅぅ。。」
癖ってそんなに治せないから癖なんだよ、っと開き直ってしまいそうだ。
そんなボクの姿をみて安心したのか、再び前を向いて大臣さんの終わりの言葉を聞く。
もちろん最後の言葉を言うのはゼナウドさんらしいが本当に一言述べるだけで、そこまでのほとんどは今立ってしゃっべている大臣さんが言うのだそう。
ちなみにボクは最初の自己紹介と、今からするお辞儀だけ。
「これにて神子様のお披露目の辞を終了する。神子様と我が国に幸あれ!!!」
ゼナウドさんのその声を聞いてからボクも一歩前に出てゼナウドさんに合わせて軽く礼をする。
顔を上げてからもう一度この下にいるみんなの顔を見る。
どんな風に思われているのかわからないし、疎まれているだけかもしれないけど今ここにいる人に幸せになってほしい。
そう思った瞬間、体からぽわぽわと淡く、でもとてもしっかりした光がこのあたり一帯に漂う。
この調子だと、もっと遠くまで届いていそう。
ザワザワとどよめきが上がる。
驚いているのはゼナウドさんやルイズさんもらしく、何だこれは?!と驚いている。
そんななか、ボクはこれが幸せか、、、、と感心していた。
温かく、優しい光は本当にボクが発したのかと思うくらい、心地がいい。
「とにかくレイはこっちに!」
驚き、どよめいている民衆(国王を含む)を背に、ボクはさっきまでいた控えの部屋にルイズさんに促されるがまま、入っていった。
城の下に群がる人々から雄叫びに似た声があちこちから上がる。
ついにレイが皆の前に姿を現したようだ。
「静粛に。。。」
国王陛下の一声で辺りは静まり返る。
「この御方こそ創造神アヴィ様がご降臨されたときに我がウェイナード国に授けられた、世界でたった一人の神のご加護をうけられた神子、レイ様だ!」
国王がこの説明を言い切るまでにレイの可憐な姿とその姿には隠しきれていない神々しさに息を呑む音が幾千と聞こえる。
「はっはじめまして皆さん!ぼっボクはレイと申します!よろしくお願いします!」
言い終わると直ぐに後ろに下がってしまう。
ルイズが待ち構えていたようで、レイがルイズに抱き付いているのを遠視の魔法で確認すると安心した。
、、、あとで散々ルイズに自慢されるんだろうな。。。
俺もレイに抱き付いてもらうぞ、と意気込んで目の前の聴衆に意識を向ける。
さっきからこの辺りに不穏な気配がする。
騎士なだけあってそういう気配にも敏感だ。
すると突然、向かい側の柱のそばから攻撃魔法が展開された。
「ッ!!」
俺は慌てて他の聴衆に気づかれないように封じの魔法を柱の近くの一帯に飛ばした。
その後はなにも攻撃魔法は展開されなかった。
だが、こんなにすんなりやめるものなのか?
俺は疑問と不安を抱えて、レイの様子を見守りつついつの間にか迷子ばかりを届けていた。
ーーーー
「レぇイ。」
しがみついたルイズの身体が動いてボクの頭を撫でる。
ここは皆の前に出たバルコニーの奥。
豪華なソファしか置いてない。
少し華美な壁紙があるくらい。
ボクはしがみついたままこの部屋に連れてこられてるようだ。
これが転移の魔法なのかな?
少し短い距離だけど不思議な感じ。
「大丈夫か?」
ルイズさんが頭を撫でてくれる。
「ん。。。」
きゅっとしがみつくとルイズさんの匂いがボクを包み込む。
、、、結構怖かった。
挨拶したときの記憶がない。
皆の目線がボクに向けられて、いろんな思いがこもっていた。
今も脚ガクガクしててルイズさんの匂いを嗅いでバクバクしてた心臓が収まったような気がする。
「み、、な、、、た?」
「フフッああ。」
顔をルイズさんの服に埋めたままいったので通じたかが不安だったけど、ルイズさんはしっかり聞き取ってくれたみたいで。
因みに、「みんなに笑えてた?」って聞きました。
怖くて恐くてどうしようもなくて、でもここでしっかりしておかないと。
第一印象は大事だ。
前の世界で痛いくらい思い知らされた。
「大丈夫。むしろ、黙ってても好感度は上がっていくと思うぞ?」
「、、、(フルフルフル)」
頭を押し付けるようにして首を降る。
ポンポン
ルイズさんがもう一度頭を撫でてくれる。
雰囲気で何となく困っているのがわかる。
このまま気を遣わせるよりもいっそのこと突き離されてしまった方が、と考えてしまう。
へんに気を遣って扱われるより、バッサリと迷惑だ、と切り捨てられた方がまだましなのかもしれない。
でもこんなにもルイズさんやセネスさんのことを大切に思ってしまう自分が邪魔をする。
二人のためにも。。。
でも。。。
そんな考えがぐるぐる回って心臓がバクバク音をたてる。
そういえばさっきからずっとこんな調子だ。
こんな、大切な儀式の日にもへんに考え込んでしまう自分にも腹が立つ。
嗚呼。なんだか変な蟠りが胸の辺りにたまってく。
「ごめんね。大丈夫。」
そんなあやふやな自分にグッと渇をいれ、ルイズさんから離れる。
やっぱり、まだ心配そうにボクを見てくれている。
「心配かけてごめんね?でも大丈夫だよ。」
そう言って微笑んで見せるとルイズさんの中でも何か区切りというか、今のボクに向き合おうとしてくれようとしてるのが伝わってくる。
「神子様。少しご休憩を。休まられませんとお体になんや不調が出るやも知れません。」
ゼナウドさんの後ろに控えていたはずのいつもご飯を届けてくれる執事さんがそこにはいた。
「それもそうだな。レイ。失礼するぞ。」
そう言ってルイズさんはボクを担ぎ上げる。
突然のことにルイズさんの方を見上げれば、それはそれは眩しい笑顔が。
「ここにはソファしかないが大丈夫か?なんならベッドとまではいかないがカウチソファを、、、。」
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと緊張してて心臓がバクバクしてるだけだから。」
自分は大丈夫だということを伝えたいのに、余計に心配をかけてしまったようで執事さんや奥の部屋の中にいた侍女さんたちもあたふたしている。
ルイズさんなんか「いっ医者を!!」って叫んでいた。
まあ、急いで大丈夫だって言ったんだけど。。。
「レイ、本当にしんどくないんだな?どこか痛いとかおかしいところはあるか?」
そう言ってルイズさんがボクの顔を覗き込んでくる。
さっきからこんな感じが続いている。
今はずっとゼナウドさんや大臣さんが代わる代わるしゃべっている。
そんな後ろで、ボクは数分おきにルイズさんにこう聞かれている。
ルイズさんの「いっ医者を!」発言の後、よく確認してみるとこの部屋に置いてあるソファはこの世界の人たちに合わせて作られているからとても大きく、ボクが体全部を伸ばして寝転んでも隣には寝返りを1,2回はうてるんじゃないかっていうくらい余裕があった。
「レイ、硬すぎないか?大丈夫か?体が痛くなったらすぐいうんだぞ?」
「大丈夫ですってば。。。」
このソファはボクが以前寝るのに使っていたお布団もどきよりも断然寝心地がいい。
まあそりゃ、薄いタオル一枚をフローリングの上に敷いただけの即席モノと比べるのもどうかとは思うけど。。。
施設にはボクの寝床は無かった。
それがあり得ないということは5歳くらいの時からそうやって過ごしてきたボクにはあまり実感がないんだけれど、ここの生活を眠ったいた時間も併せてこの6,7日送ってみて少し実感した。
施設の時は、腐りかけてるでしょ、て普通にわかるくらいのものを。
飲み物は近くの公園で捕獲。
トイレも公園。
冬はとてもつらかったけど、時々あの子が自分のスープを夜中に持ってきてくれて、温まりながら寝た。
この世界に来てからはその今までの「ボクの常識」が崩れていく。
モフモフのベッドの上で毛布にくるまりながら明日のことも気に病むことなく寝ることができる。
食べ物が一日三食+お菓子にお茶まで出てくる。
トイレもここにあるのを使ってもいい。
、、、ここは天国なのではないだろうか。
そう思い、
「一回死んだからここは天国だよね。」
と納得してしまった。
今までしてきたこと、されてきたことが当たり前だと思っていた身としては、いつか拒否されて捨てられるのでは、と夜考えることが増えたことくらいだろうか。
「、、、レイ?」
深く考え込んでいたようでルイズさんが顔を覗き込んでくる。
あっ!ちなみに今も安定のルイズさんの膝枕の上です。
こんなことでいいのか騎士様。とも思ってけれど流石異世界。もしもの場合は遠距離の攻撃魔法らしい。
何でもありなんですね。。。
「レイや、締めの挨拶に礼だけしてくれんか。」
ゼナウドさんがバルコニーからこちらに言う。
ふと時計を見ると1時間くらい休憩していたらしい。
「はい、もちろん。」
そう言って起き上がりゼナウドさんのもとに行く。
ルイズさんも後ろからついてきている。
ちゃんと騎士様モードに入ってキリッとしているんだけど尻尾はちぎれんばかりに揺れている。
「、、、そういえばあの猫ちゃんどうなったんだろう。」
「、、、?どうした、レイ。」
横に立っていたゼナウドさんに聞こえていたようで、心配される。
ルイズさんもそんなゼナウドさんの声を聞いて心配げにこちらを見ているのが視線で分かる。
「なんでもないです。ごめんなさい。。」
ついつい謝ってしまうが、ゼナウドさんが謝るな、と少し強い口調で言ってくる。
なんだか癖としてついてしまって、ついつい言ってしまう。
「ごめんなさ、、、あっ、、ぅぅ。。」
癖ってそんなに治せないから癖なんだよ、っと開き直ってしまいそうだ。
そんなボクの姿をみて安心したのか、再び前を向いて大臣さんの終わりの言葉を聞く。
もちろん最後の言葉を言うのはゼナウドさんらしいが本当に一言述べるだけで、そこまでのほとんどは今立ってしゃっべている大臣さんが言うのだそう。
ちなみにボクは最初の自己紹介と、今からするお辞儀だけ。
「これにて神子様のお披露目の辞を終了する。神子様と我が国に幸あれ!!!」
ゼナウドさんのその声を聞いてからボクも一歩前に出てゼナウドさんに合わせて軽く礼をする。
顔を上げてからもう一度この下にいるみんなの顔を見る。
どんな風に思われているのかわからないし、疎まれているだけかもしれないけど今ここにいる人に幸せになってほしい。
そう思った瞬間、体からぽわぽわと淡く、でもとてもしっかりした光がこのあたり一帯に漂う。
この調子だと、もっと遠くまで届いていそう。
ザワザワとどよめきが上がる。
驚いているのはゼナウドさんやルイズさんもらしく、何だこれは?!と驚いている。
そんななか、ボクはこれが幸せか、、、、と感心していた。
温かく、優しい光は本当にボクが発したのかと思うくらい、心地がいい。
「とにかくレイはこっちに!」
驚き、どよめいている民衆(国王を含む)を背に、ボクはさっきまでいた控えの部屋にルイズさんに促されるがまま、入っていった。
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リク、感想、日常会話何でもオッケー!!とにかく作者が寂し死にしないようにお願いします。はしゃいではしゃいで語りまくれ!※愚痴でも可※作者の本体否定不可
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