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2人の旦那様
6話 採寸ってこんなに疲れるっけ?、、、(汗)
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次の日から早速その式典とやらの時に着る服の採寸が行われた。
「ひゃっ!」
「はぅっ!」
「みゃっ!?」
もう穴があるなら入りたい。
採寸と言えばいろんなところをメジャーを使って測るイメージがあると思う。
まぁ、それでも十分こそばゆい感じがする。
だが、流石異世界。想像を斜め上から切り崩してくる。
指先に魔力を集中させ、ボクの身体に沿わせて測っているようだ。
余計こそばゆい。
「すっすまないレイ!大丈夫か?」
「おいセネス!もっと優しくしてやれ!レイの身体に傷ができたらどうする?!」
「いや、むしろ少し強めで!優しかったら死んでしまいますぅぅ~~!」
ずっとこんな感じでてんやわんやだ。
優しさが裏目に出ていると思います。。。
「ハァハァハァ。」
全部が終わった頃にはくたくただった。
体力がないのは関係ないと思うのはボクだけだろうか、、、?
「レイ?大丈夫か?」
「はい。あれが魔法、ですか?」
「ん~まあそうだな。あれは生活魔法だからそんなに凄いもんじゃねえぞ?」
「そうなんですか?でもすごかったです!!」
採寸を終えるとセネスさんはボクのご飯を取りに行ってくれた。
ボクの分のご飯があるだなんて。ありがたい。
魔法を全く見たことのないボクからしたらすごくカッコよかった。
それをそのまま伝えたらルイズさんにきつく抱きしめられた。
「んっ、、、ぁん、、、///」
そのままキスされた。
前回とは違うところもルイズさんの舌で突かれて腰から崩れ落ちてしまった。
そんなボクを左手で支え、右手でボクの首を支えてくれている。
「、、、レイ。」
ルイズさんが色っぽい瞳をしてみつめてくる。
やっぱりカッコいいよねぇ。
コンコン
「昼食を持ってきたぞ。」
セネスさんがお昼ご飯をもって来てくれたようだ。
「ちぇっセネス図りやがったな?」
ルイズさんが渋々と言って感じでボクの首に添えていた右手を降ろし、姫抱きにしてくれる。
「ぁりがとう///」
正直自力で立つのは厳しそうだったからありがたかった。
セネスさんが連れてきてくれた執事さんが昼食を運んで並べてくれる。
いまだに執事さんをどう見ていいのか、見ないほうがいいのかわからない。
「ところでほかに見てみたい魔法はないのか?」
ルイズさんがボクに訪ねてくれる。
そういえば話の途中だった。。。
「ん~と、、、転移とかできるの?攻撃魔法とかは?お二人は騎士団の団長さんと副団長さんだって聞いたけどやっぱり体術も使うの?」
「そうだな。大体は何でもできるぞ?自分が言ったことが無くてもそこに対する知識が一定条件以上あれば何処へでも行ける。」
「意思通信もできるぞ?片方が通信魔法を習得できていなくても魔石を持っていれば一方的だが伝達はできる。、、、こんな風に。」
セネスさんがそう言うとボクの頭の中に言葉が響いた。
『レイ聞こえるか?』
「わぁ~!すごいです!セネスさん!!」
とても面白い。
もっともっとと強請るけど2人共に止められる。
「レイは気づいてないかもしれないがこれは魔法を習得していないほうにすごく負担がかかるんだ。」
「レイはあまり体力が無ぇからやめたほうがいい。本当に困ったときだけだ、な?」
二人が宥めるように言ってくる。
別に拗ねているわけではないんだけどな、、、。
「はぁい。」
「じゃあ攻撃魔法みたいなのは?」
「あるぞ?鍛錬を積めばそれだけ強くなれる。今は危ないから見せれないな。」
「体術ももちろんあるが、、、そうだなどちらかと言うとルイズが体術に長けていて俺が魔法に長けているという感じかな。まぁほんの僅かな差なんだがな。」
やっぱり騎士団の団長さんと副団長さんだから強いんだろうなぁ。
「話はこれくらいにして食おうぜ?」
そういうとボクはそのままルイズさんの膝の上に座らされ、セネスさんに食べさせてもらう。
なんだか慣れ始めている自分が恐ろしい。
暫く食べ進めて
「ん。もういいです。ありがとう。」
「もういいのか?」
ボクが食べた量はテーブルに用意された量の3分の1に満たない。
いや、ここに置いてある量がおかしいんだって。
ルイズさんたちも一緒に食べ進めたけどまだまだいける感じだ。
おかしくない?軽く10人分はあるよ?
まぁ、ボクの前に出された量は元の世界でも少ない方だけれど。
奥にまだ料理のお皿の傍でスタンバっている執事さんが。
恐ろしい。。。
食べ終わったらボクはルイズさんの膝から降りてこの部屋にある本棚に向かう。
見てみたいと思って手を付けられていなかったので今がチャンスだ。
「こら。走るんじゃない!」
気持ちがはやりすぎて小走りになっていたらしい。
セネスさんが注意してくれる。
この世界の文字も読めるのだろうか?
少し薄めの本を手に取り開いてみる。
そんな動作の中でも2人の目線はボクに向けられたままだ。
本を本棚から出したときは2人ともお皿を机に置いてボクの方に身体を傾けていた。
なんでなんだろう?
「(レイが本を落としそうになったら本をはたきに行こう。)」
「(本がレイの足に落ちる前にレイを抱えられるようにしておこう)」
どうやらこの国の文字も読めるらしい。
日本語に代わって見えているから困ることはなさそうだ。
でも元の世界であまり環境に恵まれなかったのか文字は分からないのが多い。
施設の時は学校も嫌でずっと保健室かトイレに籠っていたし、施設でもハブられていたから基礎があんまりできていない自覚はある。
高校も授業は受けるけど分からないことがほとんどだった。
自分では高校も最底辺ではあるが通うことができているしバイトも見つかったのでそこそこに恵まれていると思うのだが。。。
分からなければ辞書でも引けばいいか。
これからは辞書をお供に過ごす日々が続きそうだ。
「あの、、辞書ってどこにありますか?」
食事が終わったらしい2人に話しかける。
凄い!あんなにあった量をこの短時間で!
しかも執事さんの横にあったお皿もすべて綺麗に完食されていた。
「なんでそんなもんいるんだ?」
ルイズさんがこちらに向かいながら聞いてくる。
食事を下げてくれと執事さんに告げ終わったセネスさんも後ろからついてきている。
「えっ、、、と言葉の意味が分からない時がありそうな感じなので。」
「この世界の言葉が分からないのか?」
セネスさんがボクに目線を合わせるように屈んで聞いてくれる。
「ぃや、、、えっと、、、。」
分かるんだけどあまり習ってこなかったからとは言いにくい。
ボクが言い淀んでいるとセネスさんがもっと優しそうな顔をして見つめてくる。
「、、、、あんまり基礎教育をその、、、受けてこなかったので、、、。言葉は分かるんですけど。。。」
日常会話で必要な言葉は皆が口から発しているのを聞いて大体は理解しているつもりだ。
変な空気が3人の間に流れる。
「ぅ~ひっく、、、ひっく、、ふぇっ」
変な空気が怖くて涙が出てくる。
この世界に来てから感情の起伏が激しくなっている気がする。
涙腺も緩くなった。
ぎゅ―――。
セネスさんに抱きしめられてその上からルイズさんに抱きしめられる。
余計に涙が流れてきた。
「ぅ~~~。」
「すまなかった。泣かせるつもりはなかったんだ。」
「もう大丈夫か?」
2人はそのままボクが落ち着くまで待ってくれた。
怖かったよな?とルイズさんが覗き込んでくる。
ボクは幼稚園児か何かですか。
確かに体力もないし、感情に制御が効かない気がするけど。。。
「辞書なんだがあるにはあるが、持ち運ぶのはよしてくれ。落として怪我でもしたらどうする。」
セネスさんの口調からしてこれは絶対らしいです。。。
「あと、使うのは誰かが傍にいるとき。それが守れるならいいぞ?」
ルイズさんが微笑みながら言ってくれる。
「はい!ありがとう!!」
「ひゃっ!」
「はぅっ!」
「みゃっ!?」
もう穴があるなら入りたい。
採寸と言えばいろんなところをメジャーを使って測るイメージがあると思う。
まぁ、それでも十分こそばゆい感じがする。
だが、流石異世界。想像を斜め上から切り崩してくる。
指先に魔力を集中させ、ボクの身体に沿わせて測っているようだ。
余計こそばゆい。
「すっすまないレイ!大丈夫か?」
「おいセネス!もっと優しくしてやれ!レイの身体に傷ができたらどうする?!」
「いや、むしろ少し強めで!優しかったら死んでしまいますぅぅ~~!」
ずっとこんな感じでてんやわんやだ。
優しさが裏目に出ていると思います。。。
「ハァハァハァ。」
全部が終わった頃にはくたくただった。
体力がないのは関係ないと思うのはボクだけだろうか、、、?
「レイ?大丈夫か?」
「はい。あれが魔法、ですか?」
「ん~まあそうだな。あれは生活魔法だからそんなに凄いもんじゃねえぞ?」
「そうなんですか?でもすごかったです!!」
採寸を終えるとセネスさんはボクのご飯を取りに行ってくれた。
ボクの分のご飯があるだなんて。ありがたい。
魔法を全く見たことのないボクからしたらすごくカッコよかった。
それをそのまま伝えたらルイズさんにきつく抱きしめられた。
「んっ、、、ぁん、、、///」
そのままキスされた。
前回とは違うところもルイズさんの舌で突かれて腰から崩れ落ちてしまった。
そんなボクを左手で支え、右手でボクの首を支えてくれている。
「、、、レイ。」
ルイズさんが色っぽい瞳をしてみつめてくる。
やっぱりカッコいいよねぇ。
コンコン
「昼食を持ってきたぞ。」
セネスさんがお昼ご飯をもって来てくれたようだ。
「ちぇっセネス図りやがったな?」
ルイズさんが渋々と言って感じでボクの首に添えていた右手を降ろし、姫抱きにしてくれる。
「ぁりがとう///」
正直自力で立つのは厳しそうだったからありがたかった。
セネスさんが連れてきてくれた執事さんが昼食を運んで並べてくれる。
いまだに執事さんをどう見ていいのか、見ないほうがいいのかわからない。
「ところでほかに見てみたい魔法はないのか?」
ルイズさんがボクに訪ねてくれる。
そういえば話の途中だった。。。
「ん~と、、、転移とかできるの?攻撃魔法とかは?お二人は騎士団の団長さんと副団長さんだって聞いたけどやっぱり体術も使うの?」
「そうだな。大体は何でもできるぞ?自分が言ったことが無くてもそこに対する知識が一定条件以上あれば何処へでも行ける。」
「意思通信もできるぞ?片方が通信魔法を習得できていなくても魔石を持っていれば一方的だが伝達はできる。、、、こんな風に。」
セネスさんがそう言うとボクの頭の中に言葉が響いた。
『レイ聞こえるか?』
「わぁ~!すごいです!セネスさん!!」
とても面白い。
もっともっとと強請るけど2人共に止められる。
「レイは気づいてないかもしれないがこれは魔法を習得していないほうにすごく負担がかかるんだ。」
「レイはあまり体力が無ぇからやめたほうがいい。本当に困ったときだけだ、な?」
二人が宥めるように言ってくる。
別に拗ねているわけではないんだけどな、、、。
「はぁい。」
「じゃあ攻撃魔法みたいなのは?」
「あるぞ?鍛錬を積めばそれだけ強くなれる。今は危ないから見せれないな。」
「体術ももちろんあるが、、、そうだなどちらかと言うとルイズが体術に長けていて俺が魔法に長けているという感じかな。まぁほんの僅かな差なんだがな。」
やっぱり騎士団の団長さんと副団長さんだから強いんだろうなぁ。
「話はこれくらいにして食おうぜ?」
そういうとボクはそのままルイズさんの膝の上に座らされ、セネスさんに食べさせてもらう。
なんだか慣れ始めている自分が恐ろしい。
暫く食べ進めて
「ん。もういいです。ありがとう。」
「もういいのか?」
ボクが食べた量はテーブルに用意された量の3分の1に満たない。
いや、ここに置いてある量がおかしいんだって。
ルイズさんたちも一緒に食べ進めたけどまだまだいける感じだ。
おかしくない?軽く10人分はあるよ?
まぁ、ボクの前に出された量は元の世界でも少ない方だけれど。
奥にまだ料理のお皿の傍でスタンバっている執事さんが。
恐ろしい。。。
食べ終わったらボクはルイズさんの膝から降りてこの部屋にある本棚に向かう。
見てみたいと思って手を付けられていなかったので今がチャンスだ。
「こら。走るんじゃない!」
気持ちがはやりすぎて小走りになっていたらしい。
セネスさんが注意してくれる。
この世界の文字も読めるのだろうか?
少し薄めの本を手に取り開いてみる。
そんな動作の中でも2人の目線はボクに向けられたままだ。
本を本棚から出したときは2人ともお皿を机に置いてボクの方に身体を傾けていた。
なんでなんだろう?
「(レイが本を落としそうになったら本をはたきに行こう。)」
「(本がレイの足に落ちる前にレイを抱えられるようにしておこう)」
どうやらこの国の文字も読めるらしい。
日本語に代わって見えているから困ることはなさそうだ。
でも元の世界であまり環境に恵まれなかったのか文字は分からないのが多い。
施設の時は学校も嫌でずっと保健室かトイレに籠っていたし、施設でもハブられていたから基礎があんまりできていない自覚はある。
高校も授業は受けるけど分からないことがほとんどだった。
自分では高校も最底辺ではあるが通うことができているしバイトも見つかったのでそこそこに恵まれていると思うのだが。。。
分からなければ辞書でも引けばいいか。
これからは辞書をお供に過ごす日々が続きそうだ。
「あの、、辞書ってどこにありますか?」
食事が終わったらしい2人に話しかける。
凄い!あんなにあった量をこの短時間で!
しかも執事さんの横にあったお皿もすべて綺麗に完食されていた。
「なんでそんなもんいるんだ?」
ルイズさんがこちらに向かいながら聞いてくる。
食事を下げてくれと執事さんに告げ終わったセネスさんも後ろからついてきている。
「えっ、、、と言葉の意味が分からない時がありそうな感じなので。」
「この世界の言葉が分からないのか?」
セネスさんがボクに目線を合わせるように屈んで聞いてくれる。
「ぃや、、、えっと、、、。」
分かるんだけどあまり習ってこなかったからとは言いにくい。
ボクが言い淀んでいるとセネスさんがもっと優しそうな顔をして見つめてくる。
「、、、、あんまり基礎教育をその、、、受けてこなかったので、、、。言葉は分かるんですけど。。。」
日常会話で必要な言葉は皆が口から発しているのを聞いて大体は理解しているつもりだ。
変な空気が3人の間に流れる。
「ぅ~ひっく、、、ひっく、、ふぇっ」
変な空気が怖くて涙が出てくる。
この世界に来てから感情の起伏が激しくなっている気がする。
涙腺も緩くなった。
ぎゅ―――。
セネスさんに抱きしめられてその上からルイズさんに抱きしめられる。
余計に涙が流れてきた。
「ぅ~~~。」
「すまなかった。泣かせるつもりはなかったんだ。」
「もう大丈夫か?」
2人はそのままボクが落ち着くまで待ってくれた。
怖かったよな?とルイズさんが覗き込んでくる。
ボクは幼稚園児か何かですか。
確かに体力もないし、感情に制御が効かない気がするけど。。。
「辞書なんだがあるにはあるが、持ち運ぶのはよしてくれ。落として怪我でもしたらどうする。」
セネスさんの口調からしてこれは絶対らしいです。。。
「あと、使うのは誰かが傍にいるとき。それが守れるならいいぞ?」
ルイズさんが微笑みながら言ってくれる。
「はい!ありがとう!!」
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