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記憶がなくなる前の話
59話
しおりを挟む「お待たせいたしました、理斗様も琉架様もSクラスでした。、、、こちらです。」
蘭が帰ってきたみたいで、りぃくんに「るぅ、行こ?」って差し出された手を取って椅子からぴょいって軽くジャンプして降りた。
「そういえばなんでみんな下にいるのにぼくたちは上なの?」
ふと、不思議に思ってりぃくんに聞く。
「??言ってなかったっけ?」
「特に有名御子息、ご令嬢の方は一般生徒と同じ席にお座りになられるのは護衛ができないなどの面から危険ですのでそれぞれのお席があるのです。」
遼が説明してくれた。
ほら、と遼が指差した方を見ると僕たちとは違う離れたテラス?バルコニー?にキレイな男の子がいた。
「ほぇ~」
「るぅ、あんなの見てたらるぅの可愛いおめめが腐っちゃう。早く行こ!」
「え、ちょ、りぃくんはやい~~!」
ぐいぐいと引っ張られて教室に向かう。
「??ここも人がいないね。」
「こちらも一般生徒は通行禁止で特定の方たちのみの通行が許されています。」
今度は前を歩いて案内してくれていた蘭が説明してくれた。
「あっ!廊下なのにもふもふのソファーがあるよ?!」
もふもふ~っ!とウキウキしてりぃくんの手を振り解いて吸い寄せられていく。
「ちょ、、、!るぅ、、、!」
「琉架様、理斗様のお手を離してはなりませんよ。、、、あちらのソファーは旦那様が学園に寄贈し設置させたそうです。」
「確かに家の廊下にも設置してたね父様。」
遼とりぃくんの声を聞きながらソファーの上に置いてあるクッションを触ろうとした。
「ッダメ!!」
「、、、っぅ?!」
りぃくんがすごく大きい声で叫んで僕が取ろうとしていたクッションを僕から遠ざけた。
僕は少し、いや、結構びっくりして心臓がドキドキいってる。
「琉架様、失礼します。」
そう言って遼は僕をそっと抱き上げて廊下を曲がる。
「??教室あっちだよ?」
「今は琉架様のご体調の方が優先です。安静にしないと。」
遼の顔を見てから少し後ろのりぃくん達を見ると少し悲しそうなお顔で後ろからついてきていた。
「(りぃくんたちがいるならいっか、、、)」
教室に行かなくてお友達できるか不安になったけど、りぃくんがついてきてくれていたからまぁいっかと思って遼の首にぎゅぅ~、と抱きついた。
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