愛され末っ子

西条ネア

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記憶がなくなる前の話

56話

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琉架サイド



「琉架様、少し失礼いたします。」

りぃくんとお家に帰ってきておやつを食べていると遼にそう言われてお熱を測られた。

「、、、やっぱり。お熱がありますので今日はもうお休みになりましょう。」

そう言われて遼は僕の着替えと体を拭く用のホカホカタオルの準備を始めた。

「ありゃりゃ、、、たしかにるぅ、お歌の時間にはぁはぁになったもんね。それに久しぶりなのに半分もいたし、、、今日は一緒に寝よ?」

「うん、、、」

幼稚園に来ていたお友達たちはきっとこんなことではぁはぁになったり、お熱を出したりしないんだろうなって思うとなんだか悲しくなってうるうるしながらりぃくんとぎゅーした。


「泣かないで、るぅ。苦しくなっちゃうよ?」

よしよし、、、
りぃくんはママと同じくらいポカポカしてて気持ちが良かった。

りぃくんも僕と一緒に着替えた。

「、、、あれ?りぃくん、蘭に手伝ってもらわないでぬぎぬぎできるの?」

「ん?うん。」

るぅのおにーちゃんだもんって言ってくるりぃくんはかっこよかった。
でも少し遠くに行っちゃったみたいで悲しくなった。

しょげーってなっているといつのまにか遼が体をふきふきしてくれてて、あとはベッドの上に寝転ぶだけだった。

「一緒にごろんしよ?」

りぃくんがコテンって首を傾げながら言ってくれた。

「うん、、、」

「るぅ、るぅはそのままでいいんだよ?りとは今のるぅがだぁいすき」

そう言ってほっぺたをすりすりしてくれる。

少しくすぐったくて、ふふっと笑っちゃった。

「ね?だから今日はもうねんねしよ?また夜ごはんになったら一緒に起きてご飯食べよーね」

「うん!」

りぃくんと布団の中で手を繋いで僕は眠った。
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