愛され末っ子

西条ネア

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記憶がなくなる前の話

52話

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琉架サイド



ぱちっ


「おやつ!!」

ばっと起き上がると起き上がると、ぐわん、と世界が回った。

「、、、ッうぅ、、っ」

「琉架様。急に起き上がってはいけません。おはようございます。もう夕方ですよ。今おやつを食べると夕食が召し上がれなくなります。」

「っはぁ、なおった!えーー(´・ω・`)じゃあジュース!!」

「かしこまりました。」


遼と入れ替わりでりぃくんが入ってきた。

「るぅ、だいじょぶ?きもちわるい?」

「だいじょーぶ。おやつだめって言われたからジュースたのんだの。」

りぃくんも飲む?と聞けば蘭にたのんだ!とかえってきた。

「いっぱいお魚さんいたね!るぅ、どれがいちばんきれいだった?」

「んーとね、、くらげしゃん!ほわ~ってしてるのにグッてお水をけってるの。ピカピカもしててきれいだった!!」

「きれいだった!!りとはねぇ~サメさん!かっこよかったの!」

「え~ボクは怖かった、、、( ;∀;)」

しょんぼりして返したらりぃくんは「りとがいるからあんしんしてね!」って言ってくれた。

「うんっ!りぃくんとずっといっしょ!」

「ね!」

ぎゅーっとそのまま抱き合った。


「、琉架様。お持ちいたしました。」

遼の声が唐突に聞こえた。
え?!全然気付かなかった!!

「ありがとー。ちゅー、、、りんご!!」

「ええ。如何ですか?」

「美味しいの!」

「よかったです。調理人も喜びますよ。」

そういえば、りぃくんは?
ちらりと横を見たらりぃくんもニコニコしながらボクと同じのを飲んでた。


「るぅ!あそぼっ!」

ちらりと視線を戻して自分のジュースを飲んでいたらりぃくんが話しかけてきた。

「ちゅーー。(もうちょっとだからまって。)」

「むぅ、もう!は~や~くぅ~」

ブンブンと僕の肩を掴んで前後に揺らす。

「うわっ!つめたっ!」

パシャ、と結構残っていたジュースがベッドの上にこぼれた。

「っあ、ごめん、るぅ。」

ショボーン(´・ω・`)としたりぃくんを見たら怒る気も失せた。


「いーよ。はるー。」

「はい。ネグリジェには、、、ついてはいませんね。シーツをお取り返しますのであちらに移ってください。」

そう言われてよいしょ、とベッドを降りようとしたらヒョイッと抱っこされた。

「??らん?」

「はい。」

なんで抱っこなの?って聞きたかったんだけど、、、


「るぅ。りとがたのんだの。今日は疲れたんだからメッ!」

「、、、はぁーい。」

部屋のソファに座らされて蘭に周りにクッションを置いてもらう。

「うさちゃんッ!」

きゅーっと手を伸ばすけど届かない。

「これ?」
「ううん。黒くて赤いリボンつけてるほう!」

「はい。」
「ありがと、りぃくん。」

僕はベストポジョンを探してハマったらりぃくんと遊び始めた。



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