愛され末っ子

記憶がなくなる前の話

39話

琉架サイド


「「「おかえりなさいませ。」」」


「氷嚢の準備と旦那様方に連絡を。」

「かしこまりました」

僕を抱えたまま遼は僕たちの寝室に向かう。

「はる、おろしてよ。」

「いけません。嘔吐、、、吐いてしまったでしょう？」

「そう！るぅ！勝手にお日様当たるとこ行っちゃダメ！」

さっき手を洗いに行ったはずのりぃくんが遼の足元に帰ってきてた。

「むぅ(´･ω･`)」

「そんなにかわいいかおしてもダメなの！」

別に可愛い顔をしようとしたわけじゃないのに。

そんなこんなで結局遼に運ばれてしまった。


「いいですか、琉架様。夕食までは安静にお願いいたしますよ。」

僕をベッドの上におろしてお膝までお布団を持ってきて、背中の方のベッドヘッドにはクッションを置いて僕の両サイドもクッションを置いて僕がズレないようにしながら遼が言う。

あっ！クッションの中にうさぎさんのぬいぐるみがまじってる！！(●´ω｀●)


～～～♪♪♪♪


「琉架様、聞いていらっしゃいますか？？」

～～～(●´ω｀●)♪♪


「はぁ、ダメですね。失礼しますよ。」

ぴとっ


「ぴぎゃっ」


うさぎさんのお耳をくしゅくしゅして遊んでたら急にクビに冷たいものが。

見ると、遼が僕に何かを押し当てていた。


「琉架様はぬいぐるみに集中されていたようなので。これで熱をさげておきます。陽に当たったのは一瞬でしたが、吐いてしまったので。」

「これ、じゃまぁ(´･ω･`)」

「ふむ。では巻くタイプにしますか。」

そう言って遼は使用人の人を呼んでビリビリでくっつくヤツをクビに巻いてくれた。


「やぁぁぁあ！！！」

首に何かが擦れて痛い僕は首に巻きついたのを外そうとカリカリする。

なかなか取れない～～っ！！！

「擦れてしまいますか、、。では。」

ベリベリっしゅるっしゅるっ、、、きゅっ

「これなら大丈夫ですか？」

「ん。ありあと、はりゅ」

それなら良かったです、と遼は扉の近くの壁際に寄っちゃった。

「るぅ、だいじょうぶ？」

「うん。りぃくん、あそぼ？」

「っうん！」

そのあとママが僕たちのいる部屋に突進してくるまでりぃくんとベッドの上で遊んだ。