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記憶がなくなる前の話
10話
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琉架サイド
「、、、よし。ほかに何か痛いところとか変なところはない?」
先生がもしもししてくれて僕の服を直しながら尋ねてくる。
「、、んーわかんない!」
暫く考えてみたけどよく分からなかった。
「じゃあ歩けそう?頭痛くない?」
そう言われたのでせいにぃに助けてもらいながらベッドから降りてみる。
「っうゅ?」
カーペットに足をつけたらずぅんと体が重くなって前に倒れていく。
「「「るぅ!/琉架!/琉架様!」」」
一番近かったせいにぃがカーペットに着きそうな僕の体を受け止めてくれた。
「なぁーすきゃっち!!」
「るぅ、、、」
面白くてきゃはきゃは笑えばどこか悲しそうな顔をするせいにぃ。
「う~ん、、今回は琉架様が起きてすぐだから身体が追いついてないだけなのかもしれないし、、。」
「経過観察、ですか?」
「静矢、仕方がないわ。琉架、苦しくなったりしたらすぐにいうのよ?」
「ん。」
「わかったよ。」
そのまませいにぃにベッドまで上げてもらう。
「今日はこのまま寝だほうがいいよ。ご飯だけ食べて薬を飲んで。」
「ええ、その方がいいと思います。」
そのままママは扉の方に近づいて使用人の人に僕のご飯を持ってくるように言った。
「りぃくんは?」
キョロキョロ辺りを見渡して、自分の半身がいないことに気づく。
「流石にるぅたちには眠い時間だからね。渋ってたけど寝ちゃったよ。」
「明日、りぃくんと遊べる??」
遊びたいよぉ、と思いを込めてせいにぃを見つめればグッという音とともに少しせいにぃが後ろに下がって悩み始めた。
「、、、ダメ?お絵かきだけしたいの。」
お願い、ともう一回言うとはぁ、とため息をついた後でいいよ、と言ってくれた。
「ただし!ベッドの上から降りないこと。それと僕か竜葵も混ぜてね。」
それならいいでしょ?とせいにぃはママに聞いてくれた。
「、、ええ。仕方がないものね。琉架も理斗も遊び盛りだものね。」
「やったぁ!!ありあと!」
「「(あれを無自覚でやるとは我が弟/息子おそるべし。)」」
「、、、よし。ほかに何か痛いところとか変なところはない?」
先生がもしもししてくれて僕の服を直しながら尋ねてくる。
「、、んーわかんない!」
暫く考えてみたけどよく分からなかった。
「じゃあ歩けそう?頭痛くない?」
そう言われたのでせいにぃに助けてもらいながらベッドから降りてみる。
「っうゅ?」
カーペットに足をつけたらずぅんと体が重くなって前に倒れていく。
「「「るぅ!/琉架!/琉架様!」」」
一番近かったせいにぃがカーペットに着きそうな僕の体を受け止めてくれた。
「なぁーすきゃっち!!」
「るぅ、、、」
面白くてきゃはきゃは笑えばどこか悲しそうな顔をするせいにぃ。
「う~ん、、今回は琉架様が起きてすぐだから身体が追いついてないだけなのかもしれないし、、。」
「経過観察、ですか?」
「静矢、仕方がないわ。琉架、苦しくなったりしたらすぐにいうのよ?」
「ん。」
「わかったよ。」
そのまませいにぃにベッドまで上げてもらう。
「今日はこのまま寝だほうがいいよ。ご飯だけ食べて薬を飲んで。」
「ええ、その方がいいと思います。」
そのままママは扉の方に近づいて使用人の人に僕のご飯を持ってくるように言った。
「りぃくんは?」
キョロキョロ辺りを見渡して、自分の半身がいないことに気づく。
「流石にるぅたちには眠い時間だからね。渋ってたけど寝ちゃったよ。」
「明日、りぃくんと遊べる??」
遊びたいよぉ、と思いを込めてせいにぃを見つめればグッという音とともに少しせいにぃが後ろに下がって悩み始めた。
「、、、ダメ?お絵かきだけしたいの。」
お願い、ともう一回言うとはぁ、とため息をついた後でいいよ、と言ってくれた。
「ただし!ベッドの上から降りないこと。それと僕か竜葵も混ぜてね。」
それならいいでしょ?とせいにぃはママに聞いてくれた。
「、、ええ。仕方がないものね。琉架も理斗も遊び盛りだものね。」
「やったぁ!!ありあと!」
「「(あれを無自覚でやるとは我が弟/息子おそるべし。)」」
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