愛され末っ子

記憶がなくなる前の話

5話

静矢サイド

「ねぇ、るぅは？？」

腕の中から理斗の声が聞こえる。

この双子は本当に仲良しで俺たちに本当に双子パワーというものがあるのだ、とおしえてくれる。

さっきも琉架の体調が悪くなったら理斗が泣き始めた。

「るぅは疲れたからおねんねしてるの。理斗はるぅにゆっくり休んでもらおう？」

そういうと、まだ納得はしていないようだがうん、と頷いてくれた。

屋敷中が大騒ぎだ。
母さんがいつも以上に焦っていて琉架の様子があまりよくないことが伝わってくる。

うちの専属の香月先生がきて眠っている琉架の様子を母さんと一緒に診にいった。

「理斗。僕たちはあっちにいよう？」

「ん。。。」

琉架の運ばれた部屋を気にしながら理斗は僕とお絵かきをした。


理斗は琉架が心配で心ここに在らずといった感じだったけどそのまま理斗と遊んで父さんの帰りをみんなで待った。