上 下
1 / 1

心霊病院で怪物にされた話

しおりを挟む
俺たち三人は今とある心霊スポットに来ている。
俺は本当は怖いので行きたくなかったのだが断れる雰囲気ではなく行く約束をしてしまい、約束を守ることを大事にしている俺は行ってしまった、俺はその事を後悔することになる。
「ふぅ、やっと着いたな。早速入るか」
「ちょっちょっと待って一応塩と霊札持って来たから、二人とも持っていって。もしかしたら役に立つかもだし」
「「ありがとな貰っとくわ、まあ何もないと思うけどな。あはは」」
こっちは何かあるかもって思って今すぐ帰りたいのにでも一人で帰るにしても怖いし。
そして中に入ったのだがマサヤとカズキは、また二人の世界に入っている。
俺はビビりすぎて二人から遅れていた。札や塩をところどころ設置しておこう。
「あれ二人ともどこ行ったの、ねぇ早くきてよ。おーいうぅ怖いなでも携帯持っきてたから光がある、嬉しい」
そして俺はある物を見つけた。
「ひぃぃこれって腕?なんかやけにリアルだし赤い液体ついてるし……、でもここ病院だしマネキンかもだし、うんそうだマネキンだよ」
三十分ほど彷徨って俺はカズキを見つけた
「あっやっと会えたおーいカズキ、あれマサヤは?一緒だったんじゃ」
俺がそう言うとカズキが走ってきた
「まっマサヤが突然倒れたと思ったら引きずられてどっか連れて行かれて……おっ俺のせいでマサヤが、クラスのやつらが肝試し行った後に俺らだけ行ってなかったから弱虫って言われたからって、マサヤを誘ったせいだ。全部全部俺のせいなんだよなんでなんでマサヤなんだよ」そう言ったカズキは突然吐いた
俺はあの腕ってまさかと思うと吐き気がした。
こんなになったカズキを初めて見た。
「でもまだマサヤは生きてるかもしれないだろ」
俺はそういうとカズキが
「あの状況で生きてる訳ねぇだろ。お前は見てねぇからそんなこと言えるんだよ!」
俺は恐る恐る何があったのかを聞いた
「俺とマサヤはここから帰ってクラスのやつらにどう自慢するか話してたんだ
そしたらなんか音が聞こえたんだよ。ピチャッピチャッって、最初は天井から水滴が落ちた音だと思って気にしなかったんだよ、でも音がどんどん近づいてきて何がおかしいって後ろを振り返ったらそんときは何もなくて安心してマサヤの方を見たらマサヤの右脚がなくなってて何かに頭を掴まれててしかも掴んでるやつ上半身だけで浮いてるんだよ!その後顔を地面に……そしたらその何がマサヤの左腕を投げてきたんだよ!それで俺怖くて逃げちまった少し時間がたってまだ生きてるかもって思ったから戻ったよ、せめて家に帰したいって思って見つけた時には顔はぐちゃぐちゃで右腕が裂かれた腹の中に入ってて、左脚は千切られた腕に縫い合わせてあってもうダメだって遅かった。って思ったんだよー!」
俺は言葉を失った。
せめて二人で脱出しないと……でもマサヤの身体だけでも帰して埋葬してあげたい 
まず大人に助けを求めないと!
そして出口に着いた……が開かなくなっていた。
もう諦めるしかなかった
「ははっもうだめだ。ここで死ぬのか。いやだな、まだ死にたくないな」
カズキはなんとか開けようとしていた。すると天井から怪物が来た
「こっこいつだこいつがマサヤを……」
カズキがそう叫ぶと、突然カズキの頭が落ちた。
俺は悟った次は俺の番だとそしてこう願った、せめて一撃で殺してくれと。
しかしその願いは叶うことは無かった。
俺は両腕と両脚を切断された。両脚を両腕に縫われ、両腕を両脚に縫われた。
腹を裂かれ大腸をマフラーみたいに首に巻かれ鼻と耳を切られ、自分の目玉を食べさせられた後に串刺しにされ、死んだ。
その後は俺たちを殺した怪物が俺たち三人を新しい怪物として蘇らせた。
これが後悔した理由だ。

おしまい
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

肝試し

界 あさひ
ホラー
 小学校の合宿で、肝試しがありました。  3人1組で、決められたコースを回るというものです。  私は友人A、友人Bとペアになったのですが、そこで不思議な現象に見舞われます。

五丁目のマンション、エレベーター内にて

三文小唄
ホラー
東京某所、とあるマンションに私は住んでいた。そこは7階建てで、私の部屋はそのうちの6階だ。 見た目は小綺麗なマンションであるが実情はひどいものだ。ここはいわゆる”出る”そうだ。曰く付きと言えば、昨今の人は理解されるだろう。心理的瑕疵物件というやつだ。 しかし私たちの住む部屋自体にはそういった現象はない。と言ってもまだ私が確認していないだけかもしれないが。 ここの部屋には”出ない”。よく”出る”と言われるのは、エレベーターだ。 このマンションにはエレベーターが二基設置されている。 それはマンションの両極端に設置されており、一方は明らかに後から増設されたようなものだ。 無論、ここの住人はこの増設された方を使用する。もう一方のエレベーターは、よほどの猛者出ない限り使用はしないだろう。なんせ”出る”のだから。しかし、やはりたまにこのエレベーターを使用してしまう愚か者がいるのだ。これは、その愚か者たちの末路を記したものだ。

単行小説「遊ばんせ」

シクト
ホラー
佐鷲町に住む中学生のお話。 軽度ホラーです。 5話以内に終わります。

痴漢列車に挑む痴漢Gメン女子高生レイコ

ムーワ
大衆娯楽
朝の通勤電車はラッシュ時はギュウギュウ詰めの混雑状態! その混雑を利用して女子高生を中心に若い女の子をターゲットに頻繁に痴漢を繰り返す謎の男。 実際に痴漢にあっても怖くて何もいえず、泣きながら鉄道警察隊に相談する女子高生もいて、何度か男性の鉄道警察隊員が変装をして捕まえようとするが捕まえることができず、痴漢被害は増加する一方。 そこで鉄道警察隊はエリート大卒新人のレイコ氏に相談すると、レイコはとんでもない秘策を思いついた。

廃屋詛~はいおくそ~

黒駒臣
ホラー
ミンナワタシトオナジ―― 廃屋に行ったことがすべての始まりだった。

血だるま教室

川獺右端
ホラー
月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。 家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。 彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。 近くの米軍基地で仲間を皆殺しにしたジョンソンという兵士がいて、基地の壁に憎い相手の名前を書くと、彼の怨霊が現れて相手を殺してくれるという都市伝説だ。 鏡子のクラス、二年五組の葉子という少女が自殺した。 その後を追うようにクラスでは人死にが連鎖していく。 自殺で、交通事故で、火災で。 そして日曜日、事件の事を聞くと学校に集められた鏡子とクラスメートは校舎の三階に閉じ込められてしまう。 隣の教室には先生の死体と無数の刃物武器の山があり、黒板には『 35-32=3 3=門』という謎の言葉が書き残されていた。 追い詰められ、極限状態に陥った二年五組のクラスメートたちが武器を持ち、互いに殺し合いを始める。 何の力も持たない月寄鏡子は校舎から出られるのか。 そして事件の真相とは。

ホラー短編集

緒方宗谷
ホラー
気付かない内に足を踏み入れてしまった怨霊の世界。

実話怪談集『境界』

烏目浩輔
ホラー
ショートショートor短編の実話怪談集です。アルファポリスとエブリスタで公開しています。 基本的に一話完結で、各話に繋がりもありません。一話目から順番に読んでもらっても構いませんし、気になった話だけ読んでもらっても構いません。 お好きな読み方でご自由にお読みくださいませ。 遅筆なので毎日の更新は無理だと思います。二、三日に一話を目指してがんばります。 というか、最近は一週間〜十日ほどあいたりすることもあります。すみません……。

処理中です...