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第一章平和な日常
第七話三時間目、校内見学
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第七話三時間目、校内見学
私たちのクラスは一組だったことから一番最初に校内見学をすることになった。
「それじゃ、一組これから校内見学行くから俺にちゃんとついてこいよー、他にどんな場所があるか気になっても勝手に動くなよ……特にユミナなお前が一番勝手に動きそうで心配なんだよ。まあ最終的には全部回るから安心しろ。じゃっ行くぞ」
「ちょっとアレク先生!どうして私だけぇ」
すると後ろから
「ねえユミユミ今日さ、私と一緒に帰んない?そんで帰りどっか寄って帰ろうよ」
「誰だっけ?」
「ちょ!ひど~い私たち同じクラスじゃん!分かんないなら……じゃあ改めて自己紹介するからね!私はアマネ・サイガだっよ~☆友達百人作ってみんなで卒業してたっくさん同窓会みたいなのして遊んで楽しい思い出作るのが夢なんだぁ、そうすれば学園と卒業したあとで二倍楽しめるかなぁって思ったからね……どう、ちゃんと覚えてくれたかなユミユミ?」
「うん覚えたよアマネ!……だけどそのユミユミってなに?」
「あだ名だよっ呼びやすい方がいいじゃん……それになんか仲良しって感じしない?あだ名で呼び合う仲って……私さ憧れてたんだぁそういう仲の友達作ることに」
「別にあだ名はいやじゃないよ……ならリュシオンのあだ名はどうなるの?」
「……リュッシーとかじゃない?……ああでも他にも……」
「おいアマネ、ユミナ喋るなら教室戻ってからにしろ。校内の施設の場所分からなかったらお前らが困るんだからな……まあ分からないから誰かに聞いてそこから仲良くなるってやつらもいるからな……でも覚えとけばすぐにその教室に移動して話す時間は増えるんじゃないか?だからちゃんと聞け……というよりちゃんと聞いてくれよ俺、今日のために残業して準備したから……な、頼む」
「「はーい」」
このまま話し続けたらどうなるかは気になるけど、さすがに私たちのために寝る時間を削ってくれたアレク先生の頑張りを無下にはできないな
そしてアレク先生が校内の施設の説明が始まった。
「最初に説明するのがここ、部活・同好会棟だ。ここは部活・同好会の数だけ用意されている棟だからな、五階建ての一棟全てを自由に使えるぞ!この学園が広さを最大限に使ったから出来ることだな……しかしよく生徒からは『広く使えるのは嬉しいけどやっぱり広すぎて静かになりすぎてなんだか寂しくなるよ』と、まあ離島一つ丸々使って建てた学園だからな周りも静かになるよな……俺もたまに思うぞ。なんだか静かすぎたら俺は少し叫びたくなるな、まあ理由は静かだったらなんか怖くてな叫びたくなるんだ……おっと、話が逸れたな、すまない。それじゃ話を戻すぞ、この部活・同好会棟の隣に実験棟があるぞ実験が必要な授業で使うから覚えとけよ!あと実験棟の中にある機械類にはむやみやたらに触らないこと……別の学園の出来事だが機械類に触れて腕がちぎれた生徒もいるぐらいだからな……やっぱ先生としても俺としてもお前たち生徒には幸せな気持ちいっぱいで卒業してほしいからな、だから困った時も別にそこまで困ってないって時でも俺を頼ってくれよ……いつでも対応できるように頑張るからな。あと俺と話す時はタメ口でいいから、出来ればお前とも仲良くなりたいからな。まあそれじゃあ部活・同好会棟に入ってみるか、ちゃんとついてこいよお前たち」
そして私たちは部活・同好会棟の前についたその時、後ろからリュシオンと……えーと、あれは自己紹介の時にでーどころなんたらかんたらって言ってた…………あっそうだジデンだ!どうしてリュシオンがジデンに追いかけられてるんだろ?」
するとジデンがこう叫んだ
「王子だかなんだか知らんがなあ、わしのことを子供っぽくてかわいいじゃと!わしを子供扱いするな!年齢は十五歳だからまだ子供じゃが十一歳の時には赤飯を食っておる!じゃからもう身体は大人なのじゃ!子供扱いすんな、分かったんか!」
「こらっリュシオン、ジデン二人とも喧嘩はしちゃダメ!」
「アイラ……でもこの王子が……」
「ジデンそんなにすぐ怒るからいつも子供っぽいって言われるんだよ、ちゃんとリュシオンに怒鳴ったことを謝って……分かった?」
「うっ……何も言い返せん……アイラの言う通りじゃ……すまんかったな王子……いやリュシオン」
「いやでも僕がジデンが言われて嫌なことを言ったからこうなったわけだから僕からも謝るよジデン、ごめんなさい」
「何かアイラって大人って感じがするんじゃが」
「もうそれを言わないでよジデン、私だけみんなより年齢が上だから気にしてたのに……うぅ、しかもみんなより年齢は上なくせに童顔って言われて子供っぽいって言われるのに性格が大人っぽいとかさ……私は実年齢と同じぐらいかそれより上に見られたいだけなのに!そもそも私全然大人っぽくないし……ああもうどうして……ああ語彙力死んでるよもう!」
「何かわしたち悩みが似とるなアイラ」
「……あははっそうだね……本当にね、はあ」
「なあもうそろそろ説明続けていいか?」
「すまんかったな先生話遮って、もうわしら大丈夫じゃけえ続けてくれ」
「じゃあ続けるぞ……というかもう一通り周ったな、次の施設行くぞ……昨日の頑張って練習したんだけどな」
そうして次の施設の説明が始まった。
「ここは運動棟だな、一階には運動場、二階には農場、三階には工場があるから行きたくなったら言ってくれ……一応三階は教師から許可を得て入らないといけない決まりなんだ。どうしてこの決まりになったかは三階の工場は危ない機械があるから勝手にいじって怪我をすることがあるからという理由らしいぞ……でそこにある体育館はお前たちも入ったことがあるから少しは分かると思うが……二階以上は行ったことないだろ、二階にはトレーニング場とリフレッシュ室がある。三階にはプール場とサウナ室と温泉、四階にはレストラン、五階にはカラオケ、レコーディングルーム、六階にはゲーミングルームと映画館、七階は宿泊フロアだな。この体育館の施設は全て許可なしでも自由に行けるから行きたくなったら行ってみてくれ」
「しづもんええかアレク」
「いいぞケールなんだ?」
「運動棟の二階の農場ってわだしだぢが、がっでに育ててええんか?」
「ああいいぞ、というか農業を身近に感じてもらうために作られたらしいから自由に育てても大丈夫と言っていたぞ学園長が」
「あんがとなアレク」
「あの気になったんですけどここの学園の建物を利用する時ってお金っているんですか?」
「おおユミナいい質問だな、お金は……いらないぞ全て無料だ!学園長が誰でもどんな環境の人でも利用出来るように全てを無料にしたんだ。だからこの学園にはいろんな年齢、地域……などが違う人がいるからいろいろ学べるぞ!気になったらいろんな人に聞いてみろ……ユミナはほどほどにな、お前止まらなくなるかもしれんからな」
「ええいいじゃんどれだけ聞いたって……まあ日にちを分けて聞けばいいか」
「映画館かアニメ映画はあるかな……それにこれだけ利用できて無料とか……大丈夫なのかよ経営絶対赤字なんじゃ」
「トレーニング場っすか……私、みんなの応援頑張るっすよ!」
お父様本当にすごいことしてるんだな。帰ったあとで他にも増やせるか聞いてみようっと!
「ねえユミナ本当にラウルさんすごいね……やっぱり僕にとっても国にとっても英雄だよ」
「たしか学園長のラウル様ってユミナのお父様……で合ってますわよね?」
「うん合ってるよ」
「本当にラウル様には感謝しなくてはいけませんね、学園のことにもユミナたちと出会わせてくれたことに」
「もうミクリアってば、嬉しいこと言わないでよ恥ずかしい」
「本当のことを言っているだけですわよ」
「なら僕だってラウルさんに感謝してるよ!ユミナを産んでくれたこと、国を救ってくれたこと、学園を作ってくれたことに他にも…………」
「おーいそれじゃ残りの時間は各自で自由に周ってくれ!周ったあとは各自で帰ってくれて構わないからな。本当は他にも施設はあるが俺は昨日ここまでしか準備出来てないだ、すまないな……それじゃあ解散!」
そして私たちは残りの十四分を各自で施設を周ることになった。
十四分後
「それじゃあリュシオン、ミクリア帰ろうか」
すると後ろから
「ちょちょちょちょちょっと待ってよユミユミ!忘れてない!?一緒に帰るんでしょ!」
「あっ忘れてた」
「忘れたってひど~いなもう!……まあ一緒に帰ってくれんなら……まあ結果オーライっしょっ」
そして私とリュシオンは初めて友達と一緒に学園から帰るという経験をすることになった……今が幸せだなほんとに、私もお父様に感謝しなきゃいけないな!
私たちのクラスは一組だったことから一番最初に校内見学をすることになった。
「それじゃ、一組これから校内見学行くから俺にちゃんとついてこいよー、他にどんな場所があるか気になっても勝手に動くなよ……特にユミナなお前が一番勝手に動きそうで心配なんだよ。まあ最終的には全部回るから安心しろ。じゃっ行くぞ」
「ちょっとアレク先生!どうして私だけぇ」
すると後ろから
「ねえユミユミ今日さ、私と一緒に帰んない?そんで帰りどっか寄って帰ろうよ」
「誰だっけ?」
「ちょ!ひど~い私たち同じクラスじゃん!分かんないなら……じゃあ改めて自己紹介するからね!私はアマネ・サイガだっよ~☆友達百人作ってみんなで卒業してたっくさん同窓会みたいなのして遊んで楽しい思い出作るのが夢なんだぁ、そうすれば学園と卒業したあとで二倍楽しめるかなぁって思ったからね……どう、ちゃんと覚えてくれたかなユミユミ?」
「うん覚えたよアマネ!……だけどそのユミユミってなに?」
「あだ名だよっ呼びやすい方がいいじゃん……それになんか仲良しって感じしない?あだ名で呼び合う仲って……私さ憧れてたんだぁそういう仲の友達作ることに」
「別にあだ名はいやじゃないよ……ならリュシオンのあだ名はどうなるの?」
「……リュッシーとかじゃない?……ああでも他にも……」
「おいアマネ、ユミナ喋るなら教室戻ってからにしろ。校内の施設の場所分からなかったらお前らが困るんだからな……まあ分からないから誰かに聞いてそこから仲良くなるってやつらもいるからな……でも覚えとけばすぐにその教室に移動して話す時間は増えるんじゃないか?だからちゃんと聞け……というよりちゃんと聞いてくれよ俺、今日のために残業して準備したから……な、頼む」
「「はーい」」
このまま話し続けたらどうなるかは気になるけど、さすがに私たちのために寝る時間を削ってくれたアレク先生の頑張りを無下にはできないな
そしてアレク先生が校内の施設の説明が始まった。
「最初に説明するのがここ、部活・同好会棟だ。ここは部活・同好会の数だけ用意されている棟だからな、五階建ての一棟全てを自由に使えるぞ!この学園が広さを最大限に使ったから出来ることだな……しかしよく生徒からは『広く使えるのは嬉しいけどやっぱり広すぎて静かになりすぎてなんだか寂しくなるよ』と、まあ離島一つ丸々使って建てた学園だからな周りも静かになるよな……俺もたまに思うぞ。なんだか静かすぎたら俺は少し叫びたくなるな、まあ理由は静かだったらなんか怖くてな叫びたくなるんだ……おっと、話が逸れたな、すまない。それじゃ話を戻すぞ、この部活・同好会棟の隣に実験棟があるぞ実験が必要な授業で使うから覚えとけよ!あと実験棟の中にある機械類にはむやみやたらに触らないこと……別の学園の出来事だが機械類に触れて腕がちぎれた生徒もいるぐらいだからな……やっぱ先生としても俺としてもお前たち生徒には幸せな気持ちいっぱいで卒業してほしいからな、だから困った時も別にそこまで困ってないって時でも俺を頼ってくれよ……いつでも対応できるように頑張るからな。あと俺と話す時はタメ口でいいから、出来ればお前とも仲良くなりたいからな。まあそれじゃあ部活・同好会棟に入ってみるか、ちゃんとついてこいよお前たち」
そして私たちは部活・同好会棟の前についたその時、後ろからリュシオンと……えーと、あれは自己紹介の時にでーどころなんたらかんたらって言ってた…………あっそうだジデンだ!どうしてリュシオンがジデンに追いかけられてるんだろ?」
するとジデンがこう叫んだ
「王子だかなんだか知らんがなあ、わしのことを子供っぽくてかわいいじゃと!わしを子供扱いするな!年齢は十五歳だからまだ子供じゃが十一歳の時には赤飯を食っておる!じゃからもう身体は大人なのじゃ!子供扱いすんな、分かったんか!」
「こらっリュシオン、ジデン二人とも喧嘩はしちゃダメ!」
「アイラ……でもこの王子が……」
「ジデンそんなにすぐ怒るからいつも子供っぽいって言われるんだよ、ちゃんとリュシオンに怒鳴ったことを謝って……分かった?」
「うっ……何も言い返せん……アイラの言う通りじゃ……すまんかったな王子……いやリュシオン」
「いやでも僕がジデンが言われて嫌なことを言ったからこうなったわけだから僕からも謝るよジデン、ごめんなさい」
「何かアイラって大人って感じがするんじゃが」
「もうそれを言わないでよジデン、私だけみんなより年齢が上だから気にしてたのに……うぅ、しかもみんなより年齢は上なくせに童顔って言われて子供っぽいって言われるのに性格が大人っぽいとかさ……私は実年齢と同じぐらいかそれより上に見られたいだけなのに!そもそも私全然大人っぽくないし……ああもうどうして……ああ語彙力死んでるよもう!」
「何かわしたち悩みが似とるなアイラ」
「……あははっそうだね……本当にね、はあ」
「なあもうそろそろ説明続けていいか?」
「すまんかったな先生話遮って、もうわしら大丈夫じゃけえ続けてくれ」
「じゃあ続けるぞ……というかもう一通り周ったな、次の施設行くぞ……昨日の頑張って練習したんだけどな」
そうして次の施設の説明が始まった。
「ここは運動棟だな、一階には運動場、二階には農場、三階には工場があるから行きたくなったら言ってくれ……一応三階は教師から許可を得て入らないといけない決まりなんだ。どうしてこの決まりになったかは三階の工場は危ない機械があるから勝手にいじって怪我をすることがあるからという理由らしいぞ……でそこにある体育館はお前たちも入ったことがあるから少しは分かると思うが……二階以上は行ったことないだろ、二階にはトレーニング場とリフレッシュ室がある。三階にはプール場とサウナ室と温泉、四階にはレストラン、五階にはカラオケ、レコーディングルーム、六階にはゲーミングルームと映画館、七階は宿泊フロアだな。この体育館の施設は全て許可なしでも自由に行けるから行きたくなったら行ってみてくれ」
「しづもんええかアレク」
「いいぞケールなんだ?」
「運動棟の二階の農場ってわだしだぢが、がっでに育ててええんか?」
「ああいいぞ、というか農業を身近に感じてもらうために作られたらしいから自由に育てても大丈夫と言っていたぞ学園長が」
「あんがとなアレク」
「あの気になったんですけどここの学園の建物を利用する時ってお金っているんですか?」
「おおユミナいい質問だな、お金は……いらないぞ全て無料だ!学園長が誰でもどんな環境の人でも利用出来るように全てを無料にしたんだ。だからこの学園にはいろんな年齢、地域……などが違う人がいるからいろいろ学べるぞ!気になったらいろんな人に聞いてみろ……ユミナはほどほどにな、お前止まらなくなるかもしれんからな」
「ええいいじゃんどれだけ聞いたって……まあ日にちを分けて聞けばいいか」
「映画館かアニメ映画はあるかな……それにこれだけ利用できて無料とか……大丈夫なのかよ経営絶対赤字なんじゃ」
「トレーニング場っすか……私、みんなの応援頑張るっすよ!」
お父様本当にすごいことしてるんだな。帰ったあとで他にも増やせるか聞いてみようっと!
「ねえユミナ本当にラウルさんすごいね……やっぱり僕にとっても国にとっても英雄だよ」
「たしか学園長のラウル様ってユミナのお父様……で合ってますわよね?」
「うん合ってるよ」
「本当にラウル様には感謝しなくてはいけませんね、学園のことにもユミナたちと出会わせてくれたことに」
「もうミクリアってば、嬉しいこと言わないでよ恥ずかしい」
「本当のことを言っているだけですわよ」
「なら僕だってラウルさんに感謝してるよ!ユミナを産んでくれたこと、国を救ってくれたこと、学園を作ってくれたことに他にも…………」
「おーいそれじゃ残りの時間は各自で自由に周ってくれ!周ったあとは各自で帰ってくれて構わないからな。本当は他にも施設はあるが俺は昨日ここまでしか準備出来てないだ、すまないな……それじゃあ解散!」
そして私たちは残りの十四分を各自で施設を周ることになった。
十四分後
「それじゃあリュシオン、ミクリア帰ろうか」
すると後ろから
「ちょちょちょちょちょっと待ってよユミユミ!忘れてない!?一緒に帰るんでしょ!」
「あっ忘れてた」
「忘れたってひど~いなもう!……まあ一緒に帰ってくれんなら……まあ結果オーライっしょっ」
そして私とリュシオンは初めて友達と一緒に学園から帰るという経験をすることになった……今が幸せだなほんとに、私もお父様に感謝しなきゃいけないな!
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