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第二話家族に挨拶

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 第二話家族に挨拶

 私とリュシオンは私のお父様に挨拶に行くことに
「ここが私の家だよリュシオン!」
 するとリュシオンが何かを呟いた
「ここに救国の英雄ラウル様とクロエ様が……」
 そして私はお父様のもとに全力で走った。
「ちょっとユミナ僕を置いていかないでよ」
 ガチャ
「ただいまお父様私結婚したよ~」
「…………はっ?何を言ってるユミナ……本当なのか」
「ほんとだよ」
「どこの馬の骨ともわからん奴にユミナはやれんぞ!! 誰だ相手は!」
「連れて来てるよ、ほら入って入って」
 ガチャ
「はあ……はあやっと追いついた。ユミナ速すぎ…………はっラウル様私がユミナと結婚させていただくリュシオン・ヴァルスピアと申します」
「なんだリュシオンくんか、なら安心できる。久しぶりだな」
「はい……あの時は私のお祖父様の暴走を止めていただきありがとうございます。たしかあの頃からでしたよねラウル様たちが救国の英雄と呼ばれるようになったのは」
「そうだな……まあ救国の英雄なんて言い過ぎな気がするがな。だって俺たちもともとはただの村人だし。村のみんなを助けたくて動いてたらそう呼ばれるようになっただけだからな」
「たとえそうだとしてもラウル様たちが呪草の呪いを解いてくれなかったら、お祖父様はあのまま呪草を戦争で使い続けていたことでしょうから、本当に感謝してます」
 えっお父様救国の英雄なんて呼ばれてたの初めて知った。よし気になるしこの後聞こうっと……てことはお母様もなのかな?
「ねえお父様はなんで救国の英雄って呼ばれてるの?」
「気になるか?」
「うん!」
「さすがに娘に話すのは……恥ずかしすぎる。あの頃は俺も若かったから色々やらかしちゃった話もあるし……ああでも話さないとずっとユミナに聞かれそうだし……よしっリュシオンくん頼んだ!」
「わっ私ですか!?……私のお祖父様の時代には触れたら必ず死ぬという呪草というものがあり呪いを解く方法がないとされていました。しかしお祖父様は呪いを解く方法を見つけながらも自分たちが呪われないようにし、戦争で使ったのです。お祖父様は国を建て直すために利用できるものは全て利用すると言い、ある教団を利用しようとしたのですが、実際はお祖父様が教団に利用されていたのです。そこを止めてくれたのがラウル様とクロエ様たちです。とまあ簡単に言えばこんな感じです」
 お父様たち昔の話を全然私してくれないからどうして?って思ってたらそういうことだったのか……話してくれてもいいじゃん。
「それでリュシオンくん、お父さんは元気か?」
「お父様は……五年ほど前に亡くなりました。箝口令が敷かれたのでラウル様たちは知らなかったんだと思います」
「……そうか、悪いことを聞いたな」
「いえいえ、気にしないでください。そういえばクロエ様はどこに……」
「クロエはな……最近温泉巡りにハマってしまって帰ってこない!……浮気はないぞ。それは言えるだってあいつユミナのことが好きすぎて毎日のように手紙を送ってくるからな……ほらこれ」
 そうお母様は毎日手紙を送ってくる。しかも最低二十枚、一番多い時で百三枚送ってきた。……一番心配なのは私が結婚したって知ったら、確実に相手……リュシオンと決闘しようとすること。
 お母様いつも娘が欲しければ私を倒せ!なんていうから……そもそもお母様に勝てる人なんてお父様ぐらいじゃん!
 とりあえず今は秘密にしておこう
「リュシオンくん、ユミナを頼んだぞ」
「任せてください! 頑張りますので、少し自信が……」
「君はいつもこうだな、まあ君が強いのは知っているから任せらるんだからな」
「お義父さん」
「うん、お義父さん呼びはやめてね。ユミナが結婚した現実を叩きつけられてなんだか複雑だから。もうラウルでいいよ」
「分かりました……ラウル……さん」
「もうそれでいい。二人共幸せにな」
「「はい!」」
「そういうばユミナ、リュシオン今俺が学園を作っているんだがそこに入る気はないか?学んでおいても損はしないと思うが。お金は誰でも学べるように無料にしてあるから安心してくれ」
「ねえ気になるし入ろよ! リュシオン」
「いいね、僕も気になるよラウルさんが作る学園がどんな感じか……楽しみだな」
「入るということで大丈夫だな。それでは手続きをするぞ」
 そして私たちは手続きを終わらせ、入学することになった。
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