殺意増幅障害という新たな障害が当たり前になってしまった俺たちの"普通の日常"の話

暗黒神ゼブラ

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第一章

気づき

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第一話気づき
俺はある日気づいた自分たちは普通じゃないことに、いや本当は気づいておきながら自分たちは普通なんだと、そう思いたかったのかもしれない。
まずはなぜ気づいたのかを話そうと思う。
テレビをつければ毎日のように殺人事件のニュースが報じられ、外に出れば死体があった。最初こそ驚いたが次第に慣れていった。そして捕まった犯人は口々にこう言ったある時から自分じゃ抑えきれないほどの殺人衝動が来ると、犯人が口々に言うのでテレビでは「そんなのただの言い訳だろそんな衝動は抑えが効くはずだ」 「しかし捕まった容疑者たちが皆言うんですよ。もしかすればなんらかの障害か新たな病気を疑った方が良いのではないでしょうか?」 「でも衝動に抑えが効くかどうかはその人にしかわからないじゃない私だって衝動に欲しいもの買うとこあるし」などなど色々言われ、国のお偉方が異常事態だすぐに専門家チームを作らなければならないと言われ専門家チームを作っていた。そして専門家たちはある決断に至った。それは新しい障害、殺意増幅障害だということだった。
しかし俺たち兄弟も昔から似たような衝動が出ていたのだが抑えられた。
親から虐待を受けた時にこいつが死んだら解放されるのにと思った日から徐々に衝動が強くなっていった。
そして衝動が強くなりすぎた俺はなんとか抑えないと家族を手にかけてしまう、と思い最初は怖かったが自分の身体を包丁で刺した。なぜ刺したかは殺人衝動なんだというなら誰かを殺すより自分をと思ったからだ。
そうしたら衝動が収まった。激痛がすると思ったらなぜか痛みが全くと言っていいほどなくなっていた。そしてその傷は瞬く間に治った。それを見ていた弟たちも俺と同じことをして同じ現象がおこった。そこで俺は疑問に思った自分で作った傷は治ったが他人が作った傷は治るのか?ということだった。なので弟に包丁で俺の腕を少し切ってもらった。そうしたら激痛が走った。傷は全く治らなかった。俺だけじゃわからないので弟たちにはちょうどかさぶたがあったのでこれを剥がしても大丈夫か?と聞いて許可を得て剥がしたら包丁の時より痛かったと言っていた。これで分かった自分で作った傷が治るのはこの衝動を抑えるためだと。
それにしても身体の傷がすぐに治るのはおかしいけど自分じゃどうすることもできないから今は特に考えなくても大丈夫かな。
この殺意増幅障害は誰かに負の感情を抱いた人がなるのかもしれない。
もしかしたら犯人たちも同じなのではとそう思ったが、もしそうなら障害の一言で片付けていいのか、負の感情は誰だって抱く可能性がある。
誰だってこの障害になる可能性が高い。なら少しでも衝動を抑える薬か何かを作らないといけない。それか自分たちがやったやり方を教えるぐらいしか……後は諦めるしか方法は今は思い浮かばないが少しは頑張ってみよう。
これが気づいた理由だ。
これからは俺たちの"普通の日常"の話だ。
天夜「おでん作るけど肉は何入れる?」
翔夜「牛肉、絶対牛肉だって!」
神夜「いやいや豚肉でしょそっちの方が美味しいって」
天夜「聞いておいてなんだが俺はスジがいい」
天夜「じゃあもう全部入れるか!」
神夜「でもまだ話すからな!」
天夜「~っと言うわけで
次回第二話結局はおでんにはスジでしょ
お楽しみに!!」
神夜「話を逸らすな~!」ドタドタ
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