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第一章ラウル編ヴァルスピア帝国へ
第六話テュオン墓地の死霊
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第六話テュオン墓地の死霊
ラウル編の一話目です
別行動をすることになった俺とクロエたち
俺たちが向かったのはエルム村の近くにあるテュオン墓地だ。
そのテュオン墓地には食屍鬼(グール)、屍人(ゾンビ)がいることを俺たちはまだ知らなかった。
「あの、ケルヴィンさんこの辺りに墓地などはありますか? 亡くなった方々に祈りを捧げたいのです」
アヤに聞かれたケルヴィンさんは「この辺りの墓地といえばテュオン墓地かラーシュ墓地だな。一番近くでというならテュオン墓地だな」
と答えた。
テュオン墓地……父さんの話で何度か聞いたことがある。
確か父さんの仲間が何人か埋葬されている場所
俺がそう考えているとテッドが
「墓地ってことはさ……出るよな、絶対お化けとか」
とふざけた感じで言った後テッド続けてこうも言った
「でもさお化けだとしても死んだあと会えたら俺は嬉しいかな。だって話せるかもしれないし……話せなくたってこっちの話は聞いてくれるだろ、多分。だから会えない寂しさはなくなるかなぁって思ったんだよ。悪かったな俺だってたまにはこういうこと考えたりするんだよ」
ケルヴィンさんは「そう考えることは別に悪いことじゃない、俺だって考えるさ……毎日のようにな。お前の倍は生きてんだぞ俺は……呪草にしてもそれ以外でも何回も死を見てきたんだ。それで何度も眠れぬ夜を過ごしたことだってある……だからテッドは別におかしくもないし悪くもない」と泣きそうな顔でテッドに言っていた。
その後ケルヴィンさんが「少し心が落ち着くまで待ってくれ、すまん」と言ったので少しだけ休憩することになった。
十一分後
「だいぶ落ち着いた、待ってくれてありがとう。テュオン墓地に向かおう」
そう言ったケルヴィンさんを見て俺たちはテュオン墓地を目指して歩いた。
テュオン墓地か……父さんの仲間の人に報告した方がいいよな、父さんが殺されたって。
そして二十四分ほど歩いた頃
ケントが突然「ねえなんだか背後から視線を感じるんだけど……気のせいかな?」
視線? 俺は何も感じないけど
そう考えているとケルヴィンさんが言った「もうすぐテュオン墓地が見えてくる」と。
テュオン墓地で俺たちが見たのは墓から出てくる死体だった。
その光景を見たケントが「あれは……食屍鬼(グール)に屍人(ゾンビ)、本で見た姿より怖すぎる」
するとアヤが「私がこの人たちに回復魔法を使います!! 昔姐さんが『アンデッド系の魔物には回復魔法でダメージを与えられるから力のねえアヤはしっかり覚えとけよ!!』って言ってたんです。だから私に任せてくださいお願いします!!」
するとケルヴィンさんが「アヤさん一人に任せるわけにはいかねえよ……俺が先陣を切るだからラウル、ケント、テッドはアヤさんを護れ分かったな!!」
テッドが「それじゃあ親父が死んじまうだろ!! 俺も一緒に……」と言いかけた時、ケルヴィンさんが「ダメだ!!」と強く言った。
すると背後から女性の声が聞こえてきた。
「喧嘩するならあとにするっすよ……はぁ、仕方ないから"墓地守護者(グラープガーディアン)"サキが協力してあげるっすけど今回限りっすからね、そこんとこ覚えといてほしいっす」
そしてこの墓地守護者(グラープガーディアン)サキという人が協力してくれることになった。
ラウル編の一話目です
別行動をすることになった俺とクロエたち
俺たちが向かったのはエルム村の近くにあるテュオン墓地だ。
そのテュオン墓地には食屍鬼(グール)、屍人(ゾンビ)がいることを俺たちはまだ知らなかった。
「あの、ケルヴィンさんこの辺りに墓地などはありますか? 亡くなった方々に祈りを捧げたいのです」
アヤに聞かれたケルヴィンさんは「この辺りの墓地といえばテュオン墓地かラーシュ墓地だな。一番近くでというならテュオン墓地だな」
と答えた。
テュオン墓地……父さんの話で何度か聞いたことがある。
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俺がそう考えているとテッドが
「墓地ってことはさ……出るよな、絶対お化けとか」
とふざけた感じで言った後テッド続けてこうも言った
「でもさお化けだとしても死んだあと会えたら俺は嬉しいかな。だって話せるかもしれないし……話せなくたってこっちの話は聞いてくれるだろ、多分。だから会えない寂しさはなくなるかなぁって思ったんだよ。悪かったな俺だってたまにはこういうこと考えたりするんだよ」
ケルヴィンさんは「そう考えることは別に悪いことじゃない、俺だって考えるさ……毎日のようにな。お前の倍は生きてんだぞ俺は……呪草にしてもそれ以外でも何回も死を見てきたんだ。それで何度も眠れぬ夜を過ごしたことだってある……だからテッドは別におかしくもないし悪くもない」と泣きそうな顔でテッドに言っていた。
その後ケルヴィンさんが「少し心が落ち着くまで待ってくれ、すまん」と言ったので少しだけ休憩することになった。
十一分後
「だいぶ落ち着いた、待ってくれてありがとう。テュオン墓地に向かおう」
そう言ったケルヴィンさんを見て俺たちはテュオン墓地を目指して歩いた。
テュオン墓地か……父さんの仲間の人に報告した方がいいよな、父さんが殺されたって。
そして二十四分ほど歩いた頃
ケントが突然「ねえなんだか背後から視線を感じるんだけど……気のせいかな?」
視線? 俺は何も感じないけど
そう考えているとケルヴィンさんが言った「もうすぐテュオン墓地が見えてくる」と。
テュオン墓地で俺たちが見たのは墓から出てくる死体だった。
その光景を見たケントが「あれは……食屍鬼(グール)に屍人(ゾンビ)、本で見た姿より怖すぎる」
するとアヤが「私がこの人たちに回復魔法を使います!! 昔姐さんが『アンデッド系の魔物には回復魔法でダメージを与えられるから力のねえアヤはしっかり覚えとけよ!!』って言ってたんです。だから私に任せてくださいお願いします!!」
するとケルヴィンさんが「アヤさん一人に任せるわけにはいかねえよ……俺が先陣を切るだからラウル、ケント、テッドはアヤさんを護れ分かったな!!」
テッドが「それじゃあ親父が死んじまうだろ!! 俺も一緒に……」と言いかけた時、ケルヴィンさんが「ダメだ!!」と強く言った。
すると背後から女性の声が聞こえてきた。
「喧嘩するならあとにするっすよ……はぁ、仕方ないから"墓地守護者(グラープガーディアン)"サキが協力してあげるっすけど今回限りっすからね、そこんとこ覚えといてほしいっす」
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