帝国呪草英雄譚

暗黒神ゼブラ

文字の大きさ
上 下
4 / 6
プロローグ旅立ち

第四話天竺の間

しおりを挟む
 第四話天竺の間
 俺たちはナザレたちが教えてくれた天竺の間に向かった。
 向かっている道中も盗賊に会ったのだが、その人たちは俺たちを殺しに来た。
「テメェらどっから入って来た!? ……まあいいや殺せるなら誰でもなあ!!」
 するとクロエが無言で睨みながら盗賊を一撃で貫いた。
 するとテッドが俺の隣に来て耳元で
「クロエってさ怒ったら怖えなぁって思ってたけどよ……なあラウルもうクロエ怒らせないようにしようぜ俺たち」
 と言ってきた。
 俺もそう思ったけど……クロエに聞かれたら怒られる気がするから言わなかった。
 けど頷きはした……小さくだけど、見られてなきゃいいけどなクロエに
 するとクロエが
「さっきはごめんみんな…………冷静じゃなかった。私……簡単に人を殺した。少しは落ち着いてきたから大丈夫」
 と言った。
 テッドがまた耳元で話しかけてきた。
「落ち着いたのは分かったけどよ怒らせたらいけねえのは、変わらねえよな……なあラウル」
 もう分かったから、本当
 そして大体十三分ぐらい歩いた。
 そんなこんなで天竺の間に着いた。
 天竺の間という名前だから屋敷の部屋みたいな感じかと思ったら……案外汚かった。
 その中に子供たちが……ゆったりとくつろいでいた。
 ……えっ一応人質なんだよなこの子達
 すると子供たちが
「あっ誰か来たよ。これでここから出られるね。それでさサナあそこのクッキーとってよ」
「えーやだよ、自分でとってよ。ナザレ兄は知らないんだもんね、ロザリーさんが私たちを可愛がってくれてること。まあ誘拐された最初は怖かったけどね……でもこれで帰られるから……ロザリーさんに挨拶だけして帰ろっか、ねえヨダ、マーサ」
「「そうだね、サナ」」
 そのロザリーという人が子供たちを守ってくれたって解釈でいいんだよな
 すると後ろからヒールで歩いてきている音と一緒に声が聞こえてきた
「サナ、ヨダ、マーサ今日のご飯買ってきたわよ~……って誰なの!? あなたたち!! もしかしてゴーゼのやつ殺されたのね……よかった。ああゴーゼってのはまあここの頭のあいつよ。私たちは元々は盗賊じゃなかったんだけどね……最初は私とゴーゼで孤児院やってたんだけどヨルが殺されてから……あの人変わっちゃってね。もう見てられなかったのよ、あんなに辛そうなゴーゼは。……あの人の代わりに謝ります。申し訳ありません!! 謝って許されることじゃないのは分かってます。あなたたちの中にもゴーゼに酷い目に合わせた人もいるでしょうし……いえそんな言葉で言い表せないほどのことをしたでしょう……止められなかった私も同罪です……殺されることになっても私は受け入れます。……さあどうぞ」
 するとクロエが
「そういわれても……やったのはあなたじゃないんでしょ……頭のことは恨むけどね。罪滅ぼしがしたいんだったら私たちと一緒に来て……それで私たちの村に咲いてる呪草の呪いを解く方法を探すのを手伝って……人手がいるの。あなたが昔にやったことはまだわからないけど、今あなたはあの子達を守ってくれてる。子供たちの安心してる雰囲気を見たら…………」
 その時ケルヴィンさんが
「本当にいいのかよクロエ……ここの盗賊たちには俺たち迷惑してたし……村の人を何人も殺された。…….でも呪草がどうにかならないと今後も死者は増える。理解は出来るが納得するには時間がかかるが……それは俺個人の意思まずは呪いを解くのが最優先だ」
 約三分の話し合いの末ロザリーさんは俺たちと行動することになった。
 そして一つ俺は忘れていた……そう最初に助けた人の名前を聞いていない!!
 そして俺はその人に名前を聞いた
「あの、あなたの名前を聞いてなかったから教えてくれないか? 呼び方に困る。さすがにシスターって呼ぶのは……」
「私ですか? それでは改めて私の名前はアヤです。攻撃魔法と回復魔法が使えます。あと多少は呪術も心得があります……本当に初級呪術しか扱えないのですけどね。これからよろしくお願いしますね」
 そしてロザリーさんも自己紹介をすることに
「……まあ私の名前はさっき言ったと思うけど言っておくね。私はロザリー、暗殺者してたこともあるよ。今は盗賊になっちゃったけどね。本当ごめんね。絶対に役に立ってみせるから、それが私に出来る唯一の罪滅ぼしだと思ってるからこれからよろしくね」
 その後残りの全員が自己紹介を済ませた。
 そして俺たちは隣の村に向かうことを再開した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

処理中です...