23 / 24
第一章
あの試食会の食べすぎの人はレンに夢中です
しおりを挟む
第二十話あの試食会の食べすぎの人はレンに夢中です
私とミアはお土産コーナーで何か買ってあげたいと思いレンと子供たちを探している
お金はというと依頼で稼いだものがあるのでなんとか買える
私は食べ物が好きなレンがどうにか匂いに食いつかないかと思い、試食会の会場に戻り食べ物をもらって匂いを漂わせながら歩き回った。
十四分後
「ねえミア……レンが食いつくかと思ったんだけど、どうして……どうしてあの試食会の人に私たちを追いかけ回してるの!? たまたまあの人が休憩時間でいなかった時とはいえ……この人の体力どうなってるの!?」
「多分自分の食べ物を取られたと思ったんじゃないの!?……ちょっと待って今からあの人が怖がりそうな姿に変化するから」
ボン
そう言ってミアは狼の姿に……あれこの姿なんだかサイレントウルフに似てるような
ミアは狼の姿で叫んだ
すると試食会の人は怯えるどころか興奮したように
「その姿……まさかサイレントウルフ、しかも普段は仲間同士にしか分からないような音程の鳴き声をするのに今回は聞こえるように鳴いてくれた……それに人間がサイレントウルフの姿に変わるなんて……そんなの聞いたことがない」
その後もブツブツブツブツ何か言っていた
私は周りの人達に迷惑をかけたと思い謝り続けた。
すると子供たちを背中に乗せた元の姿のレンが走ってきた
……まあその姿を見たあの人は興奮してたね
レンはミアの叫びを聞きその声を頼りに私たちの所きたようだ。
子供たちは驚きすぎて声を出せない子、ワクワクしてキャッキャしてる子、怖がりながらも隣の子と手を繋ぎ安心してる子などなど反応はさまざまだった。
レンは子供たちを降ろした後人間の姿に変わってすぐに放った言葉は「良い匂い食べさせて!!!」だった
「いいよレン試食会でたくさんもらってきたから」
「ありがとうラウダ……それでミアは?」
レンに聞かれた私は変化した姿のミアに指を刺した。
「ん……えっ、あれ? ミアの姿いつもと違う……まあどんな姿でもミアはミアだし、早く食べ物をちょうだい」
そして私がレンに食べ物を渡そうとした時レンは試食会の人に引っ張られまるで尋問みたいな状況になっていた。
一緒に水族館に来ていた子供の一人のミサキちゃんが私の元に来た。
「ねえラウダちゃん……あのね、私がレンちゃんに食べさせたいから少しだけ食べ物貸して、お願い」
そう願われては断れないと思った私は食べ物を渡した。
「ありがとうねラウダちゃん……ミアちゃんと私たちのこと探してくれてたよね」
どうして分かったの……と言おうとしたけど、食べ物持って動き回ってたら……レンは食いつくと思った私たちだからレンと一緒に行動してたミサキちゃんなら分かるだろうな、というかレンって結構分かりやすいから。
一方ミアは「どうしよう戻りたいけど今戻ったらあの人にすごい色々聞かれそう……レンのために戻って私が!!」と思い姿を人間に変えた
「色々聞くならレンじゃなくて私に!!……あれ?」
試食会の人はレンしか見えていないような血走った目でとにかく聞きまくっていた
その時私は一つ疑問に思った
この人そんなにサイレントウルフが好きなのに水族館に働いているんだろうと。
そう思ったけど好きなことを必ずしも仕事に出来るとは限らないからなんとも言えないんだよなぁ
私はレンに試食会の人の名前を聞いてと口パクで言った。
それが伝わったようで
「ねえあなたの名前ってなんで言うの?」
と聞いた瞬間あの人は早口で
「どうしてそんなこと聞くの? でも聞かれたからには答えないわけには行かないよね。私の名前はウルカ・キョウモト漢字で書くと京本狼神だよって言ってもここには漢字がないから……そうだ紙があったね。今から書くから…………これだよ、それでね話を続けるけどサイレントウルフは姿が変えられるとか聞いたことがないんだけど……もしかして君だけ? あぁさっきの君じゃないのはサイレントウルフに似てるけど違うって分かったから多分変身魔法か何かだと思う。それと違って君は正真正銘のサイレントウルフだよ!! どうして君は人間の姿に変身出来るの? 本とかにもそういうの書いてなかったんだけど……いや噂ではサイレントウルフは出会った人は生きては帰ってこなかったっていうのも聞いたことがあるからそういうのでも書かれてなかったのかも……しかし…………あぁもういいや、君、お腹空いたでしょ……ご飯たべ……子供に愛されてるのかぁそれは仕方ないね私は帰るとするよ……安心してまた会えるよ(だって私がこの世界用にGPSを作ったから……ふふっ好きなものは逃がさないのが私の良い所だからね!!)じゃあねぇ」
なんだか嵐みたいな人だったな、それに本当に好きなんだなレンのこと。
キョウモトさんが去ったあとミサキちゃんが「あっ、あのレンちゃん……これ食べてくださいラウダちゃんに貰ってレンちゃんに食べてほしくて……ダメかな?」
……レン、嬉しいのは分かるけど……よだれ垂れ流してるよ
そして私たちはレンが食べ終わるのを待ち、その後お土産を買いに行くことになった。
私とミアはお土産コーナーで何か買ってあげたいと思いレンと子供たちを探している
お金はというと依頼で稼いだものがあるのでなんとか買える
私は食べ物が好きなレンがどうにか匂いに食いつかないかと思い、試食会の会場に戻り食べ物をもらって匂いを漂わせながら歩き回った。
十四分後
「ねえミア……レンが食いつくかと思ったんだけど、どうして……どうしてあの試食会の人に私たちを追いかけ回してるの!? たまたまあの人が休憩時間でいなかった時とはいえ……この人の体力どうなってるの!?」
「多分自分の食べ物を取られたと思ったんじゃないの!?……ちょっと待って今からあの人が怖がりそうな姿に変化するから」
ボン
そう言ってミアは狼の姿に……あれこの姿なんだかサイレントウルフに似てるような
ミアは狼の姿で叫んだ
すると試食会の人は怯えるどころか興奮したように
「その姿……まさかサイレントウルフ、しかも普段は仲間同士にしか分からないような音程の鳴き声をするのに今回は聞こえるように鳴いてくれた……それに人間がサイレントウルフの姿に変わるなんて……そんなの聞いたことがない」
その後もブツブツブツブツ何か言っていた
私は周りの人達に迷惑をかけたと思い謝り続けた。
すると子供たちを背中に乗せた元の姿のレンが走ってきた
……まあその姿を見たあの人は興奮してたね
レンはミアの叫びを聞きその声を頼りに私たちの所きたようだ。
子供たちは驚きすぎて声を出せない子、ワクワクしてキャッキャしてる子、怖がりながらも隣の子と手を繋ぎ安心してる子などなど反応はさまざまだった。
レンは子供たちを降ろした後人間の姿に変わってすぐに放った言葉は「良い匂い食べさせて!!!」だった
「いいよレン試食会でたくさんもらってきたから」
「ありがとうラウダ……それでミアは?」
レンに聞かれた私は変化した姿のミアに指を刺した。
「ん……えっ、あれ? ミアの姿いつもと違う……まあどんな姿でもミアはミアだし、早く食べ物をちょうだい」
そして私がレンに食べ物を渡そうとした時レンは試食会の人に引っ張られまるで尋問みたいな状況になっていた。
一緒に水族館に来ていた子供の一人のミサキちゃんが私の元に来た。
「ねえラウダちゃん……あのね、私がレンちゃんに食べさせたいから少しだけ食べ物貸して、お願い」
そう願われては断れないと思った私は食べ物を渡した。
「ありがとうねラウダちゃん……ミアちゃんと私たちのこと探してくれてたよね」
どうして分かったの……と言おうとしたけど、食べ物持って動き回ってたら……レンは食いつくと思った私たちだからレンと一緒に行動してたミサキちゃんなら分かるだろうな、というかレンって結構分かりやすいから。
一方ミアは「どうしよう戻りたいけど今戻ったらあの人にすごい色々聞かれそう……レンのために戻って私が!!」と思い姿を人間に変えた
「色々聞くならレンじゃなくて私に!!……あれ?」
試食会の人はレンしか見えていないような血走った目でとにかく聞きまくっていた
その時私は一つ疑問に思った
この人そんなにサイレントウルフが好きなのに水族館に働いているんだろうと。
そう思ったけど好きなことを必ずしも仕事に出来るとは限らないからなんとも言えないんだよなぁ
私はレンに試食会の人の名前を聞いてと口パクで言った。
それが伝わったようで
「ねえあなたの名前ってなんで言うの?」
と聞いた瞬間あの人は早口で
「どうしてそんなこと聞くの? でも聞かれたからには答えないわけには行かないよね。私の名前はウルカ・キョウモト漢字で書くと京本狼神だよって言ってもここには漢字がないから……そうだ紙があったね。今から書くから…………これだよ、それでね話を続けるけどサイレントウルフは姿が変えられるとか聞いたことがないんだけど……もしかして君だけ? あぁさっきの君じゃないのはサイレントウルフに似てるけど違うって分かったから多分変身魔法か何かだと思う。それと違って君は正真正銘のサイレントウルフだよ!! どうして君は人間の姿に変身出来るの? 本とかにもそういうの書いてなかったんだけど……いや噂ではサイレントウルフは出会った人は生きては帰ってこなかったっていうのも聞いたことがあるからそういうのでも書かれてなかったのかも……しかし…………あぁもういいや、君、お腹空いたでしょ……ご飯たべ……子供に愛されてるのかぁそれは仕方ないね私は帰るとするよ……安心してまた会えるよ(だって私がこの世界用にGPSを作ったから……ふふっ好きなものは逃がさないのが私の良い所だからね!!)じゃあねぇ」
なんだか嵐みたいな人だったな、それに本当に好きなんだなレンのこと。
キョウモトさんが去ったあとミサキちゃんが「あっ、あのレンちゃん……これ食べてくださいラウダちゃんに貰ってレンちゃんに食べてほしくて……ダメかな?」
……レン、嬉しいのは分かるけど……よだれ垂れ流してるよ
そして私たちはレンが食べ終わるのを待ち、その後お土産を買いに行くことになった。
10
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【コピペ】を授かった俺は異世界で最強。必要な物はコピペで好きなだけ増やし、敵の攻撃はカットで防ぐ。え?倒した相手のスキルももらえるんですか?
黄舞
ファンタジー
パソコンが出来ない上司のせいでコピーアンドペースト(コピペ)を教える毎日だった俺は、トラックに跳ねられて死んでしまった。
「いつになったらコピペ使えるようになるんだ―!!」
が俺の最後の言葉だった。
「あなたの願い叶えました。それでは次の人生を楽しんでください」
そういう女神が俺に与えたスキルは【コピペ(カット機能付き)】
思わぬ事態に最初は戸惑っていた俺だが、そのスキルの有用性に気付き、いつのまにやら異世界で最強の存在になっていた。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
異世界アウトレンジ ーワイルドハンター、ギデ世界を狩るー
心絵マシテ
ファンタジー
聖王国家ゼレスティアに彼の英雄あり!
貴族の嫡男、ギデオン・グラッセは礼節を重んじ、文武に励む若者として周囲から聖騎士として将来を有望視されていた。
彼自身もまた、その期待に応え英雄として活躍する日を心待ちにしていた。
十五歳になったその日、ギデオンは自身の適性職を授かる天啓の儀を受けることとなる。
しかし、それは彼にとっての最初で最後の晴れ舞台となってしまう。
ギデオン・グラッセの適性職はマタギです!!
謎の啓示を受けた若き信徒に対し、周囲は騒然となった。
そればかりか、禁忌を犯したとありもしない罪を押し付けられ、ついには捕らえられてしまう。
彼を慕う者、妬む者。
ギデオンの処遇を巡り、信徒たちは互いに対立する。
その最中、天啓の儀を執り行った司教が何者かによって暗殺されるという最悪の出来事が起きてしまう。
疑惑と疑念、軽蔑の眼差しが激怒ギデオンに注がれる中、容疑者として逮捕されてしまったのは父アラドだった。
活路も見出せないまま、己が無力に打ちひしがれるギデオン。
何もかも嫌なり自暴自棄となった彼の中で、突如として天性スキル・ハンティングが発動する。
神々の気まぐれか? はたまた悪魔の誘惑か? それは人類に終焉をもたらすほどの力を秘めていた。
・天啓の儀「一話~十六話」
・冒険の幕開け「十七話~三十九話」
・エルフの郷、防衛戦「四十話~五十六話」
・大陸横断列車編「五十七話~七十話」
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる