先祖代々騙される家系の私ですが、お家の借金を返済し親孝行するべく冒険者になり強くなります!

暗黒神ゼブラ

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第一章

第二十三話スミカとシャルロッテの模擬戦

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 第二十三話スミカとシャルロッテの模擬戦


 シャルロッテとヒョウが模擬戦を終わらせ三十分程の休憩を終わらせたあと、シャルロッテとスミカが模擬戦をすることになった。
「シャルロッテさん、あの……さっきの技は使わないでくれたら嬉しいです」
「スミカお前負けるのが嫌なのか?」
「それは違うんですシャルロッテさんが怪我をしたら嫌だから」
「それは余計なお世話だ、スミカは俺にあの技を使わせる程かを今回確かめてやるから全力で来い!」
「はい! がんばります!」
 そして二人は戦闘準備を始めた。
「私はいつものシルヴァラを使うよ、シャルロッテさんは?」
「俺はそのままアンブラハイマを使うから」
 いつも私はシャルロッテさんに本気を出してもらったことがない……しかし今回はシャルロッテさんに内緒に新しい技を頑張って覚えたからそれを使ってみて本気を出してもらおう!
「来い! スミカ!」
「シャルロッテさん行きます!」
 覚えた技は三つある
 一つ目が勝利の剣(ジークシュヴェールト)
 この技は勝利を願う気持ちが強ければ強い程攻撃とスピードが強化される技。
 シャルロッテさんとの特訓中に覚えた技。
 二つ目が悪魔の騎士(ディアブルシュバリエ)
 この技は自分の心の中にいる悪魔からの誘惑に勝った回数が多いほど攻撃とスピードが強化される技デメリットは少し精神が不安定になる(ちなみにこれはエルに対する誘惑が多いから覚えちゃった技です)
 三つ目が平和の精神(フリーデンゼーレ)
 平和を願う気持ちが強ければ強い程精神力が強くなる。デメリットは攻撃力が大幅に下がること。
 一つ目と二つ目で大幅に上がった攻撃力は三つ目で半分くらいまで下げられる
 例:一つ目と二つ目で攻撃力が二百上がった場合三つ目で百下げられ上昇した攻撃力は百となる。
 この技を使って今回こそシャルロッテさんに本気を出してもらいたい
 そして私はシャルロッテさんの右を狙って走り出した。
「スミカ今のスピードなら俺に攻撃を当てるのは難しいぞ!」
「スミカぁ頑張ってぇ!」
 あっ悪魔が誘惑してきた…………我慢だ、我慢だ……よし!
「おおすごいなスミカお前、技隠してたな」
 よしっ!攻撃がシャルロッテさんの指を掠った!もっとだもっとスピードを上げる!シャルロッテさんに今度こそ絶対に勝つ、勝つ…………
「スミカすげぇ強くなったな。なんだか面白いなってきたな。フハハハハ」
 シャルロッテさんが私との戦いで笑ってくれた!ってことはもう少しで本気を出してくれるかも!
 シャルロッテさんの攻撃が私の右腕に当たってしまい、ちぎれてしまった。
 このままではまた負けてしまう!
「スミカ今回使わないつもりだったが使ってやるよ技を!」
 するとシャルロッテさんが左腕を斬った。
 正直今すごく悪い状況だ。
 シャルロッテさんの技はヒョウとの戦いをみた限りでは自分の怪我と相手の怪我で攻撃を強くする技だろう。
 その予想があっていればシャルロッテさんの左腕の怪我と私の右腕の怪我で攻撃を強くされて負けてしまう。
 ただでさえ私の攻撃はシャルロッテさんより軽い……だったら攻撃の数を増やすしかない。
 そして私はギリギリでシャルロッテさんの攻撃を避けながら攻撃を当て続け……が最後の渾身の一撃を当てる勢いで全力で攻撃をした時……シャルロッテさんの攻撃が当たってしまった
「グハッ……あぁぁぁぁ」
 気づいた時には下半身と上半身が離れてしまった。
 ああ、意識……が……遠……のいて……せめて……エ……ルに……気……持ちを
 そして私は死んでしまった。
「ああぁぁスミカ!すっすぐに、まっはっはやく蘇生魔法を使わなきゃ……あれっ手が……震えて……」
「ルミエル落ち着いて!落ち着けないのは分かるけど、あなたしか蘇生魔法使えないのよ……でもこの言い方だと余計にルミエルが……なんとかルミエルが落ち着ける方法は……」
「ノラ行くよ」
「分かったノア」
「「これで私がルミエルを眠らせてから操るから」」
 バタン
 十三分後
「「よしっ!成功っと」」
「ぅうーん、あれ私……そうか一回死んでしまったのか……エルっ大丈夫!」
「はっスミカよがっだぁよ~このまま目が覚めなかったらって……私動揺しちゃって蘇生魔法を上手く使えなかった」
「大丈夫だよエルまた会えたんだから」
「でも私スミカにもう会えないかもって思ったら……
 蘇生魔法があるって分かってても焦っちゃって」
 エルが私のために泣いてくれた……それを知れて私は喜んでしまった。だめだってことはわかってるのにな……。
「その……スミカ、すまん!蘇生魔法があると思って本気で戦っちまった」
「いえいえ、私はシャルロッテさんに本気を出してもらえたことが嬉しいですよ!」
 そして私たちは味方が死んでしまった時の対処法について話し合ったあとに扉を出た。


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