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序章

中編__傾いだ花瓶と散った薔薇

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ユークが果物ナイフを握った月夜から三年と少しした或る日のことだ。

その日、ベアトリスは殊更にご機嫌斜めであった。
ユークは朝起きてから午前中の今までの間で五回は叩かれているし、今は邸にある菓子を片っ端から暴食している。

「ユーク!紅茶!!」
「はい、ただいまお持ちします」

まだ家を出ていない所を見るとどうやら王太子妃教育は休みらしい、そういう日は大抵ご機嫌なのにこれはどうしたことか。

(……少なくとも今の状態の姉上からは何もお聞きできないだろうな、)

ユークはすっかり淹れるのが上手くなってしまっている紅茶をベアトリスの元へと運んだ。

「遅いわよ!!」
「うぐっ、」


ベアトリスが手に持っていたマカロンが飛んできたかと思えば今度は熱いものが頭からかかって身をすくめる。


(……こうなると思った。お菓子が飛んでくるのは予想外だったけど、ドラジェや食器みたいな硬いのじゃなくて命拾いしたな。)

「ユーク、わたくしは喉が渇いたと言ったはずよ、いつまでそうして待たせる気?」
「はい、申し訳ございません」

自分でユークにひっかけておいてベアトリスが紅茶を所望するのは予想がついていたので、ユークはあらかじめ淹れておいた二杯目を持って行きベアトリスにサーブする。

「ふん」

鼻を鳴らしてから紅茶を飲んだベアトリスはまた黙ってお菓子を食べ始めたのでユークは三杯目の紅茶を淹れに行こうと踵を返した。



「そうだ、ユーク!」
 
……のだが、突然ベアトリスに呼び止められてユークは振り返った。

「はい?」
「今日はおまえも着替えなさい。」
「か、かしこまりました。」


ユークはいつもは到底貴族の子とは思えないシャツとサスペンダーで吊ったハーフパンツという商家の息子のような組み合わせで生活しているのだが、貴族らしい服がクローゼットの中を見ても皆無であるということではない。

紅茶とマカロンの破片を拭いたユークはウォークインクローゼットの中で適当な組み合わせを見繕い、ベアトリスから離れてついてきたメイドにドレスシャツを着せてもらう。後ろ開きなためひとりでは着られないのだ。

「……あの、」
「はい」

「姉上から今日何があるか聞いていますか」
「わたくしどもは聞いておりません。」


もう少し幼い頃はユークにも教育係がついていたのだが、今はユークは本を読む以外に誰からも教育を受けていない。その上外からの連絡も使用人たちにしか通達されないので、ユークは今着替えている理由を全く知らないままであった。


「一応お客様がいらっしゃった時のためにゲストルームを掃除してておいてください。お菓子は姉上が手離さないと思うので、代わりに屋敷にある果物を。」
「畏まりました」

メイド達はベアトリスが気に食わないとすぐに解雇を言い渡してしまうので仮面のように無表情で仕事に忠実な少女だけが残っている。この邸でまだ表情があるのは毎日怯えている執事とお菓子ばかり食べるベアトリスに顔を顰める料理長くらいのものだ。

(……多分僕が言わなくても準備はしてるだろうけど)

なんだかんだこの状態で五年は上手く回っているのだ。邸に主となる大人がいない状態でどうにかやって来れているのはひとえに使用人たちの働きのおかげである。ユークがベアトリスに虐められている時は見ているだけで何も助けてはくれない使用人達だがユーク彼らのことを不気味に思うことはあれど嫌いな訳ではなかった。




と着替えが終わってベアトリスの元へ戻ると、彼女は一瞬目を輝かせ何かを言おうとしたがすぐに不機嫌な顔になって

「なに?わたくし今食べてるから邪魔なんだけど」
「申し訳ございません」

追い払われてしまったユークは半ば彼のテリトリーとなっている書斎へすごすごと引き返したのであった。




~~


暫く本を読んでいると、複数の馬車の音が聞こえてユークは顔を上げた。

(やっぱりお客様だったのか。部屋は準備してもらったし、姉上も多分お洒落はお好きだから大丈夫だろう、)



「姉上、お客様がいらっしゃったようです」
「そう。わたくしもう少し後で行くから、おまえだけ先にご挨拶してきなさい」

一応ベアトリスの方にも知らせはしたが、彼女はケーキに舌鼓を打っていたのでユークはそっと部屋を抜けてゲストルームに向かった。




扉を開けたユークはその顔ぶれに思い切り面食らうことになる。

「ち、父上!?それから___」


ユークの父である公爵の隣には見知らぬ男が座っていた。中肉中背、歳は中年程度。丁寧に撫でつけられた髪と髭はマホガニーのような品の良い赤茶色をしていて、片眼鏡をかけている。紳士という言葉を体現したような人物であった。


「あぁ、ユーク。大きくなったね。こちらはベアトリスの算術を見てくださっているコンスタン先生だよ。」

「……はい、お初にお目にかかります、プラージュ公爵家が一男、ユークと申します。」

ベアトリスの教育係、ベアトリスが歪んだ一因かもしれない人物と聞いて、ユークは一気に総毛立つ。内心身構えながら、されどそれを包み隠して微笑を浮かべ、ユークは朗らかに挨拶した。

(相手は姉上の先生だ、粗相があれば何をされるか…っいや、もうこの場に姉上がいらっしゃらない時点でお怒りを買っているのかも、、)

「姉は今取り込み中でして、もう少ししたらこちらに伺いますでもう少々お待ち頂けると___」
「そうですか。」

続けてユークがベアトリスを庇うと、コンスタンは不意にカウチから立ち上がり、ユークに手を伸ばしてきた。

殴られると思って咄嗟に首をすくめたユークだが、予想は裏切られてずっと優しい手つきで頭を撫でられ目を丸くする。頭上からは鷹揚な笑い声がした。

「はっはっは、姉弟仲良きことは美しきかな。授業のときはお転婆なベアトリス嬢も家では良き姉なのでしょうね。」
「良き姉」

思わず復唱してしまったユークだが、コンスタンには聞こえなかったようである。公爵はただ黙って笑みを浮かべているのみであった。

「姉君のことは何も怒っていませんから大丈夫ですよ、それにね、私はユーク君にも用があって参ったのです。」
「僕に…?」

「ユーク君は学園をご存知ですか、ここリヴァージュ王国の首都郊外に位置するラフィネという都市にあるところなのですが。」
「はい、他国からも王侯貴族の子女が通いに海を超えてくるような名門だと聞き及んでおります、」

正式名称はラフィネ中高等教育学園、他にも学校自体はあれど、この国の貴族の間で学園と言ったらここのことであるというのは常識である。

「おお、知っているなら話は早い。かの学園はカリキュラムが男子は満十三歳から十九歳までの六年間、女子が満十五歳から十九歳までの四年間でして、君の姉君が来月に入学予定なのですよ。そこで私が閣下にご提案したのですが、ユーク君もご入学されてみるのはどうかと」


「……はい?」

ユークは一瞬何を言われているのかわからなくて呆けたような声を出した。コンスタンはそれに小さく笑ってから、再び口を開き、

「閣下と夫人はお忙しくてなかなかこちらにお帰りにならないのですよね、姉弟仲睦まじく過ごされているとお聞きしました。」
「……はい。」

「学園は全寮制ですから、姉君がいらっしゃらなくなってしまうと君が淋しくなってしまうのではないかと思いまして、寮に入れば学友や先生が大勢いて賑やかですから淋しくはないでしょう?ユーク君はしばらく教育係がついていないとお聞きしましたし、学園での学びは君にとって良い刺激になるのではないかと。」
「…大変ありがたいお誘いなのですが、父上はなんと仰っておいででしょうか。」

「私も賛成だよ、だから先生に来て貰ったんだ。ユークには幼い頃しか教育係をつけてやれなくて可哀想な思いをさせてしまっていたからね。入学までのこのひと月で勉強も追いつけるように先生方が教えて下さるそうだから、是非行っておいでよ。」

感情の読めない笑みで言った公爵に、ユークはこれがほとんど決定事項であることを知って早々に観念した。

(てっきり父上は僕の教育を諦めたのだと思っていたのに……年齢的に僕の弟を作るのを諦めたのか?いや、なんにせよ僕に拒否権なんてないか。)

「父上がそう仰ってくださるならば、是非よろしくお願いいたします。」

こうべを垂れたユークにコンスタンは笑って頷き、「そうと決まればこうしてはおられない、閣下、どこでも良いので部屋をお貸しいただけますかな。少しでも勉強を取り返さなくては。」

「家にある本はなんでもお使いください。___ユーク、書斎の隣に空き部屋があっただろう、先生をご案内しなさい。」
「はい。」

こうしてユークの学園行きが急遽決定したのであった。






~~



「こちらです」
「ああ、どうも。___私はベアトリス嬢には算術だけをお教えしておりますが、一応学園で習う程度の難易度までならほとんどの教科を教えることができるのですよ。まずは今のユーク君の学力を測りたいので、こちらのテストを解いて頂けますかな。」
「かしこまりました」

びっしりと問題の書かれた羊皮紙を受け取って素直に机に向かったユークに、コンスタンは少し驚いているようだった。

(……おそらく姉上はこの時点で嫌がっておられるのだろうな、目に浮かぶ。)

昔お気に入りのドレスに黒い大きな染みをつけてきて泣いて帰ってきたことがあったが、おそらくあれは暴れてインク壺をひっくり返したものだったのだろう、などとぼんやり思いながら、ユークはテスト用紙にペンを走らせた。

(…なんだ、算術はほとんど昔やったことのおさらいじゃないか。天文学も論理も常識問題……いや、さすがにそんな簡単な答えで良いはずがないか。でもこれ以上に書きようがないし…いいか、間違えても。)

ある種の諦めとともにテストを次々埋めていくユークに、コンスタンはただ黙って目を見開くばかりであった。





~~


「…………終わりました。」


どれだけ経っただろう、そこまで一つ一つの問いに時間はかけなかったユークだが、何せ量が膨大だ。その間ずっと後ろでユークが問題を解いている様を見ていたコンスタンに、ユークはお礼を込めて会釈しながらテスト用紙を手渡した。


「ユーク君、」 
(あぁ…駄目だったのか、算術はけっこう自信あったのに)

テスト用紙を捲りながら呟いたコンスタンの声色の沈んでいることったらない。全てを察したユークは俯いた。

「…なにぶん学がないもので、ご期待に添うことができず申し訳___」



「すごいじゃないですか!!これなら学園に行っても問題ないどころか高等部に飛び級したって首席になれる位ですよ!」

「え」


興奮した様子でユークの頭をわしわしと撫でるコンスタンに、ユークは目を限界まで見開いた。


「ユーク君、君は読書が好きでしょう、特に哲学書。記述問題の書き口でわかりますよ。君の本棚にはあまり新しい本はないようだが、歴史ある良著を偏りなく読んできたのでしょうね。子供らしく頭は柔軟だし、君には学問を修める上で大切な平衡感覚が既に身についている!__いやぁ、私は長いこと生きてきたけど、君ほど賢い子を見たのは初めてだ、恐れ入りましたよ。」
「あ、ありがとうございます…」

(…………僕のじゃなくて父上の書斎の本だけど…というか、仮にこのテストが全問正解だったとしてこの難易度の問題で高等部に飛び級云々のことがわかるのか?)

「実はねぇ、この問題、ほとんどが学園の第一学年が解く過去の定期試験から問題を取ってきているが、最後の十問は違う。解けない前提なんですよ。中等部の各学年の前期試験と学年末試験の問題を一問ずつ、残りの四問はねぇ、___学園は高等部に平民にもほんの三枠だけ特待生としての編入枠を設けていているのですが、それの試験の過去問から私が選んできたものなんです。特に最後の一問は今まで教員以外で誰も解けたことがない問題を抜粋してきたんですよ。……ユーク君は簡単そうに解いておられたがね、いやはや本当に末恐ろしい。」

半信半疑であったユークに力説するコンスタンはとても楽しげで、ユークはもう一度頭を撫でられた。

(まぁ、いいか。ひとまず落ちこぼれて虐められることはなさそうだし。………こうして頭を撫でられるのも、不思議だけど悪くないな。)

生まれてこの方、甘やかされたり褒められたりする経験がほとんどなかったユークは自身の頭の上を行き来する大きな手の意味を根本的には理解していなかったが、不思議な心地で受け入れていた。少しくすぐったくて、嫌な感じはしない。


「ともあれ、この学力があるなら私が持ってきた教材は意味が薄いな、書斎を拝借して数冊見繕い課題とし、ユーク君がそれをやっている間に私が教材を作ろう、___まずは隣の書斎に移動しますかな」
「はい」


そうしてユークはコンスタンとともに見慣れた書斎にのだが、ユークは扉を開けた瞬間に固まった。

(しまった。)

書斎の中は一般的に見て非常に奇妙な風体を呈していたのだ。窓は空いているのにカーテンはわずかな隙間を残して締め切られており、風で靡かないように椅子や棚などのあらゆる家具で三辺を固定されている。

本来中央に配置されるであろう執務机と一人がけの椅子は隅の方に追いやられていて、空間を広くとられた床にはたくさんの本が開いて並べられていて、まるでなにかの儀式の最中であるかのようだ。

「…………申し訳ございません」
「これはこれは、虫干しですか。直射日光に当たらないようよく考えられてますね。一見風変わりだが実に合流的だ。」

後ろでコンスタンがくすりと微笑む音がして、ユークはコンスタンの気分を害した訳ではなかったのだと安堵のため息をついた。

「すみません、足の踏み場がないので今片付けます」
「私も手伝いましょう」
「ありがとうございます」


コンスタンとともに片づけること数分、机以外が戻ったところで、彼は改めて書斎の本を見繕い出した。

「これとこれ、……こちらも候補ですね」
「……今右手に持っていらっしゃる本は一度読んだことがあります」
「おや、それは感心だ。ではこちらを読んだ後にもう一度読んでみましょうか、君は無意識下でできているような気がしますが、意識的に対比構造を思い浮かべながら二冊の本を読むというのも面白いですよ。」
「はい」

穏やかな紳士と本をあれこれ手に取りながら話す時間はユークにとって初めてであった。最初に抱いていた警戒や緊張が段々ほぐれていき、頭を撫でられたときのくすぐったいようなあの感じにユークの頬が少し緩む。



そんな矢先のことであった。



「ユーク!!ユーク!!!いるの!?」
「姉上…!?どうしてここに_________ぐぁっ゛、!?」

ドタドタという足音が聞こえたかと思えば、書斎の扉が乱暴に開けられる。かんかんに怒ったベアトリスの涙が浮かんだ真紅の瞳と目が合った瞬間、ユークはここ一番の平手打ちをお見舞いされて視界が揺らいだ。

「ユークが学園に行くなんてわたくし認めないわよ!!」
「ベアトリス嬢!?こら、やめなさい!」

「女子と男子じゃ寮も棟もカリキュラムも違うし休みの日の予定もろくに噛み合わないじゃない!わたくしをひとりにしようだなんて許さないわよ!?」
「あ、ね、うえ、…っくる゛し、」
「ベアトリス嬢、一旦落ち着くんだ」

脳震盪で立ち上がれなくなったユークの胸ぐらを掴んで泣き喚くベアトリスをなんとか羽交い締めして制止するコンスタン、

「先生もお父様も酷いわ!!わたくしが居ない間にユークのこと丸め込んでしまおうだなんてわたくし絶対に許さないわよ!」

「違、一度落ち着いて話を____うぐっ!?」
「ユークが学園に行くなんて嫌よ!嫌ぁ゛っ!!」
「っ゛!?」
  
無茶苦茶に暴れてコンスタンを無理矢理振り払ったベアトリスはユークの手を引き部屋を飛び出した。立ち上がれないユークはほとんどベアトリスに引き摺られているような状態で時折手足を家具にぶつけながら廊下を移動していたのである。



公爵邸の長い廊下を扉三つ分ほど走ったあたりで、ユークは細長い花瓶の乗ったローテーブルに思いきりぶつかった。





「_____あ゛がッッ!!??」  


ユークの右肩に激痛が走った刹那、テーブルはがたついて上の花瓶が二人の元に落ちてきたのである。












_____ユークが視界が暗転する前最後に見たもの、

それは真っな薔薇が花瓶から飛び出して花びらを撒き散らしながら宙を舞う光景であった。




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