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第2章 魔界幻想
闇の中で光るもの 3
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「警察庁広域特捜課の上杉です」「葛城です」スーツ姿の二人の捜査官は、簡潔に名乗る。
「IN-PSIDの所長をしております、藤川です」
「ご高名は存じ上げております」上杉は、敬意を示して頭を下げた。上杉の会釈に釣られるように、葛城も軽く頭を下げる。
葛城は、国際機関IN-PSIDについての一般的な知識はあったものの、目の前にいる所長の藤川博士に関しては、ここへ来るまでの道中で、上杉からレクチャーを受けて初めて知った程度だった。国際的には、非常に高名なPSI物理・工学博士ということであったが、国内で藤川の名は、毎度のようにメディアに登場しては、高説を振るっている、いわゆる御用学者達の陰にすら及ばない。
おまけに、国連管轄のIN-PSIDは、秘匿性の高い研究機関となっており、一部では『怪しい機関』という風評まである。上杉によれば、二十年前の震災以降も、国策としてPSI利用推進を一辺倒に強行した国に対し、PSID(PSI Disaster:PSI災害)に警鐘を鳴らし続け、真っ向から対立してきた確執が、未だにあるということらしい。
風評を信じるわけではないが、果たしてどこまで信頼できるのか……葛城は、藤川を見る目を細める。
「どうぞ……」藤川は、二人の刑事を自室へと招き入れた。
早朝のIN-PSID所長室には、開け放たれたバルコニーの方から、柔らかな海の風が流れ込んでいた。
二人は、藤川の勧めに応じて、客席へと腰を下ろす。その後ろから、長身の男がぬっと姿を現わした。
「私もいいかな?」
その着崩したサマースーツ姿の男は、そう言うと愛用のイタリアンハットを脱ぎながら、藤川が応えるより早く腰を下ろし、にこやかな笑顔を藤川に向けた。
「今回の件では、ご協力感謝致します。……ところで、藤川所長は、こちらの風間理事長とは、古くからの御友人とか?」
上杉は、柔和な笑顔を二人に向けながら、話のきっかけを持ちかけた。
「えぇ……まぁ……」藤川はむすっとした表情を、勇人に投げかけたまま答える。
「おいおい、コウ。ったく連れないなあ……昔っからこういうヤツなんだ。こいつは」
上杉と葛城は、表情を変えない藤川と、からからと笑いをあげる勇人の顔を、交互に覗き込む。
「なるほど……お立場上、色々とおありなようで……」
その時、所長室のドアが静かに開く。
「失礼します」
香ばしいコーヒーの香りが、所長室に流れ込んでくる。
「おぅ! おはよう、貴美子!」コーヒーを運んできた貴美子が目に入るなり、勇人は助け舟が来たとばかりに、嬉々とした表情を浮かべ手を振った。
「おはようございます。風間さん」
「おっと、コーヒーかぁ……」勇人は、顔をややしかめる。自分と、客人の嗜好は、伝えていたはずだが……
「ちゃんとご用意してますわよ。真世!」
「はい、只今……」カチャカチャと陶器の触れ合う音と共に、真世は、ティーポットとカップを二セット乗せたカートを運び入れて来た。
「おぉ……"あの"真世ちゃんか⁉︎」
「はじめまして、風間さん」真世は、軽く会釈し、勇人は、満面の笑顔で返す。
「いやいや、二十年ほど前に、一度会ってるんだよ。貴美子に似て、別嬪さんになったなぁ」
「……あ……ありがとうございます……」
真世は、食い入るように見つめてくる勇人に困惑しながら、ティーポットとカップを並べ始めた。
「相変わらず、お口が上手だこと」真世に助け舟を出すように、貴美子が口を挟む。
「貴美子も、相変わらず美しいよ。いゃあ、真世ちゃん、良かったなぁ~、コウに似なくて」
「余計なお世話だ」藤川はむすっとしたまま、貴美子から差し出されたコーヒーを流し込む。二人のやりとりに、真世は苦笑いを浮かべながら、ポットからカップへと紅茶を注ぐ。勇人が、そっと手で示した上杉の方へと、紅茶を勧めた。
「どうぞ」「ありがとう。イングリッシュ・ブレックファストですね。懐かしい香りです。最近では、合成の茶葉ばかりですが……これは本物ですね」
上杉は、軽く会釈して真世に謝意を示す。上杉の、どことなく優雅な笑顔に、真世はほっとなる。
給仕を終えた二人が退室すると、早速、勇人が口火を切った。
「コウ……用件は、伝えているとおりだ」
たっぷりと、ミルクと砂糖を加えた紅茶をティースプーンでかき混ぜながら、勇人は続けた。
「こちらの上杉君には、以前にも世話になったことがあってな。今回の件は、その時の恩返しでもある。とは言え、俺にできるのは、お前を紹介するくらいなもんだが……」
学生時代の勇人は、甘いものも紅茶も口にしない男だった。彼の嗜好を変えたのは、彼の妻だった女性……彼女の面影が、藤川の脳裏に浮かぶ。
「それだけでもあるまい……インナースペースドライブとヴァーチャルネットは、今やこの国の基幹産業……。国の意向か、お前さんの嗅覚かわからんが、この事件、大ごとになる前にカタをつけたい……そんなところだろう」「実際に、被害者が出てるんだ! 黙ってみてられないだろう!」冷ややかな藤川の言葉に、勇人は思わず腰を上げ、声を荒げた。
「理事長……まだ、オモトワが黒だと、はっきりしたわけではないので」勇人が、白熱するのをみかねた葛城が、両手を広げ、いきり勃つ馬を宥めるようにして間に入った。
「そ……そうだったな」勇人は、座り直すと、手にした紅茶を流し込んだ。それを横目に、上杉は静かにティーカップを受け皿に戻す。
「確かに、この調査は、まだ見込みの要素が多いのですが、僕としてもオモトワが、事件に関与していると睨んでいます。これ以上の被害拡大を防ぐためにも、一刻も早く、確かな証拠を突き止めたい」
「承知しております」上杉の真剣な眼差しに、藤川も真摯に応じた。
「我々も、昨晩から解析にあたっているのですが……かなり厄介でしてな……」
そう言うと、藤川は、客席の脇に据え付けられているモニターを起動させた。モニターに、階下『PSIテクノロジー安全対策研究科』のラボが映し出される。ラボには、早朝から研究員が数名、詰めていた。昨夜から夜通しで解析にあたっていたスタッフに、今朝から登所してきたスタッフも加わり、幾分、騒然としている。
「おはよう、片山君」モニターに映る片山に、藤川は語りかける。
『あ、おはようございます、所長』
「副所長の片山です。今回の解析作業を担当してもらっています」と藤川は、二人の捜査官に簡単に紹介した。
「警察からいらした上杉さんと葛城さんだ。二人に状況を説明してくれ」
「おはようございます、片山さん。警察庁広域特捜課の上杉です。今回は、面倒な作業をお頼みしてしまい、申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
『片山です』片山は、軽く頭を下げながら、抑揚のない声色で名乗る。
『解析は、昨夜からいくぶん進んで、我々の実験サーバーに、ご提供頂いた環境を構築、我々の準備した、ダミーのアバターでアクセスし、オモトワの反応を検証しています』
「そのアバターとは、どのような?」葛城が質問する。
片山は、助けを求めるような視線を、藤川に投げる。
「申し訳ないが、我々の研究はまだ、世に公開出来ないものも多い……詳細は、伏せさせては頂けないだろうか?」藤川は、片山に変わって、秘匿権を主張した。
「IN-PSIDの所長をしております、藤川です」
「ご高名は存じ上げております」上杉は、敬意を示して頭を下げた。上杉の会釈に釣られるように、葛城も軽く頭を下げる。
葛城は、国際機関IN-PSIDについての一般的な知識はあったものの、目の前にいる所長の藤川博士に関しては、ここへ来るまでの道中で、上杉からレクチャーを受けて初めて知った程度だった。国際的には、非常に高名なPSI物理・工学博士ということであったが、国内で藤川の名は、毎度のようにメディアに登場しては、高説を振るっている、いわゆる御用学者達の陰にすら及ばない。
おまけに、国連管轄のIN-PSIDは、秘匿性の高い研究機関となっており、一部では『怪しい機関』という風評まである。上杉によれば、二十年前の震災以降も、国策としてPSI利用推進を一辺倒に強行した国に対し、PSID(PSI Disaster:PSI災害)に警鐘を鳴らし続け、真っ向から対立してきた確執が、未だにあるということらしい。
風評を信じるわけではないが、果たしてどこまで信頼できるのか……葛城は、藤川を見る目を細める。
「どうぞ……」藤川は、二人の刑事を自室へと招き入れた。
早朝のIN-PSID所長室には、開け放たれたバルコニーの方から、柔らかな海の風が流れ込んでいた。
二人は、藤川の勧めに応じて、客席へと腰を下ろす。その後ろから、長身の男がぬっと姿を現わした。
「私もいいかな?」
その着崩したサマースーツ姿の男は、そう言うと愛用のイタリアンハットを脱ぎながら、藤川が応えるより早く腰を下ろし、にこやかな笑顔を藤川に向けた。
「今回の件では、ご協力感謝致します。……ところで、藤川所長は、こちらの風間理事長とは、古くからの御友人とか?」
上杉は、柔和な笑顔を二人に向けながら、話のきっかけを持ちかけた。
「えぇ……まぁ……」藤川はむすっとした表情を、勇人に投げかけたまま答える。
「おいおい、コウ。ったく連れないなあ……昔っからこういうヤツなんだ。こいつは」
上杉と葛城は、表情を変えない藤川と、からからと笑いをあげる勇人の顔を、交互に覗き込む。
「なるほど……お立場上、色々とおありなようで……」
その時、所長室のドアが静かに開く。
「失礼します」
香ばしいコーヒーの香りが、所長室に流れ込んでくる。
「おぅ! おはよう、貴美子!」コーヒーを運んできた貴美子が目に入るなり、勇人は助け舟が来たとばかりに、嬉々とした表情を浮かべ手を振った。
「おはようございます。風間さん」
「おっと、コーヒーかぁ……」勇人は、顔をややしかめる。自分と、客人の嗜好は、伝えていたはずだが……
「ちゃんとご用意してますわよ。真世!」
「はい、只今……」カチャカチャと陶器の触れ合う音と共に、真世は、ティーポットとカップを二セット乗せたカートを運び入れて来た。
「おぉ……"あの"真世ちゃんか⁉︎」
「はじめまして、風間さん」真世は、軽く会釈し、勇人は、満面の笑顔で返す。
「いやいや、二十年ほど前に、一度会ってるんだよ。貴美子に似て、別嬪さんになったなぁ」
「……あ……ありがとうございます……」
真世は、食い入るように見つめてくる勇人に困惑しながら、ティーポットとカップを並べ始めた。
「相変わらず、お口が上手だこと」真世に助け舟を出すように、貴美子が口を挟む。
「貴美子も、相変わらず美しいよ。いゃあ、真世ちゃん、良かったなぁ~、コウに似なくて」
「余計なお世話だ」藤川はむすっとしたまま、貴美子から差し出されたコーヒーを流し込む。二人のやりとりに、真世は苦笑いを浮かべながら、ポットからカップへと紅茶を注ぐ。勇人が、そっと手で示した上杉の方へと、紅茶を勧めた。
「どうぞ」「ありがとう。イングリッシュ・ブレックファストですね。懐かしい香りです。最近では、合成の茶葉ばかりですが……これは本物ですね」
上杉は、軽く会釈して真世に謝意を示す。上杉の、どことなく優雅な笑顔に、真世はほっとなる。
給仕を終えた二人が退室すると、早速、勇人が口火を切った。
「コウ……用件は、伝えているとおりだ」
たっぷりと、ミルクと砂糖を加えた紅茶をティースプーンでかき混ぜながら、勇人は続けた。
「こちらの上杉君には、以前にも世話になったことがあってな。今回の件は、その時の恩返しでもある。とは言え、俺にできるのは、お前を紹介するくらいなもんだが……」
学生時代の勇人は、甘いものも紅茶も口にしない男だった。彼の嗜好を変えたのは、彼の妻だった女性……彼女の面影が、藤川の脳裏に浮かぶ。
「それだけでもあるまい……インナースペースドライブとヴァーチャルネットは、今やこの国の基幹産業……。国の意向か、お前さんの嗅覚かわからんが、この事件、大ごとになる前にカタをつけたい……そんなところだろう」「実際に、被害者が出てるんだ! 黙ってみてられないだろう!」冷ややかな藤川の言葉に、勇人は思わず腰を上げ、声を荒げた。
「理事長……まだ、オモトワが黒だと、はっきりしたわけではないので」勇人が、白熱するのをみかねた葛城が、両手を広げ、いきり勃つ馬を宥めるようにして間に入った。
「そ……そうだったな」勇人は、座り直すと、手にした紅茶を流し込んだ。それを横目に、上杉は静かにティーカップを受け皿に戻す。
「確かに、この調査は、まだ見込みの要素が多いのですが、僕としてもオモトワが、事件に関与していると睨んでいます。これ以上の被害拡大を防ぐためにも、一刻も早く、確かな証拠を突き止めたい」
「承知しております」上杉の真剣な眼差しに、藤川も真摯に応じた。
「我々も、昨晩から解析にあたっているのですが……かなり厄介でしてな……」
そう言うと、藤川は、客席の脇に据え付けられているモニターを起動させた。モニターに、階下『PSIテクノロジー安全対策研究科』のラボが映し出される。ラボには、早朝から研究員が数名、詰めていた。昨夜から夜通しで解析にあたっていたスタッフに、今朝から登所してきたスタッフも加わり、幾分、騒然としている。
「おはよう、片山君」モニターに映る片山に、藤川は語りかける。
『あ、おはようございます、所長』
「副所長の片山です。今回の解析作業を担当してもらっています」と藤川は、二人の捜査官に簡単に紹介した。
「警察からいらした上杉さんと葛城さんだ。二人に状況を説明してくれ」
「おはようございます、片山さん。警察庁広域特捜課の上杉です。今回は、面倒な作業をお頼みしてしまい、申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
『片山です』片山は、軽く頭を下げながら、抑揚のない声色で名乗る。
『解析は、昨夜からいくぶん進んで、我々の実験サーバーに、ご提供頂いた環境を構築、我々の準備した、ダミーのアバターでアクセスし、オモトワの反応を検証しています』
「そのアバターとは、どのような?」葛城が質問する。
片山は、助けを求めるような視線を、藤川に投げる。
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