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剣豪編
発芽②
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「……!なんだ、これ。」
「これは随分骨が折れるねえ。」
レドとクレアは、自身を取り囲む怪物に冷や汗を垂らす。
突如従者たちの体が膨張し、その姿に変わった。一体何が起きているというんだ?
「これは…まさか、初めから埋め込まれていたのか?」
「埋め込まれていた?」
「ああ、おそらく刻印だよ。対象者を怪物に変えるような、ね。連中め…どこまで人の心を失っているんだ。」
クレアは銃の引き金を引き、怪物を砲撃を浴びせた。
だが、怪物たちは一切その場から動く事なく、それをあっさり掻き消してしまった。
「ええええ…なかなかどうして厄介な…」
「クレアさん避けて。」
レドとクレアは、怪物の攻撃を避ける。
「どーするかなあ…これ。」
すると、突然現れた何者かによって怪物の首が次々斬り落とされ始める。
「…!」
「協力させてもらうでー!」
貞能は、刀を構えると、次の敵へと向かっていく。
「あれ…あの人はどなたで?」
レドは耳打ちするように、クレアに問う。
「さあね。」
当然知っているはずも無く、クレアはおどけるように首を傾げた。
「しかし…刻印が埋め込まれていたとして、一体何が条件に…?」
「条件としてはいくつかある。一つは何者かが起動する事。そしてもう一つは……膨大な魔力に触発された事。」
「……ケイン!」
地下室へと足を運んだサスケは、その場に倒れ込んだケインに向かって叫ぶ。
「ふむ…新たな来客か。」
「テメェ…!」
サスケは武蔵に斬りかかる。
だが、サスケの刀は、武蔵の体をすり抜けてしまった。
「何?!」
「これは真剣勝負。何人たりとも邪魔は許さん。さあ…立て、黒式よ。」
「くっ……」
ヨロヨロとケインは立ち上がる。
彼が立ち上がった途端、武蔵は再びケインに飛びかかり、彼ごと部屋の壁を突き破った、
「ケイン!」
サスケは壁に開いた穴に向かって叫んだ。だが当然、誰からも答えは返って来ない。
「くそっ…!花織様!今解放し…」
サスケは花織に手を伸ばすが、やはりその手は後ろに弾かれてしまった。
「これは……!まさか制限結界!くそ!一体どうすれば良いってんだ…!」
サスケは地面を強く叩き、自身の無力さを嘆いた。
「がっ…!」
ケインの体はビルのガラスを突き破り、会社のオフィスへと転がり込んだ。
「キャー!」
「何?!何こいつ!」
周囲から悲鳴が上がる。
「ち、ちょっと落ち着いて…」
「おいおい黒式、何処を見ている?お前との勝負はここからだぞ!」
武蔵の斬撃が、社内にある家具を一斉に細切れにした。
だが、社員達には傷一つとして無い。
「どーいうつもりだ…!」
「お前との殺し合いだろう、これは。余所者の介入など許さん。」
武蔵はそう言い終わると同時に、ケインを下へと叩きつけた。
「ぐあっ…!」
ケインはビルの最下層へと叩き落とされる。
ビルの中央部に巨大な穴が空き、瓦礫が下へと降り注いだ。
「がっ…うっ…はあ…はあ…!」
ケインは倒れ込んだまま吐血する。
「これで終わりではあるまいな…?」
「クソ…!クソ!」
ケインは立ち上がり、刀を振る。だが、振るったはずのその刀は、塵一つ残さずバラバラになった。
「…この!」
即座に刀を再生し、振り上げる。しかし、その刃は武蔵に当たるより前に両断されてしまう。
「まだか?余興もそろそろ良いだろう?」
ケインの全身が切り裂かれ、勢いよく血が噴出した。
「あ…う…」
それでも、まだ攻撃を辞めない。本能のままに魔能力を使用する。
時の静止。これならば、奴が行動する隙も無い。
だが、それでさえも、彼の予想を上回った。
静止した時間の中で、彼の腹部に傷が入っていたのである。
「あ…ぐああああああああ!」
腹部から腑が垂れる。
ガクガクと足が震える。
激しい痛みに耐えられないのは精神ではない、体だ。
散々鞭打ってきたそれが、今になって限界を迎えたのだ。
最早指一本たりとも動かない。ケインは力無くその場に倒れ込んだ。
「………黒式よ、改めて聞こう。お前は何を迷っている?」
迷っている。その言葉に間違いはないだろう。
だが、だからと言ってどうすれば良い?
どうやるのが正解なんだ?
「お前は……私と同じだろう?剣に狂い、剣に生きてきた。
己が求める高揚が為に生きる…」
「わ…かってんだ…よ…そんな事…!」
本来ならば立ち上がれない筈の傷。だが、彼は立ち上がる事ができる。
「分かってんだよ!俺だって…俺がクソ野郎だって事くらい…!だけどそれじゃダメなんだ…!俺の生き方じゃれ誰にも見て貰えない!それが嫌なんだよ!」
「………それは違うぞ、黒式。」
武蔵は神妙な顔つきへと変わる。
「…?」
「生き方がどれほど歪んでいようと、どれほど穢れていようと、それはお前を孤立させるものではない。お前は剣と生きている。お前は天と共にある。お前は決して1人ではない。
良いか黒式。刀を握る事の本質は、人を殺す覚悟でも、高揚でもない。
斬り合ってきた者たち、そして共に戦ったものたち。それらと共に繋がることだ。
我々は、他者と繋がるために刀を握っている。
歪む事が孤立を生むのではない。歪む事こそが、共に生きるという事だ。
だからな、黒式。お前がどうあろうが、既に我らは友だ。
さあ、共に行こう!共に戦い、天を歩もうじゃないか!」
めちゃくちゃだった。なんという暴論。なんという自分勝手。だが、救われた気がした。奴の持論が、どうしようもないくらい自分に響いた。
天に開いた穴を見上げる。
「あれ…そういや…空ってあんなに綺麗だったっけ…」
ボソリ、と枯れるような声でつぶやいた。
レド、クレア、シャーロット、そして花織。アイツらは、俺を認めてくれるだろうか。
いや…考えるまでもないか。
「あーあ…なわでこんな単純なことに気づかなかったんだろ。」
今いる仲間を信じる。殺し合うものを信じる。
信じる事。それが大事だったんだ。何より信じるべくは…
「俺、だったんだな。」
ほんのりと笑顔を浮かべ、ケインは口に出す。
口に出すとなんだか馬鹿らしい。
「黒式よ、さあ。来い。」
「くっくっくっ…ははははははは!ほんっとお前…変な奴だよ!だけどありがとう、ちょっと楽になったわ。」
「そうか。で、いつ来る?」
「もう、来たよ。」
突如ケインの声が後ろから聞こえ、武蔵は振り返る。
その瞬間、彼の首元から青い血液が噴出した。
「っ…!はははは!来たか!黒式!こちら側に!」
「あー来たぜー?!承認欲求だらけのクソ野郎の快進撃、見せつけてやんよ!」
「来るが良いさ、我が宿敵よ!」
武蔵は2本の刀を取り出す。
両者の刀は、同時にぶつかり合った。
「これは随分骨が折れるねえ。」
レドとクレアは、自身を取り囲む怪物に冷や汗を垂らす。
突如従者たちの体が膨張し、その姿に変わった。一体何が起きているというんだ?
「これは…まさか、初めから埋め込まれていたのか?」
「埋め込まれていた?」
「ああ、おそらく刻印だよ。対象者を怪物に変えるような、ね。連中め…どこまで人の心を失っているんだ。」
クレアは銃の引き金を引き、怪物を砲撃を浴びせた。
だが、怪物たちは一切その場から動く事なく、それをあっさり掻き消してしまった。
「ええええ…なかなかどうして厄介な…」
「クレアさん避けて。」
レドとクレアは、怪物の攻撃を避ける。
「どーするかなあ…これ。」
すると、突然現れた何者かによって怪物の首が次々斬り落とされ始める。
「…!」
「協力させてもらうでー!」
貞能は、刀を構えると、次の敵へと向かっていく。
「あれ…あの人はどなたで?」
レドは耳打ちするように、クレアに問う。
「さあね。」
当然知っているはずも無く、クレアはおどけるように首を傾げた。
「しかし…刻印が埋め込まれていたとして、一体何が条件に…?」
「条件としてはいくつかある。一つは何者かが起動する事。そしてもう一つは……膨大な魔力に触発された事。」
「……ケイン!」
地下室へと足を運んだサスケは、その場に倒れ込んだケインに向かって叫ぶ。
「ふむ…新たな来客か。」
「テメェ…!」
サスケは武蔵に斬りかかる。
だが、サスケの刀は、武蔵の体をすり抜けてしまった。
「何?!」
「これは真剣勝負。何人たりとも邪魔は許さん。さあ…立て、黒式よ。」
「くっ……」
ヨロヨロとケインは立ち上がる。
彼が立ち上がった途端、武蔵は再びケインに飛びかかり、彼ごと部屋の壁を突き破った、
「ケイン!」
サスケは壁に開いた穴に向かって叫んだ。だが当然、誰からも答えは返って来ない。
「くそっ…!花織様!今解放し…」
サスケは花織に手を伸ばすが、やはりその手は後ろに弾かれてしまった。
「これは……!まさか制限結界!くそ!一体どうすれば良いってんだ…!」
サスケは地面を強く叩き、自身の無力さを嘆いた。
「がっ…!」
ケインの体はビルのガラスを突き破り、会社のオフィスへと転がり込んだ。
「キャー!」
「何?!何こいつ!」
周囲から悲鳴が上がる。
「ち、ちょっと落ち着いて…」
「おいおい黒式、何処を見ている?お前との勝負はここからだぞ!」
武蔵の斬撃が、社内にある家具を一斉に細切れにした。
だが、社員達には傷一つとして無い。
「どーいうつもりだ…!」
「お前との殺し合いだろう、これは。余所者の介入など許さん。」
武蔵はそう言い終わると同時に、ケインを下へと叩きつけた。
「ぐあっ…!」
ケインはビルの最下層へと叩き落とされる。
ビルの中央部に巨大な穴が空き、瓦礫が下へと降り注いだ。
「がっ…うっ…はあ…はあ…!」
ケインは倒れ込んだまま吐血する。
「これで終わりではあるまいな…?」
「クソ…!クソ!」
ケインは立ち上がり、刀を振る。だが、振るったはずのその刀は、塵一つ残さずバラバラになった。
「…この!」
即座に刀を再生し、振り上げる。しかし、その刃は武蔵に当たるより前に両断されてしまう。
「まだか?余興もそろそろ良いだろう?」
ケインの全身が切り裂かれ、勢いよく血が噴出した。
「あ…う…」
それでも、まだ攻撃を辞めない。本能のままに魔能力を使用する。
時の静止。これならば、奴が行動する隙も無い。
だが、それでさえも、彼の予想を上回った。
静止した時間の中で、彼の腹部に傷が入っていたのである。
「あ…ぐああああああああ!」
腹部から腑が垂れる。
ガクガクと足が震える。
激しい痛みに耐えられないのは精神ではない、体だ。
散々鞭打ってきたそれが、今になって限界を迎えたのだ。
最早指一本たりとも動かない。ケインは力無くその場に倒れ込んだ。
「………黒式よ、改めて聞こう。お前は何を迷っている?」
迷っている。その言葉に間違いはないだろう。
だが、だからと言ってどうすれば良い?
どうやるのが正解なんだ?
「お前は……私と同じだろう?剣に狂い、剣に生きてきた。
己が求める高揚が為に生きる…」
「わ…かってんだ…よ…そんな事…!」
本来ならば立ち上がれない筈の傷。だが、彼は立ち上がる事ができる。
「分かってんだよ!俺だって…俺がクソ野郎だって事くらい…!だけどそれじゃダメなんだ…!俺の生き方じゃれ誰にも見て貰えない!それが嫌なんだよ!」
「………それは違うぞ、黒式。」
武蔵は神妙な顔つきへと変わる。
「…?」
「生き方がどれほど歪んでいようと、どれほど穢れていようと、それはお前を孤立させるものではない。お前は剣と生きている。お前は天と共にある。お前は決して1人ではない。
良いか黒式。刀を握る事の本質は、人を殺す覚悟でも、高揚でもない。
斬り合ってきた者たち、そして共に戦ったものたち。それらと共に繋がることだ。
我々は、他者と繋がるために刀を握っている。
歪む事が孤立を生むのではない。歪む事こそが、共に生きるという事だ。
だからな、黒式。お前がどうあろうが、既に我らは友だ。
さあ、共に行こう!共に戦い、天を歩もうじゃないか!」
めちゃくちゃだった。なんという暴論。なんという自分勝手。だが、救われた気がした。奴の持論が、どうしようもないくらい自分に響いた。
天に開いた穴を見上げる。
「あれ…そういや…空ってあんなに綺麗だったっけ…」
ボソリ、と枯れるような声でつぶやいた。
レド、クレア、シャーロット、そして花織。アイツらは、俺を認めてくれるだろうか。
いや…考えるまでもないか。
「あーあ…なわでこんな単純なことに気づかなかったんだろ。」
今いる仲間を信じる。殺し合うものを信じる。
信じる事。それが大事だったんだ。何より信じるべくは…
「俺、だったんだな。」
ほんのりと笑顔を浮かべ、ケインは口に出す。
口に出すとなんだか馬鹿らしい。
「黒式よ、さあ。来い。」
「くっくっくっ…ははははははは!ほんっとお前…変な奴だよ!だけどありがとう、ちょっと楽になったわ。」
「そうか。で、いつ来る?」
「もう、来たよ。」
突如ケインの声が後ろから聞こえ、武蔵は振り返る。
その瞬間、彼の首元から青い血液が噴出した。
「っ…!はははは!来たか!黒式!こちら側に!」
「あー来たぜー?!承認欲求だらけのクソ野郎の快進撃、見せつけてやんよ!」
「来るが良いさ、我が宿敵よ!」
武蔵は2本の刀を取り出す。
両者の刀は、同時にぶつかり合った。
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