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剣豪編
開戦②
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「さて…準備は?」
「もう時期完了いたします。」
羽咲の問いに従者が答える。
「フム…では、明日の6時に始まるとしよう。」
鎖に縛り付けられた花織の前から、羽咲は立ち去った。
朝6時……
「さて…花織よ、お前の犠牲で全て助かるのだ。」
羽咲は、花織に告げる。
「…分かっております。」
魔法陣から魔力が注ぎ込まれる。
凄まじい激痛が、花織を襲った。
「うっ…ぐ…!あああああああああ!」
眼球の管の一つ一つを、細かな針で突き刺されるような痛み。或いは肌の神経一本一本が、物凄い力で締め付けられていくような感覚。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ…
常人ならば即座に廃人になりうるであろうその痛み。
それに花織は耐え続けていた。
「これでダメになったらどうするのですか?」
従者は羽咲に問う。
「……その時は黒式ケインを使うまでだ。武蔵殿には悪いがな。」
誰か…誰か…助けて。
彼女は、正体のない何者かに助けを求める。当然そんなものはどこにもない。
…筈だった。
「…?あれ、なんだ?」
見張りの1人が、上空の影を指差した。だがその直後、彼らの表情は焦りへと変わった。
「おいおいおい…マジかよ!早く知らせろ!」
影の正体…飛行機が落下してきていたのである。
『まず…アンドレアさんの作った残りのジェット機を使います。』
『ほお…』
サスケは納得したようにこくりとうなづく。
『それで、これを屋敷にぶつけます。』
『は?』
唖然とした。
一体何を言っているんだ、このガキは。
『どうせ屋敷には結界があるでしょう。それを破るための強硬策ですよ。…周囲への被害はシャーロットさんがどうにかしてくれます。ね?』
『えー?めんどくさ…』
『ね?』
『アッハイ…』
ジェット機は屋敷の結界に激突し、爆発を巻き起こした。
レド達はパラシュートで飛び降りる。
「それじゃあ作戦開始です!僕とクレアさん、そしてサスケさんと先輩は花織さんの解放を。シャーロットさんは今、爆発の処理に行きました!では、ご武運を。」
「ったく……俺にどうやれってんだよ!」
シャーロットは電波塔の頂上に立つと、飛行機の残骸を一斉に撃ち落とした。
「侵入者だ!始末しろ!」
レドとクレアは背中を合わせ、従者達を次々打ち抜いていく。
「よし、行くぞ!」
「おう。」
サスケとケインは、襲い来る従者らを切りつけながら、地下室へと足を進めた。
その瞬間、彼らの右方向から、何者かが現れた。
「くっ…!」
サスケは咄嗟にそれをガードする。
その勢いのまま、2人は屋敷の大広間へと弾き飛ばされた。
「貴様…裏切ったか!」
「ハナから忠誠なんざ誓うつもりはねえよ、13代目ハンゾウ!」
「お前だいぶ言ってることめちゃくちゃだぞ…」
ケインは目を細くし、サスケを見る。
巨漢の男は、2人を睨みつける。
彼の後ろから、20人もの忍者が現れた。
「先に行け、ケイン。こいつらは俺がやる。」
「助かる。…んじゃ頼んだ!」
2人は拳を合わせると、二手に分かれる。
「させるか!」
ハンゾウはケインに手裏剣を投げる。だが、投げたはずの方向にあったのは丸太だった。
「身代わりの術……基礎中の基礎だぜ?」
「貴様あ!」
ハンゾウは魔力を解放し、サスケに襲いかかった。
ケインは地下室への扉の前に立った。
「ここか。」
右足で力強く蹴破ると、その先の階段へと進む。
だが、その瞬間、何者かの刀が、彼の首元に迫っていた。
ケインは咄嗟に物干し竿を取り出すと、その剣戟を受け止めた。
彼の背後に、1人の男が立っていた。
「ケインくん…であっとるな?一応あの娘、俺の許嫁やねん。人の女ぁたぶらかした責任、取ってもらおか?」
「なんの話かわからねえな…」
ケインの言葉は、つけられた傷によって遮られた。
『早い…見えなかった。』
「しらばっくれんなやクソカスが…!花織ちゃんはなあ…あないな顔せぇへんねん!1人の男見とる目ぇやったであれは!俺やない!紛れもなくお前や!」
「花織に何を求めてるんだ?お前は。」
「花織ちゃんはなあ…俺に優しくしてくれたんや!いっつも虐められてた俺に手ぇ差し伸べてくれたんや!あないな優しい娘おらへん!」
「その割にテメェ…今回のことを許容してるが?」
「アレは罰や。他の男にうつつを抜かした罰。
それになあ…花織ちゃんはあないな事で死なへんで?俺が見込んだ女やからな。」
「つくづく自分勝手だな…」
「お前が言うなやクソ男!分かるで…お前の剣…花織ちゃんを助ける為の剣やない!自分の為や!」
「……その通りだよ。だが、そんな事どうでも良い。」
「嘘つけや。迷いだらけやで、その剣筋。」
両者の撃ち合いが開始された。
階段を駆け上がるように、奇声を上げながら男はケインに刀を浴びせていく。
「きやぁぁぁぁぁ!」
『やばい!速すぎるし重すぎる!』
ケインは屋敷をゴロゴロと転がりながら、男の剣をかわしていく。
「オラオラどおしたあ?!逃げてても勝てへんで!」
「逃げちゃいないさ、誘ったんだよ。」
男の肩に、傷がついていた。
「……名前、聞こか。」
血をぬぐい、男はケインに問う。
「黒式ケイン。」
「白金貞能や、よろしゅう。」
両者は再び斬り合いを再開した。
「はははは!どうした?!先ほどの威勢はそれまでか?!」
ハンゾウの鎖鎌がサスケを追い回す。サスケは襖を蹴破り、屋敷の部屋から部屋へと移動していく。
「フゥゥン!」
ハンゾウは屋敷の戸を全て破壊し、サスケの場所を特定すると、そこに向けて無数の鎖鎌を解き放った。
「終わりだ!」
「何がだ…?」
サスケは全身から白い炎を放ち、鎖鎌を全て溶かしてしまった。
「何…?」
「お前の魔能力が鉄ならば…俺はそれを溶かす炎だ。覚えておけ。
朧陽炎。」
炎は屋敷から屋敷へと乗り移っていく。
「くっ…舐めるなよ!俺はもうあの時とは違うんだよ!」
ハンゾウは鎖鎌に目一杯の魔力を込め、サスケを取り囲んだ。
「遅い。」
サスケはハンゾウの懐へと一瞬のうちに潜り込む。
炎を浴びた右拳。それが容赦なく鳩尾に叩き込まれた。
「ぐっ…ああああ!」
ジュウ、と腹が焼かれる。
「この…負けるか!」
鎖がサスケを縛り付ける。
「こんなもの…」
「一瞬で溶かせるわけじゃねえだろ?!」
鎖に縛り付けられたサスケは、屋敷の四方八方へと振り回される。
「ぐぁ…!」
「おおおおお!」
そして勢いよく地面に叩きつけられ、ついに彼は動かなくなった。
「はあ…はあ…どうだ…見たか…俺はもう落ちこぼれじゃ…」
そう言いながらサスケにハンゾウは近づく。
その時だった。
気絶したはずのサスケが、彼の首を掴んでいたのだ。
「何ぃ?!」
「忍者は油断するな…基礎中の基礎だ。さっきの身代わりといい…お前は自惚れて基礎を蔑ろにした。」
「ぐ…おおおおお!」
ハンゾウの体が燃えていく。
かつて里では落ちこぼれだった。サスケ含めた彼らが自分の中では心の支えだった。
だけど、奴らが脱走に失敗し、自分以上の落ちこぼれになった時、心底ざまあみろと思ってしまった。
因果応報だろうか。ああ…なんて虚しい人生なんだ。
ハンゾウという名を与えられた彼は、虚しく塵へと変わった。
「なあ…見てるか?俺はお前以外にこの名を継がせるかは無かったからよ…あの世でもハンゾウを名乗れよ。
さて……この先に…行けそうもねえか。」
サスケは舌打ちすると、自身を取り囲んでいた忍者たちに視線を移す。そして、一斉に襲いかかった彼らへ、再び攻撃を開始した。
「もう時期完了いたします。」
羽咲の問いに従者が答える。
「フム…では、明日の6時に始まるとしよう。」
鎖に縛り付けられた花織の前から、羽咲は立ち去った。
朝6時……
「さて…花織よ、お前の犠牲で全て助かるのだ。」
羽咲は、花織に告げる。
「…分かっております。」
魔法陣から魔力が注ぎ込まれる。
凄まじい激痛が、花織を襲った。
「うっ…ぐ…!あああああああああ!」
眼球の管の一つ一つを、細かな針で突き刺されるような痛み。或いは肌の神経一本一本が、物凄い力で締め付けられていくような感覚。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ…
常人ならば即座に廃人になりうるであろうその痛み。
それに花織は耐え続けていた。
「これでダメになったらどうするのですか?」
従者は羽咲に問う。
「……その時は黒式ケインを使うまでだ。武蔵殿には悪いがな。」
誰か…誰か…助けて。
彼女は、正体のない何者かに助けを求める。当然そんなものはどこにもない。
…筈だった。
「…?あれ、なんだ?」
見張りの1人が、上空の影を指差した。だがその直後、彼らの表情は焦りへと変わった。
「おいおいおい…マジかよ!早く知らせろ!」
影の正体…飛行機が落下してきていたのである。
『まず…アンドレアさんの作った残りのジェット機を使います。』
『ほお…』
サスケは納得したようにこくりとうなづく。
『それで、これを屋敷にぶつけます。』
『は?』
唖然とした。
一体何を言っているんだ、このガキは。
『どうせ屋敷には結界があるでしょう。それを破るための強硬策ですよ。…周囲への被害はシャーロットさんがどうにかしてくれます。ね?』
『えー?めんどくさ…』
『ね?』
『アッハイ…』
ジェット機は屋敷の結界に激突し、爆発を巻き起こした。
レド達はパラシュートで飛び降りる。
「それじゃあ作戦開始です!僕とクレアさん、そしてサスケさんと先輩は花織さんの解放を。シャーロットさんは今、爆発の処理に行きました!では、ご武運を。」
「ったく……俺にどうやれってんだよ!」
シャーロットは電波塔の頂上に立つと、飛行機の残骸を一斉に撃ち落とした。
「侵入者だ!始末しろ!」
レドとクレアは背中を合わせ、従者達を次々打ち抜いていく。
「よし、行くぞ!」
「おう。」
サスケとケインは、襲い来る従者らを切りつけながら、地下室へと足を進めた。
その瞬間、彼らの右方向から、何者かが現れた。
「くっ…!」
サスケは咄嗟にそれをガードする。
その勢いのまま、2人は屋敷の大広間へと弾き飛ばされた。
「貴様…裏切ったか!」
「ハナから忠誠なんざ誓うつもりはねえよ、13代目ハンゾウ!」
「お前だいぶ言ってることめちゃくちゃだぞ…」
ケインは目を細くし、サスケを見る。
巨漢の男は、2人を睨みつける。
彼の後ろから、20人もの忍者が現れた。
「先に行け、ケイン。こいつらは俺がやる。」
「助かる。…んじゃ頼んだ!」
2人は拳を合わせると、二手に分かれる。
「させるか!」
ハンゾウはケインに手裏剣を投げる。だが、投げたはずの方向にあったのは丸太だった。
「身代わりの術……基礎中の基礎だぜ?」
「貴様あ!」
ハンゾウは魔力を解放し、サスケに襲いかかった。
ケインは地下室への扉の前に立った。
「ここか。」
右足で力強く蹴破ると、その先の階段へと進む。
だが、その瞬間、何者かの刀が、彼の首元に迫っていた。
ケインは咄嗟に物干し竿を取り出すと、その剣戟を受け止めた。
彼の背後に、1人の男が立っていた。
「ケインくん…であっとるな?一応あの娘、俺の許嫁やねん。人の女ぁたぶらかした責任、取ってもらおか?」
「なんの話かわからねえな…」
ケインの言葉は、つけられた傷によって遮られた。
『早い…見えなかった。』
「しらばっくれんなやクソカスが…!花織ちゃんはなあ…あないな顔せぇへんねん!1人の男見とる目ぇやったであれは!俺やない!紛れもなくお前や!」
「花織に何を求めてるんだ?お前は。」
「花織ちゃんはなあ…俺に優しくしてくれたんや!いっつも虐められてた俺に手ぇ差し伸べてくれたんや!あないな優しい娘おらへん!」
「その割にテメェ…今回のことを許容してるが?」
「アレは罰や。他の男にうつつを抜かした罰。
それになあ…花織ちゃんはあないな事で死なへんで?俺が見込んだ女やからな。」
「つくづく自分勝手だな…」
「お前が言うなやクソ男!分かるで…お前の剣…花織ちゃんを助ける為の剣やない!自分の為や!」
「……その通りだよ。だが、そんな事どうでも良い。」
「嘘つけや。迷いだらけやで、その剣筋。」
両者の撃ち合いが開始された。
階段を駆け上がるように、奇声を上げながら男はケインに刀を浴びせていく。
「きやぁぁぁぁぁ!」
『やばい!速すぎるし重すぎる!』
ケインは屋敷をゴロゴロと転がりながら、男の剣をかわしていく。
「オラオラどおしたあ?!逃げてても勝てへんで!」
「逃げちゃいないさ、誘ったんだよ。」
男の肩に、傷がついていた。
「……名前、聞こか。」
血をぬぐい、男はケインに問う。
「黒式ケイン。」
「白金貞能や、よろしゅう。」
両者は再び斬り合いを再開した。
「はははは!どうした?!先ほどの威勢はそれまでか?!」
ハンゾウの鎖鎌がサスケを追い回す。サスケは襖を蹴破り、屋敷の部屋から部屋へと移動していく。
「フゥゥン!」
ハンゾウは屋敷の戸を全て破壊し、サスケの場所を特定すると、そこに向けて無数の鎖鎌を解き放った。
「終わりだ!」
「何がだ…?」
サスケは全身から白い炎を放ち、鎖鎌を全て溶かしてしまった。
「何…?」
「お前の魔能力が鉄ならば…俺はそれを溶かす炎だ。覚えておけ。
朧陽炎。」
炎は屋敷から屋敷へと乗り移っていく。
「くっ…舐めるなよ!俺はもうあの時とは違うんだよ!」
ハンゾウは鎖鎌に目一杯の魔力を込め、サスケを取り囲んだ。
「遅い。」
サスケはハンゾウの懐へと一瞬のうちに潜り込む。
炎を浴びた右拳。それが容赦なく鳩尾に叩き込まれた。
「ぐっ…ああああ!」
ジュウ、と腹が焼かれる。
「この…負けるか!」
鎖がサスケを縛り付ける。
「こんなもの…」
「一瞬で溶かせるわけじゃねえだろ?!」
鎖に縛り付けられたサスケは、屋敷の四方八方へと振り回される。
「ぐぁ…!」
「おおおおお!」
そして勢いよく地面に叩きつけられ、ついに彼は動かなくなった。
「はあ…はあ…どうだ…見たか…俺はもう落ちこぼれじゃ…」
そう言いながらサスケにハンゾウは近づく。
その時だった。
気絶したはずのサスケが、彼の首を掴んでいたのだ。
「何ぃ?!」
「忍者は油断するな…基礎中の基礎だ。さっきの身代わりといい…お前は自惚れて基礎を蔑ろにした。」
「ぐ…おおおおお!」
ハンゾウの体が燃えていく。
かつて里では落ちこぼれだった。サスケ含めた彼らが自分の中では心の支えだった。
だけど、奴らが脱走に失敗し、自分以上の落ちこぼれになった時、心底ざまあみろと思ってしまった。
因果応報だろうか。ああ…なんて虚しい人生なんだ。
ハンゾウという名を与えられた彼は、虚しく塵へと変わった。
「なあ…見てるか?俺はお前以外にこの名を継がせるかは無かったからよ…あの世でもハンゾウを名乗れよ。
さて……この先に…行けそうもねえか。」
サスケは舌打ちすると、自身を取り囲んでいた忍者たちに視線を移す。そして、一斉に襲いかかった彼らへ、再び攻撃を開始した。
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