Heavens Gate

酸性元素

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地獄編

狂気の交差

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30分前………
「なあ…一つ疑問なんだが……あの男を始末するように言われていたのに捕えたままで良いのか?」
傭兵の1人が頼昌に問う。
「ああ…一応うちの大将には許可を貰ってる。1人を捉えて殺し合って良いと、な。なあに、仮に何か言われても最重要人物は例外と釘を刺さなかったアンタの責任ですよ、とでも言えば良いさ。あの大将は人の意見には耳を傾ける。自分の不利なことに逆上するようなどうしようもない無能ではない。」
「あのケインとか言う男に何を感じているんだ?正直アンタが期待するほどの男には到底見えないんだが…」
「んー…まあアレだな…ああ言うタイプはスイッチを押さねえと動かねえ。だから分かり辛えのさ。」
「押したとしたらどうなる?」
「んー…そうだな…奴はそれこそ快楽マシーンになるだろうよ。」
「……とんでもねえ変態ってことか?」
「いいや、違うね。
……奴はガワでは正義を気取ってるが、本質は違う。奴の頭には自分の事しかないのさ。自分の孤独を埋めるために人を助ける。だが人を助けることを望んでも、救われることは望んでいない。
その人間がどのような傷を負ったのか、この先どうなるのか、そう言った思考は奴には無い。あったとしても大して気にも留めない。何せ自分の事しか考えてないんだからな。」
「はあ……そういう奴はいるっちゃいるんじゃないか?」
「そこまではな。だがそれだけじゃない。この先がおかしいのさ。
奴はこんな事をしておきながら、更に裏ではこう思ってるのさ。誰かを傷つけて生きていきたい、と。
まあ人間誰しもそうだ。自分含め、何かを傷つけなきゃ生きていけない。だがやはり奴は例外だ。
誰かに自分のエゴを押し付けて、敵に自身の衝動を差し向けて、物理的にも内面的にも他者が傷つくのを楽しんでいる。
戦闘狂でも偽善者でもあり、快楽殺人者でもサディストでもある。
だがそのくせ、誰かが1人で死ぬのを見るのは嫌だと言いやがる。
人の孤独にだけは看護婦のように優しく寄り添うんだよ、奴は。
でもそうやって寄り添う裏では、やはり後悔して死ぬ人間を楽しんでいる。
楽しみも哀れみも、寄り添いもする。心底気持ち悪いだろ?
そんな矛盾した感情に気づかずにいる事に心底イライラする。……だから攫った。戦うなら1番狂った奴がいい。この世で1番狂ってるのは、この世で1番矛盾した奴だ。
矛盾だらけのあの集団の中でも、とりわけ奴は雁字搦めさ。」
「………頭ん中がパンクで訳わかんねえよ。で、肝心のスイッチはいつ押すんだ?」
「ああ……もう押してるよ。奴にはホラ…コレが居るんだがな……」
「彼女か?」
「いや、セフレ。そいつを奴の目の前で射殺した。フラッシュバックするだろーなー……あの時のこと。魔道具の密猟を阻止した日のこと。そんでその魔道具の密猟を頼んだのが俺たちだと知ったら間違いなく俺に報復に来るだろーなー……。まあ報復ってのは建前だろうが。
奴は心の奥底では狂った奴らとの殺し合いを望んでいるし、誰かが自分の手の中で死んでくれるのを望んでいる。
だからもうじきやって来る。」
突如、天井の照明がバチバチ…と点滅を始める。
「………!」
「ホラ……来たぜ?」
身体中に血液を滴らせ、両手に死体の首を携えた長身の男が、点滅する視界の先に立っていた。
「………よし、お前盾になれ。」
「あ?」
頼昌は傭兵の首元を掴むと、自身の前方に突き出した。
その直後、傭兵の半身が分断される。
「はははっ!まだマシな顔になったじゃねえか!」
照明の光りが消えた直後、両者の刀の火花が暗闇で光った。
ケインの剣戟を前に、頼昌は後退する。
彼が刀を振り、頼昌が避けるたびに、壁に斬撃が滑り込み、激しい金属音が周囲に響き渡っていく。
「…成程、テメェ吹っ切れると強くなるタイプか!」
頼昌は隙を見計らい、ケインの懐に蹴りを叩き込んだ。
間一髪、ケインは左腕でそれをガードしつつ、後ろへと下がると、頼昌から距離を取る。
だがそれも一瞬の事。距離をとったその直後、ケインは急速に頼昌との距離を詰め、壁に彼の背中を叩きつけると、その勢いにのせて壁を破壊した。
ビルから飛び出した両者は、揉み合いながら隣のビルへと激突する。
その場に放り出された頼昌は即座に起き上がり、周囲を見渡した。
何か違和感を感じる。
その正体は即座に判明した。
崩壊を始める筈のビルの瓦礫が、空中で停止していたのだ。
まさか奴の魔能力か?
そう思った頃にはもう遅かった。
停止する瓦礫の上を、何かが駆け回っている。
彼の死角のスレスレを、2本の刃がなぞった。
彼は咄嗟にのけぞり、それを回避した。
頬を刃が捉え、赤黒い血が垂れる。
おかしい、何故か体が重い。
動きが鈍化している。
一つ、二つ、次々と身体中に傷がついていく。
駆け回る奴を捕捉できない。
それどころか、どんどんこちらの動きが遅くなっている。
なるほど、これは厄介だな。
暗い視界の中、白い灯りが一筋灯った。
「マジかよ…前から目覚めてたのか?それとも今か?後者だとしたら何が不満なんだ?!ええ?!テメェの女を殺したことがそんなに不満か?答えてみろよ黒式!」
ここは敢えて挑発してやろう。一旦奴の魔殲を食らってみた方がいい。
だが、彼の思惑は不発に終わった。
ケインが発動した魔法は、感知さえ出来なかったのだから。
「天は戦慄き.大地は沈む.万物流転の底へと沈め。
……天縛の黒牢ブラック.ロック.ガーデン
ケインの詠唱と共に、世界のあらゆる物が硬直した。
唯一動けるのは彼のみ。
読んで字の如く、時が静止したのである。
世界四大魔道具、物干し竿。
その能力は、魔法発動における最低限を除いた過程の全てを飛ばすと言うもの。
だがそれの真価とは、その先にある。
それは、詠唱を省略した魔法に更に追加で詠唱する事で、その魔法の効果を乗算する事ができるという点である。
その魔法が弱ければ、当然2×2程度でしかないため、変化は弱い。だがケインが行った魔法はそれより遥かに高度な技術を要する。

重力の強さによって時の動きは変化する。
彼は重力の要素を取り除き、時の変化と言う要素のみを抽出した事で、この行為を可能にしたのである。言うまでもなく、通常ではほぼ不可能な、神にも近い技巧である。
だが、彼の持って生まれた魔力操作の才能がそれを可能にしたのだ。魔殲による能力向上効果、そして頼昌と言う明確な敵を前にし、彼の魔導士としての能力は飛躍的に上昇していた。故に最早、以前の彼は何処にもない。
停止する世界の中、ケインは頼昌の体を切り裂いた。
再び時が動き始めると同時に、彼の体から血が噴射する。
「っ……!」
念の為に防御を固めておいて良かった。そうでもしなければ即死だったろう。
頼昌は後方のケインに刀を振る。たが、既にそこに彼の姿は無かった。
まさか、また。
頼昌は咄嗟に背中へと刀を移動させる。
その直後、何かの衝撃が刀に走り、彼はバランスを崩した。
「チィ……!」
即座に立ちあがろうと、刀を握る。
が、その刀は完全に砕かれていた。それどころか、彼の両手には大量の血が付着していた。その正体は、紛れもなく彼のものだった。
「どーいうカラクリだこいつはよお…」 
頼昌は目の前に立ちはだかるケインを睨みつけ、そう言い放った。
「…じゃ、俺もちょっと本領発揮だ。」
頼昌はそういうと、勢いよく刀を放り投げた。
「……?!」
ケインは眉を顰めた。何をする気だ。まさか奴の真の武器は刀では無かったのか?
そんな彼の思考は、突如中断された。
自身の目と鼻の先に矢が迫っていたのである。
咄嗟に時を停止させ、矢を回避する。
頼昌の方へと目を運ぶ。
彼の手には、黒い魔力の弓が握られていた。
いつ放ったんだ。この速さはアンナさんを遥かに超えている。このまま連射されるとまずい。となれば………
ケインは地面を強く踏むと、再び頼昌との距離を詰める。
時を止められるのはあと1秒もない。だがゼロ距離に追い詰めるまでは可能なはず。
ケインは頼昌の両脇から、挟み込むように刀を振り翳した。
「………悪くない。が、アツくなりすぎだ。」
その言葉の意味を推測するより早く、背後から突然、先ほど回避した筈の矢が彼を襲い、彼の腹部を貫いた。
「がっ………あ……!」
おかしい。明らかに先ほどより早い。それどころか異常に痛い。どう考えても矢に貫かれた痛みではない。
腹部のあまりの激痛に、握っていた刀が両手から離れる。
そしてそのまま勢いよく転がり、壁に激突したケインは、立ち上がることができずにその場にうずくまってしまった。
「ふぅぅぅぅ……昔5本の矢を同時に放つ武士がいたんだと……まあお察しの通り俺の祖先だわな。俺の魔能力はそれを引き継いでいる。
俺の放つ矢は、5秒経つごとに全てが5倍ずつ、5段階に分けて上昇していく。速さ、威力、硬さ、回転数、果ては痛みまでも、だ。そしてその矢は30秒間操作できる。言っとくが一撃必殺じゃねえぜ?連射も可能だ。……まだテメェが喰らったのは一段階目。あと4段階ある。さあ、立て。立って戦え。俺の手の中で殺されろ、黒式。」
ケインはよろよろと立ち上がると、再び両手に刀を握る。
「……そうでなくっちゃなああ!」
頼昌から放たれた5本の矢は、一斉にケインに襲いかかった。
よろめく体を引きずりながら、彼は咄嗟に身を捻る。
が、降り注ぐ矢を全て撃ち落とす事はできず、2本の矢が彼の腹部を貫いた。
悶絶する程の痛みが全身を駆け巡り、彼の意識は暗転する。
すかさず彼は自身の手首に刀を突き刺し、即座に意識を復活させた。
だが、当然体勢など立て直すことはできない。
もはや彼には、朦朧とする視界の中で、刀を両手にぶら下げる以外残されていなかった。
『クソ……!舐めプしやがって…コイツ死ぬほど強え……!一発一発が即死級かよ…』
ケインは確信していた。次、これを喰らえば死ぬ。ならばやはり接近するだけだ。
自身の死が一歩手前に来ているにも関わらず、彼の口角は釣り上がっていた。
『……?なんで笑ってんだ、俺。』
徐に口元を押さえたケインを、頼昌は睨みつけた。
「まだ拒むか……。お前はまだお前を分かっていない。そんな奴と殺し合うなんざ死んでもごめんだね。」
「テメェは俺の何を知っている?」
「まあ…見たんだよ。『猫』を介してな。俺は人間の顔を見るだけでその本質を読み取れる。お前もそんな所だよ。
覚えているか?お前がゾンビの群れを救えないと分かった時の事を。」
「…………?なんの事だ……?」
「思い出せる筈だ。依頼で弟を探せと言われた時のことだよ。」
「…………!」
ケインの脳内に記憶が流れ込んだ。
どうして忘れていたんだ。まさかいるのか?こちらの記憶に干渉できる存在が。
「その時のお前の顔……俺は知ってるぜ?激昂しているように見えたその裏では…お前は……」
「黙れ……!」
ケインの魔力が膨れ上がった。
「ははははは!また怒ってるフリか?鏡でも見てみろよ!今のお前、最高の笑顔だぜ?」
ケインは再び口元を抑えると、時間を停止させ、頼昌に襲いかかった。
「………」
既に射出された矢は、既に彼の目の前へと距離を詰めていた。
魔法発動中に止められる時間の限界は5秒。その後に20秒間のインターバルがある。
だが、停止できる時間に制限があると言っても、それは合計時間で判断される。止められる時間の限界は5秒だが、分割すれば回避技として機能する。
ほんの0.5秒停止して回避。これを繰り返して接近する。
「はははは!悪くねえ笑顔だぜ!」
「死ねええ!」
ケインは思わず叫んでいた。以前やった、中性子星の再現。その更に上の魔法を行う。あの一件以来出来なくなってはいたが、今なら確実にできる。
星生落影蝕ヴァルサビエル
花が開花するが如く、黒い一点の穴が宙で開いた。
その直後、物体は宙に浮き、黒い穴へと吸い込まれ始めた。
「ブラックホール……?!んなアホな…!重力操作だけで出来るわけねーだろ?!それこそ質量を丸ごと作るような……まさか……こいつの魔能力は……!」
吸い寄せる物体は周辺のビルにまで及んだ。
ガラスは一斉に割れ、コンクリートにはヒビが入り、その破片が次々と飲み込まれていく。
「この野郎……!」
頼昌は矢を放つが、当然それらも全て吸い込まれてしまった。
動揺を隠せない頼昌に、ケインは容赦なく刀を振り下ろした。
「面白くなってきたじゃねーか!」
頼昌はケインの剣戟をかわすと、自身の魔力を解放する。
吸い込まれるのならば、初動を吸い込まれないほどの勢いにすれば良い。
次に彼から放たれた矢は、一切黒い穴の影響を受けていなかった。
それも先ほどよりも遠くから放たれている。
斜線が読みやすくなった分、先ほどとは比べ物にならないほどの速度と威力になる。
「ふぅー…」
ケインは歯を食いしばった。
多少の負傷は許容しよう。そうでなければこの男を倒すことはできない。
ケインは地面を強く踏み、遠方から矢を放つ頼昌に接近した。無謀とも呼べるその突進に、頼昌は思わずたじろいだ。
ケインの体に矢が掠る。腕、頬、足……
その度激痛が意識を奪う。
一太刀でも浴びせられれば良い。決定打さえ与えられれば……
満身創痍な意識の中で、ケインは刀を振り抜いた。
ここだ。最早回避できない。奴の首を捉えた。
だが、その確信は実現することは無かった。
刀を振り抜くよりも先に、頼昌の矢が彼の心臓部を捉えていたのだ。
「あ………が……!」
魔法が解け、周囲の瓦礫が一斉に落下した。
「最初に俺が放った矢……あれはどこに行ったと思う?
上空だよ。操作時間ギリギリまで操作し続けて矢を落下させ、その場所にお前を誘導した。通常の25倍の矢が心臓だ。流石に即死だろうよ。はあー………死体に喋った所で、だな。
じゃーな、玄式。100点中50点って所だったぜ。」
頼昌はその場を去っていった。
魔殲への覚醒、そして自身の急速な成長を持ってしても、ケインの刃は頼昌の喉元に届くことは無かった。圧倒的なまでの力の差。裏社会に蔓延る脅威を、彼はまだ知らなかったのだ。
だが、頼昌も同様に、ケインという怪物に無知だった。彼が思う以上に、ケインの狂気は人並みはずれていたのだ。

死体となった筈の彼の右腕は突如動き出し、心臓部に刺さった矢を引き抜いた。
「はあ……!はあ……!はあ……!」
以前僅かに使えた回復魔法。彼はそれを実践段階にまで成長させていた。
突き刺さった瞬間、己の心臓を治療し、その動きを利用して場所をズラした。
だが、仮にできとしても、強烈な痛みによるショック死は免れない。誰しもがそう考える。しかし、その痛みでさえも、ケインという異端を超えることはできなかったのだ。
「殺す……!殺す……!奴は俺の手で……!」
ヨロヨロと体を引き摺りながら、ケインはその場を後にした。
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