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魔人衝突編
託し、託され②
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レドはLeviathanの元へと走る。ダメだ。アレを準備するまでには間に合わない。
「まずいな……これ以上やったらここの地形が持たねえ。俺が力を貸せるのはここまでだ。…地形変えてまでやるような最終手段になったら呼べ。」
シャーロットは攻撃の手を止めた。
「ミス.マクラウド。どうだい?」
「魔族が消えたからな。こいつに専念できる。だがそれでどうにかなる話じゃねぇ。……って理屈で片付けて良い訳もねえか!」
アンナは300を超えるガトリングを充填する。
弾丸は余す事なくLeviathanを捉える。足元を集中的に狙った為か、Leviathanの進行は鈍化する。だが、触手の動きは止める事ができない。
「チィ!弾丸増やすしかねぇ!」
「待ってください!それ以上やれば貴方に負荷がかかる!ご老体であることをご自覚……」
「うるせぇ…!時代に置いてかれた老害の何が大事だ馬鹿野郎!」
アンナは銃を追加で生成
しようとしたその瞬間、上空から現れた人影が、無数の触手を次々と切断し始めた。
「何だ…?!」
「貴方がやる必要はない。もう1人、役者が残っていた。」
触手を次々と斬り裂くその姿は、まさしく劉龍であった。
「龍、足りない所は俺が支える。……だからお前は存分にやれ。」
「はい…セシルさん!」
龍は右手に槍を出現させる。
「三絶の槍!」
投げられた槍は宙を飛ぶ。無数の触手を切断していく。
「彼は、劉龍の魔能力は『触れたもの全員を転移させる』と言うものだ。だがそれはそもそも、他者と自分との魔力の差をそれぞれ即座に『解析』し、『定着』させると言う行為を一瞬で行わなければいけないと言う事だ。普通1人分が限界なのに、だ。元々できなかったのを鍛錬によってできるようにしたようだが、鍛錬程度で身につく所業ではない。聞いた話だと、魔族の気配を魔力感知も無しに察知する事が出来たらしい。それもまた、魔力への異常な適応能力があってこそだ。
それほど常軌を逸した適合能力を持つと言うことは、多種多様な魔道具との適正も非常に高いと言う事…。実際白兵部隊の使う魔道具全てと彼は適合した。」
レドの足は止まる。ここだ。ここなら当たる。
腰についた黒い球のスイッチを押す。
急速に球は膨張していき、巨大な砲台へと変形した。
レドは、アンナ、クレアとした会話を思い出す。
『魔能力の抽出?』
『ええ、一応理論上なら魔能力を抽出して放つ事は可能なはずです。』
『だがアレは出力のコントロールはできねぇ。撃つとすれば、自身の魔力の全てを消費することになる。』
『どうせ一般レベルしか魔力がないので、魔能力を使えたところでって話です。』
『そうかい、じゃあ何度か試してみるか。』
そうして何度か試し撃ちした。
撃てるとすれば5時間に1回。実質一発勝負。
『驚異的だな……。これは細胞、魔力、あらゆる組織構造を崩壊させる。当たれば事実上全てが消える。』
『だが命中率は1/3って辺りだな。消費量の問題から魔力の補助なしになるのが痛いが…』
実践レベルかも分からない。だがやってみせる。
レドは魔力の装填を始める。
「………!やべぇ、触手が増えた。」
「進行も早くなっている!間に合うのか?!レド君!」
「30秒ください。それさえあれば…」
「間に合うか…?!ミス.シャーロット、準備をしておいてくれ…」
「いや、その必要はない。見ろよ、あれ。」
Leviathanの触手が、巨大な雷の嵐に焼かれていく。
「雷撃の斧…そこまで使いこなすとはな…」
龍は斧を振る。三絶の槍で触手を斬りながらの同時使用、当然負荷は増していく。
だからどうした。なんだって言うんだ。止まっちゃいけない。やらなきゃいけない。
死ぬなよ、僕の体。ここで止まれば一生恨む。
「ああああああ!」
Leviathanの体を、雷の刃が貫いた。一瞬の動きの停止。1秒にも満たないだろう。
ああ、畜生。結局僕は、あの人の半分も使いこなせてない。だけど、今はこれで十分だ。
誰とも絡まず、いつも筆記では満点を取る。レド.ケニーシュタイン。彼を僕は羨ましいと思っていた。劣等感を一方的に抱いていた。彼自身僕の事など覚えていないだろう。だが、それで良い。僕の事など、気にしなくて良い。
「装填完了。柳情波動砲!」
もし外したら、もし外したら詰む。レドは引き金に手をかけた。
その瞬間、彼の手は止まった。
アンナがLeviathanの中央を撃ち抜いたのである。
ここを撃て、と言うのか。
どこを撃つのかは分かっていたが、彼女のその行動が、レドの不安全てを打ち消した。
引き金を引くのにもはや躊躇は無い。
常日頃行っている動作のように、あっさりと引いた。
黒い砲撃がLeviathanに命中する。
そして数秒後、その体は崩れ去った。
「……ふぅ。」
周囲から歓声が沸く。レドは力尽き、倒れ込んだ。
終わったのだ。この戦いが。ここでようやく終わったのだ。
1ヶ月後……
あの防衛戦によっての被害は、隊員の3割が死亡、負傷者が9割に及ぶ被害となった。
だが変わりに、一般人への被害は0件だったと言う。
僕の部隊の生き残りは僕1人。と言うか、一緒にいた射撃部隊らが全滅したので、例のstage6で生き残った正隊員は、事実上僕だけとなった。
僕はその才能を買われて特殊精鋭部隊への配属となった。メリッサ少将は
「君の才能を蔑ろにした上層部に殺意が湧く。」
と怒っていた。後々の被害などの手配、それらはヴェルサス総括がなんとかしてくれたようで、色々進んでいる。
そして、久しぶりの休暇が僕には訪れた。
その休暇を使って僕はとある場所に行った。
もう春の季節で、若干暑かったが、そんな事気にしない。
「ふぅ……綺麗にしないとな。」
メリッサさんの家を片付ける。僕が来た時は綺麗な印象だったが、綺麗なのはあそこだけで、他の部屋は物が散乱していた。
「なんつーか……ずいぶん散らかってんな。」
ケインさんも一緒だ。というか、僕がドラゴンクロウに依頼したのだ。片付けを手伝って欲しいと。それでメンバー総動員で片付けることとなった。
「イテテテ……」
「玄式氏はあまり無理しない方が良い。動けないと言われた体を無理やり動かしたのだから。後遺症がない方がおかしいくらいだしね。」
花織さんはなんやかんやで元気だった。鬼の形相と今の雰囲気のギャップで吐き気がしてきた。
「……あなた、劉龍ですよね?」
「え?」
「ほら、同期の。レド.ケニーシュタインです。」
「え?!あ、ああ……うん。覚えてたんだ。」
「まあ、夜通し自主練ばっかりしてるのはよく見てたので、否が応でも目につきますよ。」
「………そっか。ありがとう。」
無愛想な印象だったが、案外彼は気さくなのかもしれない。
「………顔に出てるぞお前。」
「え?」
「辛いならやらない方がいい。俺も俺でやな気分になる。」
「いえ、そんなことは………」
「…なあ、正直、さ。俺は彼らが死んだ事に対してどこか安心してるんだ。」
僕は動きを止める。
「言い方が悪いか。なんつーか……もう無理だと諦めて完全に無抵抗で死ななかった事に安心してるんだよ。……全員そんな死に方してたら、俺は頭がおかしくなってた。」
「………」
「まあ、その、なんだ。立派だったよ、お前の仲間は。」
「ええと、その、そうですね。」
ダメだ。表情を保てない。
「僕とは違って優秀です…から…」
どんどん顔は崩れていく。
「僕なんかを気にかけて…」
もう殆ど泣いている。
「僕なんかに希望を託して…」
膝から崩れ落ちる、
「僕だけが……生き残って……ああ…あああああ!」
暫くずっと泣いていた。
溢れそうな、崩れそうな、僕の心を支えながら。
お元気ですか、隊長。僕は貴方の意思を受け継ぐことにしました。禁止区域周辺の人達の支援を行おうと思います。
上層部にもその案を近々提出していこうと思います。
まずは定期的にそこの人達と交流して、打ち解けあって、なんとか僕なりに変えていこうと思います。
貴方が託した僕だから、僕も貴方に託されようと思うんです。
だからどうか、見ていてください。
それでは、また。
「はあ…はあ……後何日だろうな………生きられるのは…」
メルディベールは座り込んだ。あの時魔能力で体を切り離し、シャーロットから逃れた。自分が死んで仕舞えば全ての操作が台無しになるからだ。
だがそれもダメだった。時期に自分は死に、魔族の群勢も操作が解けて暴れ始めるだろう。地下洞窟の湿気が彼の体力を削っていく。
「よお、指揮官。」
「トラヴィス?!……すまない、少々手を…」
メルディベールの腹部は、トラヴィスによって貫かれた。
「悪いなあ、やっぱりアンタにいられたらダメだ。厄介だからな。……今回は利用できたから生かしただけ。どのみち死ぬのが決まっていた。」
「貴様……!何者……!」
メルディベールの体は消え去った。
「あー……テステス…ええ、始末しましたよ。…で、『0』はどうなんです?ええ、そうですか。保留のまま、と。了解しました。では2人にはそう伝えておきます。ケッケッケ………しょーもねぇ。しょーもねぇぜ。時期に世界は滅ぶってのによ。」
トラヴィスは地下洞窟を後にした。
セリアム、ロザリオ地区の遥か地下にて、1人蠢く人型があった。
「シャーロット……シャーロットォォォォ!」
「まずいな……これ以上やったらここの地形が持たねえ。俺が力を貸せるのはここまでだ。…地形変えてまでやるような最終手段になったら呼べ。」
シャーロットは攻撃の手を止めた。
「ミス.マクラウド。どうだい?」
「魔族が消えたからな。こいつに専念できる。だがそれでどうにかなる話じゃねぇ。……って理屈で片付けて良い訳もねえか!」
アンナは300を超えるガトリングを充填する。
弾丸は余す事なくLeviathanを捉える。足元を集中的に狙った為か、Leviathanの進行は鈍化する。だが、触手の動きは止める事ができない。
「チィ!弾丸増やすしかねぇ!」
「待ってください!それ以上やれば貴方に負荷がかかる!ご老体であることをご自覚……」
「うるせぇ…!時代に置いてかれた老害の何が大事だ馬鹿野郎!」
アンナは銃を追加で生成
しようとしたその瞬間、上空から現れた人影が、無数の触手を次々と切断し始めた。
「何だ…?!」
「貴方がやる必要はない。もう1人、役者が残っていた。」
触手を次々と斬り裂くその姿は、まさしく劉龍であった。
「龍、足りない所は俺が支える。……だからお前は存分にやれ。」
「はい…セシルさん!」
龍は右手に槍を出現させる。
「三絶の槍!」
投げられた槍は宙を飛ぶ。無数の触手を切断していく。
「彼は、劉龍の魔能力は『触れたもの全員を転移させる』と言うものだ。だがそれはそもそも、他者と自分との魔力の差をそれぞれ即座に『解析』し、『定着』させると言う行為を一瞬で行わなければいけないと言う事だ。普通1人分が限界なのに、だ。元々できなかったのを鍛錬によってできるようにしたようだが、鍛錬程度で身につく所業ではない。聞いた話だと、魔族の気配を魔力感知も無しに察知する事が出来たらしい。それもまた、魔力への異常な適応能力があってこそだ。
それほど常軌を逸した適合能力を持つと言うことは、多種多様な魔道具との適正も非常に高いと言う事…。実際白兵部隊の使う魔道具全てと彼は適合した。」
レドの足は止まる。ここだ。ここなら当たる。
腰についた黒い球のスイッチを押す。
急速に球は膨張していき、巨大な砲台へと変形した。
レドは、アンナ、クレアとした会話を思い出す。
『魔能力の抽出?』
『ええ、一応理論上なら魔能力を抽出して放つ事は可能なはずです。』
『だがアレは出力のコントロールはできねぇ。撃つとすれば、自身の魔力の全てを消費することになる。』
『どうせ一般レベルしか魔力がないので、魔能力を使えたところでって話です。』
『そうかい、じゃあ何度か試してみるか。』
そうして何度か試し撃ちした。
撃てるとすれば5時間に1回。実質一発勝負。
『驚異的だな……。これは細胞、魔力、あらゆる組織構造を崩壊させる。当たれば事実上全てが消える。』
『だが命中率は1/3って辺りだな。消費量の問題から魔力の補助なしになるのが痛いが…』
実践レベルかも分からない。だがやってみせる。
レドは魔力の装填を始める。
「………!やべぇ、触手が増えた。」
「進行も早くなっている!間に合うのか?!レド君!」
「30秒ください。それさえあれば…」
「間に合うか…?!ミス.シャーロット、準備をしておいてくれ…」
「いや、その必要はない。見ろよ、あれ。」
Leviathanの触手が、巨大な雷の嵐に焼かれていく。
「雷撃の斧…そこまで使いこなすとはな…」
龍は斧を振る。三絶の槍で触手を斬りながらの同時使用、当然負荷は増していく。
だからどうした。なんだって言うんだ。止まっちゃいけない。やらなきゃいけない。
死ぬなよ、僕の体。ここで止まれば一生恨む。
「ああああああ!」
Leviathanの体を、雷の刃が貫いた。一瞬の動きの停止。1秒にも満たないだろう。
ああ、畜生。結局僕は、あの人の半分も使いこなせてない。だけど、今はこれで十分だ。
誰とも絡まず、いつも筆記では満点を取る。レド.ケニーシュタイン。彼を僕は羨ましいと思っていた。劣等感を一方的に抱いていた。彼自身僕の事など覚えていないだろう。だが、それで良い。僕の事など、気にしなくて良い。
「装填完了。柳情波動砲!」
もし外したら、もし外したら詰む。レドは引き金に手をかけた。
その瞬間、彼の手は止まった。
アンナがLeviathanの中央を撃ち抜いたのである。
ここを撃て、と言うのか。
どこを撃つのかは分かっていたが、彼女のその行動が、レドの不安全てを打ち消した。
引き金を引くのにもはや躊躇は無い。
常日頃行っている動作のように、あっさりと引いた。
黒い砲撃がLeviathanに命中する。
そして数秒後、その体は崩れ去った。
「……ふぅ。」
周囲から歓声が沸く。レドは力尽き、倒れ込んだ。
終わったのだ。この戦いが。ここでようやく終わったのだ。
1ヶ月後……
あの防衛戦によっての被害は、隊員の3割が死亡、負傷者が9割に及ぶ被害となった。
だが変わりに、一般人への被害は0件だったと言う。
僕の部隊の生き残りは僕1人。と言うか、一緒にいた射撃部隊らが全滅したので、例のstage6で生き残った正隊員は、事実上僕だけとなった。
僕はその才能を買われて特殊精鋭部隊への配属となった。メリッサ少将は
「君の才能を蔑ろにした上層部に殺意が湧く。」
と怒っていた。後々の被害などの手配、それらはヴェルサス総括がなんとかしてくれたようで、色々進んでいる。
そして、久しぶりの休暇が僕には訪れた。
その休暇を使って僕はとある場所に行った。
もう春の季節で、若干暑かったが、そんな事気にしない。
「ふぅ……綺麗にしないとな。」
メリッサさんの家を片付ける。僕が来た時は綺麗な印象だったが、綺麗なのはあそこだけで、他の部屋は物が散乱していた。
「なんつーか……ずいぶん散らかってんな。」
ケインさんも一緒だ。というか、僕がドラゴンクロウに依頼したのだ。片付けを手伝って欲しいと。それでメンバー総動員で片付けることとなった。
「イテテテ……」
「玄式氏はあまり無理しない方が良い。動けないと言われた体を無理やり動かしたのだから。後遺症がない方がおかしいくらいだしね。」
花織さんはなんやかんやで元気だった。鬼の形相と今の雰囲気のギャップで吐き気がしてきた。
「……あなた、劉龍ですよね?」
「え?」
「ほら、同期の。レド.ケニーシュタインです。」
「え?!あ、ああ……うん。覚えてたんだ。」
「まあ、夜通し自主練ばっかりしてるのはよく見てたので、否が応でも目につきますよ。」
「………そっか。ありがとう。」
無愛想な印象だったが、案外彼は気さくなのかもしれない。
「………顔に出てるぞお前。」
「え?」
「辛いならやらない方がいい。俺も俺でやな気分になる。」
「いえ、そんなことは………」
「…なあ、正直、さ。俺は彼らが死んだ事に対してどこか安心してるんだ。」
僕は動きを止める。
「言い方が悪いか。なんつーか……もう無理だと諦めて完全に無抵抗で死ななかった事に安心してるんだよ。……全員そんな死に方してたら、俺は頭がおかしくなってた。」
「………」
「まあ、その、なんだ。立派だったよ、お前の仲間は。」
「ええと、その、そうですね。」
ダメだ。表情を保てない。
「僕とは違って優秀です…から…」
どんどん顔は崩れていく。
「僕なんかを気にかけて…」
もう殆ど泣いている。
「僕なんかに希望を託して…」
膝から崩れ落ちる、
「僕だけが……生き残って……ああ…あああああ!」
暫くずっと泣いていた。
溢れそうな、崩れそうな、僕の心を支えながら。
お元気ですか、隊長。僕は貴方の意思を受け継ぐことにしました。禁止区域周辺の人達の支援を行おうと思います。
上層部にもその案を近々提出していこうと思います。
まずは定期的にそこの人達と交流して、打ち解けあって、なんとか僕なりに変えていこうと思います。
貴方が託した僕だから、僕も貴方に託されようと思うんです。
だからどうか、見ていてください。
それでは、また。
「はあ…はあ……後何日だろうな………生きられるのは…」
メルディベールは座り込んだ。あの時魔能力で体を切り離し、シャーロットから逃れた。自分が死んで仕舞えば全ての操作が台無しになるからだ。
だがそれもダメだった。時期に自分は死に、魔族の群勢も操作が解けて暴れ始めるだろう。地下洞窟の湿気が彼の体力を削っていく。
「よお、指揮官。」
「トラヴィス?!……すまない、少々手を…」
メルディベールの腹部は、トラヴィスによって貫かれた。
「悪いなあ、やっぱりアンタにいられたらダメだ。厄介だからな。……今回は利用できたから生かしただけ。どのみち死ぬのが決まっていた。」
「貴様……!何者……!」
メルディベールの体は消え去った。
「あー……テステス…ええ、始末しましたよ。…で、『0』はどうなんです?ええ、そうですか。保留のまま、と。了解しました。では2人にはそう伝えておきます。ケッケッケ………しょーもねぇ。しょーもねぇぜ。時期に世界は滅ぶってのによ。」
トラヴィスは地下洞窟を後にした。
セリアム、ロザリオ地区の遥か地下にて、1人蠢く人型があった。
「シャーロット……シャーロットォォォォ!」
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