1 / 3
発端
しおりを挟む第一章:八木晴人の加入
東京の大学に通う八木晴人は、新たな友人と冒険を求めてハイキングサークルに加入した。サークルの入って初めて参加したハイキングは歴史ある日光市の鬼怒沼への旅だった。
第二章:浅倉舞との出会い
2時間半かけて登ったかいもあって、鬼怒沼の静かな景色が見えてきた。そして、到着してカメラを持ち撮っていると途中で親しくなった浅倉舞が謎めいた梭を拾い、これ、なんだろ?かなり年期入ってるけど。落とし物?でも、綺麗。そう言って、皆に見せた。彼女は、バッグにその梭をいれたのだそれが彼女の運命を狂わせることになるとは想像もしていなかった。
第三章:悪夢の始まり
ハイキングが終わった後、大学で色々撮った写真をサークルメンバーと照らし合わせ、これなんか良いんじゃないか?とアルバムに入れたりしてると浅倉の様子がおかしかった。どこか、げっそりしてるような心配で大丈夫?というと、彼女はあのさ。最近眠れなくてと浅倉は語り出した。ハイキングがし終わってあの日泊まった部屋で夢を見たという。和室でお姫様のような悪霊に襲われる悪夢を見たらしいのだ。最初、ただの夢と割り切ってたけど、あれから、毎夜同じ夢を見て、それで怖くなってあの梭を捨てたの。でも何回捨てても戻ってきていて、それに髪の毛がとその櫛を皆に見せてきた。明らかに赤い糸がびっしり梭に張り付いていたのだった。
晴人とサークルの仲間たちは、浅倉の話を聞いて、怖くなった。と、サークルメンバーの一人がそういや、ガキの頃鬼怒沼の機織姫というアニメを見たことあったな。なんか確か、若造が鬼怒沼で寝てるとカタンコトンという音で目が覚めて、そこに美しい姫を見て声をかけると殺されそうになるという話なんだよな。創作だと思ったけど、その櫛といい元の話でもあるのかな?と言うのであった。
第4章: 機織姫の怨念
その日を境に、彼女が大学に姿を現すことは無かった。悲しい事にそれはテレビで知らされることになった。
ハイキングしていた中年男達グループが鬼怒沼で身元不明の遺体を発見したのがニュースになってしまったのだ。その身元が割れてそれが浅倉舞だと判明した。彼女の死因は溺死だと分かったが、八木晴人は櫛を見つけてから彼女はおかしくなったこと。そして、櫛を持って帰った事が起因だと考えた。だから、もしかしたら櫛を調べれば何か分かるかもしれないと思い、あの日にリーダーが浅倉舞から櫛を回収したのを思い出し、リーダーである西野の家に向かった。
西野の家に行くと、西野先輩が家から出るところだった。どうした?と言われ、八木晴人は、事の説明を話して櫛を見たいと言った。だが、西野先輩は実はな。俺もそう思って取り出そうとしたら無くなってて、どこ探しても見つからないんだよ。だからさ、どうすることも出来ないんよな。でも、写真でならあるよ。あの日沢山風景撮ったろ?その中に彼女が撮った写真の中に櫛らしいものが写ってるんだ。ちょっと分かりにくいけどと言って、写真をじっくり見てるとある所に目がいった。なぁ、見ずらいけど引きで見てみ。顔じゃないか?と言われ西野先輩も遠くで見ると写真全般に顔らしきものが大きく写ってるのが分かった。
西野先輩はこれ、心霊写真ってやつだよな?大丈夫なのかな?俺これ持ってて。と言ってきたもんだから、八木晴人も怖くなってきた。2人でもう一度日光に行くことにして、聞き込みをしようと結論づけるのだった。
1
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

白き結婚の結末【完】
さち姫
恋愛
私は伯爵家に産まれた。伯爵家と言っても、差程権力もなく、立場は低かった。
けれど、財、はあった。
その反面、王族の血筋を引くザカリ侯爵家は、権力も、立場も高かったが、
財、がなかった。
そうなれば、お互いの利害は一致し、私達は婚約し、婚儀を挙げた。
ところが婚儀を挙げた次のに、愛人を屋敷に招き、住まわせると、告げられた。
それから辛い日々が続き、その上愛人は身篭った。
私には、ひとつも手を出さなかった。
もう疲れました。
私は、白い結婚の為離縁を致します。
内容に性的な言葉が入る為、R15と致します。
最後まで書き終おわり、毎日、6時、12時、18時と3回設定しています。
最後までお付き合い下さい
2025年何かが起こる!?~予言/伝承/自動書記/社会問題等を取り上げ紹介~
ゆっち
エッセイ・ノンフィクション
2025年に纏わるさまざまな都市伝説、予言、社会問題などを考察を加えて紹介します。
【予言系】
・私が見た未来
・ホピ族の予言
・日月神示の預言
・インド占星術の予言
など
【経済・社会的課題】
・2025年問題
・2025年の崖
・海外展開行動計画2025
など
【災害予測】
・大規模太陽フレア
・南海トラフ巨大地震
など
※運営様にカテゴリーや内容について確認して頂きました所、内容に関して特に問題はないが、カテゴリーが違うとの事のでホラー・ミステリーから「エッセイ・ノンフィクション」へカテゴリー変更しました。

都合のいい女は卒業です。
火野村志紀
恋愛
伯爵令嬢サラサは、王太子ライオットと婚約していた。
しかしライオットが神官の娘であるオフィーリアと恋に落ちたことで、事態は急転する。
治癒魔法の使い手で聖女と呼ばれるオフィーリアと、魔力を一切持たない『非保持者』のサラサ。
どちらが王家に必要とされているかは明白だった。
「すまない。オフィーリアに正妃の座を譲ってくれないだろうか」
だから、そう言われてもサラサは大人しく引き下がることにした。
しかし「君は側妃にでもなればいい」と言われた瞬間、何かがプツンと切れる音がした。
この男には今まで散々苦労をかけられてきたし、屈辱も味わってきた。
それでも必死に尽くしてきたのに、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか。
だからサラサは満面の笑みを浮かべながら、はっきりと告げた。
「ご遠慮しますわ、ライオット殿下」

離縁してくださいと言ったら、大騒ぎになったのですが?
ネコ
恋愛
子爵令嬢レイラは北の領主グレアムと政略結婚をするも、彼が愛しているのは幼い頃から世話してきた従姉妹らしい。夫婦生活らしい交流すらなく、仕事と家事を押し付けられるばかり。ある日、従姉妹とグレアムの微妙な関係を目撃し、全てを諦める。


恐怖体験や殺人事件都市伝説ほかの駄文
高見 梁川
エッセイ・ノンフィクション
管理人自身の恐怖体験や、ネット上や読書で知った大量殺人犯、謎の未解決事件や歴史ミステリーなどをまとめた忘備録。
個人的な記録用のブログが削除されてしまったので、データを転載します。
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?
なか
恋愛
「お飾りの王妃らしく、邪魔にならぬようにしておけ」
かつて、愛を誓い合ったこの国の王。アドルフ・グラナートから言われた言葉。
『お飾りの王妃』
彼に振り向いてもらうため、
政務の全てうけおっていた私––カーティアに付けられた烙印だ。
アドルフは側妃を寵愛しており、最早見向きもされなくなった私は使用人達にさえ冷遇された扱いを受けた。
そして二十五の歳。
病気を患ったが、医者にも診てもらえず看病もない。
苦しむ死の間際、私の死をアドルフが望んでいる事を知り、人生に絶望して孤独な死を迎えた。
しかし、私は二十二の歳に記憶を保ったまま戻った。
何故か手に入れた二度目の人生、もはやアドルフに尽くすつもりなどあるはずもない。
だから私は、後悔ない程に自由に生きていく。
もう二度と、誰かのために捧げる人生も……利用される人生もごめんだ。
自由に、好き勝手に……私は生きていきます。
戻ってこいと何度も言ってきますけど、戻る気はありませんから。

病弱な悪役令息兄様のバッドエンドは僕が全力で回避します!
松原硝子
BL
三枝貴人は総合病院で働くゲーム大好きの医者。
ある日貴人は乙女ゲームの制作会社で働いている同居中の妹から依頼されて開発中のBLゲーム『シークレット・ラバー』をプレイする。
ゲームは「レイ・ヴァイオレット」という公爵令息をさまざまなキャラクターが攻略するというもので、攻略対象が1人だけという斬新なゲームだった。
プレイヤーは複数のキャラクターから気に入った主人公を選んでプレイし、レイを攻略する。
一緒に渡された設定資料には、主人公のライバル役として登場し、最後には断罪されるレイの婚約者「アシュリー・クロフォード」についての裏設定も書かれていた。
ゲームでは主人公をいじめ倒すアシュリー。だが実は体が弱く、さらに顔と手足を除く体のあちこちに謎の湿疹ができており、常に体調が悪かった。
両親やごく親しい周囲の人間以外には病弱であることを隠していたため、レイの目にはいつも不機嫌でわがままな婚約者としてしか映っていなかったのだ。
設定資料を読んだ三枝は「アシュリーが可哀想すぎる!」とアシュリー推しになる。
「もしも俺がアシュリーの兄弟や親友だったらこんな結末にさせないのに!」
そんな中、通勤途中の事故で死んだ三枝は名前しか出てこないアシュリーの義弟、「ルイス・クロフォードに転生する。前世の記憶を取り戻したルイスは推しであり兄のアシュリーを幸せにする為、全力でバッドエンド回避計画を実行するのだが――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる