機織姫

ワルシャワ

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第一章:八木晴人の加入

東京の大学に通う八木晴人は、新たな友人と冒険を求めてハイキングサークルに加入した。サークルの入って初めて参加したハイキングは歴史ある日光市の鬼怒沼への旅だった。

第二章:浅倉舞との出会い

2時間半かけて登ったかいもあって、鬼怒沼の静かな景色が見えてきた。そして、到着してカメラを持ち撮っていると途中で親しくなった浅倉舞が謎めいた梭を拾い、これ、なんだろ?かなり年期入ってるけど。落とし物?でも、綺麗。そう言って、皆に見せた。彼女は、バッグにその梭をいれたのだそれが彼女の運命を狂わせることになるとは想像もしていなかった。

第三章:悪夢の始まり

ハイキングが終わった後、大学で色々撮った写真をサークルメンバーと照らし合わせ、これなんか良いんじゃないか?とアルバムに入れたりしてると浅倉の様子がおかしかった。どこか、げっそりしてるような心配で大丈夫?というと、彼女はあのさ。最近眠れなくてと浅倉は語り出した。ハイキングがし終わってあの日泊まった部屋で夢を見たという。和室でお姫様のような悪霊に襲われる悪夢を見たらしいのだ。最初、ただの夢と割り切ってたけど、あれから、毎夜同じ夢を見て、それで怖くなってあの梭を捨てたの。でも何回捨てても戻ってきていて、それに髪の毛がとその櫛を皆に見せてきた。明らかに赤い糸がびっしり梭に張り付いていたのだった。


晴人とサークルの仲間たちは、浅倉の話を聞いて、怖くなった。と、サークルメンバーの一人がそういや、ガキの頃鬼怒沼の機織姫というアニメを見たことあったな。なんか確か、若造が鬼怒沼で寝てるとカタンコトンという音で目が覚めて、そこに美しい姫を見て声をかけると殺されそうになるという話なんだよな。創作だと思ったけど、その櫛といい元の話でもあるのかな?と言うのであった。
第4章: 機織姫の怨念
 その日を境に、彼女が大学に姿を現すことは無かった。悲しい事にそれはテレビで知らされることになった。

ハイキングしていた中年男達グループが鬼怒沼で身元不明の遺体を発見したのがニュースになってしまったのだ。その身元が割れてそれが浅倉舞だと判明した。彼女の死因は溺死だと分かったが、八木晴人は櫛を見つけてから彼女はおかしくなったこと。そして、櫛を持って帰った事が起因だと考えた。だから、もしかしたら櫛を調べれば何か分かるかもしれないと思い、あの日にリーダーが浅倉舞から櫛を回収したのを思い出し、リーダーである西野の家に向かった。

西野の家に行くと、西野先輩が家から出るところだった。どうした?と言われ、八木晴人は、事の説明を話して櫛を見たいと言った。だが、西野先輩は実はな。俺もそう思って取り出そうとしたら無くなってて、どこ探しても見つからないんだよ。だからさ、どうすることも出来ないんよな。でも、写真でならあるよ。あの日沢山風景撮ったろ?その中に彼女が撮った写真の中に櫛らしいものが写ってるんだ。ちょっと分かりにくいけどと言って、写真をじっくり見てるとある所に目がいった。なぁ、見ずらいけど引きで見てみ。顔じゃないか?と言われ西野先輩も遠くで見ると写真全般に顔らしきものが大きく写ってるのが分かった。

西野先輩はこれ、心霊写真ってやつだよな?大丈夫なのかな?俺これ持ってて。と言ってきたもんだから、八木晴人も怖くなってきた。2人でもう一度日光に行くことにして、聞き込みをしようと結論づけるのだった。
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