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再最終章
葛藤
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(本当にみんなは彼が優也だと思っているのかしら?)
屋台前のガーデンテーブルで麻友は頬杖を突きながらジュースをストローで飲んでいた。
今は少し流行りから廃れ始めているタピオカジュースだ。
太めのストローに時折大きなタピオカが流れ、うっとそのまま飲み込んでしまいそうになる感じが、麻友は好きだった。
その様子をじっと見つめていた陽子が、
「今日はなんか変よ!」
と囁くように話しかけた。
他のメンバーは食べ物を頼むのにレジに並んでいる。
「普段の優也は、もっとおっとりとして目も垂れ気味なはずよ。」
「それはあなたの好みで見ているからじゃない?」
「だって・・・あれじゃあ、モテモテじゃない?」
「そうよ!」
「えっ!」
ここでまた麻友は驚いた。
「あなたが常に優也君のそばにいるから、みんな何も出来ないでいるけど・・・」
「・・・けど?」
「下級生なんか、ファンクラブも作ってるらしいわよ。」
「・・・・・・・・・・・そう。」
(ホントに私がおかしいんだわ・・・)
麻友は少し離れた所で買い出しの為並んでいる優也を見つめた。
すらっとしたジーンズに真っ白なTシャツでデニムシャツを着ている。
身長もあるため、どう見ても中学生には見えない。
いや、大学生と言われてもおかしくない。
整った顔にシャープな顎筋で髪もさらさらで清潔感のある長さになっている。
(普通に、すごいイケメンよね・・・・・)
麻友はため息をついた。
(私は何を見ていたのかしら・・・)
男3人だけだとまともな物を買って来ないだろうからと春美が付き添ったのも良かった。
(あの後ろに並んでいる3人組の女の子は明らかに優也たちを見てるわね。)
そう考えると、優也たち周辺にいる女性たちは、みな一様に優也たちをチラチラ見ている気がして仕方が無い。
「明日はもっと分かりやすい行動に出た方がいいわよ!」
夕べの陽子の声が頭の中でエコーした。
(よし!)
と席を立った。
いきなりだったので陽子はびくっとして、
「な、何!」
と素っ頓狂な声を出してしまった。
(でも・・・そんなにモテるような男だと・・・浮気するわよね・・・・・)
陽子が訝し気に見てる中、静かに座り直した。
(でも・・・それ以外の条件はバッチリよね!)
又、勢い良く立ち上がった。
(でも・・・彼が私を好きとは限らないわけだし・・・)
座った。
(そうはいっても、又適任な男を探すのも大変なわけだし・・・)
立った。
(でも・・・・・)
座った。
「何がしたいのよ!」
陽子の声に周りの人が振り向いた。
屋台前のガーデンテーブルで麻友は頬杖を突きながらジュースをストローで飲んでいた。
今は少し流行りから廃れ始めているタピオカジュースだ。
太めのストローに時折大きなタピオカが流れ、うっとそのまま飲み込んでしまいそうになる感じが、麻友は好きだった。
その様子をじっと見つめていた陽子が、
「今日はなんか変よ!」
と囁くように話しかけた。
他のメンバーは食べ物を頼むのにレジに並んでいる。
「普段の優也は、もっとおっとりとして目も垂れ気味なはずよ。」
「それはあなたの好みで見ているからじゃない?」
「だって・・・あれじゃあ、モテモテじゃない?」
「そうよ!」
「えっ!」
ここでまた麻友は驚いた。
「あなたが常に優也君のそばにいるから、みんな何も出来ないでいるけど・・・」
「・・・けど?」
「下級生なんか、ファンクラブも作ってるらしいわよ。」
「・・・・・・・・・・・そう。」
(ホントに私がおかしいんだわ・・・)
麻友は少し離れた所で買い出しの為並んでいる優也を見つめた。
すらっとしたジーンズに真っ白なTシャツでデニムシャツを着ている。
身長もあるため、どう見ても中学生には見えない。
いや、大学生と言われてもおかしくない。
整った顔にシャープな顎筋で髪もさらさらで清潔感のある長さになっている。
(普通に、すごいイケメンよね・・・・・)
麻友はため息をついた。
(私は何を見ていたのかしら・・・)
男3人だけだとまともな物を買って来ないだろうからと春美が付き添ったのも良かった。
(あの後ろに並んでいる3人組の女の子は明らかに優也たちを見てるわね。)
そう考えると、優也たち周辺にいる女性たちは、みな一様に優也たちをチラチラ見ている気がして仕方が無い。
「明日はもっと分かりやすい行動に出た方がいいわよ!」
夕べの陽子の声が頭の中でエコーした。
(よし!)
と席を立った。
いきなりだったので陽子はびくっとして、
「な、何!」
と素っ頓狂な声を出してしまった。
(でも・・・そんなにモテるような男だと・・・浮気するわよね・・・・・)
陽子が訝し気に見てる中、静かに座り直した。
(でも・・・それ以外の条件はバッチリよね!)
又、勢い良く立ち上がった。
(でも・・・彼が私を好きとは限らないわけだし・・・)
座った。
(そうはいっても、又適任な男を探すのも大変なわけだし・・・)
立った。
(でも・・・・・)
座った。
「何がしたいのよ!」
陽子の声に周りの人が振り向いた。
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