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序章
蛍
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今夜は月も綺麗で、最近の梅雨の合間にしてはやけに生暖かい風が吹いていた。
一学期早々のテストで赤点を連発したため補習を受けることとなり、連日帰宅は遅かった。
それでも学校から家までは自転車で十五分ほどの距離なので、さして苦でも無かった。
「腹減ったな~・・・」
それでも空腹には勝てそうもなく、ひたすら川沿いの夜道を走っていた。
半分以上過ぎた辺りから川幅は5mほどからあっという間に1mほどになり、水草が茂っていた。
この川は水の流れも緩やかで深さも30cm程度で、夏は子供達の格好の水遊び場だ。
地元の青年団やら学校の生徒やらで川辺の清掃を毎年行っていることもあり、水は綺麗で山女や鮎も棲んでいる。
もっと上流に行けばオオサンショウウオもいるらしい。
「そういえば、そろそろ蛍の季節だよな~。」
静か過ぎる夜道に声が響き渡った。
ちょっぴり怖い気持ちを紛らわしたのだ。
(き・・・・・・ど・・・・・)
「ん?・・・何か聞こえる?・・・」
太一は自転車を止め耳を澄ませた。
(・・きみ・・・・・どこ・・・・・)
「やっぱ、何か聞こえるな~。」
太一は辺りをキョロキョロしながら自転車を道の端に止めると、川辺の方へ降りて行った。
一番明るい街灯の下ということもあり、さっきまでの怖さはあっという間に好奇心に変わってしまっていた。
膝下くらいの草をかき分けて下まで降りてくると、ブワ~と一斉に蛍が飛び交った。
「お~すげ~!・・・こんなに蛍がいたんか~。」
太一は静かに座り込むと、蛍たちの乱舞に見とれた。
「おや?」
少しずつ遠くに飛んでいく蛍たちを眺めていたが、すぐ足元の草むらに青白く薄く光ったまま点滅しないでいる蛍に気付いた。
「というか、蛍なのか?」
そっと草をかき分けてみると、確かにその光は蛍のようではあるが、これといって虫の姿は見えなかった。
だが、すっと手を差し伸べてすくってみると、その光は太一の掌に乗っていた。
(・・・・き・・・・・・ど・・・・・)
「うん?・・・こいつから何か聞こえるのか?」
太一は光の中を懸命に覗き込んだり、耳を澄ませたりしてみた。
どう見ても何かいるようには見えないが、何かがあるんだと太一は思った。
「どうすればいいんだろう?」
何か入れるものといっても、カバンの中身を想像してみたがそれらしきものは浮かんでこなかった。
勉強が大嫌いな太一は筆箱はおろか、教科書もノートもカバンには入れずに教室の机に入れっぱなしである。
普段は弁当箱ぐらい入っているのだが、今日はおにぎりとカップ麺だったので何も無かった。
「う~ん・・・」
結局思い当たらないのでとりあえず上着のポケットにそっと入れてみた。
「潰れないよな・・・」
ポケットの縁をつまんだまま何度か開け閉じしてみた。
「よし。」
大丈夫そうなので自転車に戻ってまた走り出した。
すっかり怖さなんか忘れてしまっていて、それよりもグーと鳴り捲っているお腹を右手でちょっと押さえた。
♪どうしてお腹が減るのかな~
♪ちゃりんこ漕ぐから減るのかな~
♪赤点とっても減るもんな~
♪母ちゃん、母ちゃん・・・・・
太一の家の裏手は山になっていて、更に前面には畑があった。
そこは、ひまわりやとうもろこしといった背の高い植物ばかりなので、辺りは真っ暗だった。
だが、いつもの太一の大きな歌声が近づいてくるとジローのお帰りコールが始まり迷う事は無かった。
そして他の家族は太一が帰ってくるのを知るのだった。
ジローのお帰りコールは特別で、普通に人が来れば「ワンワン」吠えるだけだし、ちょっと切なくなると「ワオ~ン」といってみたりもする。
だがお帰りコールは「ワオワオワオ~ン」といった感じの、太一にしか言わない独特の鳴き声であった。
「ただいま、ジロー!」
いつものように犬小屋の脇に自転車を置いた。
「ん?」
いつもなら真っ先に足元に飛びついてくるはずのジローが、太一の後ろでちょこんと座ったままフンフンとやたら匂いを嗅いでいた。
時折首をかしげては、じーっと制服のポケットを見つめているようだった。
だが腹が減りすぎてすっかり忘れてしまった太一は、
「変なジロー。」
とだけ言って家に入ってしまった。
「ただいま、母ちゃん、めしめし!」
「はいはい、・・今暖めてるよ。」
「兄ちゃん、また居残りか~?」
「うるせぇ、俺よりちょっと頭良いからって、調子こいてんじゃねえぞ!」
一歳年下で中学一年生の弟の健(たける)は割と優等生だった。
割とというのは、学業はそれほどということではない。
学年で真ん中より少し上と言ったぐらいだ。
それも、この田舎の学校ではの話であって、学年二十二人中八番目である。
ただ、おそらくIQは高いのであろう、物事を考える回転が速く正義感が強い。
それで、小学生の頃からいつも学級委員長をやらされているが、本人も納得の上だった。
太一はというと、ニ年生はもっと少なく十八人しかいないが、太一は断トツのビリだった。
ただ、少し体が丈夫ではなく運動は主治医から規制がかけられていた健に比べ運動だけは大得意で、運動部の試合などは『お助けマン』として参加していた。
何をやらせても無難に、しかも普通よりは結構上手にやれてしまうのでどの部活からも勧誘の誘いは絶えなかった。
結局、大会が被りさえしなければ、みんな平等に太一を使うことで納得している。
勿論、ほとんどが球技でボールを使わないのは陸上ぐらいである。
部屋の机の上に空のカバンをぶん投げると、制服の上着を脱ぎ椅子の背にかけた。
それから洗面所に行ってうがいをして顔をばしゃばしゃ洗い、最後に手を洗ってから台所に戻った。
「おっ、エビフライか~!」
「キャベツもしっかり食べるんだよ!」
「はいはい、っと。」
キャベツにてんこ盛りにマヨネーズを乗せるとごはん茶碗を片手にみるみる平らげていた。
「相変わらず豪快だな!」
居間で焼酎の一升ビンから焼酎を片手で湯呑に入れていた父親が太一を見ながら言った。
「おやじ帰ってたのか?」
「おぉ、寄合は早く終わったんだ。」
「そっか・・・」
健は漫画の単行本を読みながら風呂上がりの麦茶を飲んでいた。
「うまっ、うまっ!!」
「よく噛んで食べなさいよ~。」
「分かってるって!!」
勿論分かってなどいない。
というか、よく噛むというのは口の中の食べ物がのどを通れるぐらいに小さくしてやること、という認識だ。
ものの十分ほどでお代わりしたご飯も平らげ、最後の麦茶を飲み干した。
そして少し考えた後、太一はおやじのほうを向いた。
健も何かを感じたように、本を閉じ置くと太一をじっと見た。
太一の言葉を待っているようだった。
「それで・・・・・美智子んとこの畑はどうすんだ?・・・どう決まったんだ?」
美智子というのは太一の幼馴染で、隣の家に住んでいる3人姉妹の長女で太一の同級生でもある。
隣りの家といっても百mぐらい離れているがその間に何もないため太一の部屋の窓から美智子の部屋の明りは見えた。
次女の明日香も健と同級生であるため、健も気が気ではない、といった感じなのだろう。
特にこの二人は気が合うようで、中学生になった今でもほぼ毎朝一緒に登校している。
この神山家と美智子の伊藤家は先祖代々ここに住んでいる為ずっと昔から仲が良く、しかも代々がほぼ同年代であるため気も合い、お互い助け合ってきた。
その伊藤家で大黒柱だった美智子の父親が亡くなってしまった。
突然の心不全だった。
両家は目の前の畑を丁度半分ずつ所有しており、それぞれの収穫時には両家で総出で行ってきた。
美智子の母はもともと両親が早く他界しており、一緒に住んでいる祖父母以外に近くに身寄りはいなかった。
しばらく無言で新聞のプロ野球ニュースの欄を見ていた父は、一気に焼酎を飲み干し、プハーっといいながら重い口を開いた。
「女所帯じゃこの先無理だな・・・・・・・かといってうちで助けてやるにも限度があるしな・・・」
神山家も伊藤家も所有している畑はおよそ7ヘクタール(70,000平方メートル)ほどあり、それをとなるとさすがの父も簡単に「助けてやる」とは言えないようだ。
勿論、太一も健ももうそれぐらいの事は察することが出来るが、それでも諦めたくはなかった。
「俺・・・手伝うし・・・」
太一が言うと、健もバンと立ち上がり、
「俺も!俺だって何でもするよ!!」
父はまた焼酎を注ぎながら新聞の方に目をやった。
「あんたたち勝手な事ばかり言ってるけど、そんな簡単な事じゃないからね!・・・この先何年もあるんだから・・・」
「いい、お前は黙ってろ!」
「でも父ちゃん・・・」
「とりあえずは悪いことにはならねぇようにすっから、父ちゃんに任せとけ!」
太一と健の方を見て、父はしっかり言った。
「わかった。・・・でも何かあったら言ってくれよ。・・・何でも手伝うから!」
「おう。」
「さぁさぁ、分かったら太一は食べたもの片づけて風呂入っちゃいな!・・・健は宿題は?」
「そんなものはとっくに終わってるよ!・・・でも部屋に戻ってるよ。」
そうして、それぞれが次の行動に移った。
一学期早々のテストで赤点を連発したため補習を受けることとなり、連日帰宅は遅かった。
それでも学校から家までは自転車で十五分ほどの距離なので、さして苦でも無かった。
「腹減ったな~・・・」
それでも空腹には勝てそうもなく、ひたすら川沿いの夜道を走っていた。
半分以上過ぎた辺りから川幅は5mほどからあっという間に1mほどになり、水草が茂っていた。
この川は水の流れも緩やかで深さも30cm程度で、夏は子供達の格好の水遊び場だ。
地元の青年団やら学校の生徒やらで川辺の清掃を毎年行っていることもあり、水は綺麗で山女や鮎も棲んでいる。
もっと上流に行けばオオサンショウウオもいるらしい。
「そういえば、そろそろ蛍の季節だよな~。」
静か過ぎる夜道に声が響き渡った。
ちょっぴり怖い気持ちを紛らわしたのだ。
(き・・・・・・ど・・・・・)
「ん?・・・何か聞こえる?・・・」
太一は自転車を止め耳を澄ませた。
(・・きみ・・・・・どこ・・・・・)
「やっぱ、何か聞こえるな~。」
太一は辺りをキョロキョロしながら自転車を道の端に止めると、川辺の方へ降りて行った。
一番明るい街灯の下ということもあり、さっきまでの怖さはあっという間に好奇心に変わってしまっていた。
膝下くらいの草をかき分けて下まで降りてくると、ブワ~と一斉に蛍が飛び交った。
「お~すげ~!・・・こんなに蛍がいたんか~。」
太一は静かに座り込むと、蛍たちの乱舞に見とれた。
「おや?」
少しずつ遠くに飛んでいく蛍たちを眺めていたが、すぐ足元の草むらに青白く薄く光ったまま点滅しないでいる蛍に気付いた。
「というか、蛍なのか?」
そっと草をかき分けてみると、確かにその光は蛍のようではあるが、これといって虫の姿は見えなかった。
だが、すっと手を差し伸べてすくってみると、その光は太一の掌に乗っていた。
(・・・・き・・・・・・ど・・・・・)
「うん?・・・こいつから何か聞こえるのか?」
太一は光の中を懸命に覗き込んだり、耳を澄ませたりしてみた。
どう見ても何かいるようには見えないが、何かがあるんだと太一は思った。
「どうすればいいんだろう?」
何か入れるものといっても、カバンの中身を想像してみたがそれらしきものは浮かんでこなかった。
勉強が大嫌いな太一は筆箱はおろか、教科書もノートもカバンには入れずに教室の机に入れっぱなしである。
普段は弁当箱ぐらい入っているのだが、今日はおにぎりとカップ麺だったので何も無かった。
「う~ん・・・」
結局思い当たらないのでとりあえず上着のポケットにそっと入れてみた。
「潰れないよな・・・」
ポケットの縁をつまんだまま何度か開け閉じしてみた。
「よし。」
大丈夫そうなので自転車に戻ってまた走り出した。
すっかり怖さなんか忘れてしまっていて、それよりもグーと鳴り捲っているお腹を右手でちょっと押さえた。
♪どうしてお腹が減るのかな~
♪ちゃりんこ漕ぐから減るのかな~
♪赤点とっても減るもんな~
♪母ちゃん、母ちゃん・・・・・
太一の家の裏手は山になっていて、更に前面には畑があった。
そこは、ひまわりやとうもろこしといった背の高い植物ばかりなので、辺りは真っ暗だった。
だが、いつもの太一の大きな歌声が近づいてくるとジローのお帰りコールが始まり迷う事は無かった。
そして他の家族は太一が帰ってくるのを知るのだった。
ジローのお帰りコールは特別で、普通に人が来れば「ワンワン」吠えるだけだし、ちょっと切なくなると「ワオ~ン」といってみたりもする。
だがお帰りコールは「ワオワオワオ~ン」といった感じの、太一にしか言わない独特の鳴き声であった。
「ただいま、ジロー!」
いつものように犬小屋の脇に自転車を置いた。
「ん?」
いつもなら真っ先に足元に飛びついてくるはずのジローが、太一の後ろでちょこんと座ったままフンフンとやたら匂いを嗅いでいた。
時折首をかしげては、じーっと制服のポケットを見つめているようだった。
だが腹が減りすぎてすっかり忘れてしまった太一は、
「変なジロー。」
とだけ言って家に入ってしまった。
「ただいま、母ちゃん、めしめし!」
「はいはい、・・今暖めてるよ。」
「兄ちゃん、また居残りか~?」
「うるせぇ、俺よりちょっと頭良いからって、調子こいてんじゃねえぞ!」
一歳年下で中学一年生の弟の健(たける)は割と優等生だった。
割とというのは、学業はそれほどということではない。
学年で真ん中より少し上と言ったぐらいだ。
それも、この田舎の学校ではの話であって、学年二十二人中八番目である。
ただ、おそらくIQは高いのであろう、物事を考える回転が速く正義感が強い。
それで、小学生の頃からいつも学級委員長をやらされているが、本人も納得の上だった。
太一はというと、ニ年生はもっと少なく十八人しかいないが、太一は断トツのビリだった。
ただ、少し体が丈夫ではなく運動は主治医から規制がかけられていた健に比べ運動だけは大得意で、運動部の試合などは『お助けマン』として参加していた。
何をやらせても無難に、しかも普通よりは結構上手にやれてしまうのでどの部活からも勧誘の誘いは絶えなかった。
結局、大会が被りさえしなければ、みんな平等に太一を使うことで納得している。
勿論、ほとんどが球技でボールを使わないのは陸上ぐらいである。
部屋の机の上に空のカバンをぶん投げると、制服の上着を脱ぎ椅子の背にかけた。
それから洗面所に行ってうがいをして顔をばしゃばしゃ洗い、最後に手を洗ってから台所に戻った。
「おっ、エビフライか~!」
「キャベツもしっかり食べるんだよ!」
「はいはい、っと。」
キャベツにてんこ盛りにマヨネーズを乗せるとごはん茶碗を片手にみるみる平らげていた。
「相変わらず豪快だな!」
居間で焼酎の一升ビンから焼酎を片手で湯呑に入れていた父親が太一を見ながら言った。
「おやじ帰ってたのか?」
「おぉ、寄合は早く終わったんだ。」
「そっか・・・」
健は漫画の単行本を読みながら風呂上がりの麦茶を飲んでいた。
「うまっ、うまっ!!」
「よく噛んで食べなさいよ~。」
「分かってるって!!」
勿論分かってなどいない。
というか、よく噛むというのは口の中の食べ物がのどを通れるぐらいに小さくしてやること、という認識だ。
ものの十分ほどでお代わりしたご飯も平らげ、最後の麦茶を飲み干した。
そして少し考えた後、太一はおやじのほうを向いた。
健も何かを感じたように、本を閉じ置くと太一をじっと見た。
太一の言葉を待っているようだった。
「それで・・・・・美智子んとこの畑はどうすんだ?・・・どう決まったんだ?」
美智子というのは太一の幼馴染で、隣の家に住んでいる3人姉妹の長女で太一の同級生でもある。
隣りの家といっても百mぐらい離れているがその間に何もないため太一の部屋の窓から美智子の部屋の明りは見えた。
次女の明日香も健と同級生であるため、健も気が気ではない、といった感じなのだろう。
特にこの二人は気が合うようで、中学生になった今でもほぼ毎朝一緒に登校している。
この神山家と美智子の伊藤家は先祖代々ここに住んでいる為ずっと昔から仲が良く、しかも代々がほぼ同年代であるため気も合い、お互い助け合ってきた。
その伊藤家で大黒柱だった美智子の父親が亡くなってしまった。
突然の心不全だった。
両家は目の前の畑を丁度半分ずつ所有しており、それぞれの収穫時には両家で総出で行ってきた。
美智子の母はもともと両親が早く他界しており、一緒に住んでいる祖父母以外に近くに身寄りはいなかった。
しばらく無言で新聞のプロ野球ニュースの欄を見ていた父は、一気に焼酎を飲み干し、プハーっといいながら重い口を開いた。
「女所帯じゃこの先無理だな・・・・・・・かといってうちで助けてやるにも限度があるしな・・・」
神山家も伊藤家も所有している畑はおよそ7ヘクタール(70,000平方メートル)ほどあり、それをとなるとさすがの父も簡単に「助けてやる」とは言えないようだ。
勿論、太一も健ももうそれぐらいの事は察することが出来るが、それでも諦めたくはなかった。
「俺・・・手伝うし・・・」
太一が言うと、健もバンと立ち上がり、
「俺も!俺だって何でもするよ!!」
父はまた焼酎を注ぎながら新聞の方に目をやった。
「あんたたち勝手な事ばかり言ってるけど、そんな簡単な事じゃないからね!・・・この先何年もあるんだから・・・」
「いい、お前は黙ってろ!」
「でも父ちゃん・・・」
「とりあえずは悪いことにはならねぇようにすっから、父ちゃんに任せとけ!」
太一と健の方を見て、父はしっかり言った。
「わかった。・・・でも何かあったら言ってくれよ。・・・何でも手伝うから!」
「おう。」
「さぁさぁ、分かったら太一は食べたもの片づけて風呂入っちゃいな!・・・健は宿題は?」
「そんなものはとっくに終わってるよ!・・・でも部屋に戻ってるよ。」
そうして、それぞれが次の行動に移った。
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