27 / 69
本編
蘇りと共に
しおりを挟む
土曜日の夕方、二人はこの町で一つしかない墓地に来ていた。
新しくこの土地に来たものは隣町の焼場で火葬して骨壷ごと埋められているが、古くからいる者は土葬を守っていた。
別に、キリスト教やイスラム教のように火葬に対して否定的な宗教の流れではないが、少しは町開発が進んだとはいえこの先も土地に困ることも
無い上にやはり年配者の絶対的な意見がまだあった。
だいたいは『がん箱』と呼ばれる長方形の棺に入れ、頭を下にして埋められている。
又、墓穴周辺には野犬などの野生動物が掘り起こさないよう、竹や樹木の枝が無数に突き立てられている。
貴子:「さすがに、なんか気持ち悪いわね?」
貴子は太一の後ろを、片袖を掴みながら歩いている。
太一:「なんだよ!神社の娘のくせに恐がりだな。」
太一はあざ笑うように言って見せたが、内心は心臓がバクバクしていた。
もう6時近くになるが夏時間の為かまだ夕焼けが始まったぐらいだ。
それでも、自分達より遥かに高い竹があちらこちらに立てられているため、その陰でいつもより暗く感じた。
貴子:「・・・・・ねぇ・・・やっぱり明日にしない?」
貴子がそれを口にするのは3度目だ。
太一:「先週、テニスした後に散々話し合っただろ?」
貴子:「・・・・・うん・・・・・」
「早ければ早いほど蘇りの可能性も上がるっていうんだから・・・・・」
そう、美智子の父を蘇らせるのはどうやら100%ではないようだ。
ワタが言うには、この星ではないどこかで、自分達ではない彼らが行ったのを見たに過ぎないらしい。
それでも、実際にカナキチを蘇らせたのを見ている太一はそれを信じているのだ。
スサ:(もし・・・・・・もしも、ダメだったら・・・・・・その時は・・・・・・・ごめん)
そんなスサに太一は、
太一:「そん時は、そんな事をしようとしていた良い夢を見ていたんだと思うよ、きっと。」
夕べ、寝る間際のやりとりである。
勿論、別れになる事は承知で、少し思い出話をしたりしたが今日の体力温存の為、尽きない話も切り上げて10時には熟睡に入った。
貴子とワタも同じような感じだった。
今週中は、貴子と太一は放課後になると学校の屋上で待ち合わせて、スサとワタに代わり二人の、厳密にはスサと既に合体しているタマオも含め
て、精神波の同調のレベル上げをした。
そして、その帰りは二人仲良く手を繋いで、貴子を送り届けた。
そう・・・紛れも無い恋人同士のように。
そうして、伊藤家の区画の前に着いた。
太一は貴子の手を取り、ぎゅっと握った。
貴子もすっと太一の横に立ち、軽くつばを飲み込んだ。
太一:「どの辺に埋まってるか、分かるか?」
貴子:「・・ううん、分かんない。」
二人は区画の中を見渡した。
あちこちにワンカップのビンが置いてある中で、つい最近枯れたんだろう花がさしてあるものを見つけた。
太一:「きっとあの辺だな・・・」
太一は区画の中には入らずに一番近い所まで貴子の手を握ったまま歩いた。
貴子も黙って歩いた。
ワタ:(夕べも言ったと思うけど・・・)
貴子:「分かってる・・・」
スサ:(今更、説明は要らないよね?)
太一:「あぁ。」
太一と貴子をお互い向き合った。
太一:「それじゃあ・・・」
貴子:「うん・・・・・」
二人の顔が少しずつ近付いていく・・・・・
そして、軽く唇が触れるのを感じて、貴子はブワッと涙が溢れ出すのを感じたがぎゅっと更に目を瞑った。
貴子:「・・・忘れ・・・ないで・・・」
涙交じりの切ない小さな声だけど、この静かすぎる墓地では良く聞こえた気がした。
太一:「・・・あぁ・・・きっと・・・・・」
そう言って、太一もきゅっと唇を一度噛みしめて貴子の唇へ軽く触れた。
瞬間、二人の体が眩しいほどの青い光に包まれ始めた。
太一:「あっ・・・・・」
いつの間にか太一と貴子は隣り合って立ち、手を握っていた。
だが、いくら目を開けようとしても開かず、ほんの少しだけ開いた瞼の隙間からうっすらと目の前が分かるだけだった。
貴子:「え?・・・・・」
二人の前方2m程の所に一人の男性が立っている。
太一:「お・・じ・さん?・・・・・」
貴子:「・・・お・じさん?・・・・」
軽く呟いたつもりだったが、声になっていたかどうかは分からなかった。
昨夜互いに聞いたように、蘇りが成功してその人物に関わる人たちの記憶が断片的に消されていく。
勿論、太一と貴子はその蘇りさえも記憶から消される。
二人の意識は少しずつ、確実に薄れていっているようだ。
??:「・・・・やれやれ、やっと生身の身体を手に入れられたな。」
??:「・・そうね。・・・・・この坊や達のおかげね。」
??:「・・・・・別に口移しなんかしなくても、いつでも外には出られるのにね。」
目の前にいる一人の男が喋っているようだ。
??:「いたいけな若い地球人をからかっちゃって!」
??:「一応、助けてくれたお礼はしとかなきゃな。」
??:「そうね。アハハハハ・・・・」
男の声と女の声で喋っている。
太一と貴子はもう声を出すことも出来ず、ただその様子がぼんやりともうほとんど瞑った瞼越しに感じてるぐらいだった。
それに、それが美智子の父だろう、ということ意外は何も分からなくなっていた。
??:「じゃあ、今後はこの身体で頑張っていこうか?」
??:「そうね。」
??:「えぇ。」
そして、
??:「ありがとう、太一。」
??:「ありがとう、貴子。」
何やら聞き覚えはあるのだが誰の声か全く分からないが、御礼を言われているようだ。
??:「でも、このままじゃ、仲間を増やせないわね・・・・・」
??:「そうだなぁ・・・・・・・そうだ!・・・・折角だから・・・こ・・・・・・ふた・・・・・・」
だんだん声も聞き取れなくなってきた。
??:「そうね・・・・・・・・どうせ・・・・・この・・・・・・いつ・・・・・こど・・・・・」
??:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
もう何も聞こえなくなり、二人の意識はすーっと遠くなっていった。
新しくこの土地に来たものは隣町の焼場で火葬して骨壷ごと埋められているが、古くからいる者は土葬を守っていた。
別に、キリスト教やイスラム教のように火葬に対して否定的な宗教の流れではないが、少しは町開発が進んだとはいえこの先も土地に困ることも
無い上にやはり年配者の絶対的な意見がまだあった。
だいたいは『がん箱』と呼ばれる長方形の棺に入れ、頭を下にして埋められている。
又、墓穴周辺には野犬などの野生動物が掘り起こさないよう、竹や樹木の枝が無数に突き立てられている。
貴子:「さすがに、なんか気持ち悪いわね?」
貴子は太一の後ろを、片袖を掴みながら歩いている。
太一:「なんだよ!神社の娘のくせに恐がりだな。」
太一はあざ笑うように言って見せたが、内心は心臓がバクバクしていた。
もう6時近くになるが夏時間の為かまだ夕焼けが始まったぐらいだ。
それでも、自分達より遥かに高い竹があちらこちらに立てられているため、その陰でいつもより暗く感じた。
貴子:「・・・・・ねぇ・・・やっぱり明日にしない?」
貴子がそれを口にするのは3度目だ。
太一:「先週、テニスした後に散々話し合っただろ?」
貴子:「・・・・・うん・・・・・」
「早ければ早いほど蘇りの可能性も上がるっていうんだから・・・・・」
そう、美智子の父を蘇らせるのはどうやら100%ではないようだ。
ワタが言うには、この星ではないどこかで、自分達ではない彼らが行ったのを見たに過ぎないらしい。
それでも、実際にカナキチを蘇らせたのを見ている太一はそれを信じているのだ。
スサ:(もし・・・・・・もしも、ダメだったら・・・・・・その時は・・・・・・・ごめん)
そんなスサに太一は、
太一:「そん時は、そんな事をしようとしていた良い夢を見ていたんだと思うよ、きっと。」
夕べ、寝る間際のやりとりである。
勿論、別れになる事は承知で、少し思い出話をしたりしたが今日の体力温存の為、尽きない話も切り上げて10時には熟睡に入った。
貴子とワタも同じような感じだった。
今週中は、貴子と太一は放課後になると学校の屋上で待ち合わせて、スサとワタに代わり二人の、厳密にはスサと既に合体しているタマオも含め
て、精神波の同調のレベル上げをした。
そして、その帰りは二人仲良く手を繋いで、貴子を送り届けた。
そう・・・紛れも無い恋人同士のように。
そうして、伊藤家の区画の前に着いた。
太一は貴子の手を取り、ぎゅっと握った。
貴子もすっと太一の横に立ち、軽くつばを飲み込んだ。
太一:「どの辺に埋まってるか、分かるか?」
貴子:「・・ううん、分かんない。」
二人は区画の中を見渡した。
あちこちにワンカップのビンが置いてある中で、つい最近枯れたんだろう花がさしてあるものを見つけた。
太一:「きっとあの辺だな・・・」
太一は区画の中には入らずに一番近い所まで貴子の手を握ったまま歩いた。
貴子も黙って歩いた。
ワタ:(夕べも言ったと思うけど・・・)
貴子:「分かってる・・・」
スサ:(今更、説明は要らないよね?)
太一:「あぁ。」
太一と貴子をお互い向き合った。
太一:「それじゃあ・・・」
貴子:「うん・・・・・」
二人の顔が少しずつ近付いていく・・・・・
そして、軽く唇が触れるのを感じて、貴子はブワッと涙が溢れ出すのを感じたがぎゅっと更に目を瞑った。
貴子:「・・・忘れ・・・ないで・・・」
涙交じりの切ない小さな声だけど、この静かすぎる墓地では良く聞こえた気がした。
太一:「・・・あぁ・・・きっと・・・・・」
そう言って、太一もきゅっと唇を一度噛みしめて貴子の唇へ軽く触れた。
瞬間、二人の体が眩しいほどの青い光に包まれ始めた。
太一:「あっ・・・・・」
いつの間にか太一と貴子は隣り合って立ち、手を握っていた。
だが、いくら目を開けようとしても開かず、ほんの少しだけ開いた瞼の隙間からうっすらと目の前が分かるだけだった。
貴子:「え?・・・・・」
二人の前方2m程の所に一人の男性が立っている。
太一:「お・・じ・さん?・・・・・」
貴子:「・・・お・じさん?・・・・」
軽く呟いたつもりだったが、声になっていたかどうかは分からなかった。
昨夜互いに聞いたように、蘇りが成功してその人物に関わる人たちの記憶が断片的に消されていく。
勿論、太一と貴子はその蘇りさえも記憶から消される。
二人の意識は少しずつ、確実に薄れていっているようだ。
??:「・・・・やれやれ、やっと生身の身体を手に入れられたな。」
??:「・・そうね。・・・・・この坊や達のおかげね。」
??:「・・・・・別に口移しなんかしなくても、いつでも外には出られるのにね。」
目の前にいる一人の男が喋っているようだ。
??:「いたいけな若い地球人をからかっちゃって!」
??:「一応、助けてくれたお礼はしとかなきゃな。」
??:「そうね。アハハハハ・・・・」
男の声と女の声で喋っている。
太一と貴子はもう声を出すことも出来ず、ただその様子がぼんやりともうほとんど瞑った瞼越しに感じてるぐらいだった。
それに、それが美智子の父だろう、ということ意外は何も分からなくなっていた。
??:「じゃあ、今後はこの身体で頑張っていこうか?」
??:「そうね。」
??:「えぇ。」
そして、
??:「ありがとう、太一。」
??:「ありがとう、貴子。」
何やら聞き覚えはあるのだが誰の声か全く分からないが、御礼を言われているようだ。
??:「でも、このままじゃ、仲間を増やせないわね・・・・・」
??:「そうだなぁ・・・・・・・そうだ!・・・・折角だから・・・こ・・・・・・ふた・・・・・・」
だんだん声も聞き取れなくなってきた。
??:「そうね・・・・・・・・どうせ・・・・・この・・・・・・いつ・・・・・こど・・・・・」
??:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
もう何も聞こえなくなり、二人の意識はすーっと遠くなっていった。
5
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる